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月あかりの予感

藤子不二雄、ミュージカル、平原綾香・・・好きなこと、好きなものを気の向くままに綴ります

「エスパー魔美」公式サイトオープン

2007年04月18日 04時54分38秒 | 藤子不二雄
エスパー魔美*シンエイ動画オフィシャルサイトがオープンしたようです。

おそらく描き下ろしと思われる魔美が空を飛んでいます。彼女をクリックするとテレポートするとか、Flashを使ったちょっとした仕掛けが楽しいです。

先日「新魔界大冒険」を観てきまして、大スクリーンで魔美風の少女が見られたのには感動しましたけど、やっぱりいつの日か、「エスパー魔美」を再びアニメ作品にして欲しいところです。魔法少女でもなくエスパーで、名古屋弁も話さない魔美を(笑)。…あ、魔美自身は話してませんか名古屋弁(^^);

シンエイさ~ん、次は「チンプイ」をよろしく~(^^)

奥ゆかしい可愛らしさ

2007年04月15日 20時23分32秒 | 藤子不二雄
次の3枚の絵は、藤子・F先生が若い頃に書かれた作品の複製原画を撮影したものです。左から「ある日本人留学生からのローマ便り」(1954)、「てぶくろてっちゃん」(1960)、「すすめろぼけっと」(1964)という作品です。

(C) 藤子プロ

この3作品を例に挙げたのは、たまたま複製原画集に入っていたからという理由でして、他にも同様のタッチを持った作品に、「海の王子」(1959)、「ゆりかちゃん」(1954) などがあります。これら藤子先生のデビューから10年程の初期作品を見て私が受ける印象は、絵柄が「奥ゆかしい可愛らしさ」を持っているという点です。中~後期のタッチも大好きなんですが、この頃のタッチには、それらとも異なる味わいがあります。描線に独特な丸みを帯びていて、それでいて上品で、どこか女性的な優しさを感じるのです。このタッチは、後期作品であるSF/異色短篇や「T・Pぼん」などでも、ゲストキャラなどのデザインで、時折顔を出すことがありました。大まかに言えば「目」の表現なのですが、それと追随する仕草、表情の作りなども、後期作品の標準的な藤子・Fタッチとは明らかに違っています。

何故そんな話題を出したかと言いますと、つい先日、ようやく映画「のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~」を観まして、しずかちゃん、ドラミちゃん、美夜子さんなどの描写に、この時代の藤子(藤本)テイストを、ほのかに感じる可愛らしさを垣間見た…ような気がしたからです。

今回の映画は、女性の作画監督(金子志津枝さん)が起用されていることもあってか、絵柄が全体的に可愛らしい雰囲気を持っています。眼鏡を外した玉子さんや、ジャイアンですら可愛いのです(笑)。特にヒロイン・しずかちゃんは、ちょっとした仕草や表情などが、とにかく可愛く柔らかく描かれていて、この映画の魅力の一つともなっています。奥ゆかしい中にも「子どもらしさ」がしっかり凝縮されていて、紅茶を飲む仕草など、とてもよく描けていたと思います。

実は、この「可愛い」という表現がクセモノでございまして(^^);

いわゆる「可愛さ」の基準などは、もちろん人それぞれなのですが、「大山ドラ」の後期にも、キャラの描き方を従来と大きく変えてみようとする動きがあり、渡辺歩さんをはじめとする作画監督が中心となって、特にしずかちゃんを可愛く描いていたことがありました。このことは藤子ファンから歓迎された面もあったのですが、私自身はこの変化に少し否定的な見方をしていました。あくまで私自身の考えと断った上で書きますが、その「可愛さのベクトル」が、藤子作品とは別の方向を向いていたように思えてならなかったのです。

その後にスタートしたテレビ版の「わさドラ」では、キャラデザインが原作中期の絵柄に近づけて設定され、藤子タッチの可愛らしさが戻ってきたのは、私にとっては本当に嬉しいことでした。「のび太の恐竜2006」も、その路線を受け継いで作られました。(ただ「のび恐」に関しては、ちょっと崩しすぎな感じも受けました。このあたりは、こちらの記事で触れています。)

