5/11の「ドラえもん」を今日になってやっと観ました(^^);
先週の放送日には
コレがあって、それから1週間は「
あーやウィーク」だったもんで(笑)、すっかり観るのを忘れてしまっていたのでした。この
年季の入った藤子ファンの私に、
「ドラえもん」のオープニングが変わったという重大事を完全に忘れさせてしまう、
あーやの魔力はスゴイ…って、
単に私がボケまくってただけっす(^^);
新オープニング
これは結構
イイ感じなんじゃないですかね

主題歌にちゃんと
キャラクターの名前が入ってるなんて、一昔前なら当たり前のことだったのに、最近はめっきり少なくなってしまいました。特に「ドラえもん」のような作品は、なおのこと重要な要素だと思うんですが、やはりタイアップ路線では難しいらしく、「ハグしちゃお」では「ドラえもん」という言葉はありませんでした。歌もOPアニメもなんだか温かくて良いです。少々おとなしい印象はありますが、
ナマズとか
ナマズとか
ナマズとか、あんなのをOPに持ってこられたら、もう
ドラえもんは終わりですので、それよりはホンワカした雰囲気のこの曲の方がよっぽど良いでしょう。ただ、長く歌い続けられる曲になるかどうかという点では、2~3回聴いてみた印象では……
微妙(^^);
個人的には、「ドラえもんミニアルバム」に入っている、水田わさびさんの歌う「
まんまる ボクがドラえもん」あたり、インパクトの点でもOPに もってこいだと思っていたんですけどね(^^); わさドラ初期の頃、提供クレジットで流れていたBGMがそれです(いま流れてるのは「すすめ!ドラえもんマーチ」です)。あれってCDの1曲目に入っているので、初めて再生した瞬間「
ドラえもん!」ってわさびさんの歌声が
大音量でこだましたもんで、当時めちゃくちゃウケました(笑)。曲として好きなのは「
夢をきかせて」の方なんですが、やっぱりOPってある程度のインパクトも必要ですからね。
ところで某安達さんの名前がクレジットから消えてるみたいですが…。その代わり「
構成」(シリーズ構成とは別物?)とか「
リサーチャー」とか、ちょっと聞き慣れない役職がチラホラと…。「
ディレクター」ってのもいて、それって本来
監督のことでは…と思ってみたり。
のび太救出決死探検隊
この作品、「
決死」の探検で助けられたはずののび太が、一番「
白い」という点に、なんとも言えない面白さがあるんですよね(^^); ジャイ&スネの気まぐれのため、普通に助けに行けば十分くらいで済みそうな救出劇が、大冒険になってしまうわけで、待ってるのび太はそりゃ怒るわなと(^^);
アニメの方は、前後編では、ちょっと引っ張りすぎかな~という印象もありましたが、まぁこんな感じですかねぇ~。ちょっとした中篇に仕上げようとしているのは分かるんですが、素直に10分で落としておいた方が、演出にメリハリがついた気がするんですが…。そもそも、そんなに長い原作でもありませんし。
ただ、あまりに唐突すぎて思わず吹いてしまったのが、ジャイ&スネの「
リポビタンD」CMのパロディです(^^); まさか、これが出てくるとは想像もしなかったもので(笑)。
アリガターヤ
これ、てっきりアニメオリジナル作品かと思ってました(^^); そのわりには、最初の方の展開が妙に
F先生っぽいなぁ~と…(笑)。まさか原作の収録が「ドラえもんプラス」の方だったとは…これ、今は箱の中にしまいこんであるので、読むに読めないんですよね(T_T) この原作の存在は完全に忘れてしまっていました。
のび太が信者(?)を引き連れて、のしのしと歩くシーンは、なんだか「
だいじょうぶだぁ教」の話をやったときの
志村けんさんを思い出してしまいました(笑)。大昔の「
カトちゃんケンちゃん」でやったエピソードが、子ども心に随分印象的だったんですよ(^^);
あの人は居間
物議を醸した「
ひみつ道具コンテスト」の優秀作品がアニメ化されたわけですが、この道具の機能そのものは、それまでの「ドラえもん」で、ありそうでなかったような気がします。どこでもドアとも違うし、部屋交換スイッチでもないし、出前電話も違うし…。まぁ、道具のアイディアそのものは、それほど悪くはないんじゃないでしょうか。でも、やっぱりオリジナルエピソードとしてアニメ化するとなると、シナリオの方が重要なわけで…。
冒頭でパパがお世話になった人を呼び出すくだりは、どこかFテイストが漂っていて良かったと思います。でも、
オチは読めすぎでした(汗)。いくら気が動転していたからと言って、当時クラスメートで、しかもその後ずっと一緒にいる人物が、自分を助けてくれた人物だということを、はたして忘れたりするのかなぁ?と…。
ミスリードさせる手段として、まさかの
ぼた子が登場したのは笑いましたが、そんなオチはあり得なさすぎるし、少女のアウトラインを出しておきながら、あれは「
実はジャイアンでした」なんてオチでは
国民が黙っちゃいないし(by サブ)、冒頭で、のび太としずかちゃんと喧嘩しているシーンを出してしまった時点で、もう
ネタバレしたようなもんです。なんかストーリーの節々に無理が見えてしまった感じを受けました。まぁ、もっと
ボロボロなのを想像していましたから、思っていたよりはマシな出来だったとは思いますけどね。F先生の描く雰囲気に近づけようとする努力は見えました。
だけど、仮にF先生がご存命の頃にこのアイディアが採用されて、F先生自らがエピソードを描かれたとしたら…なんだか全く別の話になっていたような気がします。
ところで、この「ひみつ道具コンテスト」の入賞作を眺めていたとき、なんか心に引っかかる
モヤモヤがありました。その正体はなんだろう?と思っていたら、
Ashiko K Milk さんがズバリ!次のように書いてくれました。
秘密道具コンテストは、ダジャレ大会 じゃないんだよ!
なるほど!そうなんですよね。原作に出てくる「
グッスリまくら」とか「
どくさいスイッチ」とか「
まあまあ棒」とか、ネーミングの上では
何のヒネリもないのに、その道具の機能が絶妙に生かされたストーリーが作られているのです。全体を通して考えると、むしろ「
そのまんま」な名前の方が多いくらいです。
また、同じ駄洒落的なネーミングでも、はっきり言ってF先生のセンスは、そう簡単にマネできるものではありません。私が特に秀逸だと思うのは「
流行性ネコシャクシビールス」なんですが、単なる駄洒落の枠に留まらず、いわゆる「猫も杓子も」という慣用句を巧みに使って、「流行」という現象を皮肉的に描いているわけで、この優れたセンスには脱帽するしかありません。
F先生がご存命中に、同様のコンテストで採用された道具に「
道路光線」があります。はっきり言って名前は
そのまんまです。今のコンテストなら、間違いなく採用されないでしょう。でも、F先生はこれを採用したばかりか、大長編でまで使用しています(「のび太の魔界大冒険」)。よほど「ドラえもん」という作品に生かすことのできる、優れたアイディアだと思われたのでしょう。
つまり、「ドラえもん」という作品において重要なのは、その道具名の駄洒落が優れているかどうかでは決してなく、ストーリーの上で生かせるかどうかなのです。「ドラえもん」に登場する有名な道具の名前は、必ずしも駄洒落で名付けられていないという点を、今後も行われるであろう同様のコンテストの審査をする方は、もう一度原作を読み返して勉強しておいて欲しいものです。