チョコレート空間

チョコレートを食べて本でも読みましょう

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蒲生英草紙-常野物語-(恩田陸/集英社)

2005-06-20 00:37:42 | 
常野物語第二弾。
時は明治、福島に近い阿武隈川沿いにある槙村の集落で、物語はこの土地の地主の槙村の屋敷を中心に繰り広げられます。
語り手である主人公はこのお屋敷の末娘であり体が弱くて家から出られない聡子の遊び相手として屋敷に出入りするようになった医師の娘、峰子。
この屋敷にはいろいろな人物が出入りしておりその人々も個性的に描かれています。
自動兵士(ロボット)など奇抜な研究をして勝手に危ない目に遭ったりしている老人の池端先生。
西洋画を学んで洋行経験もある椎名馨。
優れた仏師だったのに仏の姿を感じられなくなって仏像を彫れなくなった永慶。
政治家、書生たち。
そこへ『光の帝国』「しまう」能力を持った春田家の先祖である春田一家が集落へ滞在します。
田舎の集落へやってきた不思議な訪問者たちは"露西亜の間諜ではないか"などとウワサを立てられたりもしますが一部の人は彼らが「常野」だということが判っています。

地方の有力者のお屋敷といい体が弱いけれど大人も答えられないようなことを鋭く言い当てる美少女、聡子が先日まだ読んだばかりの『ユージニア』の青澤緋沙子とイメージがダブりました。
この聡子は悪の要素は全くない白緋沙子ですが。
彼女は心臓が弱いんですが、途中でうっかりあ、目は見えるんだっけと思ったり。
ちょっと期待過大だったか、感動少なに読み終えてしまいました。
このシリーズはパンチのある話ではないし、タイトルからして「たんぽぽ」ですから、そんなに激しい話であるわけないけどちょっと予定調和かな~っと。
恩田さんの凄く謎が残されるタイプの話もまた理解力不足というか、すっきりしなくて困るんだけど。
それなりにラストの方はじわっと来たんですが
『エンド・ゲーム』に期待…。
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光の帝国-常野物語-(恩田陸/集英社文庫)

2005-06-17 12:58:33 | 
古来から不思議な力を持つ常野一族のオムニバス形式の十編からなる短編集。
・大きな引出し
・二つの茶碗
・達磨山への道
・オセロ・ゲーム
・手紙
・光の帝国
・歴史の時間
・草取り
・黒い塔
・国道を降りて…
当たり外れのある(失礼)恩田陸さんですが、この本を読んで同氏にはまりました。
短い話ですがそれぞれ味があってこの中で特に好きなのは『オセロ・ゲーム』『光の帝国』。
常野一族は人にない特殊能力(簡単にいうと超能力)がそれぞれあり、その力で昔から各々の役目を果たしています。
超能力を持った一族の話とかいうと凄く派手そうなのに出てくる人たちがほんとに地味で、彼らは日常の片隅でひっそり暮らしているんです。
なんというかほのぼのしたノスタルジックなおはなしです。
そんな中では壮絶なPK戦(サッカーみたいですが超能力戦)が繰り広げられるのが表題の『光の帝国』、戦時中の山間の分校が舞台の切ないお話です。
先生、生徒と登場人物のひとりひとりが印象的です。
『オセロ・ゲーム』はかつて「あれ」に夫を「裏返され」、今は自分や娘を守るために戦う妻の話。
『大きな引出し』の春田家の「しまう」能力というのも表現といい独特ですが、この裏返すというのもそうですね。
突然職場の宅配の人だったり、バスで乗り合わせた人の中に「あれ」が潜んでおり、気を抜いていたり相手が強ければ「裏返され」てしまう。
「あれ」というのがなんなのか、彼女らの推測では語られますが闘っている彼女たち自身もその正確な正体は判りません。
(しかし現れる「あれ」の描写を読む限り、いいもののわけはないという気はします)
この話の続編『エンド・ゲーム』が連載されているということなので非常に楽しみです
娘の時子が中心になるのか、夫は取り戻すことができるのか。
全体の数編に出てくるツル先生も非常にいい味を出されていて好き
どちらも短編、中編にしておくにはもったいない話です。
長編がじゅうぶん一冊書ける内容ですって、余計なお世話?
慌ててこのレビューを書いたのは、本屋で続編『蒲公英草紙』を発見してしまったので~す
早くそっちを読んで書くためにも先に『光…』を書かなければと!
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ウォーレスの人魚(岩井俊二/角川文庫)

2005-06-13 10:03:04 | 
--人は海に還る--
本についている帯のこんな言葉に心惹かれます。
『進化論』をダーウィンに取られた男(?)A・ウォーレスが香港の見世物小屋で本物の人魚を発見していた、という大胆な出だしで物語りは始まる。

時は過ぎて現代、オーストラリアのセント・マリア島の海洋研究所では謎の超音波ローレライ現象が問題になり、そんなさなかに人魚-といっても下半身が魚なわけではなく大きな水かきを持った足という見た目は大して人と差のない生き物-のオス(マリアⅠ号)が捕獲される。

