ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

旧木下家住宅 Ⅱ

2010-01-14 05:00:00 | 神戸にて
数奇屋風の屋根を見せるのにエレベーターを設置するほどお金をかけたこの住宅は、本当にそのような価値があるのか・・・建築家ではない私にはよく解りませんが、ここに訪れる人が多数あることを意識してのことだと思います。

ベランダの北方向には改修が終わったという土蔵が見えました。

                  

エレベーターで下に降りて(階段はありません)、土蔵に行ってみたのですが、どうも真新しすぎて旧家という印象が湧きません。丹念に掃除をして「きれいやな」ということではなく、新調に新調を重ねたという感じなのです。

             

土蔵の扉は開かれていますが、入室は禁止でした。内部の様子はこんな感じです。土蔵の中にしてはきれいすぎて実感が湧きません。

             

いくつもある部屋は殆どが和風のものであり、これはそのうちの一つ。数寄屋造りの部屋と言われても何処が違うのかよく解かりません。面白いのは床の間の奥の壁は押すと隣の部屋に出ることが出来るようになっていました。

             

北向きの中庭、土蔵が見えています。誰もいなかった筈なのに、写真のほぼ中央に人影が・・・灯篭ですね。

この庭では苔を生えさせているとかで、降りることは出来ません。無理やり苔を生えさせることで、古めかしさを演出したいのかも知れませんが、長い年月をかけて自然に苔生すもの、その観点にどうも合点がいきません。

             

こちらは南向きの洋室、テーブルには何故か折り紙や五つ玉の算盤が置かれていました。ここでアンケートを書いて玄関へ戻ります。
アンケートには苔について思ったことを書いておきました。

             

最初に見つけた庭、部屋からの眺めです。建物ですから人工的なものであることには違いないのですが、旧家であることを強調するのなら、あまりにも手を加えすぎていると思うのです。

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