接骨院治療日記~奮闘記~

新規開業の接骨院の日々の日常や、患者様とのふれあい、治療家としての気づきなどをつづっていきたいと思います!

委中というツボの考察

2012-11-21 21:06:38 | Weblog
私は、西洋医学的思考のほかに、鍼灸をやるので東洋医学的な考察をもって治療にあたります。

その中で、今回、四総穴のひとつで腰部の特効穴とも言われている委中というツボについて(鍼灸では、痛む場所ではなく、それに関連する遠い場所に治療することがあります。)

頭の中で鍼を打つ時は、東洋の思考をするのですが、今日は委中を西洋的に考察してみたいと思います。

まず、腰部の痛みになぜ膝窩が有効なのか?

神経的には、坐骨神経の枝になるので神経のアプローチが考えられます。(後大腿皮神経の枝)
筋肉的には、本来はないはずですが、腓腹筋、膝窩筋、足底筋などが考えられます。
構造的には、腰部の痛みの種類で仙腸関節や骨盤のティルトの問題であれば、膝関節の伸展障害は坐骨を固定するために腰部の負担になり(ハムストリングス、それにともなう筋膜、皮膚のトーヌス)腰部の動き自体も仙腸部Hypermobilityとなる。刺鍼による作用で膝が伸びれば安定性がうまれるのでは?

その他にも、相反性神経支配や、軸索反射なども考慮できる。

つまり、今日いいたかったことは

治療するときは考えよう!

ひとつのツボもいろんな見方ができるし、なぜ効くのかをもっと考えることで、もっと効果を上げることができるかもしれない!
そんなことを思ってみました。

鶴沢接骨院  香山 大樹

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