月あかりの予感

藤子不二雄、ミュージカル、平原綾香・・・好きなこと、好きなものを気の向くままに綴ります

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

エスパー魔美DVDレビュー (9) わが友コンポコ

2006年10月29日 03時11分27秒 | エスパー魔美DVDレビュー
スタッフデータ

サブタイトル:わが友コンポコ
原作:コロコロ文庫(2) わが友・コンポコの巻
脚本:富田祐弘
演出:パクキョンスン
絵コンテ:望月智充
作画監督:富永貞義
堤 規至
原画:亜細亜堂
中村 純/飯田宏儀/山崎鏡子/飯岡真理子
声の出演:
魔美:横沢啓子高畑:柴本広之
たつ夫の母:山口奈々たつ夫:桜井敏治
老人:島香 裕男A:菅原正志
男B:島沢弘隆(コンポコ)(小粥よう子)
(パパ)(増岡 弘)
地上波放送日:1987年 6月 2日(藤子不二雄ワイド枠内)
関連商品:
(Amazon.co.jp)
コロコロ文庫 エスパー魔美 (2) (小学館)
エスパー魔美 DVD-BOX 上巻 (ジェネオン エンタテインメント)
※お願い: スタッフデータに誤りがある場合は、コメント欄でご指摘ください。

みどころ

なるべくストーリーは書かないようにしていますが多少のネタバレはあります

さて、また間隔が空いてしまいましたが、どうにか頑張って再起動いたしました。決して作品への愛情興味が失せたわけではないのです。でも愛情や興味というのは、決してひとところに留まるわけではなく、体調や精神状態、また当然ながら仕事もあったりするので、なかなかモチベーションの上がらない時期というのもあるんですね。私のレビューの場合、濃密に書きすぎという根本的な問題もございますが「やるならやらねば精神」が頭をもたげる性格なので仕方がありません。ウッチャンナンチャンとは関係ありません。(ちょっと古すぎ?

今回のお話は、絵コンテを望月智充さんが担当しています。最近スピカってる自分としては、その点でも興味深い回でもあります。望月さんは各所で藤子ファンを公言されていますが、監督として携わった作品は、僅かに OVA「宇宙船製造法」「ミノタウロスの皿」「おれ、夕子」のみです。このシリーズは、絵柄がぎゃろっぷ風(キテレツ風)なのが、今ひとつSF短篇には合わない印象で、「ミノタウロスの皿」に関しては、主人公がモノローグを口を開けて喋ってしまう舞台劇風な演出が、私にはあまりしっくり来なかった記憶があります。「おれ、夕子」は、わりと良かったと思います。(手元にビデオがないので結構忘れちゃってますが・・・)

望月さんの藤子アニメでの仕事は、他に「ドラえもん」「チンプイ」「エスパー魔美」の絵コンテを少々といったところで、あまり本数は多くありません。「魔美」の第53話「恐怖のハイキング」では演出も担当されています。「魔美」に携わったのは、この2本のみです。本当は「魔法の天使クリィミーマミ」とか「きまぐれオレンジ☆ロード」などで非常に有名な人なんですが、そちら方面には詳しくありません。ジブリの「海がきこえる」の監督でもありますが、こちらは作品云々以前に、お話そのものが私の趣味には合いませんでした(^^);

閑話休題。ようやく「魔美」のお話に戻ります(笑)。
今回はコンポコが活躍するお話なのに、小粥さんのお名前がクレジットされてないミスが痛いですね(^^); あ・・・パパ役の増岡さんも・・・

今回の実質的な作画監督は堤さんです。

この2人が今回のお話のお騒がせ親子です(笑)。青年の名前はたつ夫。戦国時代に作られたという、ほら穴にこもって勉強しています。「崩れて、生き埋めにでもなったらどうするの!」と母親は心配しますが、それが今回の伏線です。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

さて、ところ変わって魔美の家。高畑が、コンポコと仲良くなりたいと、あぶらげ持参で佐倉家を訪れます。コンポコは全然歓迎してくれません(^^);

「どうも君は以前から、ぼくに対していわれのない反感を持っているようだね。なぜだろう。何か君に悪いことでもしたかい?ひょっとして焼き餅か?魔美くんと親しくするぼくに対して、同じ男としての

高畑は、じゅんじゅんと語りかけます・・・・・・犬に

そうこうするうち魔美登場。そこで高畑さっそくカマしてくれます
「ほら、お土産にあぶらげも持ってきたよ、ポコポコ
←もちろん結果はご覧の通り(^^);
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

皆様ご存じの通り、高畑は大変頭の良い少年です。記憶力も、法律の条文をスラスラと暗唱したり、教科書を一度ざっと眺めるだけで「しまいまで覚えた」と言ってしまうなど、もう殴りたくなるほどの脳味噌を持ってます(笑)。それなのに・・・コンポコの名前を覚えることだけは苦手なのです。

魔美の部屋に通された高畑は、
「男同士、ざっくばらんに話し合おうや・・・なぁ、ポンポコ
と、またもやってくれます(^^); もちろん高畑はボコボコに・・・
思わずみなもと太郎風(笑)になってしまった魔美いわく、
こういうことには頭悪いのねぇ
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

気を取り直して、高畑-コンポコ会談を再開。魔美は例のバイトのため部屋を出ます。(ボーイフレンドが遊びに来てる同じ屋根の下で、ヌードモデルを平然とやってしまうあたりが全く魔美らしい

「マッチで火を点けるには、マッチ棒のほかにマッチ箱が要る。魔女にとってのマッチ箱がコウモリやヒキガエルだったんじゃないだろうか。動物たちから放射される一種のエネルギーがあって、これが超能力者に感応して、初めて力が目覚める!」
相変わらずの高畑理論はなるほどと思いますが、自分のことをコウモリやヒキガエルと同じという意味にとらえたコンポコは、やっぱり高畑にガブリ(笑)。

高畑の思考波で魔美が戻ってくると、怒って飛び出したコンポコは木登り中。それを見た高畑は
「へぇー、木登りするなんて、まるでネコだねぇ
と、またもコンポコの逆鱗に触れる一言を放ちます(^^);
「もう!どうしてコンポコの気に障ることばっかり言うのよ!」
魔美が怒るのももっともです(^^);

このとき、ベランダの手すりに二人が手を置くことで、導体テレパシーを偶然に発見します。魔美は皮膚電流から相手の考えを読み取れるのです。実はこれもラストへの伏線になってます。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

さて、魔美は「例のバイト」に戻ります。魔美パパ、ずっと待ちぼうけです(^^);

高畑は「神秘的な犬」とか、「君ほどの雑種は滅多に生まれるものじゃない」とか、コンポコをほめ殺しすることで、どうにかコンポコに、あぶらげを受け取ってもらうことに成功。

・・・あぁ、それなのに・・・
「これからは、ずっと親友になろうな、チン○○!(自主規制)」
うわぁやってもーた・・・男子小学生は大喜び(笑)。
コンポコ怒髪天を衝いた!!
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

魔美も、もう面倒みきれないと、無視してモデル続行(^^);

仕事が終わって外に出ると、高畑がぼんやり考え込んでいます。
「なに考えてんのかな?」
こともあろうに魔美は、この多感な男子中学生の心の中を、こっそり覗いてしまいます。すると高畑は、よりによって魔美のヌードを想像中・・・ありゃりゃ~(´▽`);

へぇー驚いた!高畑さんでも女の子の裸なんか想像するの!?
そんな指までさして言われた日にゃ(しかも、その裸を想像してた相手に・・・)、一体どう答えて良いやらわからんでしょうね(^^);
そ、そんな!ぼくはただ!!
もうダメっす。高畑、完全に狼狽しちゃってます └(´_`)┘

普通の女の子なら、ボーイフレンドが、自分の裸なんぞを勝手に想像しくさってた日にゃ(笑)、たぶん怒るでしょう。魔美は違います。完全に感心してます(^_^);
「いいのよ別に。ただあんまり意外だっただけ。ふーん、高畑さんでもねぇ~。へぇ~」
からかわれた高畑は、まさかの逆ギレ風に叫びます。
「いきなり人の心を覗くなんて!プライバシーの侵害だ!!

「そんなに照れなくてもいいわよ。あなたぐらいの年頃の男子が、女子に好奇心をもつのは自然なことだって、少女雑誌の悩み相談室に書いてあったわ」
魔美、落ち着きすぎ・・・ちょっと言動がオバサン化してます(笑)。

高畑?最後まで話を聞かずに出て行ってしまいました。そりゃそうだ(^^);
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

この辺のやり取りが面白いもんで、つい画像を使いすぎてしまいました(^^);
字数制限も厳しくなってきたので、思いっきり端折らせて頂きます

この後、地震が起きて、冒頭に出てきたほら穴が崩れます。たつ夫が生き埋めになったと母親が大慌て。魔美はその母親の思考波をキャッチ。コンポコと一緒に現場に向かい、ほら穴の中へテレポートして救出に向かいますが、たつ夫はトイレに行ってて無事。っていうかこの親子、人騒がせすぎ(^^);

魔美はたつ夫がいないので戻ろうとしますが、テレポート・ガンのビーズ切れでテレポートできない事態に・・・。

この後、コンポコのSOSに駆けつけた高畑は、魔美を見事に救出します。協力して魔美を助けた高畑とコンポコには、左のように強い絆が・・・

どういう展開をたどるかは、作品をご覧下さい(^^);
導体テレパシーの伏線が見事に生きています。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

今回は、最後ものすごい端折り方をしてしまいましたが、いつも最初から最後までビッシリとレビューするから大変なわけで(^^);

その回の、私にとっての見所であったり、面白いところ、良いシーンなどをご紹介すれば、レビューとしての役割は果たせるかと思いますので、今後もそのように進めて行きたいと思います。
コメント (1)

エスパー魔美DVDレビュー (8) 一千万円・三時間

2006年10月09日 19時21分37秒 | エスパー魔美DVDレビュー
スタッフデータ

サブタイトル:一千万円・三時間
原作:コロコロ文庫(1) 1千万円・3時間の巻
脚本:もとひら了
演出:塚田庄英
絵コンテ:井上 修
作画監督:富永貞義
堤 規至
原画:動画工房
石黒めぐむ/嘉村弘之/佐藤 文
声の出演:
魔美:横沢啓子高畑:柴本広之
パパ:増岡 弘ママ:榊原良子
コンポコ:小粥よう子大阪の男:大山 豊
狭間可代:北川智絵構内アナウンス:菅原正志
地上波放送日:1987年 5月 26日(藤子不二雄ワイド枠内)
関連商品:
(Amazon.co.jp)
コロコロ文庫 エスパー魔美 (1) (小学館)
エスパー魔美 DVD-BOX 上巻 (ジェネオン エンタテインメント)
※お願い: スタッフデータに誤りがある場合は、コメント欄でご指摘ください。

みどころ

なるべくストーリーは書かないようにしていますが多少のネタバレはあります

冒頭、遅刻しそうになって走る魔美は、一人の男とすれ違います。突然その男は札束を落っことし、魔美が拾って声を掛けます。すると男は血相を変えて「そ、それ、わしのやねん!」と叫ぶと、札束を魔美の手から引ったくり、走り去っていきます。これが今回のプロローグ。

それより、このオッサン髪型が気になった方はいませんか~?(^^); 私は最後まで気になって気になって(笑)。なんて名前だったっけ?とクレジットを確認したら「大阪の男」・・・このうえ名無しかいっ この先「オッサン」と呼ばせて頂きます(笑)。ワテ、元は関西人やねん
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

さて学校が終わってから、頼みたいことがあると魔美の家に来た高畑は、あるワザを披露。耳を自分の意思でピクピクと動かすことが出来るのです。私はこの話で「随意筋」という言葉を(以下略)。魔美も挑戦しますが、テレキネシスで物体は動かせても、さすがにまでは動かせないようです(^^);

高畑説によると、本来は自分の意思で動かせるはずの耳を動かせなくなったように、超能力も本来は人間に備わっている能力で、それが眠っているだけではないか?ということです。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

それで高畑は、自分にも超能力が眠っているかもしれないと思い、それを引き出すトレーニングをしていたら、家の前で工事が始まり精神統一が出来なくなってしまったと・・・だから、静かな魔美の部屋でトレーニングがしたいというのが、魔美への頼み事でした。

しかし・・・魔美の部屋には、もっと精神統一できなくなるファクター多数展示中(笑)。
先日(第6話)の個展で売れ残った絵を、自分の部屋に飾っていたのでした。相変わらず魔美のあっけらかんぶりが笑えます(^^);
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

高畑は「いい場所がある!」と、学校近くにある取り壊し寸前のアパートを提案します。原作ではアパートの存在を教えるのは魔美の方ですが、アニメではアレンジされていました。また原作では魔美の部屋から直接テレポートしますが、アニメではアパートの外までは徒歩で行ったようです。

当然、玄関は釘付けされてますから入れません。ここで魔美のテレポートの出番となるのですが・・・

「じゃ、あたしにつかまって!」
と、やはりあっけらかんと言う魔美に対して、高畑は意識しまくり(笑)。
深呼吸までして、つかまろうとしますが、いきなり魔美のに(笑)

「いやだ、もうちょっと下・・・うわっ・・・上!上!不器用ねェ!!

