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「見た目」も大事

2012年03月05日 13時42分53秒 | Weblog
ビジネスシーンの場合。

「人は第一印象で9割決まる」と言われますが、残念ながらビジネスシーンでそのことを真剣に自覚されていらっしゃる方はまだまだ少ないように思えます。「人は外見より中身」。多くの方がそう考えていると思います。確かにそうですね。でも、人は第一印象(直感)でその人を判断してしまう動物であるということもまた事実です。特に「顔」が相手に与える印象は大きく、顔の特徴によって人はある一定のイメージを抱いてしまうもので、その判断に費やされる時間はわずか2秒とさえ言われます。凄い!顔の印象によって「信頼できそう、この人から買いたい、この人に仕事を頼みたい」という好印象を与えられるか「なんとなく頼りない」とコミュニケーションのシャッターを下ろされてしまうかが、わずか2秒で決まってしまうのです。上司・部下といった職場の人間関係も同じです。また、「あなたの印象を書いてください」と質問すると、多くの方が性格や個性など内面的な特徴を書き始めます。それだけ自分の内面には関心があっても、外見の印象(見た目)については意識されていない方がビジネスシーンでは多い気がします。第一印象を磨くというのは、もちろん生まれつきの姿カタチを何か別のものに作り変えたり、飾り立てたりすることではありません。でも、「第一印象」はビジネスパフォーマンスを大きく左右する大事な要素です。

ファッションと身だしなみの違いは何でしょうか。一つの考え方として、自分目線で個性・感性を表現しようとするのがファッションであり、それを着ると相手からどう見られるか(どんな印象を持たれるか)といった相手目線で整えるのが身だしなみ。だから身だしなみにはTPOやマナー、ルールがあるんですね。相手目線といっても主体性が無いということではありません。「恥をかかないように」というネガティブ発想ではなく、そのシーンではどんな印象を相手に与えれば、目的のために良い結果が得られるかを考え、自己演出するのです。例えば、マスコミ業界に身を置く人であれば、地味なスーツより、少し派手めのスーツスタイルのほうが好感度や説得力が増す場合もあるでしょう。でも、金融系の人が同じ格好で商談に来たらどうでしょう。もしかしたら信頼が損なわれ、大きな取引を失うこともあるかも知れません。相手が求めるものを見抜く洞察力と、正しい知識があればこそ、身だしなみは効果的な自己演出の手段になると思います。

ビジネスの場において、身だしなみはお客様への敬意や仕事に対する意識の高さ、心の姿勢の表れだと思います。ファッションアドバイザーの方から具体的なお話しを聞く機会がありましたので初歩的なことですが参考までにご紹介をしておきましょう。普段からスーツで働く人の場合、毎日着ているからと安心していると、知らないうちにマナー違反をしていることもあります。男性の場合、商談や面接の際に特に気をつけたいのは、首下のVゾーンとすねから下の足もとです。特に首もとは、相手の目を見て話そうとすると、どうしても視界に入ります。具体的に見られているのは
・ネクタイの結び方、質、くたびれ加減、しわ、シミなど
・ワイシャツと首のあき、糊やアイロンがかかっているか
・ズボンのセンターライン(折り目が取れていないか)、丈、靴下
首もとは、ネクタイの色や柄よりも、よほど印象を左右します。ワイシャツと首のサイズが合っていないと、襟元にすきまがあいてピシッと締まらず、だらしない印象を与えるのです。緩いよりはきついくらいのほうがまだマシです。首もとがだらしないと、最低限のビジネスマナーもだらしないとみられがちです。そのうえ仕事自体にも、スキがあると思われる恐れもあります。スーツのスラックスの下に履く靴下は、脚を組んだときに「すね」が見えない長さの、黒いハイソックスが基本です。白いスポーツソックスなんてもってのほかですね。

先ずは自分の外見の特徴を客観的に知ることからスタートし「内に秘められた魅力を引き出す技術」に発展していったら良いですね。
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