月あかりの予感

藤子不二雄、ミュージカル、平原綾香・・・好きなこと、好きなものを気の向くままに綴ります

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私の好きな藤子アニメ (3) エスパー魔美

2006年08月19日 04時32分48秒 | 藤子不二雄
☆「私の好きな藤子アニメ (2) チンプイ」の続きです

さて、私的第2位の藤子アニメ「エスパー魔美」について・・・

この作品、全話レビューをやると宣言しちゃったわけですが、その前に作品
の大まかな概要などを書いておきたいと思いました。

あらすじ

主人公の佐倉魔美は14歳の中学2年生。普段はドジでおっちょこちょいな
普通の女の子ですが、一つだけ違う点・・・彼女はエスパーなのです。

彼女はフランス人の血を引いていて、その見事な赤毛は隔世遺伝。ご先祖は
ヨーロッパの魔女狩りで火あぶりにされたとされており、魔美の超能力もその
遺伝なのでしょうか。

魔美は、自身の超能力が故に、他人が発する「思考波」をキャッチしてしまい、
困ったことが起きている人から、日夜助けを求めるベルが鳴らされます。魔美
は自分の生活の合間に、人助けをしなければならない、大忙しの毎日です。

最初は自分こそがエスパーだと勘違いしていたクラスの秀才・高畑和夫も、今
は魔美の秘密を知る唯一の親友であり、良きアドバイザー。魔美は彼の助けを
借りながら超能力を磨いていくのです。

原作について

「エスパー魔美」は、1977年より小学館の雑誌「マンガくん」で連載されました。
原作は掲載誌の売上低迷による休刊のあおりで、1978年の「サマー・ドッグ」で
一旦終了しますが、後継誌となった「少年ビッグコミック」で不定期連載。1983年
まで続けられ、「パパの絵、最高!!」で事実上の最終回を迎えるのです。

この作品のプロトタイプは、1974年に「少女コミック」に掲載された短編「赤毛の
アン子」(現在は「アン子大いに怒る」と改題され、各種SF短編集などに収録)
だと言われています。フランス人の血を引き赤毛、画家の父親、たまにアン子を
モデルに・・・といった設定は、そのまま「魔美」に受け継がれています。

しかし何と言っても、この作品で有名なのは・・・魔美が父親の絵のヌードモデル
を務めていること
でしょうか(笑)

これは、この作品を知った小3の頃には、さすがに小さすぎて、そこまで意識しては
いなかったんですが、高学年になってからアニメ化される頃までの多感な時期には、
まだ純情だった私をドキドキさせるに充分なファクターでした(^^);

正直にいいますと、放送当時、アニメの方は恥ずかしくて観てません(笑)
後半あたりから少しずつ観るようになって、あとは再放送とかで観ていました。
全話通してみたのは、テレ朝チャンネルの放送が初めてでした(^^);

この設定はアニメ放送当時、小学生だった元妻も、クラスの女子の間で物議を醸し
出したらしく(笑)、「お父さんの前で裸になるなんてありえない」という結論だった
とか(^^); そりゃそうでしょう(笑)

なんでこんな、一見突拍子もない設定になったかというと、確かに対象年齢が高め
の雑誌の連載だし、お色気という要素もあったかもしれませんが、当のF先生が
まんだらけ社長との対談で晩年に語ったところによりますと、「裸の日常化」を
目指したのだそうです。ちょっとその時の対談が載っている「まんだらけ」の本が、
いま手元にないので、またいずれソースを確認の上で書きたいと思います。

※参考資料: NEO UTOPIA 第30号

原作単行本
単行本は、小学館「マンガくんコミックス」「少年ビッグコミックス」
「てんとう虫コミックス」、中央公論社「藤子不二雄ランド」と、
色々なレーベルで発売されていますが、いま普通に新刊書店で
購入出来るのは、小学館コロコロ文庫版のみです。どれを購入
しても、全話収録されています。

藤子・F・不二雄 著
エスパー魔美 (1)
小学館
詳細


アニメについて

「エスパー魔美」のアニメ版は、1987年 4月 7日~1989年10月26日の間、
テレビ朝日系で放送されました。当初は「藤子不二雄ワイド」枠内で放送、
第28話以降、単独枠での放送となりました。全119話+SP1話。のちに
「チンプイ」の本郷監督同様に「クレヨンしんちゃん」で有名になる原恵一氏
のCDデビュー作です。