ひゃああ・・・ほとんど痴漢ニャリン!」※
と、唐突に影千代にご登場頂きましたところで(笑)、先に進みましょう(^^);
※忍者ハットリくん #645「忍法夢盗みは至難の技でござるの巻」でのセリフ
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

この後も高畑との面白いシーンが繰り広げられるんですが、これ以上画像を使うと字数制限がヤバいので割愛します(^^);
とりあえず、高畑の真剣な表情に惚れ惚れと見入る魔美のみどうぞ(笑)。今回の実質的な作監は富永さんですねぇ。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

この後、魔美はすすり泣く声を聞きます。これは原作では、高畑と一緒の場所で聞き、高畑には聞こえていないことから、どうやら一種の思考波ではないかと考えられます(原作では、この話は「どこかでだれかがの巻」より前に描かれています)。アニメでは高畑と同じ場所では聞いていないので、物理的に聞こえた可能性もあります。(コンポコも気配を感じ取っています)

声の方へ行くと、自殺寸前のオッサンを発見!
どうにか魔美はテレキネシスで救出しますが、今朝の少女だと気付いたオッサンに、あろうことか殺されそうになります。コンポコの噛みつき攻撃で魔美は助かり、オッサンは正気に・・・魔美は自殺しようとした理由を聞き出します。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

オッサンは、会社の金を1000万円も持ち逃げしていました。給料は安いが、これと言って不満があるわけでもない。カミさんは口やかましいが結構気の良いヤツ。アニメでは「なんぞ土産買うてくるさかいな」と、にこやかに玄関を出る姿なども描かれていて、原作より平和な家庭っぽさが出されています。人生に空しさを感じたオッサンは、まさしく「魔が差した」としか言いようのない状況で持ち逃げを・・・実際にありそうな話です。

原作でのオッサンは、
金のつかい道なんて、その気になれば、いくらでもありますなあ。
と語りますが、アニメでは、
けど、貧乏性なんですな。1000万円なんて、とても使い切れるもんやない。半分も使えんかった
と語ります。どっちがそれらしいかといえば、ケースにもよるでしょうが、案外大金を持ったことのない人間だと、やはり使い切れないんじゃないかと思います。自分だって貧乏性ですから、天から1000万円降ってきて、事業や貯金や投資以外の用途で3日で使い切れと言われても、よほど周到な計画でも立てない限り、無理な気がします(^^);

で、オッサンは結局、半分残った金を元手に、競輪で使った分だけ取り返そうという無謀なことを考えて、まぁよくある話ですが、当然みんなスッてしまったと(^^);

アニメでは、退職金が約1000万円あって、こんなことをしなければ、それを貰えたのに、という話が加わっています。つまり、魔美が後に工面する1000万円を、おそらく貰った退職金からオッサンが返したであろう、という含みを残しているんですね。この件については後ほど・・・

この1000万円を何とか明日朝までに金庫に戻しておくことができれば、オッサンの罪は不問、退職金も問題なく貰える、というわけです。魔美は諦めきったオッサンの代わりに、どうにか1000万円を作ろうと奔走するのです。中学生の少女が、1000万を3時間で・・・いかなる奇跡が起きようとも、絶対に無理です。でも魔美には何か「予感」があったのです。

さて、お話はいきなりラストへすっ飛ばしますが、予感は的中。この絶対に無理な状況を、魔美は見事に打開してしまいます。それは救世主が現れたから・・・第6話で登場した狭間可代です。

第6話で張られていた伏線・・・可代がコンポコの姿を見ていたことと、このレビューでは字数の都合で触れませんでしたが、少し前にコンポコと魔美がケンカして、コンポコが家の外へ飛び出していたことが重なり合った奇跡でした。コンポコの姿を見かけた可代は魔美の自宅を知り、あのときの・・・すぐ後に正ちゃんに再会できた・・・御礼をしたいと、やって来たのです。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

偶然と偶然が重なって、何か素敵な奇跡が起こる・・・というのは、魔美やSF/異色短篇ではよく見られるシチュエーションです。その最たるものが異色短篇「一千年後の再会」ですね。この短篇は「盲亀の浮木」という古い中国の諺を出し、その諺のように、とうてい起こり得ないほどの偶然の積み重なりによって再会できた2人の男女を描く、史上最大のスケールの愛の物語です。

可代は、魔美が描かれた絵を譲って欲しいと言います。
「あたしたちを幸せにしてくれた、可愛い天使の思い出にね」
喜んで!という魔美に可代は現ナマ金を差し出します。
「じゃ、少ないかもしれないけど、この1000万円で」
イッセンマンエン?!
魔美もビックリですが、観てる方もビックリです(^^);
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

とりあえず高畑が忘れ去られていることは、あっちへ置いといて・・・(笑)

さて・・・大変素敵なお話なので、それに水を差すようなことは言いたくないのですが、このレビューが自称「ツッコミ系レビュー」である以上、やはり小学生の頃から疑問に思っていたツッコミを入れるしかありません(^^);

まず、1000万円を受け取った魔美が、何のためらいもなくオッサンのところへ全額を持って行ったこと・・・「それが魔美の優しさだ」と言ってしまえばそれまでなんですが、金額が金額だけに、普通なら多少は戸惑うんじゃないかと思いますし、両親にも「どうしよう~!?」と、まずは相談してしかるべきでしょう。魔美のような善良な中学生にとっての1000万円って、あまりにも実感の沸かなさすぎる金額だと思いますよ(^^);

次に、この1000万円の帰属の問題・・・魔美はパパに絵を「もらったの」と言ってますから、一応の所有権は魔美に移っているにしても、未成年ですし、一般的にこの1000万円は、佐倉十朗氏のものとなるような気がします。もっと無粋なことを言えば税金はどうなるんだとか(^^);

さらに絵の価格・・・佐倉氏の絵の相場はわかりませんが、1000万円は、いくら可代が魔美に恩義を感じたとしても、ちょっと法外すぎる気がします。100万円なら、まだわかるんですが、タイトルが「百万円・三時間」じゃ、何か迫力に欠けますもんね(笑)。

最後にオッサンの方・・・中学生の少女が持ってきた1000万円を、すんなりと受け取れるのかということ・・・普通なら何か犯罪を疑いませんか?(^^); 仮に受け取ったとしても、本当に退職金をもらったら返せるのかどうか。つまり退職金ですから、それを全額返してしまうと、その日からオッサン、どうやって食べていくんでしょう(笑)。年金もらえるまでは再就職を探すしかなさそうですね~(^^);

魔美は可代を見送るとき、
おばさん。その絵はプレゼントします。お金は後で、きっとお返ししますから!
なんて心で呟いてしまっていますが、なんとなくその可能性は薄そうな気配・・・(笑)。

なんか、夢もチボーもないこと書いちゃって、ごめんなさい(笑)。
もちろんお話としては、とても良いお話だと思うんですよ(^^);
ただ、ついつい余計なことを考えてしまうんですよね。大人って大人って~(^-^);

エスパー魔美DVDレビュー (7) 未確認飛行少女

2006年10月02日 06時16分32秒 | エスパー魔美DVDレビュー
スタッフデータ

サブタイトル:未確認飛行少女
原作:コロコロ文庫(1) 未確認飛行物体!?の巻
脚本:富田祐弘
演出:パクキョンスン
絵コンテ:須永 司
作画監督:富永貞義
堤 規至
原画:スタジオリバティ
なかじまちゅうじ/高橋邦仁/畑 良子/高橋敏雄
声の出演:
魔美:横沢啓子高畑:柴本広之
パパ:増岡 弘ママ:榊原良子
コンポコ:小粥よう子竹長:佐々木望
番野:塩屋 翼石部:安藤 靖
幸子:江森浩子ナレーター:銀河万丈
ディレクター:山寺宏一司会者:橋本晃一
小杉:島香 裕スタッフ:梅津秀行
地上波放送日:1987年 5月 19日(藤子不二雄ワイド枠内)
関連商品:
(Amazon.co.jp)
コロコロ文庫 エスパー魔美 (1) (小学館)
エスパー魔美 DVD-BOX 上巻 (ジェネオン エンタテインメント)
※お願い: スタッフデータに誤りがある場合は、コメント欄でご指摘ください。

みどころ

なるべくストーリーは書かないようにしていますが多少のネタバレはあります

さて、唐突の再開です(^^);
このまま止めてたら、永久に再開しない気がしますので、ここいらでフンドシを締め直して気合いを入れ直して、書き始めたいと思います。でも多分、週1話くらいが限界ですので、ご容赦くださいませ~

F先生はトリックUFO写真がお好きで(笑)、ご自身でもよくそういう写真を撮ったりされています(もちろんトリック写真とことわった上で)。以前出版された「異説クラブ」という本(絶版)で実例が掲載されています。今回はそういうトリックUFO写真をめぐるお話です。
←表紙をクリックすると内容を表示します。見づらいですが

今回は軽い悪戯のつもりでトリックUFO写真を撮った石部くんが、番野(第1話でボクシング部を作ろうとした「つじなぐり」男/原作では「番長」)に見つかって取り上げられ、彼の差し金でテレビ出演させられるというお話です。そうまでしてテレビに出たいか?というツッコミは軽く流して先を急ぎます(^^);

スター*ゴールド」という映画が近日公開される・・・という設定。スチーブンス監督って・・・
この映画の予告ナレーションを担当しているのが、ペンデルトン・・・いや、銀河万丈さん(^^); 渋いお声です。「おとうちゃま」とかやってはファンが泣きます(笑)

左のイケメン(?)はUBQテレビのディレクター。なんというか、今回はテレビ局のタイアップ戦略とかヤラセの実態を垣間見るようなお話です(^^); このディレクターは山寺宏一さん。全く八面六臂のご活躍(笑)。
また、テレビに映っている歌手が、後にエンディング曲となる「不思議Angel」を歌っています。初お披露目?
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

と、このように原作にはない設定が少し付け足されているのが今回のお話です。若干くどさを感じなくもありませんが、まぁテレビ局がこういう番組を作る背景って、こんな感じなんだろうなぁと思わせるところはあります。

番野の声って、何か最近聞いたことがあるような気がしてたんですが・・・そうか、トド犬かぁ~(^^); アニメ「ビリ犬なんでも商会」に登場する、すっとぼけたケン族を演じている、塩屋翼さんが担当しています。

今回から作画監督は、富永さん、堤さんの連名になりました。が、今回の作画って、富永さんじゃないことは確かですが、堤さんかというと・・・それもまた微妙なタッチです(^^); なかじまちゅうじさんのチェックも入りつつ、堤作監って感じですかね~(謎)

さて、本筋に戻りましょう(^^);

お腹をすかした魔美は帰路を急ぎますが、例の思考波で呼び出され、学校に逆戻り。するとクラスメートが集まってUFO写真の話をしています。思考波の主は不明・・・そこには番野と石部がいました。

高畑が喜ぶだろうと思った魔美は、そのUFO写真を借りて帰り、高畑に見せます。高畑は頭からトリック写真だと思っていて、魔美はたいそうご立腹。

「残念だけど、やっぱり・・・」
「どうして?どうして!?」
「だってこの写真には、不自然なところが少なくとも3つある」
「3つ?どこよ?」
「3つの子どもでも、すぐわかるよ」
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

魔美は自分が3つの子ども以下だと言われたと思って激怒しますが、高畑くん、いくらなんでも、3つの子どもにはわかりません(笑)。ここ原作では「ひと目みりゃ わかるだろ、バカでも、アホでも。」と、少し乱暴なのですが(笑)、テレビ的にこの表現はまずかったのでしょう。

怒って帰った魔美は、ようやくメシ(カップ焼きそば)にありつけると思ったのですが、またも思考波に呼び出され・・・このへん「パーマン」でもそうなんですけど、さあメシメシ♪とか、さあ寝よう♪とか思ってたら、サーバーが落ちて呼び出される私と境遇が似ていて、涙なくしては読めません(いや、それは違う?)

