適当に快適

の~~んびり、充実した日々を過ごしたいなぁ。

大掃除

2020年12月20日 20時41分28秒 | Weblog
今年ももうすぐで終わりですね。

日本には昔から、年末になると大掃除に取りかかる風習があります。

平安時代に新年を迎えるにあたり、宮中を清めるために「すす払い」をしたことが起源とされているのだとか。

当時はかまどや囲炉裏で薪や炭を使うため、天井に「すす」が溜まりました。
それを綺麗に掃除して、一年の幸せをもたらす「歳神様」をお迎えする、という宗教的な意味合いがあったようです。

江戸時代になると、江戸城では12月13日に「すす払い」をしました。
以来、その日は「正月事始め」と呼ばれ、「お正月を迎える準備を始める日」となったそうです。

当時の暦では、12月13日は毎年必ず吉日だったため、歳神様をお迎えするのにふさわしい日として決められたという説があります。

この頃、庶民の間でも、年末には家の内外を掃除するという風習が定着しました。

時は過ぎて、物が溢れている現代では、日頃からガラクタや汚れが溜まりやすい状況です。
そんな現代に生まれたのが「断捨離」という思想。

断捨離とは、不要な物を断ち、捨てることで、物への執着から離れ、身軽で快適な生活と人生を手に入れること。
クラター(ガラクタ)・コンサルタントのやましたひでこさんが書き下ろし、2009年に出版された「新・片づけ術 断捨離」(マガジンハウス)のヒットにより、一般に知られるようになりました。

ここでいう「不要な物」とは、ガラクタや不用品だけでなく、負担となっている人間関係や物ごとも指すようです。

断捨離を行うことで、部屋が綺麗になるだけでなく、本当に必要な物が明確になり、果ては「感覚が研ぎ澄まされる」という効果が期待できるそうです。

身の回りが常にスッキリしている状態を好む、「ミニマリスト」と呼ばれる人々も現れました。

ミニマリストとは、なるべく持ち物を減らして、最小限の物だけで暮らす人のことを指し、意外にもアメリカの富裕層から生まれたと言われています。

彼らは、欲しい物はいつでも買うことができるにもかかわらず、すべてを手に入れるのではなく、厳選した質の良い物だけに囲まれて生活することを選択するのです。

SNSや動画サイトなどで発信される本格的なミニマリストの生活は、ユーモアやアイデアに溢れ、見る人の心を大いに楽しませてくれます。

徹底した整理整頓は苦手でも、せめて年末くらいは大掃除の風習を思い出したいですね。
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気象庁の発表で感じたこと

2020年12月14日 18時48分34秒 | Weblog
今年もあと少しになりました。
クルーズ船の新型コロナに始まり、
緊急事態宣言、
GoToキャンペーン、
さらに九州の洪水など天災もあり、
インフルエンザの季節になり、
とどこか落ち着かないまま一年が経ってしまうようで驚いています。

それでも時は移ろい、
春のサクラや夏のアジサイ、
ヒグラシの声、
黄金色に染まったイチョウや渡り鳥の群れなどに季節を感じて、
それは何より心休まるものでもありました。

そうした中で、
気象庁より少し残念な発表がありました。

毎年話題にもなっている、
あの
「生物季節観測」
の対象が大幅に減少するのです。

生物季節観測とは、
初春にはウメやサクラの開花やモンシロチョウのことがニュースとなり、
また初夏にはツバメが帰ってきたと話題になったりしますが、
そうした動植物を対象に、
気象庁が毎年行っている観測のことです。

四季折々のトピックスや気候の長期的な変化を、
植物や動物の現象を調べて発表するもので、
1950年代より70年近くも続いている重要な観測です。

誰もが知っている植物や動物を対象にすることで、
多くの人々の関心を集めることができて、
自然の貴重さや環境の変化などにも気づかせてくれるものでした。

今回対象を減らす理由のひとつは、
各地の気象台や測候所の周辺の環境が変化、悪化したことだそうです。

植物は標準木を確保することが難しくなり、
また動物は対象を見つけることが困難になったため、
ということです(予算もあるようですが)。

さまざまな開発により、
動植物の生存できるところは減少し続けており、
さらに地球温暖化?
も影響しているのかもしれません。

現在、
植物は34種、動物は23種が観測対象ですが、
来年1月からは植物6種のみ
(うめ・さくら・あじさいの開花とイチョウ・カエデの紅(黄)葉・ススキの開花)
になるとのこと。
そして動物は全てが観測終了となるそうです。

早春に聞くウグイスの初鳴き、
夏の強い日差しの下でうるさいアブラゼミの声、
その年初めてカエルやホタルやアキアカネ等を見た日、
等々、
ニュースで話題になる度に、
忙しく暮らしている中でもふと季節を感じたり自然を思ったりできたものです。

しかしもうひとつ大切なことは、
環境の悪化によって生物季節観測の対象が見つけられない、
という事実ではないでしょうか。

70年続く観測の結果、
年々生物の数が減っているならば、
その変化を発表し、
ニュースにすることはとても重要だと思うのです。

もしできることならば、
今後も慣れ親しんだ植物や動物が姿を消している事実(観測結果)を知らせてもらい、
私たちが環境の変化や気候の長期的な変動を考える機会としたいものです。
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