今回の「新魔界大冒険」では、それに加えて、さらに初期の藤子作品のテイストも研究して作られたのではないかなと…。実際に映画を観てそのように感じたのです。実際のところどうなのかは分かりませんし、全シーン全カットがそうだったわけではなく、少し藤子タッチから外れたタッチのカットもありましたが、これくらいなら、私の中では十分に許容範囲でした。いわゆる「やわらかドラちゃん」も、「のび恐」のわざと崩した作画と比較するなら、これくらいは全然アリかなと。部分的にドラえもんの柔らかさなどを強調していたとはいえ、全体的な作画は前作より安定していたように思います。それに動きも素晴らしかったです。これだけ小気味よく動いてくれると、観ていて気持ちが良いです。必要以上の無駄な動きもあまり感じませんでした。ぜひ来年も金子さんに担当して欲しいと思いました。

現代風の可愛い絵……まぁ「萌え絵」と言い換えても良いかと思いますが(笑)、これは現代少女漫画から派生した構造を持ったデザインになっています。名劇の「少女コゼット」などは、完全にこの路線と言って良いでしょう。これらのタッチの絵柄について、別に私は否定も非難もするつもりはありません。先に書いたように「可愛さ」の基準などは人それぞれですから。ただ、私にとっての可愛い絵とは、その「流行」とは異なっていまして、まだ男性が少女漫画を描いていた時代…昭和20年~30年代の表現から派生した、どこか奥ゆかしい表現──すなわち、藤子・F先生の描かれるタッチなんです。私自身が漫画を描いたりする上で、特に「子どもらしい可愛らしさ」をどう表現するかということは、常に悩むポイントなのですが、今回の「新魔界大冒険」では、そういった方面からも何か一つの示唆を与えてくれたような気がします。(与えられた示唆を生かす力量が、私に備わっていないところが悲しくはありますが)

チンカラ☆ホーキドラ

2007年04月14日 08時42分24秒 | 藤子不二雄
動画をアップしたことがないので、ちょっと実験しました(^^);

※あくまで「実験」なので、僅か5秒のつまんない映像です。わざわざプラグインとかインストールしなければならないなら、そこまでして頂くほどの価値はございません。すんましぇん(ToT) チンカラ☆ホーキドラが走ってる姿を見たことがなくて、見てみたい方だけどうぞ(^^); ってCMでも走ってたっけ…

※なんか、この記事に直接アクセスすると、動画へのリンクが表示されないようです。いまだによく分かっていないgooブログの仕様…(^^); 「動画を見る」というリンクが上にない場合はこちらからどうぞ。もう、慣れないことはやめとこ…(笑)

わさドラ主題歌&コスチューム変更

2007年04月13日 18時38分48秒 | 藤子不二雄
ドラえもんのキャラクターのファッションが今風になります (GIGAZINE - livedoor)

せっかく定着してきた主題歌を、もう変えちゃうんですか…夏川さんじゃ不満
長めの短パンですか…ついにドラえもんでも半ズボン消滅…?

今風って…うーん、どうなんでしょうねぇ…。
私はアニメ本編は今のままで良いと思うんですけどねぇ…。

しかし、また物議を醸し出しそうなことをやり始めましたねぇ…。
吉と出るか凶と出るか…今のところはコメントしようがありませんけど。

※追記
この記事は、ニュースだけを見て書いたんですが、公式サイトに詳しく載っていました。主題歌は新人だそうで、こればかりは聴いてみないと分かりませんね。新ファッションの方はパッと見た感じ、そこまでの違和感を感じない気もしますが、実際にアニメで観てみないと、これまた何とも言えませんけどね。でも5/11って、私は広島に行ってるからリアルタイムでは観られません(^^);

観てきました!

2007年04月13日 12時37分26秒 | 藤子不二雄
他の藤子ファンのみなさんが、既に2度目!3度目!とブログなどで書かれている中、私はや~っと初めて観てきたのでありました(^^);

いやもう、すっごく面白かったです
ドラ映画でこれほど楽しめたのは、おそらく私にとっては「のび太と竜の騎士」(1987年) 以来じゃないでしょうか。ちなみにドラ映画を劇場に観に行ったのは「のび太と夢幻三剣士」(1994年) 以来、実に13年ぶりであります。ドラ映画を観てる人は他にだ~れもいないでやんの(^^); 広い劇場、貸切状態(笑)

今日はもう一つ嬉しいことがあったので、感想は改めて別の記事で書きます♪

←トイレの横にあったのを撮影したんですけど、場内が暗すぎて失敗(^^);