ベルの発信源には、やはり石部と番野の姿。2人がテレビに出ることになったと聞き、魔美は驚くのですが、その話をしていると、やはりベルが鳴るのでありました。困った魔美は高畑に相談します。原作の高畑は、ここで速攻「ベルは、石部くんだよ。」と気付いて魔美に話すんですが、アニメの高畑は、この写真が何故トリックなのかを説明しつつ、ベルの発信源と写真の関連を、魔美に丁寧に説明するのでした。思えば「グラスワーク」って言葉、私はこの話の原作で知りましたね~(^^);

高畑は、よくパソコン(マイコン?)で、何か3Dグラフィックみたいなものを作って説明しますが、この頃のコンピュータって、どの程度のことが出来たんだろう(^^); オバQのハカセが使うマイコンでも、とてつもなくすんごいモノを作ったりしますが、コンピュータが魔法の箱か何かのようなイメージが、この頃の認識だったんでしょうか(笑)。

その夜、焼きそばのカップで遊んでいた魔美(笑)は、また思考波をキャッチ。そのベルの主は、やはり石部でした。石部が番野と電話しながら苦悩しているところへ魔美参上。
石部の口から、なんで悩んでいるのか、なんでトリック写真を撮ったかを説明され、やっとベルの原因が判明。石部は嘘をつき続けることに良心の呵責を感じていたのでした。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

ディレクターは「スター*ゴールド」の宣伝になれば、念力でUFOを呼ぶこと自体が失敗しても構わないと言っているといいます。テレビ番組の制作なんて、視聴率さえ取れればそんなもんだということが、少し垣間見えますね(笑)。そういう話をテレビで放送しても良かったんだろうか(^^);

それにしても、なんでUFO写真を撮った程度の中学生が、そんな念力まで使うことになってるのか、ちょっとよくわかりません(笑)。よほど番野がうまく出まかせを言ったのかもしれませんけどね(^^);

会話中、石部の母親が入ってきますが、同時に魔美は姿を消すのでした。ドアが開き、石部が振り向いたところで、テレポート・ガンの音だけが鳴り、気がつけば魔美がいないという演出は、ちょっとカッコ良かったです(^^)

しかし・・・前から何度も書いてる話ですが、魔美って本当に危ない橋を(^^);

石部もしっかり目が覚めた状態で話してるわけだし、翌日学校で突っ込まれたら、魔美はどうするつもりだったんでしょう。やっぱりすっとぼけるのでしょうか(^^);
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

翌朝の学校では、石部たちのテレビ出演の話題でもちきり。調子よく話す番野に対して、石部は終始浮かない顔をしています。

そんな様子を見かねた魔美は、高畑を廊下へ呼び出し。高畑にある頼み事をします。この辺の流れは全てアニメオリジナル。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

あとの展開は原作通りですが、魔美が飛ばすUFOは焼きそばのカップではなく、高畑が作った工作です。原作そのままの展開では日清食品に怒られますか(笑)

さて、今回のサブタイトルはこの騒ぎの最中に偶然撮られた魔美の写真が由来になっています。残像で、ほとんど何だかわからない写真ですが、鳥や飛行機ではないことは確かで、これを見た魔美はタラ~ッとなるのでした。

あれだけ派手にテレポートしてりゃ、いつかこういう日も来るのが当然なのですが(^^); こういうところが、第16話「魔女・魔美?」や第20話「覗かれた魔女」に繋がっていくのです。

余談ですが、「ひこうしょうじょ」って入力すると、やはり「非行少女」になってしまうのが困ったもんです(笑)
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

今回の絵コンテは第2話に続いて須永 司さんが担当。木々の向こう側での芝居とか、車のライトに照らされる魔美とか、夜中の石部宅から魔美が姿を消す描写とか、須永さんが作る構図って結構好きだなぁ~(^^)

ちょっとコーヒーブレイク (1)

2006年09月09日 22時27分35秒 | エスパー魔美DVDレビュー
あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

えー、「エスパー魔美」DVD-BOX・上下巻あわせて20枚中、やっと1枚目・計6話のレビューが終了しました(^^);

12月に下巻が発売されるまでに、上巻のレビューを書き上げるのが当面の目標でしたが・・・このペースでは無理っぽいです(笑)。1ヶ月に 1枚のペースを持続できたとしても・・・全部で20ヶ月かかることになりますからね(^^);

まだまだ先が長いので、この先どうなることやら見当もつきませんが、ゆっくりマイペースで書いていこうと思いますので、どうぞ末長くお付き合いくださいませ

レビューを始めることで、「エスパー魔美」を改めて第1話から、それも何を書こうか考えながらですから、1話1話をかなりじっくりと繰り返し観ている訳ですが、テレ朝チャンネルでの放送は本当に漠然とただ観ていただけだったので、今回初めて気が付いた作品の魅力もたくさんあります。今後、そういうところを少しずつでも語っていけたら良いなぁと思っています。

さて今回は、ちょっと一休みということで、この DVD-BOXそのものの良い点、悪い点を挙げてみたいと思います。

まずは良い点・・・何と言っても「エスパー魔美」全話が初のソフト化ということです。数年前からネットで署名運動も行われていました。私も当然署名していたわけですが、なかなかソフト化される見通しが立たないまま数年が経過していました。その間、ファボリTV(現・テレ朝チャンネル)が開局したことで、「シンエイアニメシアター」枠内で「魔美」が全話放送される運びとなり、作品が全く観られないという状況だけは脱することが出来たのですが、やはり同時にソフト化も待ち望まれていました。署名運動開始から7年という年月が経過して、ようやくファンの熱い思いが結実したというのは素晴らしいことでした。良い点は、とにかくこれ・・・初の全話ソフト化という点に尽きます。ただ、逆に言えば・・・それだけなんです(笑)

次に悪い点・・・残念ながら、これが実に多いのですよ(笑)
  • 次回予告が収録されていない(応募が必要な上下巻連動特典で一部だけ収録される模様)※
  • せっかくのDVDなのに、リマスタリングされていない。映像ソースはテレ朝チャンネル放送用と同じ?
  • 上巻予約特典の「トリビュートCD」で、「テレポーテーション~恋の未確認~」をカバーして歌っている声優さん(植田佳奈さん)が、「魔美」とは縁もゆかりもないし、彼女を起用した意味さえわからない・・・というより、私は最近のアニメを観てないから、植田さんって人自体を全然知りません・・・。「この特典を目当てに買う」という選択肢は既に私にはありませんでした。どうせならもっと藤子ファン、魔美ファンが買いたくなるような特典を・・・
  • ・・・と思っていたのに、下巻予約特典も「トリビュートCD」なんですが、さらに意味のわからないことになりそうです(T_T)。「声優の桃井はるこさんをアーティストに迎え『魔美』をイメージした完全オリジナルの新曲を収録」・・・だそうです。一体なんなんでしょう?(笑)(参考
  • 上巻封入特典が「復刻盤ドラマCD」となっていて、どんなものかと楽しみにしていたら・・・何のことはない、今でも普通に買えるCD『エスパー魔美』オリジナル・サウンド・トラック-完全盤- に収録されているものと全くの同内容でした・・・
  • ブックレットって、ただ設定資料画を載せてるだけ(^^); せめて何か解説くらい入れてくれても良いのでは・・・
  • DVDっていうのは、何度も繰り返し観るものだと思うんですが、各発売元のロゴイメージとコーションメッセージを、スキップ出来ない(DVDを停止することさえ出来ない)というのは、一体どういうつもりなんでしょう(^^);
※2006.10.02追記
次回予告に関しては、その後、下巻には収録されることが決定しました。詳しくはこちらをお読みください。

こんな感じだから、さすがに購入すべきかどうか私もギリギリまで迷いました(もちろん中には購入するまでわからなかったこともありますが)。テレ朝チャンネルで放送された分の録画は全話揃ってるんですから、それと全く同じ程度のものを大枚はたいて購入するというのは、やはり勇気のいることでした。

それでも買ってしまったのは、やはり「エスパー魔美」という作品が好きだったことと、「」への期待に他なりません。「次」とは、以前も書いたと思いますが「チンプイ」の DVD-BOX化なんです。

当然「チンプイ」では、次回予告SP扱いの回(テレ朝チャンネル未放送の「宇宙的超一流デザイナー」「エリさまはキョーボー?」)、放送当時と同じオープニング(テレ朝チャンネルで放送されている、「はるか宇宙~」というルルロフ殿下の声が入るバージョンは、放送当時のものとは異なります)の収録をお願いしたいわけですが、はたして・・・

まあ、「エスパー魔美」のDVDを購入したことを後悔しているかといえば、そんなことはありませんよ。リマスタリングされてなくても、少なくとも放送されたものの録画よりは映像も綺麗ですし。それに、こうしてレビューを書く気になったきっかけでもありますし、レビューをきっかけに、より深く作品を研究することも出来ていますし・・・何より「所有欲」だけは満たしてくれます(笑)。

ただ、「トリビュートCD」や封入特典CDに関しては、聴いたのは購入直後の1回のみなんですよ。これほどまで聴く価値を感じない特典CDも珍しいと思います(^^); 植田さんの歌の善し悪しじゃないんです。意味がわかんないから、聴く価値を見いだせないんです。下巻の特典にいたっては、1回すらも聴くかどうか・・・(笑)

今後もし「チンプイ」を出してくれるのであれば、仮に次回予告などの収録が難しいとしてもですよ(それはそれで本当は困りますが・・・)、せめてファンの喜ぶ特典くらいは付けて頂きたいと願っております。それ以前に、発売してくれるかどうかすらも怪しいのですが

・・・ということで、DVD・1枚分 (6話分) のレビューを終えるごとに、今回のような、作品またはDVDにまつわる、とりとめのない話を「コーヒーブレイク」として書かせて頂きます(^^);

エスパー魔美DVDレビュー (6) 名画と鬼ババ

2006年09月09日 20時26分49秒 | エスパー魔美DVDレビュー
スタッフデータ

サブタイトル:名画と鬼ババ
原作:コロコロ文庫(1) 名画(?)と鬼ババの巻
脚本:もとひら了
演出:塚田庄英
絵コンテ:高柳哲司
作画監督:富永貞義
作画監督補:堤 規至
原画:北原プロダクション
長谷川仁/町田由美/野部駿夫/飯田和憲
声の出演:
魔美:横沢啓子高畑:柴本広之
パパ:増岡 弘コンポコ:小粥よう子
立野:矢田 稔可代:北川智絵
秘書:佐藤正治男:小野丈夫
たばこ屋のおばさん:吉田理保子立野の幼年時代:鈴木勝美
地上波放送日:1987年 5月 12日(藤子不二雄ワイド枠内)
関連商品:
(Amazon.co.jp)
コロコロ文庫 エスパー魔美 (1) (小学館)
エスパー魔美 DVD-BOX 上巻 (ジェネオン エンタテインメント)
※お願い: スタッフデータに誤りがある場合は、コメント欄でご指摘ください。

みどころ

なるべくストーリーは書かないようにしていますが多少のネタバレはあります

このエピソードは、原作の重要な改変があります。

原作の高畑は、この話の時点で、まだ魔美がエスパーであることを知りません。アニメの高畑は、魔美がエスパーであることを知っていて、テレポーテーション・ガンもプレゼントした後の話として描かれています。そのため、原作では必然的に、魔美だけが問題解決に奔走することになりますが、アニメでは高畑もしっかり協力しています。

ちなみに可代役を演じた北川智絵さんは、2年後の映画「ドラミちゃん ミニドラSOS!!!」(「のび太の日本誕生」の併映作)と、その前後のテレビシリーズでミニドラ役を演じています。私はこの映画を、何度も観た記憶があり、なんでかと思ったら、どうやら当時、映画「チンプイ」とカップリングでビデオが発売されたため、それを購入して繰り返し観ていたのが原因のようです。それにしても鬼ババミニドラ・・・やっぱりプロ声優は何でも演じることができますね(^^);

ついでにいうと、この「ミニドラSOS!!!」の主題歌(「ハロー!ドラミちゃん」)を作詞したのが「Jupiter」の吉元由美さんだったりします。吉元さんは他にも「キテレツ大百科」「モジャ公」などの主題歌も手がけていて、あーや(平原綾香さん)と藤子アニメのリンクがこんなところに・・・って遠いリンクだなぁ(^^);

閑話休題・・・話が脱線しすぎ(笑)

今回の実質的な作画監督は富永さんだと思われます。

物語は、魔美パパの個展のため、高畑がつゆくさ画廊を訪ねてくるところから始まります。高畑はオフの日くらい普段着で良いと思いますが、何故か学生服で(笑)。つゆくさ画廊は、魔美パパがよく個展を開いている画廊で、ファンサイトMAMI WEBさんのイラスト投稿展示ページも、この名前から来ています。勝手にリンクしてごめんなさい(^^);

