京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




今年の夏の特別公開「京の夏の旅」は西陣の生谷家住宅へ行ってみました。
地下鉄鞍馬口駅から歩いて2,3分の室町通沿いにある大きな町屋です。
 
室町時代は御家人であった生谷家は賀茂川築堤をきっかけに青物問屋を営むようになり
明治30年代まで「万や(よろずや)」の屋号で商いをしていた旧家です。

尾形光琳の屋敷が在ったこの辺り一帯を広く所有していたことから
枯山水の庭には光琳邸のものとされる石が置かれ「光琳の庭」と呼ばれています。

1階、2階ともに大きな座敷を備え、勝海舟や山岡鉄舟の軸などの
貴重な所蔵品の展示が行われています。

幕末に新選組が発注したという刀剣、兜も展示
 
特に刀剣が多く、2階の展示室には古文書などと一緒に公開されています。

柱材には北山杉丸太が多用され、2階床の間には蔦の絡まった跡にできる
ねじれ模様が残る床柱など珍しい物も使われています。
 
日常で使用されていた食器やハレの日に使われたお道具など

荒神棚が設けられたおくどさんは昭和50年代まで使われていたそうです。
 
室町通の北側にあるということから室町頭の文字が刻まれる
 
駒寄せに虫籠窓など町屋の特徴を備えた主屋は国登録有形文化財指定
現在残る建物は江戸末期のものとされています。

他の施設と違い建物内部の撮影もご自由にどうぞということで
町屋の室内を気軽に撮らせて頂け楽しめました。公開は9月30日(日)まで



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