本作のキャラクターデザインと総作画監督を務めたのが、それまで長い間、
映画ドラえもん、パーマン、オバケのQ太郎などでキャラクターデザイン、
作画監督を務めてこられた富永貞義さん。

「魔美」は、それまでの藤子アニメと異なり、キャラクターの頭身も高く、
主人公が中学生であるなども考慮してか、新たな画風の開発等、たいへん
試行錯誤していた跡が見えます。最初は富永さんを支える作画監督補として
入られた堤 規至さんも、途中から総作画監督としてご活躍されます。その他、
なかじまちゅうじさん、ファンの間で人気の高い高倉佳彦さん、IGタツノコ
(のちのProduction I.G)の創設者のひとり・後藤隆幸さんらが作画監督を
担当しています。

「魔美」は作画レベルが非常に安定しており(ごく一部を除く・笑)、大変質の
高いアニメであると、藤子ファンの間での評価も高いです。

演出は、「ドラえもん」などを手がけている、パクキョンスンさん、塚田庄英さん、
「プロゴルファー猿」などの須永 司さん(初期のみ)、後に「チンプイ」などでも
活躍する本郷みつるさん、高柳哲司さん、貞光紳也さんらが担当しています。

脚本は富田祐弘さん、もとひら了さんのお二人が序盤から終盤までメインで
担当、シリーズ構成を務めていた桶谷 顕さんが途中から脚本でも参加し、
最終話も手がけます。「ドラえもん」を担当していた水出弘一さんも途中から
参加されました。最終回間際では、演出の原さん、本郷さん、塚田さんも脚本
を手がけられています。スタッフの皆さんにとっても、大変思い入れの深い
作品であったことが窺えます。

声優さんについては、ドラミちゃんを担当していた横沢啓子さんが魔美役を、
高畑役を柴本広之さん、コンポコ役がキャプテン翼などの小粥よう子さんが
担当しています。

この3人は、揃いも揃って改名されまして(笑)、それぞれ、よこざわけい子さん、
柴本浩行さん、日比野朱里さんとして活躍されています。

ほか、魔美のパパ役にマスオ役でおなじみの増岡弘さん、魔美のママ役を
榊原良子さんが担当しています。

※参考サイト: テレビアニメ放映リスト

アニメ版の感想、印象、特色

つい先程、来るべき怒濤のレビューのために(笑)、既に観た最初の方のお話を
見返しておりましたが、やっぱりこの作品、スタッフの皆様の並々ならぬ研鑽と
努力の跡が垣間見えてきました。

まず1~2話の作画ですが、魔美の顔がその後と違います。厳密にいうと、まず
目の処理が異なっていて、それまでの藤子アニメとも、3話以降の「魔美」とも
異なる形をしています。目だけではなく、ふとした表情など、後の絵柄に慣れて
しまうと、この髪型でなければ「アンタ誰?」と言いたくなるほど(笑)、ちょっと
変わった顔をしているんです。

ちょうど、テレ朝チャンネルのこちらのページにある画像が、ちょうど第2話の
ラスト近くのシーンなのですが、その後の「魔美」と絵柄が若干異なってる
ことが、わかる人はわかると思います(^^);

DVD-BOX付録の「設定集ミニブックレット」より
画像が粗くて申し訳ないけど、鮮明なものを見たい方はDVDを買ってください(笑)


一般的に、それまで、または「魔美」以降の「チンプイ」「21エモン」もそうなん
ですが、藤子アニメの場合、作画を外注に出す場合には、作画監督の作業も、
そちらのスタジオに所属する方が、最初から担当しているケースが多いです。

たとえば「チンプイ」なら、原画がトミプロなら富永さん、じゃんぐるじむなら
高倉さん、亜細亜堂なら生野さん、IGタツノコなら川崎さん、担当の作画監督
がいない場合+シンエイならば堤さん、というように。

しかし「魔美」に関していえば、最初の6話は全て富永さんが作画監督を担当
しています。のちに総作画監督を一緒に務める堤さんの補佐を受けながらとは
いえ、まるで世界名作劇場のような体制です(笑)。