当然のごとく、魔美の絵も展示してあるわけで、それを見て高畑は例によって赤面硬直。魔美は例によって平気な顔(笑)。逃げようとする高畑をつかまえて「真面目に見てくれなきゃ、一生懸命描いたパパに失礼でしょ!」と、高畑に見せつけようとまでする魔美。だって芸術ですもの。

赤面した高畑を見て「風邪」だと思いこんだ魔美は、高畑の口に薬を放り込みます。先に何の薬か確かめれば良いのに・・・これは風邪薬ではありません。下剤です(笑)。魔美・・・ひどすぎ(^^);
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

このシーン、原作では「1回1錠1日3回」の薬を「1回3錠」と間違えたと、これはこれで十分ひどいのですが(笑)、高畑はショックで(?)、すぐに帰ってしまいます。でもアニメの高畑は魔美と行動をともにするわけですから、帰らせない=トイレへ駆け込み絵の売れたことを言えないようにするための変更でしょう。高畑には災難だけど(笑)

さて、細かい筋書きははしょりますが、長野県の神里村で描かれたという1枚の絵を、高畑と魔美がそれぞれ別人に売ってしまいます。1人は立野正夫(原作では立野正治)、もう1人が「鬼ババ」こと狭間可代(原作では特に名前なし)です。

どうすれば良いかと相談された魔美パパは「やはり先着順だろうねぇ」と一言。可代の方に諦めてもらうべく、魔美と高畑が交渉に出向くことに・・・。魔美パパってば、仮にも中学生に、本当ならそんな大事なことを任せちゃいけません(^^);

可代の経営する会社「ハザマ・ローン」は金融・・・早くいえば金貸し。例によって例のごとく町工場のおじさん延滞しちゃって、差し押さえ寸前で、あと1ヶ月待ってくれれば返済出来るって陳情中。気持ちわかるなぁ・・・痛いほどわかる(笑)。でも当然、待ってはくれないのでした。まさにナニワ金融道。ナニワじゃないけど(笑)
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

可代には代わりの絵を見てもらうことにします。「これなんか、傑作だと思いますけど」と、自分が描かれた絵を勧める魔美は、よほど自分のプロポーションに自信があるのか・・・いやいや、もちろんパパの絵の方に自信があるのでした。だって芸術ですもの。

そんなの、もちろん金融屋・可代に通じるはずもなく(笑)。

「あのね、あたしゃこう見えても女なのよ女が女の裸見て何が面白いのさ男性ヌードなら買っても良いけどさ!ふはははは!!」
「まあ!あなたは芸術ってものを・・・悪いけどお断りします!あなたなんかに、ラクガキ1枚、売るもんですか!」
おだまり!!法的手段に訴えてでも、あの絵は、もぎ取ってやるからね!!」

いきなり大喧嘩になるのでありました。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

仕方がないので立野の方に頼むことにした二人。でも、立野もあの絵には並々ならぬ思い入れがあるらしく、頑として聞き入れてはくれません。

それはならん!たとえ口約束でも先約は先約ですぞ!」
「なんとかお願い出来ませんか?」
「できれば・・・ほかの絵を・・・」
「わたしはあの絵が欲しいのだ。あの山、あの家、あの青桐の木・・・あの絵でなければ絶対に駄目だ!」

原作では困り果てた魔美が「グスン・・・」と泣き出して、困った優しい立野は、可代に直接交渉すると言ってくれるのですが、アニメでは高畑がいますから、一旦このときの交渉はここで終了。

「すぐに絵を渡さなくちゃならないわけじゃないから、もうしばらく考えてみようよ」
という高畑の言葉で泣かずに済み、一旦家に帰ることにした魔美。すると、可代が「話はついた」と魔美パパに嘘をつき、既に例の絵を持って帰ってしまったことが判明。魔美はびっくり。ベッドに入ると沸々と怒りが・・・

「やり方が汚いわ!パパの絵が、これからずうっと、あんな鬼ババみたいな人の手元にあるかと思うと・・・エスパーおマミが、このまま引っ込んでられますか!」

原作の魔美は、コンポコを連れて夜の町を走りますが、アニメは既にテレポート・ガンを持ってますから、パパッとテレポート。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

なお、原作でコンポコを連れて行くのは、飛び掛からせて社長室にテレポートするためなんですが、テレポート・ガンを持っているアニメ版では、この時点ではコンポコの意味なし(^^); ところがコンポコを同行させている=可代が見ていることは、後の第8話で重要な意味を持つのでした。(もしかしたら、絵を取りに来たときにも、コンポコの姿は見ているかもしれませんけど)

※9/10追記
あー・・・ここ、完全に勘違いしてました(^^);
可代が絵を取りに行った先は、あくまで「つゆくさ画廊」なんですよね。魔美の自宅に取りに来た訳じゃないんですね。だからコンポコを連れて行って姿を見せておかないとつじつまが合わなくなるんです。失礼しました(m_ _m)

高畑の方は、魔美を安心させて家に帰した後、もう一度立野の方に一人で交渉に赴きます。こっちのシーンはアニメオリジナル。高畑は、立野に「あの子は君の恋人かね?」などと訊かれて、またドギマギする羽目に陥るのですが(笑)、「わしも君くらいの年の時に好きな女の子がおってな。可代という名前じゃった」と、このお話の核心に触れ始めます。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

この時点で視聴者は、ハザマ・ローンの社長の名前を聞いてはいません。1カットだけ映る領収書の宛名を見ていれば、目ざとい人は気付くでしょう。

まあ、ネタバレしなきゃレビューが進められませんので書きますが、つまりこの可代が立野の「好きな女の子」だったということです。2人がそれぞれの口から語る思い出話が共通していて、視聴者は話を聞くうち、次第にわかるという構成になっています。原作では立野側が思い出を語ることはありません。

かわいい寝顔です(笑)。鬼の目にも・・・(略)
このとき魔美は、情景が自分の目に映る視覚的なテレパシーを感じています。原作では思考波すら感じていない段階で、こんなに高度な超能力を既に無意識に使ってしまっています。旧ソ連とかで真剣にテレパスの軍事目的の研究をしていた方々なんかは、ビックリするような超能力者ぶりです(笑)。

アニメの回想シーンでは「正ちゃん」を「まさちゃん」と呼んでいます。これは立野の名前が「正夫」だからでしょう。原作では「しょうちゃん」です。「正治」で「まさはる」とも読めますが、「しょうじ」とルビが振ってあります。どういう理由でアニメ化の際に名前を変えたのかは不明です。

原作では「一口でいえば地獄だよ」という可代の台詞はあるものの、具体的にどんな「地獄」だったのかは言及されていません。アニメではそれが「戦争」をきっかけに生み出されたものとされています。立野は戦地に召集され、可代とはそれきり離ればなれ・・・というストーリーになっています。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

「今では資産も何億あるか・・・欲しいものは何だって手に入れられる・・・でも・・・昔のあの日は買えやしない・・・」

可代は今では「鬼ババ」と呼ばれる金融屋をやっているわけですが、それには地獄の底からはい上がるため、血のにじむような思いでお金を貯めてきたという過去があったのです。

立野と高畑も話し続けます。立野は言います。

「不思議だ・・・あの絵の中の可代の家は、まるで人が住んでいるように綺麗じゃった・・・そんなはずはないのに・・・」
「それはきっと・・・佐倉さんが絵の中で、温かい家に甦らせたんですよ」
「なるほど・・・あの絵は確かに名画じゃよ」
「ぼくもそう思います!」

物語は、まもなく可代と立野が再会するであろうということを匂わせて終わっています。この余韻がたまらなく良いんです。

正直なところアニメ版では、少し補足しすぎな感じを受けなくもありませんが、この長い全120話の物語において、魔美は高畑と一緒に事件を解決していくというのが、ストーリー全体の骨子となっています。アニメ版で、その第1歩となったのがこの作品で、2人の今後の活躍を暗示する上でも、高畑と協力して解決していくという展開が必要だったのかもしれません。

そして、後に何度も登場する魔美の素敵な超能力・・・離ればなれになっていた人と人を結びつけるということの嚆矢となったのも、今回のお話なのです。

すっかり「鬼ババ」ではなくなった可代は、この後の第8話で再び登場します。

エスパー魔美DVDレビュー (5) どこかでだれかが

2006年09月04日 05時25分29秒 | エスパー魔美DVDレビュー
スタッフデータ

サブタイトル:どこかでだれかが
原作:コロコロ文庫(1) くたばれ評論家の巻(部分)
コロコロ文庫(1) どこかでだれかがの巻
脚本:富田祐弘
演出:パクキョンスン
絵コンテ:原 恵一
作画監督:富永貞義
作画監督補:堤 規至
原画:シンエイ動画
木村陽子/若松孝思/柳野龍男/原佳寿美
声の出演:
魔美:横沢啓子高畑:柴本広之
パパ:増岡 弘コンポコ:小粥よう子
水谷先生:村山 明陰木:京田尚子
明の母:江森浩子男A:菅原正志
男B:梅津秀行生徒A:柏倉つとむ
生徒B:山寺宏一
地上波放送日:1987年 5月 5日(藤子不二雄ワイド枠内)
関連商品:
(Amazon.co.jp)
コロコロ文庫 エスパー魔美 (1) (小学館)
エスパー魔美 DVD-BOX 上巻 (ジェネオン エンタテインメント)
※お願い: スタッフデータに誤りがある場合は、コメント欄でご指摘ください。

みどころ

なるべくストーリーは書かないようにしていますが多少のネタバレはあります

前回、画像を使いすぎて前後編になってしまいましたが、今回からは出来る限り画像はセーブしていきたいと思います。編集にも時間がかかりますし(^^);

クシャミで一度は消えてしまった友情が、ウソが嫌いな高畑の素敵なウソで復活した後のお話。おそらく第4話の翌日のエピソードでしょう。

原作では、その後の話は「くたばれ評論家の巻」なのですが、アニメでは、先に魔美の思考波についての話を入れておこうとしたのか、原作では少し後(第9話)で描かれている「どこかでだれかがの巻」を、第5話に持ってきています。

でも、テレポーテーション・ガンを受け取る話がないと、物語が作れませんから、原作の「くたばれ評論家の巻」から、そのエピソードだけをアニメ化しています※。そのため本話では原作が2話あるものとして、上のリストでは表記しています。

※「くたばれ評論家の巻」そのものは、かなり後の第94話で、別にアニメ化されています。当然このときは原作のテレポーテーション・ガンの話は割愛されています。

さてアニメ第5話の冒頭。高畑がいきなり英語を話し出す!!・・・と思ったら、魔美が前日の高畑との会話を回想しつつ、英語の授業を受けてるというシチュエーションなのでした(^^);

原作の「くたばれ評論家の巻」の冒頭では、わりとあっさりうち解けちゃってる感じがありますが、アニメの方では、このあたり、ちょっとした気まずさを表している演出で、どことなく原さんらしいなという感じがします。CDの原さんが絵コンテを描いたのは第1話に続き、これが2本目ですが、どことなく漂う青臭さがあって、それがまた、この作品が醸し出す青春の味わいに良い効果を与えています。熟成ワインよりも、ボジョレー・ヌーヴォーという感じですか。(ワインなんて飲まないくせに)

冒頭で少しノンちゃんが登場しますが、声が違います(笑)。後に幸子役をやることになる江森浩子さんが担当しているようです。今回は「明の母」という太めのおばさん役で出演。プロの声優はどんな役だってこなしてしまうもんですね(^^); ともかく、まだノンちゃんと幸子がレギュラーキャラとして固まってなかったことが窺えます。

今回も実質的な作画監督は、前回に引き続き堤さんだと思います。

さて、これが「テレポーテーション・ガン」です。
高畑のお手製。魔美のイニシャルハート型にデザインしたという、高畑らしからぬ洒落たことを(笑)
中にスプリングとビーズが仕込んであります。
裏はこんな感じ。

このボタンを押すことでビーズが発射され、魔美に当たりそうになることを利用して、テレポートが出来るという仕組みです。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

そもそも、急速に接近する物体のエネルギーがテレポートのエネルギーに転換されるというのが、高畑理論によるテレポートです。それを応用したということなのですが、ある程度、魔美の身にとって危険な物体が接近しなければ駄目なのでは?という疑問もなくはありません。ビーズが魔美に接近する程度の小さいエネルギーで大丈夫なのかどうか・・・でも、魔美はテレキネシスとか、特に外からのエネルギーがなくても超能力が使えるので、簡単な火花程度のエネルギーさえあれば、それをトリガーに、あとは魔美自身の力でテレポート出来るということなのでしょう。たぶん(笑)。

