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月あかりの予感

藤子不二雄、ミュージカル、平原綾香・・・好きなこと、好きなものを気の向くままに綴ります

立岡 晃さん

2008年03月31日 23時18分26秒 | ミュージカル/演劇
【訃報】立岡 晃さん (劇団四季)

また一人、素敵な俳優さんが旅立たれてしまいました…。

立岡さんといえば、「夢から醒めた夢」や「オペラ座の怪人」など、色々な舞台でそのお姿を拝見したものです。なんだか飄々としていて、穏やかそうな表情が素敵な方でした。私が一番好きだったのは、かなり昔に新神戸オリエンタル劇場で観た「ハムレット」のポローニアスでしょうか。まだ山口祐一郎さんが四季にいた頃です。テレビ放送もされたので、ビデオに録って何度も繰り返し観ました。当時は少し「芝居」に憧れていたので(俳優を志したとか、そこまでは至らなかったものの)、立岡さんの台詞を真似して読んでみたりもしたのを覚えています。

3月29日、故郷でもある京都で「ウェストサイド物語」にドック役で出演され、その日の深夜に急逝されたとのことです。最近は観劇の機会も減り、立岡さんの姿を見ることも少なくなってしまったのですが、5月に中学の同窓会があるため大阪へ行くので、ついでに足を伸ばして京都まで観に行こうと思っていた矢先のことでした。もう、あの立岡さんの姿を舞台で見られないと思うと、本当に哀しいです。

志村幸美さん、井関一さん、松宮五郎さん、服部良子さん…。私が四季の舞台を観るようになってから、既に実際に舞台でお姿を拝見した何人もの俳優さんが世を去られてしまいました。

「みんな、光になったのね!」

「夢から醒めた夢」のピコの台詞が頭をよぎります。
真っ白なパスポートを持って、霊界空港で談笑するお姿が目に浮かぶようです。

立岡さん、どうか安らかにお眠りください。
今まで素敵な舞台を本当にありがとうございました。

サンデー&マガジン50周年

2008年03月21日 00時19分06秒 | 漫画(藤子以外)


「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」が、ともに創刊50周年ということで、コラボするという話は聞いていましたが、今日の会社帰りにコンビニに寄ると、両誌が並んで置いてあったので、思わず購入してしまいました(^^);

かれこれ15年以上も前、「サンデー」の方を毎週買っていた頃があったのですが、購入するのは10年以上ぶりです。どんな作品が連載されているのかなど、予備知識も全くなかったので、当時の執筆陣は今でも描いてるのかなぁと見てみたら……

あだち充さん(当時「虹色とうがらし」「H2」→現在「クロスゲーム」)
高橋留美子さん(当時「らんま1/2」→現在「犬夜叉」)
青山剛昌さん(当時「YAIBA」→現在「名探偵コナン」)
満田拓也さん(当時「健太やります!」→現在「MAJOR」)
椎名高志さん(当時「GS美神 極楽大作戦!!」→現在「絶対可憐チルドレン」)
西森博之さん(当時「今日から俺は!!」→現在「お茶にごす。」)

……と、15年以上の長きにわたって描き続けている漫画家さんが結構いてビックリしました。特に、あだちさん&高橋さんのお二人は、私が子どもの頃から「サンデー」で描き続けているわけで、これまたスゴイことだと思います。

「マガジン」の方はあまり馴染みがなかったものの、見覚えのあるお名前が…。

「さよなら絶望先生」の久米田康治さん……確かこの方、昔は「サンデー」で書いてなかったっけ…?と思って調べてみたら、確かに「サンデー」で「行け!!南国アイスホッケー部」を描いておられました。アイスホッケーとは名ばかりの、下ネタ満載の作品だった記憶が…(笑)

ここ数年、めっきり雑誌を買わなくなったもので、どんな漫画がどんな雑誌に載っているのかさえ、ほとんど把握していない私ですが、中学時代に愛読していた雑誌が50周年を迎えたというのは感慨深いですね。

