京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




神楽坂上の交差点を飯田橋方向へ歩くと
やがて左側に「筑土八幡神社」へ上る石段が見えてきます。

階段を上って行くと途中、石造の明神型鳥居があります。
これは江戸時代(享保11年)のもので
新宿区内でも最古とされているようです。

「筑土八幡神社」の起源は以外に古く
社伝には平安時代 嵯峨天皇の時代と伝えられています。

戦国時代は管領上杉氏の城郭であったそうで
それ以来この地の鎮守様として敬われています。

また境内には二匹の猿が桃の実を採って遊んでいる姿が彫られた
江戸時代初期に奉納されたという『庚申塔』(こうしんとう)があります。

縁起の良い姿から縁結びの神様ともいわれています。

また石段を上りきった左側には『田村虎蔵先生をたたえる碑』があり
”金太郎”の楽譜の一部が刻み込まれています。

田村虎三先生とはあまり聞いたことがないかもしれませんが
「金太郎」「花咲じじい」「浦島太郎」「したきりすずめ」「大寒小寒」「うさぎ」「一寸法師」等々・・・
有名な童謡を数多く作曲された作曲家で
筑土八幡神社の裏辺りに住んでいたことからここに碑が建てられたようです。

さて、そんな今日の「筑土八幡神社」ですが
実は昔ここには二つの”つくど神社”があったそうです。

もう一つは「津久戸明神社」といい「筑土八幡神社」の隣に祀られていましたが
戦災で全焼したため戦後九段北へ遷されたそうです。
その名残が町名の”津久戸”になっているというわけです。

またその名をとった「津久戸小学校」は母校でもありますが
明治37年に開校し、今年で103年目を迎えます。

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