ちなみに原作では、ビーズではなく仁丹です。
さすがに 1987年に仁丹を持ち歩く中学生は少なかったと思いますので(笑)、少しお洒落に、ビーズに変更されています。私も祖父が仁丹を持っていたのは見たことがありますが、自分自身で持ってたことはないです・・・調べたら「口中清涼剤」らしいので、今でいえばフリスクとか、そういうものですかね。(参考: 森下仁丹歴史博物館

受け取った魔美は大喜びで思わず高畑に抱きつきます。
今回、高畑はしょっちゅう抱きつかれます(笑)

というか、高畑の顔が、新聞4コマにでも出てそうな変な表情になってますけど(^^);
魔美はパパにアルバイトを頼まれてたので急いで帰る必要があるといいます。それ試してみたら?と高畑に言われて、さっそく使うことに。
緊張の一瞬です。
「なんだか・・・ワクワクするわ」
「ぼくもさ!」
「ねぇ、かけ声かけて!」
「よし!じゃ行くよ! 1、2・・・」
3!!
高畑、興奮しすぎです(笑)
でもテレポートは大成功。高畑は大喜び。

ここ、原作の高畑はわりとクールなんですがね(^^);
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

(メモ)
魔美のテレポート距離:最大600メートル (この時点で)
佐倉家と高畑家の距離:600メートル以上1.2キロ以内

既にハイペースで画像を使っちゃってますので、この先は飛ばします(^^);

第5話では、テレポート・ガン、後に出てくる思考波の他に、もう一つ作品にとって重要な要素が初登場します。そう、魔美が絵のモデルを実際に務めているシーンです。

左は、魔美が何か超能力を使っている・・・わけではなく、パパとモデル料の交渉をしているシーンです(笑)。

魔美の要求額・・・1時間3千円・・・結局2千円で妥結。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

このシーンをアニメでもしっかりと描いたというのは、やはり英断だったと思います。雑誌等に掲載されている漫画ならともかく、テレビというのは子どもが一人で読むわけではありません。家族そろって見る家庭もあるのです。ヌードモデルを務める少女が画面に映るというのは、お茶の間を凍り付かせるのに充分な力を持っているでしょう。我が家だって凍り付きました(笑)。当時は恥ずかしくて家族では見られませんでした。

ただ、これについて、当時のスタッフ・・・原監督だったか、プロデューサーだったか忘れたのですが、雑誌か NEO UTOPIA かのインタビューで、女性の裸が画面に出るということに対して、特にクレームはなかったと述べていました。(そのインタビューを探したのですが・・・どの本だったのか今わかりませんでした。わかれば追補します)

何というか、実におおらかな時代だったんだなと思います。いま「エスパー魔美」を地上波で流せないのは、一部で児童ポルノ法との絡みを指摘する声もありますが、今の時点では、そういうことよりも、過敏な視聴者のクレームを恐れてというのが一番の理由なのではないかと思います。

魔美は確かにヌードモデルをやっていますが、だからといって、これに何か卑猥さを感じるかと言えば、そんなことはないと思います。これほど、明るく健康的なヌードシーンは他の作品にはないんじゃないでしょうか(笑)

現在放送中の「ドラえもん」では、大山ドラ時代は普通に使われていた、しずかちゃんの入浴シーンは、ことごとく抑制された表現に留められています。のび太の裸ですら、自主規制されているのは、むしろ滑稽にさえ見えます。

確かに許し難い犯罪が増えているご時世だとは思います。児童ポルノや児童売春など、絶対に廃絶しなければならないことだと思います。しかし、それと藤子アニメのような作品に登場する、たいして毒気のないお色気をごちゃ混ぜにして、全てのそういう描写をひとまとめに排除してしまえというのは、ちょっと行き過ぎのような気がしてなりません。(今のところは制作者サイドの自主規制に留まっていると思いますが)

いずれ書くつもりでしたが「きちがい」というような、古い時代では当たり前に使われていた言葉を、精神障害者への差別として使用されているわけではないような使い方(「野球気違い」など)まで、ひとくくりに排除しようとする「言葉狩り」に少し似ています。ちなみにATOKでも、しっかり変換自体が出来ないように対応されているようです。

ただ、世界的な風潮として過剰規制の動きが強まっている以上、「エスパー魔美」という作品が、いかに内容的に優れた作品であるといっても、この描写を残した形では、今後のリメイクや再放送は難しいんじゃないかなと思います。残念な話ですが・・・

あくまで憎むべきは現実の児童の権利を搾取するような非道行為であって、漫画の表現、しかも児童漫画、少年漫画にまで対象を広げて論議するとすれば、ちょっとおかしい気がしています。(いわゆる成人コミックの規制とは別の問題ですから)

えー、話がかなり脱線してしまいました(^^);
ちなみにこのブログでは、魔美のヌードシーンの画像は、今後も一切使用しません。作品の本質を歪めるようなサイトなどに転載されたりしては困るためです。

魔美がモデルを務めている間、なんと3度も不思議なベルの音により呼び出されます。チンピラに絡まれる青年、物置に閉じこめられた少年、木に登って降りられなくなった猫です。それぞれ画像を用意してたんですが、字数制限がヤバいので省きます(^^);

あまりに何度も呼び出されるので、困った魔美は高畑に相談します。そこで、私が原作で読んだとき、トラウマとなったシーンが登場します(^^);

・・・・・・怖いです(泣)
これの原作のシーンって小学生のとき本気で怖くて、この部分を見たくないために、その巻だけ恐る恐る開いていました(^^);
高畑の祖父が、戦争で南方戦線へ行ったとき、ちょうどその祖父が死亡した時間に、高畑の祖母と父親が、祖父の幽霊を見たという話です。
もちろん魔美もこの通り(笑)
めっちゃヤバい顔をしていますが、これは私があえて特に変な顔をしたコマを選んだためです(^^);
本当に高畑・・・今回は抱きつかれすぎ(笑)
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

この心霊現象について、科学的な高畑も決して否定せず、やはり科学的に説明を加えます。

「死ぬ瞬間、おじいさんの思いが、思考波となって届いたんだろうね」
「思考波?」
「そう。大昔、人が半ば獣に近い頃のことだけど、危険に遭った人間は、おそらく必死に思考波を送って、仲間に救いを求めたんだろうね」
「うーん・・・」
「男たちに絡まれた人も、物置の子どもも、仔猫も同じなんだと思うなぁ。彼らは別に君に向けてベルを鳴らしたわけじゃない。切羽詰まった気持ちが空中に放射され、たまたまエスパーだった君が、ベルの音という形でキャッチしたんだ。」

高畑・・・というか、F先生って、こういう説明が本当に上手いんですよね。
それが本当かどうかはともかく、なるほどと思わせてしまうチカラ、説得力があるんです。

そんな感じで、魔美は今後、この「思考波」により呼び出され、人助けをするという、作品の基本ラインが第5話で出来上がりました。これから魔美の活躍が本格的にスタートします。

エスパー魔美DVDレビュー (4) 友情はクシャミで消えた (後編)

2006年08月31日 01時07分53秒 | エスパー魔美DVDレビュー
前編の続きです
後編の前置きなども先にお読み頂けると(^^);

みどころ (後編)

なるべくストーリーは書かないようにしていますが多少のネタバレはあります

魔美が目の前で超能力を使う場面を見てしまった高畑は、さすがに気が付きます。

「そうか・・・そうだったのか・・・」
「あ・・・あの・・・今のは・・・実は前から打ち明けなくちゃと・・・」
「それで何もかも説明がつく・・・エスパーはぼくではなくて、目の前にいる君だったなんて・・・」
気まずい空気が二人を包みます。

高畑は、こんな簡単なことに気付かなかったなんてと自分を責めます。魔美が止めようとすると、それを振り払って言います。
帰ってくれないか
「えっ・・・」
「ぼくはね、嘘が嫌いなんだ。嘘をつくのも、つかれるのも」
「ごめんなさい・・・あなたを騙すつもりはなかったの・・・今まで何度も打ち明けようと思ったわ・・・でもその度に変に食い違っちゃって・・・打ち明ける機会を逃してしまったの・・・信じて・・・」
魔美の涙を見て高畑は言います。

「・・・わかったよ。君はわざと人を騙して面白がるような人じゃない。ただ、ぼくは自分の迂闊さが許せないんだ。当分の間、君とは顔を合わせたくない。この気持ちの整理がつくまでは」
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

このときの高畑は、おそらく自分がエスパーじゃなかったというショックと、魔美に嘘をつかれていたショックとが交錯して、自分でもどうして良いかわからない状況に陥っていたんだと思います。魔美の嘘は、決して騙そうとしていたわけじゃないことを魔美の涙を見て瞬時に理解したんだと思いますが、なかなか気持ちの整理までは簡単につけられるもんじゃありません。さすがの高畑でも。

基本的に私の書いてるのはツッコミ系レビューなんですが、この場面は名シーンすぎて、ちょっとツッコミようがありません(^^); 強いて挙げるなら、高畑が自分を殴るシーン。原作では無言でボカボカと殴っていて、かなりの悲愴さがあるんですが、アニメでは「バカ、アホ」と自分を罵っていて・・・ちょっと間抜けです(笑)

「エスパーとしての君の活躍に期待しているよ」
「一人じゃ何もできないわ・・・あなたに助けて欲しいんだけど」
「よせよ。平凡な普通の人間が、エスパーを助けるなんて、ありっこない。さよなら」
・・・空気が・・・重い(汗)
こうして魔美は高畑家を後にします。

高畑家を出るとき、第2話で魔美が対決した黒雪妙子が現れますが、魔美は何も言えずに去っていきます。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

失意の魔美は涙を流しながら走り、土手のところまで来てつぶやきます。

「忘れたい・・・もう何もかも・・・そうだわ。誰かお友達の家にでも行って、パーッと・・・」

そのとき、野球のボールが飛んできて、魔美は不意にテレポート。

魔美がテレポートした先の「お友達の家」とは、富山くんの家でした・・・なんで?(笑)

普通なら、ノンちゃんか幸子のところでしょう。この頃はまだそんなに親しくなかったのかな?毎回振ってばかりの富山くんを、心の片隅でかわいそうに思ってたのかな(^^);
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

それにしても魔美って・・・危ない橋を渡りますよね(笑)。原作では富山の目の前にテレポートしてますから、もっと危ういです(^^);

「びっくりしたよ。どこから入ってきたんだい?

思わず、「ハハ、ノンキダネ」って言いたくなりますよ、富山くん(笑)

「まぁ、富山さん・・・お宅へ遊びに行っていいかしら」
「いいかしらって・・・もう来てるんじゃないの?」
ここらへんの絵のタッチは少し富永さん風(唐突に作監話かいっ

富山は自分のレコードコレクションを聴きに来てくれたものと思って喜びます。あ、レコードとは言ってますが、手にしてるのはCDです。アニメの放送時点では、そこまでは古くはありません(^^);

富山は魔美にリクエストを聞きますが、「バッハ、ベートーベン、ブラームス、モーツァルト、ワーグナー?」と、およそ魔美には興味のなさそうな選択肢ばかりが並びます。

「今の心境からいくと・・・中島みゆきなんか聴きたいわね」
・・・魔美・・・そのセレクトは・・・と思う間もなく富山が一言。
演歌は嫌いなんだ」
←それでこの顔です(笑)
ちなみに原作では矢野顕子をリクエストする魔美に対して「ニューミュージックはきらいなんだ」・・・時代を感じます(笑)
魔美が富山家でバッハのブランデンブルグ協奏曲を聴いているとき、高畑は妙子とデート中・・・ただし公園で(笑)。公園なんかつまんないと、ディスコに誘う妙子をすげなく拒否。
「嫌なことなんてパーッと忘れちゃうわよ」
「ぼくには忘れたいような嫌なことなんて、別にないから」
「・・・あっそ」
富山からモーツァルトについての講釈を聞く魔美。

眠そうです。つまんなさそうです。
とりあえず、富山と魔美は気が合わないことがよくわかります。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

一方の高畑と妙子もまた気が合いません。
「学校の先生とでも話してるみたい!」
「悪かったね。ぼくはもともと口べたなんだ」
「わかってるわよ。あの子のことで頭がいっぱいなんでしょ」
「あの子?なんのこと?」
佐倉魔美!
「何いうんだ!ぼくは別に・・・」
「ほら赤くなった。あんたって絶対に嘘のつけない人なんだから」
「冗談じゃない・・・ぼくは帰る」

ここまでで、高畑は嘘が嫌い、嘘がつけないということを繰り返し強調することで、ラストの持つ意味が大きくなっていくわけです。

アニメの妙子は、いかにも不良っぽい原作の妙子とは違って、意外と良い子だったりするので、ちょっと可哀相ではあります。アニメの設定では従姉妹で幼なじみなわけですが、高畑には好意を持ちつつも、今一歩、合わないところがあるんですよね。そこに突如現れた魔美に高畑を取られそうで、妙子としても何ともいえない複雑な心境なのでしょう。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

