京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




今年も話題のある山鉾を中心に会所飾りを見に回ってみました。
こちらは室町通の一番北に位置する「役行者山」(えんのぎょうじゃやま)
修験道の祖・役行者が橋をかける為に一言主命に石を運ばせた伝説にちなむ山です。

会所は通りに面した所もありますがこのように路地の奥になっていることも多いです。
入って行くと会所とよばれる所に巡行の際、山に飾られる
前掛や胴掛、見送といったような装飾品が並べられています。
今年は朱色の房が新調されたということで昨年新調された浅葱色の房と共に飾られています。

後ろにかかる見送は昭和57年に復元新調された「唐美人園遊図」
鮮やかな朱色の房が見事です

こちらは昨年新調された浅葱色の房、なんとも美しい色です。
全部で30本あるそうで、こうした細かい調度の1つ1つも復元されながら受け継がれていくものなんですね~

会所では山鉾にちなんだグッズ等、その場所によって色々な物が販売されています。
こちらで頂いたのは祇園祭の一筆箋と鉾のハンカチ
このハンカチは広げてみると山鉾の位置が地図上に示され
持って回ると汗もふけるし位置も分かるしでなかなかに便利
路線図ハンカチみたいな感じですね

今まではどうも素通りしていたような(?)気がする「役行者山」ですがじっくり見ることができ改めて良かったです。



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中国の事の名人伯がが友人の死を嘆いてお琴を割ったという故事にちなんだ「伯牙山」(はくがやま)
明治以前は「琴破山」(ことわりやま)とも呼ばれていたそうです。
今年、背面の後掛が219年ぶりに復元新調されてました(錦織龍文模様)

縦138cm横122cmの光沢のある龍の錦織で
薄茶色に金の他に赤や青、緑など10色の糸を使い小さい龍と雲の模様が織られています。
2枚の布地を上下たがえて縫い合わせてあり
中央部分で左半分は龍が昇り右半分は降りる図柄になっています。
胴掛や見送りなども全て中国風に統一してあります。

「三仙一桂人図綴錦」



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「橋弁慶山」はその名前の通り弁慶と牛若丸が五条大橋で戦う姿をあらわす山です。
(見事な欄干の黒漆塗反橋は五条橋)

飾られる胴掛けは円山応挙の下絵とされる綴織で
今年はこの織物が200年ぶりに復元新調されています。

「加茂祭礼行列図」ということで葵祭の様子が描かれています。

人形は1563年(永禄6年)の古い銘があるそうで
牛若丸は足駄の金具1本で支えられています。

復元前の綴織も2階に飾られています。

お隣は前田珈琲本店さん

ちょっと一休みにアイスコーヒーを頂きました。
祇園祭限定パフェやおたのしみ袋もあるようです。



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今年、特別に話題がある山鉾というわけではありませんが豪華な藍の房が美しい「岩戸山」(いわとやま)
古事記の国生みと天岩戸の神話を表した曳山です。
屋根裏に描かれた「極彩色四季草花図」も絢爛豪華
そんな山の美しさもさることながら今年は是非とも一度手に入れたいと思っていた物が・・・

それがこちらの祇園祭限定品「岩戸せんべい」

このおせんべいは京菓子の老舗「末富」さんが作られているそうで
頂いてみると卵に小麦粉、砂糖などシンプルな材料にもかかわらず
さすが「末富」さんと思えるような納得の美味しさです。

かわいい缶に入っています。末富さんのマーク入り!

岩戸山の文字が入った方はプレーンなお味で
紋の方は胡麻が入っていました。

他にも色々なオリジナルグッズが頒布されています。



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今年、御神体の衣装が新調された「保昌山」(ほうしょうやま)は
平井保昌と和泉式部との恋物語を題材とする山で
恋を実らせたことから宵山に授与される縁結びのお守が若い人に人気
山は東洞院松原上がると全体の山鉾のある場所から少し離れた所にあります。

御神体の頭の部分は1500年(明応9年)のもので
胴は1789年~1800年頃のものとされているそうです。

新調された衣装がちょっと上手く写せませんでした
前掛と胴掛は円山応挙下絵の逸品
手折った紅梅を和泉式部に渡し恋を実らせたことから
明治初期までは「花盗人山」とも呼ばれていたそうです。



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