チョコレート空間

チョコレートを食べて本でも読みましょう

チーズタルト(きのとや)

2005-09-26 17:18:01 | スイーツ♪
またしても池袋東武北海道展にて購入。
断面を撮るべきだったかクリームチーズとタルト生地の間にブルーベリージャムが入っています。
クリームチーズの味も良く、そんなに重く感じない。
ブルーベリーでちょっとさっぱりしているのもあるかもです。
タルト生地も適度にサクッとしており、油っぽくもない。
(たま~に、タルト生地が油っぽくぎとっとしているものってあるので)
5個で945円なり。
ついでにここで「札幌農学校」(北海道大学の旧名だそうです)という名のついたミルククッキーも購入しましたがこちらももっと素朴系な味かと思ったら意外とバターたっぷりなお味で好みでした。
個別放送12枚525円で~す

手のひらの蝶(小笠原慧/角川文庫)

2005-09-20 13:46:56 | 
小笠原慧『DZ(ディーズィー)』に続く第2作。
薮原と西澤は吸血連続殺人の犯人を追い詰め、射殺という形で捕らえることを余儀なくされる。
二年後、再び同じような事件が連続して起こり始める。
まさか二年前のあの時は誤認逮捕であるはずはないと思いながら、まだ事件の後遺症を引きずる薮原と西澤は再び事件を追う。
一方、似たような手口で起きた1件の事件-女性が自宅で首をアイスピックで刺されて血が大量になくなっている-こちらは、彼女の9歳の息子が容疑者として拘束され児童保護センターに預けられていた。
その少年裕人の担当助手として治療に当たる小村伊緒。
彼女はなんとか裕人の心を開こうと周囲の反対を押し切りながら進んでゆく。
事件との関連を追って来た西澤と出会った伊緒は何度も会っているうちにだんだん西澤に惹かれるようになる。
精密検査を重ねていくと、裕人の脳の視床下部のあたりに腫瘍らしきものが発見される。

今度も『DZ』に続きDNAが事件の謎に深く係わってきます。
個人的には『DZ』のほうが好きです。
今回たくさん描かれている昆虫がちょっと…。
作中に出てくるサシガメ(英語名:アサシンバグ(暗殺虫))ってホントにいるんですね
あんなの家で飼われたらイヤだなあ。
事件と直接は無関係ですが、昆虫館にいる遺伝子再生された全長が80cmくらいの古代トンボはすてきですが、「指を出すな!トンボは肉食だから…」って、やっぱ怖い…
読んでいて小笠原慧さん、小説の為にDNAのこととか調べたとかもあるだろうけど、理系の人っぽいなーと思い略歴をみたら東大哲学科中退、京大医学部卒。
他の作品でこれはDNAとは全く関係なさそうな女性刑事とAIの相棒が活躍する『サバイバー・ミッション』に興味あり。
その設定だけを見てもだいぶ先の2冊とは違っているようですね。

チャーリーとチョコレート工場(ティム・バートン監督/2005)

2005-09-14 10:43:21 | 映画
主人公のチャーリーの家はとても貧乏。
街外れにある家は傾いているし、つぎはぎだらけ、ご飯は毎日キャベツのスープ。
両親とおじいちゃん・おばあちゃんX2の7人家族。

ある時世界的なチョコレートメーカー、ウォンカチョコレートの社長ウィリー・ウォンカが
”チョコレートに入っているゴールデン・チケットを当てた5人の子供を特別に工場へ招待します。中のひとりには特別賞も用意します”
という告知を出し世界中が大騒ぎに。
チョコレートは年に一度誕生日の日にしか買えないチャーリー。
お父さんが歯磨き工場をクビになって家計はますます苦しくなりますが1週間早い誕生日プレゼントとチョコレートを貰いす。
けれどそこにゴールデン・チケットはありませんでした。
お金持ちな子供、太って毎日たくさんのチョコを食べる子供など次々とチケットが当たった子供のことが新聞やテレビで報道されてゆき、4人の子供が発表されたあと、道でお金を拾ったチャーリーは1枚のウォンカチョコを買います。
買ったその場で開封すると中にはゴールデン・チケットが!