ちなみに原作の妙子は、ここで出番終了なんですが、アニメの方では、もう何話か登場しています。妙子ファンの方、ご安心ください(なんだなんだ

さて、魔美の方は・・・・寝!
富山の怒濤のクラシック攻勢で、とうとう寝てしまいました(^^);
寝れば起こしてくれりゃ良いものを、富山は独り言でギリシアのオルフェウスの竪琴の話などを持ち出して、毛布までかけてくれる始末(笑)。ちなみに原作の富山は「佐倉ちゃん」などと馴れ馴れしい&何か業界チックな呼び方をしています(^^);
気が付けば外は真っ暗
「冗談じゃないわ!眠ったら起こしてくれれば良いのに!」
と、少々逆ギレ気味な魔美は帰路を急ぎます。
寝る魔美も魔美ですが、こんなに暗くなるまで寝かしておく融通のきかなさも、富山がモテない原因なのでしょう(笑)
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

帰宅すると家の中は真っ暗で誰もいません。みんなどこへ行ったのかと思っていると、お隣の陰木さん、コンポコ連れて初登場。

藤子作品には、F先生、A先生を問わず「名は体を表す」を地でいくような名前が多数登場しますが、この陰木さんもその一人。本当に陰気なんです(笑)。

ちなみに、その手の名前で、いくらなんでも・・・と思ったのは、A先生の「戯れ師」って作品に登場する「サエナイ・ダメオ」・・・あんまりだぁ(^^);

さて、その陰木夫人。上品っぽい口調ながら、散々コンポコの悪口。
「お宅のコンポコちゃんは、犬のくせに、猫ともつかず、パンダともつかず・・・いわば雑種の極限ざんしょ?」
小学生時代から印象に残ってるすんごい表現・・・事実だけど(コンポコ、ごめん

「もしも、うちのメリーちゃんに仔犬が生まれるようなことになると、どんな奇っ怪な仔が生まれるか、想像するだけで身の毛がよだつんざんすの」

だからコンポコを陰木宅によこすなと。この人、第21話までは完璧な悪役です。その第21話で、あることが起きて、それまでが嘘みたいに善人化します。
魔美は傷ついたコンポコを励ましながら言います。
「元気出しなさいったら!メリーちゃんが何よ!今に・・・きっと良い友達が現れるわよ・・・きっと・・・」
言いながら、ある意味、似た境遇なのに気付いて思わず涙。

「気持ちわかるわ・・・お友達を失うって、とても哀しいものなのよね・・・」
そこに両親帰宅。激怒中(汗)

魔美自身も視聴者もすっかり忘れてるんですが(笑)、魔美は勉強中にこっそり抜け出したので、魔美ママにしてみれば、部屋にいたはずの娘が突然姿を消して、暗くなっても帰らない状態だったんですよね。そりゃ心配もします。
そして、みっちりお説教。
魔美は、なんとまたも嘘をつきます(^^);
「宿題がわからなくて・・・」
「高畑さんのところでお勉強?こんな時間まで?」
魔美ママは高畑に確認の電話をかけます。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

えー・・・感動の大団円をむかえる前に、やっぱりツッコミ系レビューとしては、ひとつつっこませてください(^^);

ここで魔美が嘘をつく必要があったのか?ということです。後に魔美が人助けをして、それを言うとエスパーだとバレるから、高畑と口裏合わせの嘘をつく、というシーンはたくさんありますが、それとは意味が違うんじゃないかと・・・

正直に「富山さんのところで音楽を聴いてたら眠くなって」そのまま寝てしまってたと言っても、別に良かったんじゃないかと・・・部屋を出て行くときも、超能力を使ったわけでもなく、物理的にベランダをつたって降りてますし・・・

そりゃまあ、クラスメートの男子の家で寝てしまうという行動は、別の意味で問題かもしれませんが、魔美は本当に寝てただけだし、何事もなかったことは見ればわかるし、富山の証言だって得られるでしょう。

・・・と、無粋なツッコミを入れつつも、このシーンは高畑が魔美のために大嫌いな嘘をつくということが重要なのです。

ぼくに出来ることがあったら、いつでも力になるから
ありがとう・・・高畑さん・・・

原作ではママに言伝されますが、アニメでは直接言います。良い感じの変更です。

ここに最強のエスパータッグが誕生するのでした。
部屋に戻った魔美は大クシャミ。見事に念分裂が・・・

部屋で娘が下着姿。周囲にはビリビリに破れた洋服・・・
「まあ、なんて格好してるのよ!風邪引いてるのに」
ママさん・・・こんな場面見たら、別の心配してあげて(^^);
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

はぁ・・・やっと終わった(^^);
最後、たたみかけ状態になってしまったのは、字数制限のためでした

第4話、長い文章をご愛読ありがとうございました

エスパー魔美DVDレビュー (4) 友情はクシャミで消えた (後編・・・の前置き)

2006年08月30日 19時03分24秒 | エスパー魔美DVDレビュー
えー・・・前編から、予期せず時間の空いてしまった第4話レビュー後編(^^);
とりあえず、間もなく(たぶん明朝)アップすることになると思います。

結局、後編だけで7日近くもかけて書く羽目になってしまいました(^^);

基本的にこのレビューは、各話の冒頭に書いてる通り、

 なるべくストーリーは書かないようにしていますが多少のネタバレはあります

というのが基本コンセプトなんですが、この最初の4話というのは、思いっきり
ストーリーを書いてしまってます。それも画像入りで(笑)。この時点で、既に当初
考えていたアウトラインから、ずれまくっております(^^);

第4話も、本当は前後編にするつもりなどなかったんですが、書きかけの記事を
下書きとしてアップしようとすると、無情にも「10000文字を超えています」と
いうメッセージが

この時点で、まだ半分くらいしか書いてなかったんですよ(^^);

カウントすると9427文字で「超えてないじゃん!」と叫んだんですが、聞いては
くれませんでした・・・画像を多く使うと、それだけタグが増えるので、その分文字数
が増えてしまうんですよね・・・改行を1文字として数えるんじゃなく、「br」タグとして
カウントすると4文字になってしまうから、多分これが原因かも。

まあ、今回と次回は特に重要な話だから良いでしょう(^^);
第6話以降は、画像の数をグッと絞って、3000文字くらいに収めるようにします。

ついでに・・・第4話後編から、唐突にカメラを変えました。

今まではPC画面を古い携帯カメラで撮影していましたが、今回からテレビ画面を
古いデジカメで撮影しています。どっちにしても「古い」ことに変わりはないので
そこまでの画質の向上は望めないかもしれません(^^); 3~4年前に、カード会社の
抽選で当たったものの、当時はちょうど別のデジカメを元妻が買ったばかりだった
ため、使い道がなくて押し入れにあった、パナソニック Lumix DMC-F7-K っていう
機種です。最高2メガピクセルです。今では携帯以下なのか

それにしても・・・なんですかね。夜中の4時に、テレビ画面の魔美の写真を撮る
なんて、かなり怪しいおぢさんと化してしまってますね(笑)。

ありゃりゃ、前置きだけで1000字以上に(^^);

(後編へ)

エスパー魔美DVDレビュー (4) 友情はクシャミで消えた (前編)

2006年08月27日 08時17分59秒 | エスパー魔美DVDレビュー
スタッフデータ

サブタイトル:友情はクシャミで消えた
原作:コロコロ文庫(1) 友情はクシャミで消えたの巻
脚本:もとひら了
演出:塚田庄英
絵コンテ:高柳哲司
作画監督:富永貞義
作画監督補:堤 規至
原画:ウイザード
斉藤起己/並木正人/野島めぐみ/酒井伸次
声の出演:
魔美:横沢啓子高畑:柴本広之
パパ:増岡 弘ママ:榊原良子
コンポコ:小粥よう子水谷先生:村山 明
富山:平野義和竹長:佐々木望
妙子:鶴ひろみ陰木:京田尚子
少年A:大滝進矢少年B:柏倉つとむ
地上波放送日:1987年 4月 28日(藤子不二雄ワイド枠内)
関連商品:
(Amazon.co.jp)
コロコロ文庫 エスパー魔美 (1) (小学館)
エスパー魔美 DVD-BOX 上巻 (ジェネオン エンタテインメント)
※お願い: スタッフデータに誤りがある場合は、コメント欄でご指摘ください。

みどころ (前編)

なるべくストーリーは書かないようにしていますが多少のネタバレはあります

冒頭から竹長くん初登場。じ・・・地味すぎる(笑)
のちに幸子と仲良くなり、魔美&高畑と幸子&竹長で
ダブルデート(古)まで繰り広げたりしますが、初登場
は、こんなにも地味です。声は佐々木望さん。ちょうど
俺の頭を・・・どうしやがったぁ!!
と叫んでた「AKIRA」と同時期でしょうか(^^);
今回の作画は富永さんじゃないですね。おそらく
堤さんです。とりあえず初期の「魔美」に関しては、
クレジットを額面通りに受け取ってはいけませんね(^^);

高畑と一緒に帰ろうと思ったら、先に帰ってしまった
とのこと。なんだか今日の高畑はつれないようです。
富山の誘いも例によってあっさりと断ります(笑)
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

仕方なく一人で帰宅すると、家には早く帰ってきたママがいます。本当にさりげない
描写なんですが、ママが家にいて、魔美に宿題をするように言いつけます。そして、
魔美が部屋で宿題をしていると思いこんでいるからこそ、ラストに繋がるわけです。

魔美の本棚に謎の本を多数発見(笑)
タテチ」(もしかして元ネタ「タッチ」?)
「プロゴルファー」「プロゴルファー」(シリーズ?)
「うわさの姫丸」(学年誌連載のアレが元ネタ?)
「ウルトラB&B」(もみじまんじゅうかいっ)

ちなみに魔美が読んでいたのは「うわさの姫丸」です。
風邪気味の魔美は机に座って宿題を再開しますが、
いきなりクシャミ。原作の魔美は見事にハナタレ少女
化していますが、アニメではヒロインにそんな姿をさせる
わけにもいかないらしく、ちょっと控えめな表現です(^^);

高畑には容赦ないですけどね(笑)
※これは少し後のシーンです。秀才形無し(^^);
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

魔美はハナが垂れない
ようにと
(笑)、ティッシュ
を探すうち、まったく偶然
に、テレキネシス
使ってしまいます。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

自分にテレキネシスが
使えると知った魔美は、
いろんなものを動かします。
枕を浮かべていたとき、
不意にクシャミ。すると枕
破裂してしまうのです。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

わけのわからない事態に直面してしまった魔美は、これはもう高畑に聞くしかない
と、高畑家へ行こうとしますが、ママが階下にいるので、迂闊に外へ出られません。
テレポートで行こうとコンポコを探します。コンポコが飛びついてくるエネルギーを
利用してテレポートするためです。コンポコにとっては良い迷惑なんですが(笑)

ところがコンポコはお隣の
メリーちゃんと愛を謳歌(笑)

これも、ラスト近くで魔美と
コンポコが同じような境遇に
陥ることに対しての、見事な
伏線なんですよね。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

仕方なく魔美はロープでベランダから降ります(笑)

さて、高畑家に到着すると、前回あんなマシンを作ってしまうほど、超能力実験に
血道を上げていた高畑が、今回はいきなり意気消沈ぎみ。

実は原作では、この話が描かれる前に、高畑が超能力についてまったく語らない
名画(?)と鬼ババの巻」が入っています。これがちょうど時間の経過とともに、
ちょっとしたワンクッションの役割を果たしているのですが、アニメ版では第3話に
引き続き、すぐに今回の話が入るため、多少の違和感が残ります。

だって、前回の高畑、あんなにハリキリマンだったんだから(笑)。
もっとも最初の方で「最近(高畑が)超能力の話をしない」と魔美がつぶやいている
ので、第3話から少しだけ時間は経過しているのかもしれません。

また超能力か
「えっ?また?」
「もう飽きちゃったよ
「そんな・・・」

「だっておかしいんだよな。君がいる時じゃないと駄目なんだ。ひとりでやっても、
 うまくいったためしがない」

高畑はそう気持ちを吐露します。
ところが、あの秀才の高畑なのに、魔美がいるときでなければ超能力が使えない
という重要な事実に気がつきながら、「もしかしてエスパーは魔美くん?」という疑念
を、不思議なことに、本当にひとかけらも持っていないのです。

魔美の方も、高畑を騙す気持ちなんて全くないんですが、自分の超能力について早く
知りたいという思いに駆られて、高畑の実験に付き合うような形をとりつつ、超能力に
ついて高畑の解釈を待つという状況に陥ってしまっています。魔美は、本当に悪気が
ないのです。彼女はそんなウラオモテのある複雑なキャラではありません(^^);