また、雑誌連載当時のことは全く知らないものの、両誌とも藤子不二雄先生が名作を発表していた雑誌でもあります。「少年サンデー」には創刊号から「海の王子」が連載されていた他、「オバケのQ太郎」「パーマン」「21エモン」など、みんな「サンデー」から生まれた作品です。そして「マガジン」には、かつて「わかとの」と「少年時代」が連載されました。ちなみに、藤子A先生が今回の「サンデー」にイラストを寄せています。A先生の描くQ太郎はともかくP子は、現在では非常にレアな気がするので、藤子ファンは忘れず買いましょう(笑)

それにしても実に重みのある50年の歴史。これからも両誌が末長く愛され続けることをお祈りいたします。

魔法にかけられて

2008年03月18日 00時40分48秒 | 映画/テレビなど


ホワイトデーの夜、仕事帰りに同僚たちと吹替版を観に行ってきました。

「ルイスと未来泥棒」を観たときに予告が流れていて、ちょっと面白そうだなぁとは思っていたんですが、実際に観てみたら本当にめちゃめちゃ面白かったです

私としては、音楽を担当しているのがアラン・メンケンさんだというのがポイント高し! 「美女と野獣」「リトル・マーメイド」「ノートルダムの鐘」…彼が紡ぎ出す音楽の数々が大好きだったので、「ヘラクレス」以来、約10年ぶりにディズニー作品を手がけることになったと聞いたときは、懐かしさと嬉しさがこみ上げてきたものです。

観る前の断片的な情報では、ディズニー自身が過去の「おとぎ話」的ディズニー作品、あるいはミュージカルを「茶化す」ような内容にも思えたので、少々戸惑いもありました。だけど、実際にはそんな単純なものではありませんでした。道ばたで愛の歌を歌い始めるという、ミュージカルが現実世界で行われたらどうなるか?というギャグとしての面白さは随所に描かれてはいるものの、たとえば「想いを伝えて」のミュージカルシーンなど、虚構と現実が見事に織り交ぜられていくアイディアの素晴らしさには息を呑みました。ラスボスが「高いところから落ちる」というお約束もしっかり踏襲されていて(笑)、一風変わった感じはありながらも、しっかり素敵なディズニー映画として仕上がっていました。

現実主義者のロバートが徐々にジゼルに惹かれ、そして「エドワード王子と結婚するのが当然」と考えていたジゼルも、ロバートを好きになっていく、その戸惑いの心情が丁寧に描かれていて非常に良かったです。エドワード王子は、昔ながらのディズニー映画の「王子キャラ」で、それが「美女と野獣」のガストンのようなギャグ的な位置で描かれているのですけど(同じギャグでも、ガストンほど嫌なキャラではありません)、彼がジゼルの頼みでデートをするシーンの戸惑い、ジゼルにとって「真実の愛」の相手が自分ではなかったと悟ったときの表情など、いい味を出してくれていました。

特筆すべきは、シマリスのピップの可愛らしさ もちろんCGなんですけど、あまりに演技派な彼に笑い転げてしまいました。ハンガーに挟まれた彼の切ない表情は必見です(笑)。

今回は吹替版を観ましたけど、今度は字幕版も観に行くつもりです。なんとジュリー・アンドリュースさんがナレーションを担当しているとのことです。「サウンド・オブ・ミュージック」「メリー・ポピンズ」が懐かしい…

最後に……昔ながらの音楽座ファンには、絶対に吹替版を観ることをお勧めします。「あの方」が出演しています あぁ、あの頃の「アイ・ラブ・坊っちゃん」が懐かしい……(≧∀≦)

大切なものは 目には見えない

2008年03月14日 00時56分20秒 | ミュージカル/演劇


久しぶりに音楽座ミュージカル「リトルプリンス」のDVDを観ました。

先日、同僚のS崎さんに貸したところ、サン・テグジュペリのファンだという彼女は結構喜んでくれたみたいで嬉しかったです。そのDVDを返してもらったので、自分でも観てみたわけですが、やっぱり好きですね~音楽座ミュージカル