魔界大冒険とドラクエ5

2007年04月12日 16時56分26秒 | 藤子不二雄
もしかすると、とっくの昔から周知の事実だったのかも知れませんが、ゲーム「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」と映画および映画原作「ドラえもん のび太の魔界大冒険」には、結構たくさんの共通点があることに、今頃になって気が付きました。

まずは石像。ドラとのび太、主人公とビアンカ(フローラ)が、作中で石像になって全く動けなくなるシーンがあります。

次に魔法のじゅうたん。のび太たちは美夜子の操る魔法のじゅうたんで魔界星へ向かいますし、ドラクエでも乗り物として登場します。

のび太たちが目指す場所は魔界星ですが、ドラクエでラスボスのいる世界も、そのものズバリ魔界です。

ほかにも微妙なところですが、「ドラえもん」で張られた石像の伏線(未来の自分と遭遇する)などは、どことなくゴールドオーブの伏線に通じる部分を感じますし、石像になった主人公を近親者(ドラミ/主人公の息子と娘)が助けに来る点も似ています。「新魔界大冒険」の方で描かれた美夜子の母親のエピソードは、主人公の母親・マーサと似た印象も受けます(これに関してはドラクエの方が先です)。

最後に、どちらの作品も第5作という点も共通しています。

まぁ、ストーリー全体としては特に似ていませんし、おそらくたまたまだろうとは思うのですが(^^); 部分的な要素については、もしかすると堀井さんが「魔界大冒険」をご覧になって、何かインスパイアされた面もあるのかもしれませんね。

私は、このドラクエ5というゲームが大好きでして、今度それについてのページを作ろうと思っているもんで、色々と考察しているうちに発見したのでありました。それくらいSFCの頃から知ってたよ!って方もおられることと思いますけどね(^^);

PS2
アルティメット ヒッツ
ドラゴンクエストV 天空の花嫁

スクウェア・エニックス

で購入

携帯の画面って…

2007年04月09日 16時58分18秒 | 藤子不二雄


あんまりキレイに撮影できないなぁ('・ω・`)

ということで(どういうことだ←古典的ツッコミ)、待受を春らしく(?)、チンプイにしてみました。見づらいと思いますが、エリちゃんが持ってるのは卒業証書です。藤子プロさん、エリちゃんを勝手に卒業させちゃ困ります(笑)。っていうか、私がこれ待受にした時期も、微妙に遅れちゃいました(汗)

この携帯の電池パックは、なんかフル充電しても3分しかもたないという「お前はウルトラマンか」状態だとか、気がつけば膨らんでるとか(こわいよ~)、信じられない不具合があって、リコール対象となっていたようです。少し前までは普通に使えてたもんで、私は全然知らなかったんですけどね。近頃どうも変なので、先週auショップに持って行ったら、メーカーに連絡して欲しいと言われました。それで今朝、メーカーから新しい電池パックが届きました。まったく三洋さんってば、お茶目なんだから(違)

右の方の写真は、最近よく食べるビターチョコです。
って、関係ねー!!

↑元ネタは「ラマになった王様」です。
って、分かるわけね~!!

なんか、いつもとテンションが違いますが、別に酔っぱらってるわけではございません(^^); 春になるとねぇ、頭ン中に何か電波が…

こんな変な記事を、カテゴリ「藤子不二雄」で投稿して良いのだろうか…。
まぁ、いっか♪(笑)

ヘコんでます(T_T)

2007年03月30日 16時08分04秒 | 藤子不二雄
昨年、大枚をはたいて購入した「エスパー魔美」DVD-BOX。

その上下巻連動特典として、幻のパイロットフィルム、上巻分の次回予告など、美味しい映像がたっぷり詰まった非売品DVDが貰えることになっていました。

パンパロリン!」さんにて、こちらの記事を書かれていたのを読んでから「あ~自分も応募しなきゃ~」…と思って、DVD-BOX下巻のパッケージを開けてみたのですよ。

応募用紙がナイ……!!
入っていたのはアンケート葉書のみ。

そんなバナナ!」と思わず御坊茶魔になって、上巻も含めて、DVDパッケージすべてをパカパカと開けたのですが、応募用紙は影も形もなし…。

メーカーのミスで封入されていなかった、ということはないんです。それは、私が明らかにこの応募用紙を見たことがあるから…。ということは、一旦パッケージから取り出して、別のところに置いた、と…。