でも、それは結果的には、高畑に嘘をついてるのと同じ
ことなんです。テレキネシス実験が成功したと、無邪気に
喜ぶ高畑を見つめながら、魔美は複雑な気持ちでいます。
打ち明けるチャンスが、なかなか見つかりません。

・・・というか、この手前の高畑、ちょっと怖いです(笑)
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

そんなとき、2人そろって
クシャミ
をします。魔美だけ
クシャミをすれば、その時点
で高畑も気付きそうなもん
ですが、この2人は気が合う
のか何なのか(笑)
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

椅子が破壊されたこの現象は「念分裂」とでも呼ぼうということになります。先程の枕
と同様、クシャミをすることで、瞬間的に思考の流れが乱れて、働く力が多方向に分散
するんだろうということでした。

そんな感じで、良い雰囲気のまま実験は続くんですが、破局は突然やってきます
魔美はクシャミをして、ティッシュを探すうち、全く無意識にテレキネシスを高畑の
目の前で使ってしまうのです。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

(後編の前置きへ)
(後編へ)

エスパー魔美DVDレビュー (3) エスパーへの扉

2006年08月21日 05時18分37秒 | エスパー魔美DVDレビュー
スタッフデータ

サブタイトル:エスパーへの扉
原作:コロコロ文庫(1) 勉強もあるのダの巻
脚本:富田祐弘
演出:パクキョンスン
絵コンテ:パクキョンスン
作画監督:富永貞義
作画監督補:堤 規至
原画:石黒 育/飯山嘉昌/斉藤文康
声の出演:
魔美:横沢啓子高畑:柴本広之
パパ:増岡 弘ママ:榊原良子
コンポコ:小粥よう子水谷先生:村山 明
紳士:北村弘一部下:佐藤正治
勉の母:横尾まり生徒A:大滝進矢
生徒B:柏倉つとむ生徒C:鈴木勝美
地上波放送日:1987年 4月 21日(藤子不二雄ワイド枠内)
関連商品:
(Amazon.co.jp)
コロコロ文庫 エスパー魔美 (1) (小学館)
エスパー魔美 DVD-BOX 上巻 (ジェネオン エンタテインメント)
※お願い: スタッフデータに誤りがある場合は、コメント欄でご指摘ください。

みどころ

なるべくストーリーは書かないようにしていますが多少のネタバレはあります

前回に続き、またも魔美の夢からスタート(笑)

今度は・・・てっきりバニー服だと思いこんでたら、ネコ耳でした(^^);;
そのスジの方々にはたまらない・・・のか?(笑)

スゴイ姿で、ドラクエのギガデインも顔負けなスゴイことやってます。
精神雷(サイコ・サンダー)!!・・・・・・ただし、もちろん夢の中で(笑)
知らない人が見たら、何のアニメだか、わけわかんないです(^^);
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

しかも今回は白昼夢。それも授業中。さらに目を開けたまま!!
水谷先生に向かってテレポート!!しちゃったから、そりゃ先生ご立腹です(笑)
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

ひとつだけ、はっきりしてるのは・・・今回は紛れもなく富永さんの絵だということ。
・・・1~2話の真の作画監督は誰?(^^);

原作では、このときの先生がオランウーマンで、担任の水谷先生がドロンモドキ
という素晴らしいあだ名がついていて、魔美を教務室に呼ぶのがオランウーマン
担任のドロンモドキに言いつけて、その2人にしぼられているところに、火星ミイラ
怪ブスくん八面鳥たちがよってきたそうです。魔美パパいわく、

「きみの学校はばけもの屋敷か?」

と、このへんのシーンは、アニメではバッサリとカットされました(^^);
もっとも、魔美パパが魔美に甘いのは、原作もアニメも同じですが(笑)

ちなみに「ドロンモドキ」って、「アラン・ドロンもどき」の略だと思われます。
「教務室」も「職員室」に変更されました。私も「職員室」しかピンとこない世代です(^^);

魔美は先生から手紙で父兄の呼び出しを受け、結局甘いパパが、怖いママの代わりに
学校へ向かうことになります。

さてと、超能力にうつつをぬかして、勉強に身が入らなくなっていたわけで、こりゃいかん
と、しばらく超能力断ちを誓った魔美は「勉強ひとすじ」と張り紙をして、勉強に打ち込む
ことを決意します。

藤子作品で、張り紙をして決めたことは、たいてい守られません(笑)。
のび太のパパの禁煙が、その代表格ですか(^^);

エスパーの訓練はしばらくやめるって、高畑さんに言いに行こうと高畑家に向かう魔美
なんですが・・・だったら電話しろよとツッコんでおきましょう(笑)。まあ、こういうときは
なんだかんだと、かこつけて外に出たくなったりするわけですが・・・

そして高畑から、彼の驚異的な頭の良さを聞かされることになるのでした。

・本なんて一度読めば覚えちゃう
・家で勉強なんかしたことない
・テストではわざと1~2問まちがえてる

実は私は、現役の大学生(通信制ですけどね)でして(笑)、いつも仕事の合間の試験勉強
ヒーヒー言ってるクチですから、そんなこと聞かされると、はっ倒したくなります(笑)

でもまあ天才は天才で悩んでるわけで・・・こんな頭を持っているなら、超能力実験なんて
やってないで、東大~官僚コースでも素直に目指せばいいのに、高畑らしい悩み方ですが(^^);

高畑は、こんなマシンまで作っちゃって、もうやる気満々です。

ピッチングマシンを改造して、自分目掛けてボールが飛んでくる
ようにしたそうです。高畑理論によれば、急速に物体が接近
するエネルギーがテレポートのエネルギーに転換されるという
ことなので、それを自ら証明しようというわけです。その理論は
間違ってなかったんですが、ひとつだけ大きな間違いが・・・
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

そう、エスパーは魔美であって高畑ではないという事実です。

こんなやる気満々の高畑を見ては、さすがの魔美もいたたまれなくなって、今度こそ本当の
ことを打ち明けようとします。

「高畑さん!」
「なに?」
「あのね、こんなこと言ってガッカリしないで欲しいんだけど、実は・・・本当のエスパーは・・・」
「うん?本当のエスパー?

 ぐいっ(ひもを引く音/左図)

・・・人の話は最後まで聞け~!!(^^);;
もちろん今回の実験は成功します。
魔美がそこにいるんですから
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

高畑は屋根の上にテレポートされます。

屋根の上で大はしゃぎする高畑、当然こうなります(笑)

私的にはこのシーン、部屋で、さてどうしたものかと考える
魔美と後ろを落っこちていく高畑絶妙なコントラスト
が、めっちゃツボなんです(^^);
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

結局、打ち明けるチャンスを逃した魔美は、高畑と実験を続けるのでした。
この調子ではストーリーを全部書いてしまいそうなので、この話の核心へテレポート(^^);

魔美は帰宅したママに尋ねます。
「もしも家族にエスパーがいたら素敵だと思わない?」
「エスパー?」
「そうよ。手を触れずにものを動かしたり、人の心を読んだりする超能力者よ」
気味が悪いわ
「えっ?」
「そんな人が身近にいたら怖いもの
「怖い?」
「ええ。いつ心を読まれているかと落ち着けないし、下手に怒らせると何をされるか
わからないもの」

魔美パパは魔美から超能力の話を聞いた後、こう言います。
「パパは、魔美が思うほど、素敵だとは思えないなぁ。いや、むしろパパはエスパー
 なんかにはなりたくないなぁ
。もしなってしまったら、ひた隠しに隠すだろうね
「隠すですって?どうして?」
「人間には先天的に、自分とは毛色の違うものを嫌う性質がある。エスパーも
 決して、歓迎されないだろう」

本当はもう少し会話が続き、中世ヨーロッパの魔女狩りの話になります。このシーン
は、原作を読んだ小学3年の頃の私が、トラウマになった怖いシーンなんです(^^);
ぜひ原作またはDVDで、ご自身でご覧頂ければと思います。

このパパが言う「自分とは毛色の違うものを嫌う性質」というのが、結局は戦争で
あれ、人種差別であれ、あらゆる諍いごとの根本的な原因になっているということです。

「魔美」や「ドラえもん」、SF短編などで、登場人物の口を通じて語られる言葉は、
そのままF先生の言葉として胸に残ることが多くあります。このときの魔美パパの
言葉は、そんな中の一つです。

魔美は、結局この「天から与えられた力を有効に使う義務」があるんだと気づき、
決して他人にエスパーだと悟られないようにしようと誓うのでありました。

なんか今回、またとてつもなく長くなりそうだったので、たたみ込むような終わり方を
してしまいました(^^);

第1~3話を連続してアップできたのは、大体のたたき台は既に作ってあったので、
加筆修正しながら、画像などを加えて完成させていったためです。それでも2時間は
掛かってしまいました。

しかし、第4話以降については、まだ何も準備しておりません(^^);
そのため次回については、おそらく1週間程度お待ち頂くことになると思います。

あーやとかミュージカルについても書きたいですし(^^);

また、とくに第4話と第5話は、この作品の今後にかかわる非常に重要な話です
ので、ゆっくりと時間をかけて書きたいと思っています。

第6話以降は、画像も減らして(またはなくして)、もう少し淡々と書いていきます。
画像を入れると、ついあのシーンも、このシーンも、と使いたくなるんですよね(^^);
コメント (3)

エスパー魔美DVDレビュー (2) 超能力をみがけ

2006年08月20日 20時15分34秒 | エスパー魔美DVDレビュー
スタッフデータ

サブタイトル:超能力をみがけ
原作:コロコロ文庫(1) 超能力をみがけの巻
脚本:もとひら了
演出:須永 司
絵コンテ:須永 司
作画監督:富永貞義
作画監督補:堤 規至
原画:スタジオリバティ
なかじまちゅうじ/畑良子/高橋邦仁/尾崎直志
声の出演:
魔美:横沢啓子高畑:柴本広之
パパ:増岡 弘ママ:榊原良子
コンポコ:小粥よう子妙子:鶴ひろみ
高畑の母:杉田郁子ボス:田中康郎
ギャングA:郷里大輔ギャングB:佐藤正治
部下A:山寺宏一部下B:菅原正志
地上波放送日:1987年 4月 14日(藤子不二雄ワイド枠内)
関連商品:
(Amazon.co.jp)
コロコロ文庫 エスパー魔美 (1) (小学館)
エスパー魔美 DVD-BOX 上巻 (ジェネオン エンタテインメント)
※お願い: スタッフデータに誤りがある場合は、コメント欄でご指摘ください。

みどころ

なるべくストーリーは書かないようにしていますが多少のネタバレはあります

魔美って、自分がエスパーとして大活躍している夢を見るときは、決まって
チャイナドレスバニーで、国際的な裏社会の大物を相手に戦うんですよね(笑)
今回はチャイナドレスで大活躍します。もちろん夢の中で(笑)

自らを「エスパーおマミ」と呼ぶあたり、なんか漫画の影響が強いんでしょう(^^);
まあ、そういうバカっぽいところが笑えるんですけど(笑)

画像アップは前回限りのつもりだったんですが、百聞は一見にしかずなので・・・

今回の作画は富永さん風にも見えますが、アップになると違う感じもあって・・・
しかも前回の作画とも全然違っていて・・・試行錯誤かな? ←しつこい
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

コンポコに起こされて時計を見ると8時すぎ。大あわてで学校に行く用意をする魔美。
・・・日曜なのに(笑)

なんとなく・・・目が、ハットリくんの弟シンゾウっぽい?
いや、似てるというより、どことなくなんとなく・・・(^^);

この回の実質的な作画監督って、なかじまちゅうじさん
じゃないの?(^^); スタジオリバティが原画描いてるし・・・
一応、富永さんもチェックしてはいると思いますが・・・
マニアのためクレジットは正確に(笑)>シンエイさん
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

学校にテレポートしようと思ったのに、全く出来なかった魔美は、超能力を開発して
ちゃんとしたエスパーにならなければ!と思うのでした。

そんなとき、タイミング良く高畑から電話。
いまだに自分がエスパーだと思いこんでいます。

魔美は自分こそがエスパーだと打ち明けなければならないとは思いつつ、高畑理論
を聞くうち、その話に夢中になり、話す機会を逃してしまうのでした。

このあたりは、原作では魔美が高畑の電話で呼び出され、高畑の家を探して訪ねて
いき、話します。アニメでは、高畑が途中まで迎えに来て、道路でバッタリ出会い、
公園に行って話をします。一見、些細な変更なんですが、良い雰囲気になってます。

原作の高畑は、猪突猛進というか、思いこんだら即!タイプで、魔美を自分の家に
呼び出すことしか考えていません(笑)。(Fキャラの男の子って、多かれ少なかれ、
そういうところがあります。極端な例が短編「四畳半SL旅行」のヒロミくんですね)