私は「リトルプリンス」自体を舞台で観た経験はありません。1994年頃にWOWOWで放送された音楽座特番でチラッと観た程度です。その代わりというか、「リトルプリンス」を元にして1995年に上演された「星の王子さま」を、大阪の(今は亡き)近鉄劇場で観ました(※)。当時はH・アール・カオスの白河直子さんがヘビ役で出演していて、その魅惑的なダンスシーンが特に印象的でした。とにかく「静かなミュージカル」という印象で、その静けさがあまりにも心地よく、高田浩さんたちの音楽がいつまでも耳に残る作品でした。王子を演じたのは今津朋子さんだったのですが、これがまた実にキュートで…。畠中洋さんのキツネもこの時に観ました。私が生舞台で観た畠中さんの姿は、この時のキツネが今のところ最後です(T_T)

(※) 近鉄劇場……だと思っていたのですが、後から考えてみると、もしかしたらシアタードラマシティーだったかもしれません(汗)。もし間違ってたらゴメンナサイ。

このブログで以前も書いた気がしますが、終演後、当時の彼女(元嫁)と、これからも音楽座はますます良くなる!という話を熱く語り合ったのに、そのすぐ後に1996年春での解散が決定してしまって、実に居たたまれない気持ちになったものでした。

思い出話はこれくらいにしまして(笑)、このDVDでは野田久美子さんが王子を演じているのですが、往年の土居裕子さんをどこか彷彿とするところもあって、とても可愛い王子さまでした。他のキャストも、なんだか四季出身者が多い気はしますけど(笑)、若手からバイプレイヤーまで良い感じのバランスが取れていました。

やっぱり最近の音楽座(Rカンパニー)は以前に近づきつつあるというか、劇団としての結束力が高まってきている気がして、それがとにかく嬉しいです。この「リトルプリンス」は今も全国公演をしているようですが、今回も福岡に来てくれないのが返す返すも残念

さらに困ったことに、Rカンパニーは昨年末に突如「今後DVDを発売しない」という方針を発表しまして、「何も積極的にDVDで観たいわけじゃないけど、福岡に来てくれないから仕方なく」DVDでRカンパニーの音楽座ミュージカルを楽しんでいた私にとっては、まさに寝耳に水で、思わずRカンパニーに「考え直して!」とメールを送りましたよ 地方在住で、なかなか首都圏の劇場まで足を運べないファンもいるんだから、DVDを出し続けるか、せめて舞台中継をBSやCSで放送して欲しいと…。

するとお返事を頂きまして、近日中に「現在進行中である新しい挑戦と試み」を発表するとのことだったのですが、これがどうやら、このことらしい…。

なるほど、舞台映像を映画館で上映するというのは、確かに新たな試みで面白いことだとは思います。しかし……

首都圏主要スクリーンにて

…………やっぱり地方在住者は切り捨てなんですかぃ

大切なものは 目には見えない
大切な作品は 地方では見られない

ちょっとそれはカナシイ……あまりにもカナシイ……

そういう意味では、劇団四季は曲がりなりにも(笑)、全国各地でいつでも作品を観られるようにしてくれていて、それは本当に助かることなんですよね。もちろん、全国で毎日たくさんの舞台を上演することにより、それぞれの舞台の質が落ちているのは火を見るより明らかなので(そのことを浅利さんは決して認めようとしないけど、長年観ていれば、分かりたくなくても分かります…)、それはそれで確かに問題ですけど、一極集中を避けるという方針は決して間違ってはいないと思います。

ただ、四季は豊富な財力があるから、そういう全国での上演も可能なのであって、Rカンパニーに同じことを要求するのは酷な話です。だけど、四季の作品には海外物が多く、DVDの発売やテレビ放送が難しい作品も多いのです。四季に出来なくても音楽座には出来ること……その一つが「DVDでの観劇」だったのではないかと私は思うのです。「ライブ(生)の舞台を原点に」というのは理解できますが、そのことで作品を観る機会すら奪われてしまうファンがいることも、どうか理解して欲しいと願わずにはいられません。

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