でも私自身にそれを取り出した記憶も、置いた場所の記憶もないのです。しかも昨年末には引越してますから、引越の荷物の中に紛れ込んだか……間違って捨てたか(大汗)

せめて前者であることを祈りつつ、実は今日まで仕事などの合間に、こっそりと必死の捜索を繰り広げていたのですが……ついに見つからないまま応募締切の前日を迎えてしまったのでありました。

バカバカ!月ちゃんのバカ!!(>_<)/

実は「エスパー魔美」は、テレ朝チャンネルで放送されたときに全話観ているし、録画も押さえてあったんです。それなのに DVD-BOXを無理して買ったのは、もちろんこのDVD-BOXが少しでも売れることで、次(チンプイ)へ繋げて欲しい気持ちもありましたけど、この特典DVDが欲しかったというのも大きな理由でした。あぁ、それなのに……(T_T)

てめぇの馬鹿さ加減には、父ちゃん情けなくて涙が出てくらぁ!

東野英心さんに怒られたような気持ちです。

これで、締切後に応募用紙が見つかったら、大いにヘコみます。
これで、結局「チンプイ」のDVD-BOXが発売されなかったら、さらにヘコみます

これが2日早いエイプリルフールネタだったら、どれだけ幸せか…

今夜のドラSPって…

2007年03月23日 20時14分01秒 | 藤子不二雄
これ一体なんなんですかね~? 同人誌?(^^);

正直ものすごい違和感を感じてしまいました。オリジナル話の良し悪し、面白い面白くない以前の問題で、こういうまるでファンが考えたサイドストーリーみたいな内容を、しかも1時間スペシャルとして「ドラえもん」本編で流してしまうのは、ちょっとどうなのかなぁ?と思ってしまいました。

魔法少女マミ」も、映画本編にちょこっとファンサービス的に出演してるのは、それはそれで別に良いと思うんですけど、近頃あまりにもその紹介がしつこすぎて食傷気味なんですよね。ここまで彼女を出したければ、素直に「エスパー魔美」をリメイクでもしてくれれば良いんじゃないでしょうかね。なんか今日はテレビの中の「魔法少女」だか「科学少女」だかが、「セーラームーン」のパロディみたいな台詞を喋っていましたけど…それ自体が既に古すぎる気が(^^);

また、ドラマ「踊る大捜査線」などでも「リンク」っていうものがありますし、あの作品に出てきた○○という人物が画面の端に映ってるとか、作品に直接は関係ないけど、ずっと見てる人なら楽しめるような細かいネタというのは、それはそれで結構楽しめるから良いと思います。でも、そういうのは気付いた人がクスッと笑えるところに魅力があるわけで、こんな壮大なネタばらしをやって、一体何が面白いんだろうかと…。ネタをいちいち紹介するっていうのは、あたかも手品の種明かしをやってるようなもので、ものすごく冷めてしまいました。(そもそもまだ映画を観に行ってない私は、自分で見つける楽しみすら奪われてしまいました…)

くりまんじゅうをネタにしたいのなら、素直に先に「バイバイン」をアニメ化してくれれば良いのに…と思いました。かなり昔の大山ドラを少しだけ紹介してお茶を濁してましたけど…。それに、あの辺のネタは子ども時代にてんコミを読んだ人がトラウマ的に覚えているから楽しいのであって、ある意味カルト的というか、トリビア的な面白さがあるわけです。だから「ドラカルト」みたいな本で取り上げるのならともかく、アニメ本編で取り上げることには、やはり何か違和感を感じました。

あたたかい目」も、もう良いですよ…。
というより、もはやいい加減にしてくれって感じです。し・つ・こ・す・ぎ・!
今ではあの目を見るだけで、なんだか無性に腹が立ってしまいます(笑)。

まぁ、ちょっと勢いで率直な感想を書いてしまいましたけど、楽しめたって人は当然いるだろうと思いますし、私の記事を読んで不愉快に思われたとしたら申し訳ありません。でも、感じてしまった違和感がどうしても拭い去れなくて、この記事を書いてしまいました。単に私が天の邪鬼なのかもしれませんけどね(^^);

映画ストーリー「新魔界大冒険」

2007年03月16日 07時46分16秒 | 藤子不二雄
映画を観る前に、岡田康則さんが描いた映画ストーリー「ドラえもん のび太の新魔界大冒険」を読みました。カバーの著者名は大きく岡田さんの名前が書かれているのに、奥付の著者表記は「藤子・F・不二雄プロ」となっているのが少し不思議ですが(^^);

