ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

建仁寺

2014-01-08 05:00:00 | 大阪にて

湯豆腐を食べに行った南禅寺近辺は昨年9月に天智天皇陵や琵琶湖疏水記念館などを見て歩き、帰宅途中に京阪三条まで歩いていると、知恩院への参道を見たのを覚えていたので、店に行く前に知恩院に寄って行こうと思っていました。知恩院の近くに見ておくべき景観は無いかと地図を見ていたら、建仁寺や八坂神社、円山公園があることが判明、ところが10時半過ぎに家を出て、京阪電車11時10分発の淀屋橋駅発の特急に乗ったのですが、建仁寺に近い祇園四条駅に着いたのが12時を回っていて、約束の時間に1時間半も有りません。思っていたよりも祇園四条駅で降りる人が多く、おそらくみんなは八坂神社に初詣なのでしょうが、私の目的は先ず建仁寺、ところが駅には知恩院や八坂神社への標識は有っても建仁寺への標識は有りません。Google地図を印刷して持って行ったのですが、地上に出るとどちらが北か解りません。勘で川沿いに下って(下ったと思っていただけですが)最初の曲がり角を左へ行くとどうやらお寺の塀が見えてきたので一安心、向かいからもゾロゾロ人が歩いてきます。

       

何故か山門が無く、塀沿いに南へ歩き小さな門を潜って最初に見えたのが法堂、実は法堂より北側に重要文化財の方丈があったのですが、そんなことは知る由もありません。境内を南へと歩いていくと栄西禅師に纏わる茶碑が建っていて、碑の後方には平成3年に将来800年を記念してお茶を植樹しています。栄西は日本へ最初に臨済宗を伝えたとされる高僧、2度も渡宋しています。

             

更に南へ行くと御所を望む楼閣という意味を持つ『望闕楼』の額がある三門、大正時代に静岡県の安寧寺から移設されたものだとか。

             

そして境内の南の果てが重要文化財の勅使門、こうして見ると南禅寺と同じ様式であることが窺えます。

               

建仁寺と言えば俵屋宗達作の国宝『風神・雷神図屏風』が有名ですが、実はこのお寺にあるのは複製、ホンマモンは京都国立博物館に寄託されています。写真だけ見てると拝観している人は皆無かと思えますが、実は多くの観光客が居ました。法堂には平成14年に創建800年を記念して天井に双龍の図が描かれている筈ですが、時間が無いので観ていません。

             

本坊の横の庵には『最初禅窟』という字が書かれた屏風が見えましたが、これは京都で最初の禅寺という意味で、日本で最初の禅寺は同じ栄西が開いた博多の聖福寺だと言われています。

             

多くの人がこの門から建仁寺に入ってきます。きっと人の波を辿って行けば八坂神社や知恩院に行けるはずです。