アニメの高畑は、そこらへん結構優しいところがあります。
まあ、たまにニタニタ笑ったり、ちょっと気持ち悪いときもありますけど(笑)

その後、高畑家へ。
高畑理論を証明すべく、実験しますが、大失敗。
それで、ぼんやりと何故失敗したのか考えるのがこのシーン。

このカット、何気ないんですが、私は実に好きなんです。
高畑家に舞い込む桜の花びら・・・のどかに眺める魔美・・・
その横の高畑は、桜を見つつも実験のことで頭がいっぱい(笑)
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

色々とあった末、こんなことになってしまいます(笑)
これはイタい。見事に決まっちゃってますね。
高畑の顔が、まるで猪八戒みたいになってます(^^);

なんでこんなことになっちゃったかは、DVDか原作をどうぞ(^^);
このレビューは、多少のネタバレは仕方ないにしても、
作品を観てもらいたいというのが、第一の目的なんです。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

その後、魔美・永遠のライバル(?)、黒雪妙子登場。
アニメの設定では、高畑の従姉妹です。全然似てないけど
原作では「ずうっとむかしからの親友よ」と自己紹介しています。どういう関係だ?(笑)

そのうち、高畑をめぐって女のバトル勃発!!(笑)

「ぼくがどうするかくらい、自分で決めるのに・・・」
「このさい、あなたの意志なんて関係ないの!
「そう!あたしと、黒雪さんの問題なのよ

高畑、立場ナシ(笑)
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館
ちなみに原作ではこんな感じ。
もっと過激です(笑)
画質が粗すぎでスミマセン。

(C) 藤子プロ・小学館


そしてポーカーの勝負をする二人。
魔美は(偶然とはいえ)妙子の心を読むという禁じ手を使って勝利します。
でも変えたところでハートの4と8が来なかったら、ストレートフラッシュにはならなかった
わけですから、強運の持ち主でもあるんでしょう。ちょっとズルいけど(笑)

フォアカードだった妙子は納得できず「イカサマよ!」と魔美をののしります。
舞い込んでくる桜の花びら・・・しばしの間・・・

「ちょっとそのカード見せてごらんなさい!」
「どうして?」
どうしてもよ!!

ブチ切れた妙子は二人に飛びかかります
ちょっとすごいシチュエーションですが、原作の妙子はものすごい形相をして、

殺してやる!! キーッ

だから、それよりはソフトになってます(^^);

飛びかかる妙子に向け、魔美は例のまことちゃん指、高畑は何故かピースサイン

テレポート!!

と叫ぶと、次の瞬間、妙子はベランダへ・・・
カメラが移動→
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

この演出が私的にはかなり好きなんです。
原作での妙子は、どこへ飛んでいったかわからない(おいおい)んですが、アニメでは、
いきなりベランダに飛ばされ、ポカーンと空を眺めている描写を1カットでやっています。
そこに散っている桜の花びら・・・少し不思議描写の真骨頂だと思います。

こんなの、超能力も何も知らない妙子にとってはトラウマ級の体験でしょうけどね(笑)

もちろんテレポートさせたのは魔美ですが、高畑はすっかり自分がやった気になっていて、
自分がエスパーだとは言い出せない魔美・・・この辺が第4話に繋がっていくわけですね。

この回の演出を担当した須永さんは、どちらかというと「プロゴルファー猿」や「ビリ犬」
など、A作品の演出を担当することが多かったんですが、「魔美」でも、今回のような
重要な話で、私的にはかなり良い雰囲気の演出をしてくれていたので、わずかに演出1回、
絵コンテ3本だけで降板してしまったのが惜しまれます。(その後「猿」に戻られます)
ラストで、むなしくチャイムを聞く魔美の肩に止まる蝶々も良い雰囲気です。

あーあ・・・また長くなっちゃった(^^);
まあ、最初のうちだから、画像も使ったり、ちょっと密度が濃くなっちゃってるんですが、
多分だんだんと、画像もないあっさりしたレビューに、自然と変化していくと思います。

そうしないと、12月までに60話までレビューなんて、到底無理ですので(^^);

エスパー魔美DVDレビュー (1) エスパーは誰!

2006年08月20日 09時30分52秒 | エスパー魔美DVDレビュー
スタッフデータ

サブタイトル:エスパーは誰!
原作:コロコロ文庫(1) エスパーはだれ?の巻
脚本:富田祐弘
演出:パクキョンスン
絵コンテ:原 恵一
作画監督:富永貞義
作画監督補:堤 規至
原画:長谷川仁/町田由美/若松孝思/木村陽子
声の出演:
魔美:横沢啓子高畑:柴本広之
パパ:増岡 弘ママ:榊原良子
コンポコ:小粥よう子先生:村山 明
富山:平野義和番野:塩屋 翼
生徒A:鈴木勝美生徒B:大滝進矢
生徒C:柏倉つとむ女生徒A:淵崎ゆり子
女生徒B:伊藤美紀
地上波放送日:1987年 4月 7日(藤子不二雄ワイド枠内)
関連商品:
(Amazon.co.jp)
コロコロ文庫 エスパー魔美 (1) (小学館)
エスパー魔美 DVD-BOX 上巻 (ジェネオン エンタテインメント)
※お願い: スタッフデータに誤りがある場合は、コメント欄でご指摘ください。

みどころ

なるべくストーリーは書かないようにしていますが多少のネタバレはあります

アバンタイトルで、魔美の中学校の、授業風景~終了~放課後の様子がゆっくりと描かれます。このあたりの空気感が非常に良いです。それまでの藤子アニメとはかなり様子が異なることが、このシーンだけでもわかります。

掃除当番の魔美は学校に残っていますが、みんなが掃除する中、何故だか彼女は黒板に自分の名前を大書き(笑)。ほぼ数秒だけ映る魔美の顔がかなり特徴的。藤子キャラじゃないみたい(^^);

そしてオープニングスタート・・・

オープニング後はノンちゃん登場。ただ、この時点で名前が決まってたかどうかは不明。クレジットも女生徒Aになってます。声は淵崎(現・渕崎)ゆり子さんが担当。魔美はジョルジオの胸像?を眺めています。魔美が芸術(音楽を除く※後述)に興味があることを少し匂わせています。

ここで魔美は、ふとしたきっかけで初テレポートを経験しています。このときは、自分の身に何が起きたか、全く理解していません。

さて・・・ここまでの展開は原作にはないのですが、この作品のバックグラウンドを、あくまでさりげなく描写しており、非常に秀逸な出だしだと思います。

その後は原作に沿って展開します。富山くん、初フラレシーン(笑)。

おそらく、魔美は絵画や彫刻などの視覚的芸術には興味があるようですが、音楽的芸術には、それほどの興味がない様子です。それなのに富山くんも、よりによってクラシックばかり「聴きに来ない?」と誘うから、魔美だって敬遠したくなる訳です(笑)。ちなみに、後にこの富山くんが主役級のオリジナル話も作られています。スタッフも、毎回フラれてばかりの彼が可哀相に思ったのかな(笑)

さて高畑をボクシング部長に祭り上げようとするワル3人組。主犯格?の少年は、原作では名もなき「単なるワル」なんですが、アニメの方では番野という名前が与えられており、魔美たちのクラスメートという設定になっています。後に、アニメオリジナルで、ファンの間の人気も高い第52話「さよならの肖像」で、番野は重要な役回りを演じることになります。

番野たちに殴られた高畑を、魔美が思わず木の上にテレポート(これも無意識)。この不思議な現象を自分がエスパーではないか?と思った高畑は、魔美の部屋で超能力実験を始めます。

ここで・・・偶然、例の魔美のヌード絵を見てしまった高畑は大赤面(笑)

「どうかして?」
「これ・・・君に似てる・・・」
「あたしがモデルだもん」
!!・・・というと・・・つまり・・・その・・・あのー・・・」
「え?」
「だから・・・その・・・つまり・・・要するに・・・な、何も着ないで・・・?
「そうよ。お小遣い稼ぎにやってるの」
「な・・・何も着ないヌードモデルを?」
「うん、たまにだけどね」
ヌ・・・ヌードを?
「いやにこだわるのね」

・・・こだわらないアンタが変だよ、魔美さん(^^);

「さあ、そんなことより、実験を続けましょう!」

と言い切って、その絵で高畑に実験させる魔美・・・精神集中・・・できるわけがない(笑)

このときの魔美の、あまりのあっけらかんぶりがおかしいのです。一応、絵とはいえ自分のヌードが、クラスメートの少年に見られてるわけですよ(^^);

魔美は自分の娘のヌード絵を描く父親を持ったせいか(笑)、絵というものを芸術としか見ないところがあります。自分のヌードだろうと、それが絵として完成している以上、それは芸術作品であって、いやらしいとか、恥ずかしいという感情は全くありません

14歳にして、ここまで達観できてる人間は、おそらく世界中で魔美だけです(笑)

多くの方は高畑の反応が正常だと思うでしょう(笑)。このギャップが、おそらくF先生のいう「裸の日常化」と、その「常識のズレ」による面白さなんです。

短編「気楽に殺ろうよ」でやったことを少しソフトにして、少年誌でやっちゃったのかも(笑)。狼狽しまくる高畑を演じる柴本さんの演技が非常に面白いです(^^)

その後、買い物途中、テレパシー(この時点では、これが何なのか魔美にもわかっていない)を感じ、気味悪くなった魔美は急いで家に帰りますが、ママにぶつかりそうになって、無意識にテレポートしてしまいます。

このとき、突然姿を消した魔美と、魔美の持っていた買い物かごの中身が床に散らばる描写。何気ないけど、この作品が持つ「少し不思議的空気」が如実に表れていて、実に良いです。このシーンはかなり好きですね。

しかし・・・つじなぐり・・・番野くん、それ、かなりヤバい犯罪(^^); 逮捕されなくて良かったねぇ(笑)

番野たちに殴られる高畑を見て、いたたまれなくなった魔美は、はっきり、今度は自分の意志で、高畑を木の上にテレポートさせます。そして、自分がエスパーであることを悟るのでした。しかし高畑は、そのときの魔美の存在を知りません。自分がエスパーだと思いこんでしまうのです・・・

おまけ

第1話は、後の作画と比べて、特に魔美の表情など、かなり異質な印象を受けます。言葉で説明しても、わかりづらいので、いくらか写真に撮ってみました。

かなり古い携帯のカメラでPC画面を撮影してるので、画像は粗いのですが、雰囲気くらいは伝わるんじゃないかと思います。後期の「魔美」を録画したビデオ等をお持ちの方や、アニメ雑誌の特集など、またてんとう虫コミックス版(表紙にセル絵が使用されているもの)をお持ちの方は、ちょっと見比べてみてください。

写真撮影~アップロードとか面倒なので、たぶん今回が最初で最後です(笑)

第1話 魔美(1)第1話 魔美(2)第1話 魔美(3)
第1話 魔美(4)第1話 高畑第1話 魔美(5)+パパ
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館


富永さんというよりは、むしろ堤さん風のタッチに見えなくもないのですが・・・でもクレジットでは、はっきり富永さんが作画監督になってるし・・・はたして?

後の第3/6話では、はっきりと富永タッチになっているのが窺えますし、第4~5話はどう見ても堤さんのタッチなんですが、1~2話だけは・・・かなり微妙な絵柄です・・・

・・・やっぱり試行錯誤してたんでしょう! ←結局それかい(笑)

第1話ということもあって、今回はちょっと長めに書きましたが、毎回このペースでは身が持ちませんので、次回以降はもう少し短めに書きます(^^);

前口上

2006年08月18日 20時59分08秒 | エスパー魔美DVDレビュー
エスパー魔美DVDレビュー!!

新たなカテゴリまで作っちゃって、今のところ、やる気満々です(笑)

だけど、全話レビューというのは、やってるうちにテンションが下がっちゃって、最初はしっかり書いてるのが、だんだん文章がテキトーになっていったり、気付いたことのメモ程度になっていったり・・・気が付けば止まってたり、そういう事例をたくさん知ってます(^^);

私の元妻も、あるサイトである作品のレビューを書いてましたが、結局完結しないまま、サイト閉じちゃったし(笑)

あえて茨の道を選んでしまった私ですが、まあ、最後まで続けられるかどうかは、とりあえず置いといて・・・やれるところまでやろうと思います。

やるからにはスタッフも・・・せめて原画くらいまではリストにしなきゃと、変なところでマニア心が出始めて、おそろしいことになってます(笑)

下巻が出る12月までに、1~60話のレビューを書き上げることを、当面の目標として・・・(^^);

近日スタート、ご期待ください

Twitter