映画を予備知識なしに観るのも良いんですけど、今回の作品の大まかなストーリーは原作(今回の記事での「原作」とは、1984年公開の映画「のび太の魔界大冒険」のことも含めた意味で書きます)と同じということもあって、ほぼ把握していましたからね。それにテレビの事前特番等で内容を「見せすぎ」だったこともあり、観る前に「美夜子のお母さんって、もしかして…(自主規制)」と思ったのが、この「映画ストーリー」を読むと見事にビンゴしてしまいましたし(^^);

そもそも、原作がコロコロに連載されていた当時は、まず原作を読んでストーリーを把握してから映画を観に行くのが、毎年の恒例行事になっていましたし、先にストーリーを知ってしまうこと自体に違和感はないです。映画館では、映画ならではの映像表現を存分に楽しみたいと思っています。

さて、それで真保裕一さんの書いたストーリー全体を漫画で読んだわけですが、第一印象としては純粋に面白かったです。原作で描かれていない部分などが、真保さんのシナリオによって補完されているのですが、違和感は少なく感じました。映画が公開中なので、ネタバレしない程度に書いておきますと、たとえば魔法世界で魔界星が接近していることについて、現実世界で同じようなことが起きているかどうかは、原作では特に触れられていませんが、地球にある危機が迫っていることを先に提示しておいて、それが魔法世界が作られたことにより、魔界星の侵略として表れた(それをドラえもんたちが解決することにより、同時に現実世界での危機も免れた)ことになっています。美夜子さん、満月博士(牧師)など、魔法世界の住人も現実世界でしっかり存在していて、現実世界での美夜子の存在(魔法世界にしか存在しない彼らは、一体どこからやってきたのか?)なども含めて、数々の疑問点も解決できるようにはなっています。もっとも、原作の美夜子との別れのシーンが私は切なくて好きなので、今回は構成上のび太たちとの別れのシーンが薄く感じるのが少し残念ではありますが…。のび太たちとは現実世界で面識がないので、確かに別れといえば別れなんですが、見知らぬ同士として会おうと思えば会えてしまうわけですし(^^);

藤子先生が原作を書いた時点では、映画化を前提として物語が組み立てられていますから、ドラえもんたちが魔法世界で活躍するということが重要であり、現実世界との対応までは考えていなかったか、考えていたとしても原作の枠組に収まらなかったのではないかと思います。原作でそのあたりの設定が明確にされていないこともあって、この作品自体、外伝的なお話が考えられやすい構造をしています。内容等は失念してしまいましたので、今回の「新魔界大冒険」に何らかの影響を与えたかどうかは分かりませんが、昔発売されていた「ドラえもんクラブ」という雑誌にも、作家の方が書いた小説版(挿絵を芝山努さんが担当)が掲載されていたのを思い出します。そういえば、その小説にも魔美をイメージするキャラが登場していました。

真保さんのシナリオでは、そうしたバックグラウンドへの言及や、矛盾点・問題点の解決(石ころ帽子→モーテン星に変更、唐突さが否めなかったドラミちゃんの登場の伏線など)も含めて作られていて、「ドラえもん」がやりたくてシンエイ動画に入ったと明言しているだけあって、やはり藤子作品をよく理解している方なんだなぁと改めて感じました。それだけではなく人気作家としても大活躍されている方ですからね。私はデビュー作の「連鎖」しか読んだことがありませんが、今後はぜひ他の作品も読んでみたいと思っています。

ただし、「魔界歴程」が2つに分かれたというエピソードは、全く生かされていませんでしたね。おそらく「下巻」にデマオンの心臓についての言及が記されているようにするつもりだったのに、それがあるキャラクターの口から語られるという内容に途中で変更されたため、誤って残ってしまった設定なのではないかと考えられます。原作でも、「魔界歴程」の後半はまだ翻訳されていないことにされていますから、それと同様に展開させるつもりだったのでしょうね。あと、「たのむぞ名投手!」という名台詞も、今回はジャイアンの活躍ではないためカットされ、むしろのび太の射撃テクが生かされたような(これは、のび太が使うのが「ピストル」ではないので少し微妙ですが)展開になっています。ここはジャイアンの活躍の方が好きなのですが、新生ドラ映画としてはまだ2作目だし、のび太が活躍すべきと判断されたのでしょう。同じように2作目となった「のび太の宇宙開拓史」でも、のび太の射撃テクが生かされるラストになっています。映画版の方は拍子抜けするほど呆気ないんですけど(笑)、原作でのギラーミンとの対決は名シーンです。

