適当に快適

の~~んびり、充実した日々を過ごしたいなぁ。

大晦日

2021年12月31日 19時56分30秒 | Weblog
今年ももうすぐで終わりですね。

日本には昔から、年末になると大掃除に取りかかる風習があります。

平安時代に新年を迎えるにあたり、宮中を清めるために「すす払い」をしたことが起源とされているのだとか。

当時はかまどや囲炉裏で薪や炭を使うため、天井に「すす」が溜まりました。
それを綺麗に掃除して、一年の幸せをもたらす「歳神様」をお迎えする、という宗教的な意味合いがあったようです。

江戸時代になると、江戸城では12月13日に「すす払い」をしました。
以来、その日は「正月事始め」と呼ばれ、「お正月を迎える準備を始める日」となったそうです。

当時の暦では、12月13日は毎年必ず吉日だったため、歳神様をお迎えするのにふさわしい日として決められたという説があります。

この頃、庶民の間でも、年末には家の内外を掃除するという風習が定着しました。

時は過ぎて、物が溢れている現代では、日頃からガラクタや汚れが溜まりやすい状況です。
そんな現代に生まれたのが「断捨離」という思想。

断捨離とは、不要な物を断ち、捨てることで、物への執着から離れ、身軽で快適な生活と人生を手に入れること。
クラター(ガラクタ)・コンサルタントのやましたひでこさんが書き下ろし、2009年に出版された「新・片づけ術 断捨離」(マガジンハウス)のヒットにより、一般に知られるようになりました。

ここでいう「不要な物」とは、ガラクタや不用品だけでなく、負担となっている人間関係や物ごとも指すようです。

断捨離を行うことで、部屋が綺麗になるだけでなく、本当に必要な物が明確になり、果ては「感覚が研ぎ澄まされる」という効果が期待できるそうです。

身の回りが常にスッキリしている状態を好む、「ミニマリスト」と呼ばれる人々も現れました。

ミニマリストとは、なるべく持ち物を減らして、最小限の物だけで暮らす人のことを指し、意外にもアメリカの富裕層から生まれたと言われています。

彼らは、欲しい物はいつでも買うことができるにもかかわらず、すべてを手に入れるのではなく、厳選した質の良い物だけに囲まれて生活することを選択するのです。

SNSや動画サイトなどで発信される本格的なミニマリストの生活は、ユーモアやアイデアに溢れ、見る人の心を大いに楽しませてくれます。

徹底した整理整頓は苦手でも、せめて年末くらいは大掃除の風習を思い出したいですね。
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