適当に快適

の~~んびり、充実した日々を過ごしたいなぁ。

お弁当

2023年04月23日 21時12分28秒 | Weblog
新年度になり、お弁当箱売り場が賑やかです。
子供向けのキャラクターものや、
通勤カバンに収まるコンパクトタイプ、
保温ができるものなど、色も形も機能も様々。
最近のお弁当事情を垣間見るようです。

20代から60代の男女を対象としたある調査によれば、
4人に1人が平日のほぼ毎日、
お弁当を作っているのだとか。
毎朝のことだけに頭が下がります。

日本のお弁当、
携帯食の歴史は非常に古く、
「日本書紀」にも登場。
平安時代の「伊勢物語」には、
「遠く離れた故郷を思い、涙で乾飯(かれいい)がふやけてしまった」
と言うくだりがあり、
旅には欠かせないものであったことがうかがえます。

弁当と言う言葉は、
織田信長の時代に生まれたとされています。
城で食事をふるまう際、
1人分ずつ器に分けて配ったそうで、
これを「配当を弁ずる」と言う意味で
「弁当」と名付けた、と言う説が有力。
ですが、
他にも諸説あるようです。

江戸時代初期のポルトガル語の辞書「日葡辞書」には、
すでに「Bento(ベンタウ 便当・弁当)」の記述が見られます。
この頃、
1日3食の食習慣が定着し始めたことから、
庶民の間にも、
仕事の合間に食べる弁当が広まったのでしょう。

一方で、
花見や紅葉狩りなどの行楽や、
芝居見物のお楽しみとしてのお弁当。
「遊山弁当」や「幕の内弁当」は、
長く続いた平和な時代を背景に、
独自の発展を遂げました。
器にも料理にも趣向を凝らし、
単にお腹を満たすだけではない、
粋で華やかな弁当文化が花開いたのです。

弁当文化と言えば、インドも有名です。
特徴的なのは中身と言うより、
その配送システムです。
各家庭で調理され、
ダッバー(金属製の容器)に詰められたお弁当は、
ダッバーワーラーと呼ばれる配達人によって、
オフィスや学校など指定された場所へ届けられます。
130年以上も続くこのシステムは、
約5000人いるダッバーワーラーの記憶力が頼みの綱。
毎日20万食以上がほぼミスなく定刻に配達されると言いますから脱帽です。

日本の食文化の一角を成すようになったお弁当は、
現在は「Bento」として世界から注目されています。
日本を訪れる外国人は、
必ずと言っていいほどコンビニ弁当に驚き、
駅弁に魅了され、SNSでその感動をリポート。
ダイエットや健康への意識が高い欧米を中心に、
ヘルシーでおしゃれなBentoの人気が高まっています。
特に、
時間とコストにシビアなビジネス街のランチ市場で、
着実に存在感を増しているようです。
また日本では、
多くのフォロワーを抱える弁当インフルエンサーもSNSで人気。
絵画を思わせるキャラクター弁当や、
ユーモアが光るおもしろ弁当など、
「映え」を極めた作品の数々は、
もはやひとつのカルチャーと言えそうです。
このように、
華々しく脚光を浴びるお弁当もありますが、
毎日作らなければならない立場になれば、
負担に感じることもあるでしょう。
けれど、
外食よりも圧倒的に低コストで低カロリー、
低脂肪、庭塩で、美と健康の後押しをしてくれるのが、
お弁当の大きな利点。
何より、
慣れ親しんだほっとする味が、
「ウチのお弁当」の強みです。
夕食の残りを味変して入れてもOK、
隙間を冷凍食品で埋めるのも私流と、
気負わず取り組むことが毎日続けるコツかもしれません。

これから迎える春の行楽シーズンは、
お弁当を持って出かけて見ていませんか?
食べる場所が変われば、
美味しさも増すこと間違いなしです。
さて、
どんなお弁当を作りましょうか。
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