作品を全体的に見ますと、「ねじまき都市大冒険」より後に作られた映画やその漫画版に感じてしまった、どうしようもない違和感に比べれば、新たなエピソードが加えられていても、十分に藤子テイストを感じることが出来ました。やはり「ドラえもん」って、どうしても藤子先生の掌から抜け出しにくい作品なので、完全なオリジナルは作りづらいのかもしれません。来年は渡辺歩監督がオリジナル作品を作るのだそうですが、果たしてどうなることか…。私としては、そろそろ楠葉総監督ご本人が手がける作品も観てみたいのですが(^^);

なお、今回の記事については、あくまで漫画版の方だけを見て書いてますので、映画版と異なる箇所があるなら、それは全く考慮していないことをご了承ください。

最後に漫画版を描いた岡田康則さんについて…。岡田さんは「のび太と翼の勇者たち」以降、映画の漫画版を描いておられます。「翼の勇者たち」奥付のプロフィールによると、藤子プロへの入社が1997年(平成9年)となっていて、それはF先生が亡くなった翌年です。だからF先生に直接師事したわけでもないと思われますし、もしかすると面識さえないかもしれません。入社から「翼の勇者たち」を描くまでの数年間は、おそらく藤子先生のアシスタントを務めてきた方々のアシスタントをされていたのでしょう。私個人の印象では、岡田さんの絵柄や構成などは、藤子先生にわりと近い雰囲気を持っているのではないかと思います。もちろん完全なコピーなどではありませんが、晩年の藤子先生のタッチに近い雰囲気があった(晩年にチーフを務められていたのですから、当然といえば当然なのですが)萩原伸一さんが手がけていた頃より、岡田さんのタッチの方が個人的には好みです(一応フォローしておきますと、萩原さん=現むぎわらしんたろうさんの絵柄はオリジナル作品の方が好きだったのです。デビュー作「秋風の贈り物」のファンでした)。岡田さんは私とほぼ同世代なので、おそらく藤子ブームの洗礼を受けてこられた人なのでしょう。今回の映画の寺本監督、わさびさんたち声優の方々も含めて、みんな30歳前後です。藤子ブームを子どもとして過ごした世代が、現在「ドラえもん」を作っているというのは、やはりなんだか嬉しく感じてしまいます。

コミック
岡田康則 著 (原作: 藤子・F・不二雄)
ドラえもん映画ストーリー「のび太の新魔界大冒険」
小学館

で購入

かけがえのない詩

2007年03月12日 09時57分07秒 | 藤子不二雄
mihimaru GT の「かけがえのない詩」に、結構ハマっております(^^);
ご存じの通り、映画「ドラえもん のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~」の主題歌です。私も何もあーやばっかり聴いているわけではないのです。もっとも、あーやを一度も聴かない日なんて、私のスケジュール帳には存在しませんけども(笑)

「かけがえのない詩」は、映画の予告等で、サビの部分だけはよく聴いていたのですが、たまたま覗いた iTunes Store にあったので、ダウンロードしてフルコーラスを聴いてみましたら、なかなか良い感じでした。昨年の映画主題歌になった、スキマスイッチの「ボクノート」とあわせてリピートしています。新生ドラ映画は、「主題歌」としてしっくり来るものが続いている気がします。あの「ナマズ」の歌が飛び出した頃には、一体この先どうなることかと思いましたが(^^);

映画の方は、昨年はプライベートでゴタゴタして行けなかったので、今年こそは行くつもりでタイミングを計っています。まぁ、話題取りの芸能人起用が続いたことで、テンションが少し下がりましたが、あの作品(原作)が大好きであることに変わりはありませんからね。今はお子さまが主役の季節だから、春休みが終わる頃のほうが良いのかな(^^);

そういえば、Yahoo!ポッドキャストで、映画ドラえもん「レギュラー声優が語る、ここだけ話」という番組が配信されていました。声優さんたちが、(キャラとしてではなく)声優さんとして、和気藹々と語っている様子が微笑ましくて楽しかったです。「ただの雑談」とか酷評も目にしましたが、こういう雑談もまた、声優さんたちの人となりを窺い知ることが出来て私は良かったと思います。こういうのは、大人のファンが楽しめば良いだけだと思うので、この番組をあえて子どもに聴かせることはないと思いますけどね。