喜んで家に帰って家族に報告するチャーリーですが、はっとします。
当たったお店でそのチケットを50ドルで売ってくれ、500ドルで売ってくれという大人たちがいました。
もっと高く買ってくれる人もいるかも、そうしたらうちの家計は楽になる。
そんな思いを口にするとおじいちゃんが言います。
「お金は毎日世界中でたくさん印刷されている。
だがこのゴールデン・チケットは世界に5枚しかない。
きっともう一生出会えないだろう。
それをお金なんかと交換するトンマはいない、お前はそんなトンマなのか?」
このへんてこりんな映画の中で唯一泣けたおじいちゃんのせりふ…。

そう、ストーリーを書いていくとほんとに絵本らしいお話っぽいのに実際じつにへんな映画です
さすがティム・バートン&ジョニー・デップ!!
面白いかどうかの評価はきっぱり別れそうな映画です。
私はかなり気に入ったクチですが、おかっぱ頭のアメリ風超変人ウィリー・ウォンカ、この変さ加減は他の人がやっていたら絶対違うはず。

工場へ来た途端にディズニー・ランドの『イッツ・ア・スモール・ワールド』ばりな人形のお出迎え。
『イッツ・ア・スモール・ワールド』が大嫌いだというバートン監督、いきなり燃やしちゃいます、顔は溶けて目玉とかどろっと出ちゃいます
工場の従業員はウンバ・ルンバというたくさんの小人とリスだけ。
このウンバ・ルンバもひとりの俳優さんがCGではなく何度も演技してそれを合成したとか。
この人もかなり濃い、ややせんだみつお似のおっさん(?)でイイ味出してます。
5人のうちワガママな子供たちはひとりずつかなりブラックな歌と踊りと共に減ってゆき、それもなんともいえないおかしさが…吹き替えは見たくないです。
ウィリー・ウォンカの、何十年も会ってない厳格な歯医者の父があのドラキュラで有名なクリストファー・リーっていうのもやっぱりわざと?
そういうへんな突っ込みどころ満載なのもくすりと面白いです。

原作も以前映画化とか聞こえる前になにかで恩田陸さんが(だと思う)絶賛していたし気になります。
因みに私が観に行った六本木ヒルズの映画館では場内にチョコレートの香りを流していました。
ステキな演出です

天使の爪(大沢在昌/光文社)

2005-09-11 00:50:41 | 
『天使の牙』に続く脳移植手術を受けた河野明日香改め神崎アスカが活躍するシリーズ第2弾。
前作で相棒であり恋人である「仁王」こと古芳刑事と麻薬組織を壊滅させた明日香は、リハビリや訓練を経て「神崎アスカ」として警視庁から麻薬取締局へと職を変える。
FBIへ研修へ出されたりはするも、まだアスカには麻取として実地任務は与えられない。
一方、以前と比べてかなり美しい容姿に変わってしまったことで仁王との関係がぎくしゃくしてしまい…そんな時に突然麻薬取締局が銃を持った全裸の中国人女性に襲撃される。
彼女が求めたのは麻取に逮捕されている中国人男性の解放だったが、そこからチェチェンマフィア、ロシアの情報局SVR(旧KGB)が作った偽ドル紙幣などずるずると大きな事件が顕わになっていく。
そして何よりもアスカの手術をしたコワルスキー博士が、なんとSVRのもとで2人目の脳移植手術を敢行していた。
しかも今度は運動機能の記憶を司る小脳は体の持ち主の物を残し、記憶や人格を司る部分だけの部分移植で優れた身体機能を持つ元軍人の体を持つ有能な殺し屋を作り出してしまったのだ。
「ヴォールク(狼)」という通り名を持つ彼は世界でたったひとり同じ境遇のアスカの存在を知り、幼い頃失った妹に重ねあわせてアスカに異常な執着を持つようになる。
任務を負って日本で殺戮を繰り広げながらもアスカを求めるヴォールク。
そのことを知り彼を退治しようとする立ち向かってゆくアスカ。
アスカにヴォールクは止められるのか?
アスカの恋人であることで古芳にも攻撃の手は伸びてくる。

美貌のやくざの情婦の体に武道に秀でた警察官の脳が移植されて巨悪に立ち向かって大活劇!というかなり劇画な設定です。
だけど個人的に強い美女が闘う話って好きなのです。
アスカはなんとかこの華奢で運動を全くしていない体、そして男性の目を必ず惹く美しい体になんとか折り合いをつけてそれなりに鍛えていくのだけれど、自分を愛する古芳が自分の体に惹かれてるんじゃないかとか自分に嫉妬したりしてしますのです。
SVRやCIAも絡んだ大事件も良いんですが、このふたりの関係もハラハラドキドキです。
新宿鮫もそうだけど、このふたりもほんとに羨ましいくらいかなり一途です
鮫島と晶よりこのふたりの方が好きですね。

でもアスカが元の明日香の外見だったらCIAのブルックもこんなに大事にしてくれなくて、そもそもヴォールクも「ふーん、この女も脳移植者なのか」って執着しなくてこんな大事件にならなかったりして…
また続編も読みたい気もしますが、今回ここまで世界的な事件になっちゃうと次作難しいですかね。
外国が舞台になるとか。
うん、でもやっぱりまた仁王の
「相手が悪かったな」
を聞きたいなあ。