ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

模倣犯

2009-04-10 05:00:00 | 読書
同僚のIさんが、「読まへん?」と持ってきてくれたのが、この『模倣犯』。何でも誰かに貸してあったのが、一度に5冊返してくれたので「重とうて持って帰られへん」のが、貸してくれた理由らしい。なので私は1冊読む度に1冊づつ返さなければならない義務を負ってしまったようだ。

          

当時読んでいたのが、中公文庫の『論語』、この『模倣犯』のページを繰った時の字の大きさに感動です。だって『論語』の字は小さくて、ぎっしり詰めてあるので読み辛い、分かり難い、眠とうなる・・・前へ進まないのです。

だから『論語』なんか放っといて、さっさとこの『模倣犯』を読み始めました。孔子さんに怒られるかも、な~んてね。

ミステリーですから、ことさらストーリーを書いてしまうわけにはいきませんが、1巻目で読者には犯人は誰かということが判ってしまいます。

展開としては、誰がどのような証拠でどのように犯人を突き止めるのかということが焦点になります。まぁ、古座に行っていた頃に読んだので、時間もあって1週間ぐらいで読んでしまいました。

どうしても気になっているのが、ある男の子が犯人のものらしい携帯電話を拾う話が出てくるのですが、親にも警察にも届けなかったことを悪いことをしたと後悔します。熱が出るのはそのせいなのだと・・・それを聞かされた母親は「泥棒したら熱が出て死んでしまうなどというような叱り方は止めておかないといけない」と思いつつ、警察が携帯電話を探していたということまで思い出すのですが・・・その後、そのお母さんも男の子も携帯電話も一切ストーリーに出てこなかったのです。

宮部さん、こんな場面があったのを忘れて、ストーリーを進めてしまったんではないでしょうね。

カテゴリーを『読書』で投稿するのは久しぶりですが、毎日本は読んでいます。『陰陽師』もほぼ全巻読みましたし、白川静の漢字の本、それと関連して『呪』についての梅原猛と白川静の対談の『呪の思想』、これは『陰陽師』にも通じているのですが、一つに書こうとして、なかなかまとまらないのです。

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