兄のロスは小さな頃からひどい悪ガキで、高校生になる頃は悪党だった。
小心者で退屈な弟ジョーは小さい頃から兄のロスにいじめられていた。
ジョーが13歳の時、線路を渡っているさなかにまたもやロスのいじめが始まろうとし、突き飛ばしたはずみで転んだロスは線路で感電死。
その後ジョーは不良の兄達を題材にした「我らが影の声」という小説を発表。
それが舞台化したのだが、ジョーの作品とは似ても似つかない形になって売れた。
ジョーは自分の作品ではなくなってしまったもので名声を得た形になる。
ウィーンで生活するようになったジョーはポールとインディアという、とても滅茶苦茶でとても魅力的な夫婦と知り合う。
誰ともなったことのないような親密さで楽しい生活を送るジョーだったが、あるとき自分もインディアも「良い友達」以上になりたくなっていることに気付く。
ついに二人は一線を越え、ポールもそれに気付く。
またしても途中までは主人公ジョーの生い立ちや恋愛などの人間模様の話である。
しかし、途中まで。
なにしろ作者はジョナサン・キャロルなのだ。
すっかり気まずくなってしまった3人。
ポールはよく手品を披露するときに演じていた「リトルボーイ」というブラックなキャラクターでジョーとインディアを責める。
そんな矢先ポールが死に、ふたりはなんだか置いていかれたような平穏を得た。
しかしポールの死後も、二人の前にリトルボーイが現れてふたりに次々と悪戯を仕掛けてくるようになった。
このリトルボーイが出現するあたりから話が怖くなってくる。
ポールの死後ももちろんだが、生きているポールがレストランの男子トイレで突然リトルボーイの扮装でジョーを責めるところなんかもすごくコワイ
そしてラスト…このラストのどんでん返しに至っては、描かれている全てが真実なのか、それともある部分ジョーの良心の呵責から来る妄想なのかどちらとも取れる感じ。
終盤ももちろんだけれど、途中までのホラーでないドラマ部分も楽しく読めるのがキャロル。
しかし、『死者の書』といい主人公がなかなか浮気っぽくてちょっとムカつきますね。
小心者で退屈な弟ジョーは小さい頃から兄のロスにいじめられていた。
ジョーが13歳の時、線路を渡っているさなかにまたもやロスのいじめが始まろうとし、突き飛ばしたはずみで転んだロスは線路で感電死。
その後ジョーは不良の兄達を題材にした「我らが影の声」という小説を発表。
それが舞台化したのだが、ジョーの作品とは似ても似つかない形になって売れた。
ジョーは自分の作品ではなくなってしまったもので名声を得た形になる。
ウィーンで生活するようになったジョーはポールとインディアという、とても滅茶苦茶でとても魅力的な夫婦と知り合う。
誰ともなったことのないような親密さで楽しい生活を送るジョーだったが、あるとき自分もインディアも「良い友達」以上になりたくなっていることに気付く。
ついに二人は一線を越え、ポールもそれに気付く。
またしても途中までは主人公ジョーの生い立ちや恋愛などの人間模様の話である。
しかし、途中まで。
なにしろ作者はジョナサン・キャロルなのだ。
すっかり気まずくなってしまった3人。
ポールはよく手品を披露するときに演じていた「リトルボーイ」というブラックなキャラクターでジョーとインディアを責める。
そんな矢先ポールが死に、ふたりはなんだか置いていかれたような平穏を得た。
しかしポールの死後も、二人の前にリトルボーイが現れてふたりに次々と悪戯を仕掛けてくるようになった。
このリトルボーイが出現するあたりから話が怖くなってくる。
ポールの死後ももちろんだが、生きているポールがレストランの男子トイレで突然リトルボーイの扮装でジョーを責めるところなんかもすごくコワイ
そしてラスト…このラストのどんでん返しに至っては、描かれている全てが真実なのか、それともある部分ジョーの良心の呵責から来る妄想なのかどちらとも取れる感じ。
終盤ももちろんだけれど、途中までのホラーでないドラマ部分も楽しく読めるのがキャロル。
しかし、『死者の書』といい主人公がなかなか浮気っぽくてちょっとムカつきますね。