それにまた、本当によく動いてるんです。
高畑家に舞い込んでくる桜の花びら、魔美の肩にとまる蝶々。さらっと流すなら
こんなものまで描かなくたって良いんです。そこをしっかりと描き込んでいる・・・

でも、この時期は、絵柄が富永タッチとも言い切れない、微妙なテイストを醸し
出しています。なんと大ベテランの富永さんが、描きながら迷っているんです。
迷っているというと語弊がありますかね・・・試行錯誤してるんです。

※追記 - 2006年8月25日
 レビューの方でも触れていますが、この辺は私の誤認識の可能性もあります。
 クレジットは確かに富永さんなんですが、3話以降、明らかに富永さんの絵と、
 堤さんの絵が混在しています。また、1~2話の作画は、富永さんの作画かと
 いえば、かなり微妙なタッチです。まだまだ研究の余地がありそうです(^^);

第3話以降で目の処理が、下の部分が切れていないものに変わり、だんだんと
後の作画に近づいていきます。オープニングのアニメは、たぶん第3話の作画
作業よりも後に作られたんじゃないかと思っています。

スタッフには、原 恵一監督や別紙プロデューサーをはじめ、原作のファンだと
公言されている方がたくさんおられます。自分たちの愛している作品を、どんな
風にアニメ化するかということを、本当に真剣に切磋琢磨して築いていかれたん
だなぁと、藤子ファンとして嬉しくなってしまいます。

内容についての感想がないのは、これからレビューで書いていくためです(^^);


アニメ版DVD

このブログでも何度となく紹介していますが、
満を持して、ようやく発売された DVD-BOXです。
これを元にしてレビューを書いてます。
左のイラストは富永さんの描きおろし!
下巻は12月発売予定。

エスパー魔美 DVD-BOX 上巻
ジェネオン エンタテインメント
詳細

サントラCD

「魔美」の音楽は非常に素晴らしいものが多いです。
音楽は田中公平さんが担当。「魔美」の劇伴は、
2/3以上が心情的な音楽になっているそうです。
数年前、サントラの「完全版」が奇跡の発売!!

「エスパー魔美」オリジナル・サウンド・トラック-完全盤-
コロムビアミュージックエンタテインメント
詳細

おまけ

NHKで、こんなドラマも作られたんですけど・・・・
えっと・・・これは・・・えっと(^^);

ノーコメントとさせてください(笑)

エスパー魔美(1)
キングレコード
詳細


久しぶりに、めっちゃ長くなってしまった・・・7000文字を超えました(笑)

なんで好きな藤子アニメ1位の「チンプイ」より長いんだって?(^^);
そりゃ DVD-BOX が出たから火がついたんですよ(笑) 「チンプイ」も出して

さてと・・・もうちょっとしたら怒濤のレビュー、始めます(^^);

この項の次回は「ドラえもん」の予定です。これは・・・大変そうだなぁ(^^);
いつ書くかわかりませんが、気長にお待ちください・・・軽く10000字こえそう(笑)

(つづく)
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1 コメント

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Unknown (追浜日産自動車前)
2011-01-11 21:45:58
ドラマ版のエスパー魔美は、次からはTBSで「金曜ドラマ エスパー魔美」として放送するそうですが、TBSでのエスパー魔美はリメイク版のため、納得がいかない点があります。佐倉魔美役が笹岡莉紗さんではなく、黒瀬真奈美さんに、高畑和夫役が有岡大貴さんに、間宮幸子役が有村架純さんに、宮内俊一郎役が井出卓也さんになっているためです。TBSでエスパー魔美を放送する場合、笹岡莉紗さんでは大好き五つ子Go!のイメージが強まるとかでそぐわないことと、もう赤坂晃さんも芸能界を解雇されたとかで意味もなくなってしまったためです(同様のケースとしてTBSの日曜劇場でのニコニコ日記も花名子役がユンソナさんでなくサエコさんなのはニコニコ日記終了後に放送されたドラマ、あした天気になあれにユンソナさんがそれにも立て続きに出ており、そこからTBS版ニコニコ日記ではユンソナさんはそぐわないと感じたため)。

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