11編の短編集。
・フィドルヘッド氏
・おやおや町
・秋物コレクション
・友の最良の人間
・細部の悲しさ
・手を振る時を
・ジェーン・フォンダの部屋
・きみを四分の一過ぎて
・ぼくのズーンデル
・去ることを学んで
・パニックの手
この人の小説は長編を幾つか読んだけれど何が起こるかわからない。
こういう話なのかと思ってずっと読み進めていくと最後の数ページで全てをひっくり返されたり。
短編は初めて読みましたが、入りやすく読みやすいです。
ただ短い分判らないまま(私にとってはですが)あっけなく終わってしまうことも。
というわけで内容的に書き辛いキャロルです。
ダーク・ファンタジーというカテゴライズがぴったり、という感じの「フィドルヘッド氏」
神様がこんな形で存在して目の前に現れるなんて、という奇抜な発想の「おやおや町」
このタイトルも何さ?でしたが、原題を見たら「Uh-Oh City」となってました
タイトルと出だしの親しみやすさと違って最後の叩きつけるような絶望感が割と好きです。
そしてこんなハッピーエンドはあり?という「秋物コレクション」
淡々と特に事件は勃発しないが物悲しさが良い。
「友の最良の人間」キャロルにしては判り易い話。
幻想文学大賞受賞作だそうです。
キャロルファンには評判イマイチっぽいですが、私はけっこう好きでした。
ちょっとブラッドベリの「ぼくの地下室へおいで」を思い出しました。
「手を振るときを」はまさに何も起きない話。
あまりにもこれは やっぱこういうのは肩透かしですねぇ…![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_face.gif)
そしてかなりフツーで、えっ、これもキャロル?と思うような「ジェーン・フォンダの部屋」
「きみを四分の一過ぎて」と「去ることを学んで」は似た色合い。
心理的ホラーで気持ち悪いですがあんまり好きじゃないです。
「ぼくのズーンデル」本当にズーンデルは察知しているのか?
微妙な話ですが好きです。
狼人間を見抜くために作られたといわれるズーンデルの由来は面白いが、この犬種はやはり創作?
いたら面白いのに(見抜かなくても)![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en2.gif)
「パニックの手」は表題作ながら難解。
しかし列車で出会う存在の不確かな美貌の親子との怪しい雰囲気が好きです。
いくつかこの本の書評を読みましたが、短編のいくつかに対し「判り易すぎてキャロルっぽくなくてイマイチ」という感想がけっこうあったのがキャロルの読者だなーと思って面白かったです。
そして文庫版を読んだのですが、表紙の絵がまた不気味で良いです。
http://www.tsogen.co.jp/np/detail.do?goods_id=3546
・フィドルヘッド氏
・おやおや町
・秋物コレクション
・友の最良の人間
・細部の悲しさ
・手を振る時を
・ジェーン・フォンダの部屋
・きみを四分の一過ぎて
・ぼくのズーンデル
・去ることを学んで
・パニックの手
この人の小説は長編を幾つか読んだけれど何が起こるかわからない。
こういう話なのかと思ってずっと読み進めていくと最後の数ページで全てをひっくり返されたり。
短編は初めて読みましたが、入りやすく読みやすいです。
ただ短い分判らないまま(私にとってはですが)あっけなく終わってしまうことも。
というわけで内容的に書き辛いキャロルです。
ダーク・ファンタジーというカテゴライズがぴったり、という感じの「フィドルヘッド氏」
神様がこんな形で存在して目の前に現れるなんて、という奇抜な発想の「おやおや町」
このタイトルも何さ?でしたが、原題を見たら「Uh-Oh City」となってました
タイトルと出だしの親しみやすさと違って最後の叩きつけるような絶望感が割と好きです。
そしてこんなハッピーエンドはあり?という「秋物コレクション」
淡々と特に事件は勃発しないが物悲しさが良い。
「友の最良の人間」キャロルにしては判り易い話。
幻想文学大賞受賞作だそうです。
キャロルファンには評判イマイチっぽいですが、私はけっこう好きでした。
ちょっとブラッドベリの「ぼくの地下室へおいで」を思い出しました。
「手を振るときを」はまさに何も起きない話。
あまりにもこれは やっぱこういうのは肩透かしですねぇ…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_face.gif)
そしてかなりフツーで、えっ、これもキャロル?と思うような「ジェーン・フォンダの部屋」
「きみを四分の一過ぎて」と「去ることを学んで」は似た色合い。
心理的ホラーで気持ち悪いですがあんまり好きじゃないです。
「ぼくのズーンデル」本当にズーンデルは察知しているのか?
微妙な話ですが好きです。
狼人間を見抜くために作られたといわれるズーンデルの由来は面白いが、この犬種はやはり創作?
いたら面白いのに(見抜かなくても)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en2.gif)
「パニックの手」は表題作ながら難解。
しかし列車で出会う存在の不確かな美貌の親子との怪しい雰囲気が好きです。
いくつかこの本の書評を読みましたが、短編のいくつかに対し「判り易すぎてキャロルっぽくなくてイマイチ」という感想がけっこうあったのがキャロルの読者だなーと思って面白かったです。
そして文庫版を読んだのですが、表紙の絵がまた不気味で良いです。
http://www.tsogen.co.jp/np/detail.do?goods_id=3546