同じ頃日本では海原密という大学生が海で行方不明になって2ヵ月後に漁師の網に掛かり、なんと生きた状態で見付かる。
病院で意識の戻った密の元にはセント・マリアの研究者、遺伝子学者など様々な人物達が訪れる。
どうやら密はその昔ウォーレスが香港で見つけた人魚の娘/鱗女(ローンロイ)と人間との間に産まれた子孫らしいというのだ。
ここから舞台は日本、香港、オーストラリア、アラスカのベーリング海とスピーディーに変わってゆく。
密は香港で鱗女との邂逅を果たし、香港で初めて出会って強く惹かれたジェシーが鱗女の産んだ双子の兄妹だということを知る。
密は遺伝子学者の斉門の一派に拉致され、海に漂流していた状態の暗示を掛けられて人魚としての機能に目覚めて海に放流される。
その密の海の中での微かな声を捕らえ、助けようと追うジェシー。

本書の中でウォーレスやここに出てくる研究者は、人間が進化の過程で二足歩行に至るまでのミッシング・リンクを海に入ってゆきそのまま海に残った種族(ホモ・アクアリウス)陸にあがった種族(ホモ・サピエンス)に分かれたという仮説で人魚を定義づけている。
ただずっと普通の形で人間をして生活していた密やジェシーが突然海の中でいくら能力があるとはいえ暮らせるのかとか(水かきもそんなに急に生えるかとか極寒の海で体が耐えられるのかとかね)、そんなあたりはご愛嬌でしょうか。
水滴の浮かぶラブシーンや、鱗女の少女時代など叙情的なシーンは美しいです。
セントマリアのイルカの4姉妹や、水槽で飼われている深海魚のユーリファリンクスも海好きにはです。
どびっくりなグロシーンも幾つかありますがそれはそれで印象的
岩井さんの他の小説は未だ読んだことはないのですがこの本は一番好きな本のひとつです。

この本って映画化されているんですよね、というか映画の方が有名か。
「ACRI」(1996年)
監督:石井竜也  出演:浅野忠信、江口洋介など。
ビデオ借りて見ちゃいましたが、うわーっっっ(大きな後悔)
ひーっ、この頃ってまだCGなかったんだっけか!?
なんだこの手ーーっ!!
えー…原作とは全く別物です、なんでか主人公の名前とか一緒ですけどって感じです。
笑ってやろうかなくらいな気持ちで見られる人はモノの試しに見てみては?
若い浅野忠信さんが今の小汚さがまだぜんぜんなくて美しいです(唯一良かった点?)

ともあれ、これからの夏を控えた季節なんて読むのに特にいいかも。
海に行きたくなります。
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ピンクペッパーチョコレート(Mary's Chocolate)

2005-06-10 15:30:32 | スイーツ♪
今はもう作ってないそうなんです
自由が丘の本店でも聞いたんですけど…
2年くらい前の新宿伊勢丹サロン・ド・ショコラで買いました。
500円玉よりもうひと回りくらい大きいサイズだったでしょうか。
ブラックチョコの上にピンクペッパーが2、3粒のっていてg売りかな?
10数個入っていて400円前後だったような…お手頃価格でした。
チョコの上に胡椒~?って試食をいちおうしてみたら!
ピンクペッパーとチョコレートがこんなに合うなんて
ピンクペッパーって辛味はあまりなくて香りが豊かなんですね。
これで虜になったんですが、なかなかこの取り合わせ見掛けないんですよね~。
四角い生チョコにひと粒ちょこんとのっているのはたまに見るんですが、その程度だとチョコに完全に負けちゃってペッパー風味がしないんです。
もう売られていない商品を載せてもしょうがないんですけど、どこかで作ってないかな。
チョコ食べながらピンクペッパー齧れってか。
それでもおいしいですけどね…
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Dolfin Chocolate

2005-06-08 10:12:24 | スイーツ♪
ベルギー産のドルフィンチョコレート。
タブレット(板チョコ)です。
このチョコとの出会いはたまたま伊豆旅行中に河津バガテル公園というバラ園のお土産物屋さんでお菓子なんぞを見ていてなんとな~く購入したというなんともヤル気のない出会いでした。
買ってみたのが写真のビターチョコとオレンジピール入りダークチョコ。
期待していなかったのにかなりおいしかった
ビターもほどよいほろ苦さだし、オレンジは風味じゃなくてけっこうちゃんとオレンジピールそのものが入っているのですよ。
が、しかし!!
東京で探すもののちっとも売られていないのでした。
その後見つけたのがインターネット販売されているのと、実際売られているのは日比谷シャンテのB1の輸入食材売り場でした。
種類は他にもいろいろあってミルク、コーヒー、紅茶、レモン、ローズペッパーなどなど…。
一口大タブレットのセットなんかもあります。
ビターはパーセンテージに種類があって、私は写真の70%くらいが一番好きです。
88%ちゅうのを買ってみましたが、ちょい苦すぎ…
都内で他に売ってる場所をご存知の方がいらしたらぜひ教えてくださいまし
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