適当に快適

の~~んびり、充実した日々を過ごしたいなぁ。

生き方とは

2010年12月27日 21時33分24秒 | Weblog
生き方とは、つまりは心のあり方になります。

生き方とは、つまりは心のあり方になります。心とはイメージ(知覚、回想、夢、想像、妄想などのイメージ)の動きになります。そして、イメージの動きは、脳の神経パターンの動きになります。この神経活動パターンが、神経、内分泌、免疫、遺伝子の発現に影響を与えていると言われています。心のあり方を変えるには、イメージが重要な役割を果たします。イメージが変われば、神経活動パターンが変わり、これら生体バランスまで変わるわけです。マイナスのイメージは、環境次第で扁桃体反応の怒りや恐怖のスイッチがオンになると言われます。これを修正するには、このスイッチをオフにして恐怖の情動発現を止め、プラスのイメージによる新しい神経のシナプス回路をつくることを目指さなければなりません。プラスのイメージのほうがうれしいので、頭の中で何回も繰り返すことによって、新しい神経活動パターンは長期増強されていきます。楽しいとき、頭の中にはそうした感情を思い起こさせる楽しいイメージが浮かんでいるはずです。悲しいとき、同様に、悲しいイメージが浮かんでいます。つまり、心の変化とはイメージの変化なのです。イメージは、感覚情報(「明るい」「冷たい」「うるさい」など)と感情表現(「楽しい」「悲しい」「恐ろしい」など)によってつくられます。感覚情報は、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、痛覚、体性覚などを介してインプットされた情報を統合する脳の連合野というところから生まれます。感情情報は、「感情の座」とも呼ばれる扁桃体という部位を含む大脳辺縁系や脳幹などから生まれます。この感覚と感情という二系統の情報が組み合わされて、さまざまなイメージが生まれてくるわけです。人は、ネガティブな嫌悪系の記憶や未来予知があったり、ネガティブな環境におかれていると、それらが原因となって大きなストレスを生み出します。その出来事はもう済んだ(解決した)ことであっても、ネガティブなイメージのまま残っていれば、いつまでもストレスとして存在します。例えば、かつて営業成績が上がらないとき、上司から「給料ドロボウ!」と罵倒されたことがあった場合。その上司は、もう無関係であっても、何気なくテレビドラマを見ていて、サラリーマンが上司に怒られているシーンが映されたとき、あのときの上司の怒鳴り声や表情がよみがえって、心の中には悔しさや怒り、悲しさが湧き起こってくるでしょう。逆に、例えば現在の最愛の配偶者と恋人時代にデートした道を歩けば、昔のなつかしい光景が思い出され、さらに手をつないだ感触までがよみがえって、幸福感や安心感が湧き上がってくるに違いありません(その相手とその後、悲しい別離をしたならば、悲しさやさみしさが湧き上がるでしょう)。このようなイメージは、すべて大脳の神経活動パターンが生み出しています。それが、私たちが感じる「心」の正体なのですね。自らコントロールできない悪性ストレスは「現実認知」と「過去記憶や未来予知」を混同することから生まれます。つまり、過去に果たせなかったことがあると、それを思い出して「今度もダメだろう」と思ってストレスを感じてしまうのです。過去は過去であって、未来のことは何もわからないのに、未来も過去と同じようになると考えてしまうのです。こういう心の動きを「条件づけ」と言います。これを修正するには、脳が記憶しているイメージ、条件づけられているイメージ、学習しているイメージを、マイナスからプラスへ、嫌悪系から報酬系へと変えることが大事です。イメージを暗く悲しいものから、明るく愉しいものへと変えるのです。私たちが「現実」であるととらえ(知覚し)ているイメージは、実は脳がつくりだすイメージにすぎません。このイメージの意味さえ変われば、現実認知が変わり、物事をポジティブに見ることができるようになるのです。アメリカの整形外科医の博士で、「神経伝達的な働きとしてみると、想像が微細にわたっているときは、想像は実際の体験と変わらない」とまで言っています。想像による映像イメージを持つことは、体験による知覚映像イメージを持つことと同じだと言うのです。脳の知覚機能は本来バーチャルなものであり、だからこそ、脳内体験でつくりだしたバーチャルなイメージでも心傷体験の再解決が可能なのですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストレスを溜めないために