CD
かけがえのない詩(初回ドラ盤)
ユニバーサルJ

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らくがき チンプイ その2 エリびなとおだいり内木

2007年03月03日 02時23分29秒 | 藤子不二雄


……これ、載せようか迷ったんですが、時季ネタなので今日を逃すと1年お預けになってしまうため、思い切って掲載しました。

さてそれでは、いいわけ大会~(パフッ♪パフッ♪)

えっとですね、まず十二単どころか着物もまともに描いたことのない私には、かなりキツい絵でした(^^); しかもきちんとした資料写真がないという状態だったので、藤原紀香さんの結婚式の写真などをネットで探して、少し参考にしたりしたんですけど、どうもひな祭りっぽくない感じになってしまいました。

それに、和服にしては……エリさまの衣裳がヘンです。描いてる途中から十二単には見えなくなってきたんですが、取り繕うためにエフェクトを掛けたりしたら……どこの国の民族衣装や~?って感じになってしまいました……。(ヘコみ中

あと、この二人の姿を見て怒り狂うワンダユウと、逃げまどうチンプイを描く予定だったんですが、時間切れで間に合いませんでした。あ、この絵を描くのに、実は3日もかかったんです(涙)

最後に……お内裏さまは…ハイ、内木くんです。
全然そう見えませんが内木くんです。……内木くんなんですってば~

ということで着物については、そのうちリベンジいたします……

らくがき ゆめみる夢子

2007年02月23日 14時26分19秒 | 藤子不二雄
先日の記事にあるさんから頂いたコメントに触発されまして(笑)、「忍者ハットリくん」のヒロイン・夢子ちゃんを描いてみました。たぶん、このキャラを描くのは生まれて初めてです。というよりAキャラって、ほとんど描いたことないかも…小さい頃に好きで描いてた怪物くんくらいかなぁ(^^);

下絵はタブレットで描いたんですが、結構難しかったです。まるで握手を求めてるみたいな右手になってしまいました(笑)。服装や配色は公式サイトの設定資料を参考にさせて頂きました。

えっと…描いておきながらナンですが……私は夢子はそう好きではありません。むしろお嫁さんにしたくないナンバー1キャラです(ドカーン!←自爆)

※少しだけ大きめの画像はらくがき倉庫に置いてます。今後もそんな感じで載せていきます。
せっかくなので宣伝(^^);
DVD
忍者ハットリくん DVD-BOX 上巻
コロムビアミュージックエンタテインメント

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ドラえもん各巻1話が無料配信

2007年02月22日 06時16分03秒 | 藤子不二雄
いつから始まったのか分かりませんが、先ほどYahoo!にアクセスしてみたら、「オトナのためのドラえもん特集」で、てんとう虫コミックス全45巻に載っている最初の1本(合計45作品)が無料配信されていました。(こちら 要Windows+IE 5.x~)

藤子プロ作品は、ネットでの作品配信には異常なほど消極的という印象を持っていましたが、ようやく重すぎる腰を上げてくれたのでしょうか。今回は一部ストーリーの立ち読み限定とはいえ、今後に向けたテスト的な意味合いが強いように感じます。もっとも「ドラえもんチャンネル」では、ごく一部のショートショートなどは配信してましたが、手塚プロなど、とっくの昔にデジタルデータで全集まで販売していましたから、この分野では遅れてるなぁと思わずにはいられませんでした。

特にやって欲しいのは、普通に手に入る「ドラえもん」ではなく、絶版になってしまっている名作の数々です。もちろん画面では読みづらいことも多く、「本」の形が望ましいことは確かなんですが、そういう形での復刊がそれほど難しいなら、とりあえずコストの面でもリスクが少ない(と思われる)ネット配信でも構わないからと願い続けておりました。作品がお蔵入りしている状態よりは、遙かにマシだと思うからです。

ただ、Yahoo!の配信では読める期間が限定されたりするのが、ちょっと難点ですね。購入するからには、やっぱりいつでも読める形にしてもらいたいと思っています。漫画を読み捨てと捉える人も多いのかもしれませんが、私のようにそうじゃない人もいますので…。

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