2010年12月20日 14時20分42秒 | Weblog
考え方、生き方を変える。

日本人の自殺者は2007年現在の統計で、9年連続で3万人を超えているんだそうです。人口10万人あたりの自殺者数で表される自殺率では、25.5(男性38.0、女性13.5 平成16年度人口動態調査特殊報告 厚生労働省)。これはアメリカの倍以上で、先進国中ではトップとのこと。範囲を広げた国際比較では第10位(WHO調べ)。上位は、ロシアや旧ソ連諸国など国内の混乱が続く体制移行国ばかりなのだとか。そして、自殺の主な要因となっているのは「うつ状態」だそうです。現在日本でのストレスによる心の病の推定患者数は、約300万人といわれています。7割を超える企業で「心の病」を抱える社員が近年増加傾向にあることがわかっているとか。バブル崩壊後、未曾有のデフレ不況の中、企業は生き残りをかけて多額の固定費をもたらす人件費の切り崩しにかかりました。「グローバル・スタンダード」が日本に押し寄せ、終身雇用や年功序列などの日本的雇用慣行が否定されて「成果主義」なるものが広まりました。そのように社会のしくみが急激に変化したことが、この異常な自殺者数の背景にあるのは間違いないと思います。自殺者に占める割合が、40代以上の働き盛りの男性が圧倒的に多いからです。工業化社会で活躍できた彼らは、情報化社会の波に乗り切れなかったのかもしれませんね。では、どうすればそこから抜け出せるのでしょうか。心理学上では「他者報酬追求型」、「自己報酬追求型」と言う言葉があります。考え方というか生き方というか、この「他者報酬追求型」の生き方から「自己報酬追求型」の生き方へ変えることによって抜け出せることが出来ます。
他者報酬追求型と言うのは、本来の自分の生き方を抑えて、周囲に認められようとすることを言います。そして、自己報酬追求型とは、本来の自分を愉しむことを追い求めることを言います。例えば、私が恋人の誕生日にプレゼントを贈ったとします。 そのとき、自分がプレゼントを「した」という事実だけで満足できるのが、自己報酬追求型になります。いっぽう、他者報酬追求型は、恋人が、私の贈ったプレゼントについてどう思ったか、気に入ったかどうか、さらにプレゼントしたことで私のことをさらに好きになったかどうかまで確認しないと気がすまない、と言うパターンです。自分がプレゼントをし、相手がそれを受け取ったという事実だけで満足できるなら、ストレスは発生しません。ところが、他者報酬追求型の場合、恋人にもしプレゼントを気に入ってもらえなかったときや、思惑どおり自分への好意を強く感じることができなかったときには、大きなストレスを溜め込むことになります。うつ病になりやすいタイプに「きまじめ」「完全主義」「誠実」などを特徴とする「執着気質」が挙げられます。「いい加減」の対極ですね。プレゼントを贈るなら、恋人が気に入って、しかも自分がさらに好かれなければ意味はない、と思うわけです。真剣にそう考え、恋人の好みを必死にイメージしながら、ああでもない、こうでもないときまじめにショーウィンドーを見て回るのです。ところが、世の中はそうそう自分の期待どおりの反応を返してくれるわけではありませんよね。 「自分がこれだけ真剣にやっているのに、どうしてわかってくれないんだ」、「何事も一所懸命やれば通じるのが、この世の道理というものではないのか」などと不満を溜め込むことになるわけですね。ますます「理解してほしい」「尊重してほしい」「受け入れてほしい」と、周囲に自分の存在を認めさせることに懸命となり、その願いがかなわないことのギャップに苦しむことになるのです。 つまり、他者報酬追求型は、相手からの評価に依存する心が強すぎることが問題となります。相手がどうあれ、自分が満足できればそれでよいのであれば、ギャップは発生しません。ただし、ここはとても大きな大きな注意が必要です。それはいわゆる「自己チュー」とは違うと言うことです。自己チューは、周囲から受け入れられないという愛情危機感がベースにあると言われています。対人依存心が強いのですね。自己報酬追求型の人は、ほかに誰もいない山の中でも一人で暮らしていくことができるが、自己チューはおそらく無理だろう、と言うのが分かりやすい見分け方と言われています。(苦笑)他者報酬追求型は、周囲に人がいないとやっていけない。自己チューはその一類型と言えるのです。ここは十分に気を付けないといけませんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

成長するチャンス

2010年12月03日 20時21分55秒 | Weblog
イメージを変えれば、行動も変わる。

心療内科の先生がこれまでの経験からどのようにしたら行動を変えられるかのアドバイスをネットから見つけました。企業のメンタル・ヘルス相談での事例だそうです。ある企業の管理職が、ストレスで眠れない、下痢が続く、と訴えてきました。話を聞くと、遅刻や早退を繰り返し、勤務態度が悪い部下を叱責したとき、「あんたにそんなこと言われたくない」と逆襲されたのだそうです。その管理職は、体調不良で一時期よく会社を休んでいたそうで、そのことを部下は知っていたんだそうです。「職場に行くのが重たくなってきまして」と自嘲するその管理職に、自己イメージ法と言うのを施してみました。自分を客観視させ、そういう自分の姿をどう思うか、とイメージさせてみるのです。すると、その管理職は「情けない自分」と感じたそうです。否定的な自己イメージに気づいたわけですね。すぐに「自分は酒が飲めないから、今度食事にでも誘って話を聞いてみます」と表明してくれたそうです。また、その先生の子どもなのですが、ある朝「学校に行きたくない」と言い出したそうです。どうやら、クラブの顧問が自分のやり方ばかり押しつけることに腹を立てているらしいのです。そして、そのことを友だちに相談したところ、「あなたも悪いんじゃないの」と言われたといいます。友だちに賛同して味方になってもらいたかったのに、あっさり逆に出られて、そこで落ち込んでしまいました。「そんな自分をどう思う?」と自己イメージを尋ねたところ、「人に期待しやすいなあ。そんなのはイヤだ」と自覚したとのこと。そして「顧問にはっきり意見を言う」と言い残して、学校に出かけたそうです。事実、はっきり言ったみたいで、それを先生に伝えたとき、涙目だったことを忘れられないと書いていました。人は、起こった事実より、それをどう感じ、どう受け止めたかというイメージに動機づけられて行動するのです。事実はどうあれ、受け止めたイメージを変えれば、行動も変わると言う訳ですね。以上からわかるように、否定的な自己イメージは、その存在を自覚するだけで、それを変えたいという意思につながり、さらに肯定的な自己イメージに書きかえる自浄作用につながると言います。そして、ここからが非常に重要なのですが、以上のような自己イメージの変更は、本人の人格に成長をもたらします。そういう意味では、部下の反逆によるストレスや不登校といった心の悩みは、自己成長の絶好のチャンスだった訳ですね。心の悩みは、「こういう自分はいやだ」と思うからこそ生じるんですね。自己イメージ法は、いわば、「心の旅」にでかけることと言っています。人が旅をしたくなるのは、異なる環境に自分を置き、自分を見つめたくなるからではないでしょうか。人は、そうして自分を客観視することで、自己イメージを修正し変わることができるのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする