月あかりの予感

藤子不二雄、ミュージカル、平原綾香・・・好きなこと、好きなものを気の向くままに綴ります

君の笑顔があれば 僕は負けない

2007年03月31日 01時05分26秒 | 平原綾香
試聴というよりフルバージョンだと思うんですけど、ココロねっこ運動の公式サイトで、平原家が総力を結集して作った名曲「虹色のアーチ」が聴けるようになりました。アルバム「そら」発売より後にレコーディングされた、正真正銘の最新曲です。

ココロねっこ運動 | 公式テーマソング
http://www.pref.nagasaki.jp/kokoro/uta/index.html

以前も長崎のニュース番組で録音風景が取り上げられ、それをネットで観ることが出来たため聴いたことはあったんですけど、改めて通して聴くと、やっぱり良いなぁ~と思います。愛娘の歌声を深く理解されているからこそと思われるメロディライン、明日へ向かって生きる力を強く感じる歌詞、そして相変わらずの包み込むような温かい歌声…。子どもたちの合唱とあーやの歌声が重なるパートに入るとゾクゾクしてしまいます。

既にこのページでヘビロ状態でありますが、やはりCDを発売して欲しいです。こんなに素敵な歌は、やっぱりより多くの人に聴いてもらいたいですし、長崎県内だけで流れるなんて、あまりにももったいないですよ(T_T) この運動のテーマとともに、長崎から全国に向けて発信して欲しいものですね。

ヘコんでます(T_T)

2007年03月30日 16時08分04秒 | 藤子不二雄
昨年、大枚をはたいて購入した「エスパー魔美」DVD-BOX。

その上下巻連動特典として、幻のパイロットフィルム、上巻分の次回予告など、美味しい映像がたっぷり詰まった非売品DVDが貰えることになっていました。

パンパロリン!」さんにて、こちらの記事を書かれていたのを読んでから「あ~自分も応募しなきゃ~」…と思って、DVD-BOX下巻のパッケージを開けてみたのですよ。

応募用紙がナイ……!!
入っていたのはアンケート葉書のみ。

そんなバナナ!」と思わず御坊茶魔になって、上巻も含めて、DVDパッケージすべてをパカパカと開けたのですが、応募用紙は影も形もなし…。

メーカーのミスで封入されていなかった、ということはないんです。それは、私が明らかにこの応募用紙を見たことがあるから…。ということは、一旦パッケージから取り出して、別のところに置いた、と…。

でも私自身にそれを取り出した記憶も、置いた場所の記憶もないのです。しかも昨年末には引越してますから、引越の荷物の中に紛れ込んだか……間違って捨てたか(大汗)

せめて前者であることを祈りつつ、実は今日まで仕事などの合間に、こっそりと必死の捜索を繰り広げていたのですが……ついに見つからないまま応募締切の前日を迎えてしまったのでありました。

バカバカ!月ちゃんのバカ!!(>_<)/

実は「エスパー魔美」は、テレ朝チャンネルで放送されたときに全話観ているし、録画も押さえてあったんです。それなのに DVD-BOXを無理して買ったのは、もちろんこのDVD-BOXが少しでも売れることで、次(チンプイ)へ繋げて欲しい気持ちもありましたけど、この特典DVDが欲しかったというのも大きな理由でした。あぁ、それなのに……(T_T)

てめぇの馬鹿さ加減には、父ちゃん情けなくて涙が出てくらぁ!

東野英心さんに怒られたような気持ちです。

これで、締切後に応募用紙が見つかったら、大いにヘコみます。
これで、結局「チンプイ」のDVD-BOXが発売されなかったら、さらにヘコみます

これが2日早いエイプリルフールネタだったら、どれだけ幸せか…

美姫さん×絢香さんのコラボについて

2007年03月28日 03時10分16秒 | スポーツ
世界フィギュアについては後日改めて書きますが(なんかコレばっかりですが、ちゃんと書き進めてはいます…一応)、先日のエキシビションについて、ちょっとした事件が起きてるみたいなので、先にそれについて触れておきたいと思います。

女子フリーの結果、見事に優勝を勝ち取った安藤美姫さんは、歌手の絢香さんと生年月日が全く同じ(1987年12月18日…しかし若いなぁ)という縁で知り合い、現在では親友なのだそうです。今季の各大会では、エキシビションで絢香さんが美姫さんのために特別に歌った英語版「I believe」が使われました。トリノの時期に大いに苦しんだ美姫さんにとって、「自分を信じて」というこの曲のテーマには大いに共感し、また励みにもなったことでしょう。エキシビションの演技をしながら「I believe」を口ずさむ美姫さんの姿を見たときは、目頭が熱くなるのを感じました。

今回の世界フィギュアは東京で開催されるということで、絢香さんが生で歌うエキシビションとか、あれば良いなと私は思っていましたが、まさか実現するとは夢にも思っていなかったので驚きました。美姫さん自身、絢香さんが生で歌うことについては、優勝を決めてから知ったとテレビで話していましたから、どなたの発案か知りませんが、なかなか粋な計らいだと思います。

絢香さんについては、「Real Voice」を最初に聴いた頃はまだピンと来ていなかったのですが、ある番組で「I believe」を聞いて以来、わりと好きな歌手の一人だったりします。その後の「三日月」も結構好きで、一応一通り曲は揃えています。…CDではなくmoraですけど(^^); ですから、なおのこと今回のコラボは嬉しかったのです。

それで実際のコラボを観たわけですが、これは心から感動してしまいました。美姫さんがいかにこの曲を大切に胸に秘めつつ演技を磨いてきたか、そして絢香さんがその姿を見守ってきたか、そんな若い二人の友情をヒシヒシと感じることが出来ました。さらに美姫さんのリクエストにより、アンコールでは生で「三日月」を披露してくれたのですが、曲の冒頭からファンの方々に感謝を伝える美姫さんの姿に打たれました。フィナーレでは、失敗してしまったもののクアドラプル・サルコウにも果敢に挑戦してくれました。真央ちゃんの方もクアドラプル・ループへの挑戦を口にしていますので(出典記事はこちら)、美姫さんの優勝が真央ちゃんにとっても良い刺激となったみたいで、来季の二人の活躍が楽しみになってきました。

さて…問題はここからです。ご存じの方も多いとは思いますが、詳しい内容は下記のニュース記事をご覧ください。

絢香の掲示板「炎上」閉鎖 ミキティーとのコラボがアダ (J-CASTニュース - livedoor)

せっかくエキシビションに感動していたのに、とても哀しい気持ちになってしまいました。あのエキシビションの演技から「商業的」な空気など、私は微塵も感じることができなかったのですが、絢香さんが歌の宣伝にフィギュアを利用したなど、ちょっと「いわれもない」としかコメントのしようがない感じ方をする人もいるんだなぁと、テレビから「友情」というものを素直に字面通り受け取ることすら難しくなってしまっている現代の世相に、なんともいえない物寂しさを覚えました。

いや、それでもまぁ「批判」する方の気持ちは分かるのです。それより私が哀しかったのは、これへの「批判」を、歌手・絢香さんのサイトの公式BBSにぶつけ、結果いわゆる「炎上」させ、閉鎖に追いやったという事実です。批判するなら、たとえばフジテレビ、新聞の投書、ご自身のブログなど、向けるべき矛先も批判の場も他にあると思います。選手の要望に応えて歌を披露した歌手のファンが集うBBSでの批判というのは、あまりにやり方が酷い気がします。

当然批判した方の中には、真剣にフィギュアの商業的利用を憂えていた人も、美姫さんのファンもいるとは思いますが、この「炎上」騒ぎでは、歌った絢香さんはもちろん、演技を披露した美姫さんも含めて、あのエキシビションに関わった人全員が何かしら哀しい思いをされたことと思います。エキシビションは世界チャンピオンとなった選手が一番の主役です。もちろん美姫さんも主役の中の一人です。当然ながら彼女自身が望む内容でエキシビションを披露したのであって、絢香さんが自らをアピールするために無理を言って歌ったのではありません。絢香さんは、あくまで美姫さんのために歌ったのです。そんなことは、わざわざ書くまでもなく当然のことだと思うのですが…。

私はむしろ番組のエンディングが、まるでどこかTOKIOのビデオクリップみたいになっていたことの方が、より「商業的な空気」や「主役は誰なのさ?」という思いを抱きましたけどね(^^); それを批判してる人はいるんでしょうかね。

それにしても、いわゆる「炎上」騒ぎは今に始まったことではありませんが、多くの批判的意見に混ざって誹謗中傷が殺到し、一つのブログや掲示板を閉鎖させてしまうというのは、たとえ相手が批判すべき巨大な存在…たとえばナベツネさんとか(たとえが少しアレですが)であったとしても、あまり良いことには思えません。本来、何かの意見に対する批判を行うことは決して悪いことではありませんが、それが誹謗中傷であったり、明らかな悪意が混ざったものになってしまうと、それは批判とは呼べない、ただの言論封殺行為であり、形を変えた暴力だと思います。

「炎上」状態を止めるには、結局は掲示板を閉鎖したり、ブログならコメントの受付を止めるしかありませんから、せっかく作られた書き手と読み手のコミュニケーションの場が失われてしまう結果となり、それは決して誰にとっても望ましい結末とは言えないように思うのです。J-CASTさんは、よくこの「炎上」騒ぎをニュースで取り上げますが、そういう記事を見るたび、たとえ「炎上」させられた人が自分の好きではない人であっても、何かもの悲しさを覚えてしまいます。ネット社会の何か歪んだ部分とでも言うのでしょうか…。

最後に、今回の記事で取り上げた「絢香」さんについて、「平原綾香」さんのことと勘違いしている人が多少おられるみたいですが(エキシビションを観てなかった人ですかね)、全くの別人ですので、ここはあーやファンとして一言申し添えておきます(^^);

ちょいと忙しく…

2007年03月27日 21時39分20秒 | 近況雑記
あっち行ったり、こっち行ったりしてたんで、記事が書けませんでした(^^);

いま、すっごく長文になることが予想される(笑)、世界フィギュアのまとめ記事を書いております。少し時機を逸した感は否めませんが、近日アップしますので、良かったら読んでやってくださいませ~

※なんか、gooブログの管理画面のデザインが知らない間に変わり、まるでミク○ィみたいになってました…(^^); 慣れてないもんで戸惑い中です。管理画面のデザインよりも、そろそろ絵文字アイコンを増やして欲しいなぁ(笑)

漱石役に再び松橋登さん!

2007年03月25日 22時21分32秒 | ミュージカル/演劇
音楽座ミュージカル「アイ・ラブ・坊っちゃん」が6月に上演されますが、公式サイトの「キャスト/スタッフ」ページによりますと、初演で夏目漱石役を演じた松橋登さんが、再び漱石役を演じられるそうです!

これまで漱石役は、近藤正臣さん、畠中洋さん、浜畑賢吉さんと、色々な方が演じて来られましたが、初演の松橋さんの漱石は特に大好きだったんですよ。様々な不安を抱えた漱石の感情の昂ぶりなどを見事に表現されていました。もう初演から15年近くになりますし、ますます円熟味の増した新たな漱石が観られそうで、これは今からとても楽しみです。(本当のところ、漱石の実年齢に達した畠中洋さんに、再び漱石役にトライしてもらいたいと思っていました。今回は松橋さんに決まりましたが、今後いつかの再演で登場してくれることを強く期待したいです)

「アイ・ラブ・坊っちゃん」は、純国産ミュージカルとして、一つの頂点ともいうべき見事な完成度の作品だと私は思っています。「坊っちゃん」を単純に戯曲化するのではなく、漱石の日常と絡めた二重構造という作り方が作品に深みを与えており、音楽や構成、舞台装置、どれを取っても本当に素晴らしく、私はこの作品を観て音楽座ファンになったのでした。

残念ながら今回も日程的な問題で観劇するのが厳しく、おそらくDVDで観ることになりそうですが、最近の音楽座はちゃんとDVDを発売してくれるので、地方在住者にとってはありがたい限りです。その次の公演からは必ず劇場に駆けつけたいです。

世界フィギュア女子SP

2007年03月23日 23時52分50秒 | スポーツ
安藤2位、浅田真は5位 女子SP(共同通信) - goo ニュース

うーむ、これは…またまた大波乱の予感

イタリアのカロリーナ・コストナーさんが長い手足を生かした完璧な演技で67.15をマークし、3位に付けてきました。続くアメリカのキミー・マイズナーさんも演技は完璧だったものの、僅かに及ばず64.674位

そして韓国の金妍兒さんが登場したわけですが…確か腰を痛めてるとか、そういう話を事前に耳にしていたのに……一体どこが!?としか言いようのない、もう超完璧な演技で……一瞬、男子シングルと勘違いしてしまう程の高得点71.95を叩き出しました。もちろん、ぶっち切りの1位。この子、正真正銘の天才です(^^); おそろしい子…(by 月影千草)

中野友加里さんも今回の演技は完璧でした。ジャンプも見事に決まりましたが、とにかくスピンがキレイな人で、得意のドーナツスピンは絶品ですし、これは行ける!と思ったのですが…やっぱり世界フィギュアはレベルが高いですね…。得点は60.62(パーソナルベスト)だったものの、7位という結果に。これは決して低い点数ではないのですが、他の選手のポイントが高すぎるのですよね(汗)

そして安藤美姫さんもう完璧!! 一体どこを減点するんだろう?と思うほど、見事に洗練された安定感のあるジャンプ、そしてキレのあるステップに思わずため息が出ました。結果は67.982位。妍兒ちゃんに惜しくも及ばなかったものの、妍兒ちゃんと美姫さんの得点差は一体どこで出てきたものなのか、素人の私には全く分かりませんでした。妍兒ちゃんが71.95なら、美姫さんも70点を超えていても不思議ではないような感想を持ちました。それほどに見事な演技でしたし、彼女自身にとっても会心の出来映えだったのか、演技終了後に思わずこぼれた満面の笑みを見たときには、こちらもホロリとしてしまいました。

美姫さんはトリノで辛酸を舐めて以来、とにかく弛まぬ努力を続けてこられた人で、GPシリーズ・アメリカ大会での復活優勝は本当に感動しましたし、当時は個人的に色々な面で苦境に立たされていただけに、私は彼女の姿から生きる勇気さえ貰いました。それ以来の大ファンなので、今回の世界フィギュアでの優勝を強く願っています。彼女は、明日のフリーではきっと4回転サルコウに挑戦して来るだろうと思います。でも、仮に4回転がなくても、トリノの頃までとは違い、十分に勝てるだけの実力を身に付けていると思います。だから無理に挑戦するよりは、飛べないと思ったら飛ばないで欲しいですし、そして飛べると思ったなら飛んで欲しいです。もちろん私も4回転を見たいですが、それよりやはり金メダルを胸にする彼女の姿の方が見たいのです。とにかく自分を信じて、ご本人にとって最高の演技をしてくれることを大いに期待しています(^^)

最後に、これまで美姫さんが経験してきたような試練のときを、ついに迎えてしまったのではないかと、そんな不安が少しよぎってしまったのが浅田真央さんです。とにかく天才的なジャンプが武器で、伊藤みどりさんが解説で「ジャンプってこんなに簡単だったっけ?と思わせるような」と表現されていた程、ジャンプの質の高さには定評があったのに、今回はコンビネーションで信じられないような失敗をしてしまい、大きく点数を下げてしまいました。3-3ジャンプの予定だったのに、なんと2つめが1回転になってしまったのです。これは痛恨のミスで、その他のジャンプやステップ、スピンなどは着実に決めたため、減点は最小限に抑えたものの、61.325位という結果になってしまったのです。今季の彼女にとっては信じられないような低得点です(とはいっても、一般的に考えれば十分に高い点数ではありますが)。もちろん致命的なミスを連発するような状況にまではなっていないので、今のうちになんとか体勢を立て直して、フリーでは巻き返してくれることに期待したいです。

今夜のドラSPって…

2007年03月23日 20時14分01秒 | 藤子不二雄
これ一体なんなんですかね~? 同人誌?(^^);

正直ものすごい違和感を感じてしまいました。オリジナル話の良し悪し、面白い面白くない以前の問題で、こういうまるでファンが考えたサイドストーリーみたいな内容を、しかも1時間スペシャルとして「ドラえもん」本編で流してしまうのは、ちょっとどうなのかなぁ?と思ってしまいました。

魔法少女マミ」も、映画本編にちょこっとファンサービス的に出演してるのは、それはそれで別に良いと思うんですけど、近頃あまりにもその紹介がしつこすぎて食傷気味なんですよね。ここまで彼女を出したければ、素直に「エスパー魔美」をリメイクでもしてくれれば良いんじゃないでしょうかね。なんか今日はテレビの中の「魔法少女」だか「科学少女」だかが、「セーラームーン」のパロディみたいな台詞を喋っていましたけど…それ自体が既に古すぎる気が(^^);

また、ドラマ「踊る大捜査線」などでも「リンク」っていうものがありますし、あの作品に出てきた○○という人物が画面の端に映ってるとか、作品に直接は関係ないけど、ずっと見てる人なら楽しめるような細かいネタというのは、それはそれで結構楽しめるから良いと思います。でも、そういうのは気付いた人がクスッと笑えるところに魅力があるわけで、こんな壮大なネタばらしをやって、一体何が面白いんだろうかと…。ネタをいちいち紹介するっていうのは、あたかも手品の種明かしをやってるようなもので、ものすごく冷めてしまいました。(そもそもまだ映画を観に行ってない私は、自分で見つける楽しみすら奪われてしまいました…)

くりまんじゅうをネタにしたいのなら、素直に先に「バイバイン」をアニメ化してくれれば良いのに…と思いました。かなり昔の大山ドラを少しだけ紹介してお茶を濁してましたけど…。それに、あの辺のネタは子ども時代にてんコミを読んだ人がトラウマ的に覚えているから楽しいのであって、ある意味カルト的というか、トリビア的な面白さがあるわけです。だから「ドラカルト」みたいな本で取り上げるのならともかく、アニメ本編で取り上げることには、やはり何か違和感を感じました。

あたたかい目」も、もう良いですよ…。
というより、もはやいい加減にしてくれって感じです。し・つ・こ・す・ぎ・!
今ではあの目を見るだけで、なんだか無性に腹が立ってしまいます(笑)。

まぁ、ちょっと勢いで率直な感想を書いてしまいましたけど、楽しめたって人は当然いるだろうと思いますし、私の記事を読んで不愉快に思われたとしたら申し訳ありません。でも、感じてしまった違和感がどうしても拭い去れなくて、この記事を書いてしまいました。単に私が天の邪鬼なのかもしれませんけどね(^^);

おめでとう銀メダル!!

2007年03月22日 22時14分53秒 | スポーツ
高橋大輔が銀メダル 男子初の快挙、世界フィギュア(共同通信) - goo ニュース

昨日のSPでは、高橋大輔くん3位でした。

男子では本田武史さんが持つ3位というのが、これまでの日本記録であり、高橋くんには出来れば超えて欲しいと願ってはいましたが、世界フィギュアというのは世界の強豪が一堂に集結する大会ですし、昨日の様子を見る限り、銅メダルは十分に狙えるものの、銀メダルは正直なところ少し厳しいかなと思っていました。

実際にフリーが始まると、SPは不調で9位だったトマシュ・ベルネルさん(チェコ)が、フリーで見事に復活を遂げ、155.80(総合226.25)を叩き出すわ、同じように不調で6位だったステファン・ランビールさん(スイス)も、世界王者の貫禄たっぷりの演技で160.65(総合233.35)を叩き出すわ、SPでぶっち切り1位だったブライアン・ジュベールさん(フランス)は、相変わらずの氷上サイボーグだわで、とっても波乱含みの展開が続き、ハラハラしながら観ていたのです。下手をするとメダルを逃すのではないか?なんて、ネガティブな不安すら頭をよぎってしまいました。

それが……それが、彼は見事にやってくれました!

史上初の銀メダルおめでとうございます!!


演技が始まってからも不安はあったのです。最初の4回転で手をついてしまい、3ルッツ-2トゥループ-2ループのコンビネーションも、解説の本田さんが回転不足を心配していました。でも、ジャンプも重要な局面での失敗は最小限度に留め、決められるところはしっかりと決めてきました。

そしてステップに入ると、もはや高橋くんの独壇場でした。彼の今夜のステップは本当に素敵でした。セクシーさ、ダイナミックさ、繊細さ、全てを兼ね備えた、あまりにも芸術的なステップには思わず目が釘付けになってしまいました。1位のジュベールさんには僅かに及ばなかったものの、163.44(総合237.95)という高得点をマークし、堂々史上初の銀メダルを成し遂げたのでした。

演技を終えた直後の高橋くんは、まるで堰を切ったかのように泣き始めました。織田くんは勝っても負けても泣きますが(笑)(いや、そんな織田くんも好きなんですよ(^^);)、高橋くんのこういう涙は初めて見た気がします。昨年のトリノでは悔しい思いをして、その後もずっと重圧に耐えながら練習に励んできただけに、それから最高に良い形で解放されたことが心底嬉しかったのかもしれません。その男泣きっぷりに、思わず私ももらい泣きしてしまいました(^^);

織田信成くんも本当によく頑張りました。昨日のSPでは3アクセルで痛恨のミスをしてしまい、メダルは絶望的になってしまったものの、彼はフリーでも決して最後まで諦めず、とても良い演技をしてくれました。今回はプログラムを急遽変更し、「ミッション:インポッシブル」のテーマで挑みましたが、これがめちゃくちゃカッコ良かったんです。そして、142.77(総合209.04)という好成績を出し、14位から7位まで浮上。来シーズンの男子出場枠を3つ確保することにも貢献してくれたのでした。

最後まで諦めない……奇しくも平原綾香さんが1年前、トリノオリンピックのテーマソングとして歌った「誓い」に編み込まれた想いが再び頭をよぎります。不屈の精神で最後まで闘うことの大切さを、彼らに改めて教えてもらったような気がします。今季は二人とも本当にお疲れ様でした!

明日から2日間は女子シングルが始まります。私の大好きな村主さんが出られないのは残念ですが、浅田真央さん安藤美姫さん中野友加里さんの3人が出場します。真央ちゃんにばかり注目する記事が多いですが、もちろん彼女にも頑張って欲しいものの、私としてはトリノでの屈辱を経た上で成し遂げた、アメリカ大会での復活優勝ですごく勇気づけられただけに、やはり美姫さんを強く応援したいですし、シンデレラ的な魅力が輝く友加里さんの美しいドーナツスピンにも改めて注目です。日本人3トップなんて取ってくれれば最高なんですが、しかし迎え撃つ強敵には、注目の金妍兒さん(韓国)もいますし、世界チャンピオンのキミー・マイズナーさん(米国)もいます。これは女子の方も全く目の離せない展開となりそうです(^^);

世界フィギュア男子SP

2007年03月22日 10時39分21秒 | スポーツ
日本人最高位狙える!高橋SP3位(スポーツニッポン) - goo ニュース

いや~、昨日の世界フィギュアは、久しぶりに燃えましたよ(^^)
あの007、やっぱりただ者ではありませんね~!さすが氷上サイボーグ!(褒め言葉ですよ
フランスのブライアン・ジュベールさんは、最初の4トゥループ+3トゥループのコンビネーションを見事に決め、それからは勢いに乗って、ぶっち切りの1位83.64というパーソナルベストを叩き出しました。背中(肩?)の「007」マークや、なりきりボンドな振り付けに、最初は度肝を抜かれましたけど、これも慣れてくれば楽しいもんです(笑)。技術面でも本当に見事ですしね(^^)

2位となった、カナダのジェフリー・バトルさんも凄かったですね。何といっても、あの歓声が(^^); めちゃめちゃ人気者ですね~(笑)。もちろんその人気は伊達ではなく、ジャンプも軽々と決めて堂々の79.902位。GPシリーズは欠場していたため、私が彼を観たのは多分トリノ以来だと思いますけど、トリノでは3アクセルで転倒したのに、フリーで見事に復活を遂げて銅メダルだったんですよね。彼は今回絶好調のようなので、今日のフリーでは高橋くんにとって強力なライバルとなりそうです。

そして我らが高橋大輔くんは、最初のコンビネーションこそ少し危なかったものの、続く3アクセル、3ルッツと華麗に決め、堂々の3位。得点は74.51でした。ステップなど、いつもより少々キレに欠ける感じはありましたが、彼のSPのパーソナルベストは、今回のジュベールさんを上回る84.44です。フリーで本領を発揮してくれればメダルは十分に狙えますから、本当に頑張ってもらいたいと思っています。ぜひ、本田武史さんの持つ男子日本記録(世界選手権で3位を2度)を塗り替える結果を出して欲しいです!

残念だったのは織田信成くん。最初の3アクセルで痛恨の失敗。コンビネーションは決めたんですけど、次の3フリップも危なっかしく、何とか踏みとどまったものの、残念ながら67.1714位という結果になってしまいました。世界フィギュアは強豪揃いだということもあって、フリーでの逆転はかなり厳しい情勢でありますが、SPの結果は結果として、フリーでは悔いのない演技をしてもらいたいと思っています。

しかし、やはり世界フィギュアはスゴイですね。GPシリーズは、各国での大会を勝ち抜いた選手だけがファイナルに進出できるとあって、テレ朝も「氷上サバイバル」とか名付けて盛り上げていましたから、あれはあれで楽しかったんですけど、結構上位と下位の得点差が大きかったり、同じ優勝でも大会によって点数に大きく開きがありました。でも世界フィギュアは違いますね。今回のSPでも、上位10人に70点を切ってる人がいないんですから、まさに強豪同士のバトル…。相撲でいうなら朝青龍ばっかり10人集まったような感じですかね。(←相撲でいうな

今夜は男子フリー、そして明日から期待の女子シングルが始まります。
今週はフィギュア三昧な一週間になりそうです(^^)

鴨志田穣さん死去

2007年03月21日 10時41分01秒 | 漫画(藤子以外)
鴨志田穣氏=フリーカメラマン(読売新聞) - goo ニュース

私は、実在の鴨志田さんのことはあまり知らないのですが、西原理恵子先生の傑作漫画「毎日かあさん」に登場する、西原さんの夫(元夫)と2人の子どものお父さんとして…つまり、漫画のキャラクターとして、よく知っていました。ものすごく笑えて面白いんですけど、ときに切なさが漂う作品で、私は大好きです。

あの作品では、どの程度まで「事実」を描いているのかは分かりませんが、あくまで漫画で描かれる姿などを総合して書きますと、鴨志田さんはイラクで殺害されたジャーナリスト・橋田信介さんの影響を受け、戦場カメラマンとして世界各国を取材された方なのだそうです。「戦争」というものをご自身の目でつぶさに見てこられた経験からなのか、アニメ映画「火垂るの墓」が大好きだという様子も、漫画の中で微笑ましく描かれていました。しかし相当なお酒呑みで、結果アルコール依存症となり、それが元で西原先生と離婚に至ってしまったようです。最近の作品でお二人は復縁し(籍は入れず)、子どもたちと一緒に遊ぶ様子などが描かれていました。そういう姿を、ずっと漫画を通してとはいえ見続けていただけに、この度の訃報は大変切なく、とても心が痛む思いがします。

喪主は、戸籍上は夫婦ではない西原先生が務められるそうで、先生のサイトにもその旨が記載されていました。あくまで漫画を通じての俯瞰的な視点でしか語ることは出来ませんが、このお二人の心は本当に結ばれていたんだなぁという気がいたします。

鴨志田穣さんのご冥福をお祈り申し上げます。

コミック
西原理恵子 著
毎日かあさん カニ母編
毎日新聞社

で購入

「河童のクゥ」と「ポニョ」

2007年03月20日 17時53分15秒 | 映画/テレビなど
手書きで描く4年ぶり宮崎駿ワールド(日刊スポーツ) - goo ニュース

ということで、昨日ジブリ&宮崎駿監督の新作「崖の上のポニョ」が発表されましたね。上の記事では、この作品について、「手書き」だとか「コンピューターを使用せず」とか書かれていますが、これはセルを使用して、撮影までアナログで行うという意味なんでしょうかね。まさか今時そんなことはしないと思うんですが(^^); あくまで「作画の工程」を手描きで行う、という意味ではないでしょうか。それなら別にジブリでは目新しいことではないと思いますが…。まぁ、現在の報道だけでは詳しいところが全く伝わってこないので、とりあえず続報を待ちたいと思います。

また、なんでもご子息の宮崎吾朗さんのことを、宮崎駿監督が色々と語っていたそうですが…結局「ゲド戦記」はダメだったと、そう言いたいのでしょうかね。なんか公開当時、褒めてたという話を耳にした気がしますが…。宮崎監督の言うことは、なんかいつも分かるようで分からないところがあります(笑)。「ゲド戦記」については、私自身はまだ観ていないためコメントは避けますが、なんか名誉ある文春きいちご賞(ゴールデンラズベリー賞の日本版)まで取ってしまったそうで(笑)、様々な批評をざっと観る限りではボロボロだったみたいですね。それでも興行収入77億ですか…。ネームバリューって恐ろしいものです。私の大好きなピクサーの「カーズ」が、「ゲド戦記」と同時期公開のあおりを食らったらしく、22億どまりだったので、なんだか悔しいような気もします(^^);

数年前の「猫の恩返し」も、宮崎駿監督は絶賛したとか言われていましたし、興行成績も良かったみたいですが、私は決して良い作品だと思えませんでしたし、そもそも大ヒットした「ハウル」だって好きな作品ではありません。興行成績と作品の完成度は、必ずしも一致しないものですね。(もっとも「ハウル」に関しては、完成度が低いというよりも、単に私の好みに合わなかっただけだと思います。平原綾香さんは大好きみたいですし…。あーやと好みが合わず残念!

さて、作品の完成度については大いに期待していながらも、興行成績的には少し心配な作品が、今夏公開の「河童のクゥと夏休み」です。あの「エスパー魔美」や「クレヨンしんちゃん」の「オトナ帝国」などを手がけた原恵一監督が手がける待望の新作です。原作は木暮正夫さんの童話「かっぱ大さわぎ」「かっぱびっくり旅」で、原監督は長年温めていた企画だそうです。予告を観る限り、作画などのクオリティも非常に高そうですし、とても楽しみにしています。

先ほど「崖の上のポニョ」の詳細を知りたくて、ジブリのサイトを覗いてみましたところ、残念ながら「ポニョ」についての大した情報は得られませんでしたが、ジブリ内でこの「河童のクゥと夏休み」の試写が行われたという記述を目にしました(「いつものジブリ日誌」3月9日分参照)。なんでも高畑勲監督が「とても良心的な作品。こういう作品にヒットしてもらいたいね」という心強いコメントを語られたそうです。児童文学の映画化等は、たとえそれが良作であっても数字には表れにくいという問題があります。「ハリーポッター」のように、原作の知名度がエベレスト並なら良いのですが、残念ながら「かっぱ大さわぎ」が、それほどまで知られているとは思えませんので、その点が心配です。仮に「河童のクゥ」が、シンエイ動画ではなくジブリで作られていたら、原作の知名度、完成度の高低に関係なく大ヒットしていたことでしょうけどね(その良い例が「猫の恩返し」であり「ゲド戦記」なわけです。宮崎監督あたりが肯定的コメントを出してくれれば、さらに完璧です)。

そういうネームバリューなどに惑わされず、作品を観る目って本当に大切だと思うんですが、なかなかそうは行かないのが現実なんですよね。「ポニョ」と「河童のクゥ」、はたしてどちらが本当の意味での傑作なのか、自分の目で確かめてみたいと思っています。(※誤解のないように書いておきますが、私は宮崎監督も原監督も、どちらの作品も大好きです)

少女コゼット #11

2007年03月19日 20時39分29秒 | 世界名作劇場(名劇)
ジャヴェール!アンタひどすぎ~(T_T)

哀しきファンティーヌは、結局コゼットに会えぬまま、ついに天に召されてしまいました…。しかし死の間際の女性にあんな暴言を吐く警部、まるで悪魔のようでした。このアニメ「少女コゼット」では、ジャヴェール警部ははっきりと「悪役」の位置に置かれてしまったようですね。いくら職務に忠実でも、いくら正義漢の強い人でも、こんな人はです。まぁ、そんなこと言っても始まらないんですが(笑)。

今回のお話では、一旦収監されつつも、しっかり脱獄してしまう(しかもノコまで隠し持って)マドレーヌ市長(=ジャン・ヴァルジャン)に、少しウケてしまいました(^^);
また印象的だったのは、嘘は絶対悪だと信じているシスター・サンプリスが、生涯ただ一つの「」をつくシーンです。ジャン・ヴァルジャンがマドレーヌ市長として、脱獄の罪を償って余りあるほどの善行をどれだけ続けていても、あくまで脱獄犯としての罪を償わせようとする「職務に忠実」なジャヴェール警部と、このシスター・サンプリスが非常に対照的に描かれていましたね。彼女が嘘をついたからと言って「職務に忠実」ではない、なんてことは当然なく、ここで嘘をつくことが神に対する「善」であると、ジャン・ヴァルジャンの犯罪人としての過去よりも、マドレーヌ市長としてコゼットを救いに行こうとしている現在の姿こそが本物なのだと信じたわけです。彼女にとって、これは重大な決意の上での「嘘」であり、作品に深みを与える良いシーンだったと思います。

それにしても、この作品に描き出されている「善と悪」って、大人でも明確に答えが出せないほど複雑だと思うのですが、はたして子どもが観て、きちんと理解できているのでしょうか(^^); なんだか心配です。

▲なんとなくコゼットを描いてみましたが…すっごく難しかったです~(T_T)

20年後にリニア実現?

2007年03月19日 09時39分27秒 | 近況雑記
JR東海会長、リニア実現に意欲…東京―大阪が1時間(読売新聞) - goo ニュース

やっとですか~…やっと動き始めましたか(^^);

思えば私の子どもの頃、21世紀の「夢の乗り物」として、まるで「未来の象徴」みたいに思われていたリニアモーターカーですが、東京と大阪が(飛行機以外で)1時間で結ばれるという現実は、いつまで経っても訪れないまま現在に至っています。どうやら私より一回り上の世代にとっても「夢の乗り物」だったみたいですね(笑)。それが大阪万博の頃からだと考えると、かれこれ40年近く「夢」のままだったわけです。

子どもの頃は、21世紀になれば出来るだろうと思っていたのに、いつまでも山梨の実験線だけが走っている状態でした。聞けば敷設などに随分とお金がかかるらしく、そうこうしているうちにバブルは弾け、いつの間にかリニアの話なんて聞かなくなってしまいました。もっともリニア方式の鉄道は既にデビューしていて、鉄輪式のものは、私もよく乗っていた大阪市営地下鉄などに採用されています。でも、あれがリニアモーターカーだと言われても、今ひとつ実感に乏しくて、あれはどう考えてもただの地下鉄じゃんかと(笑)。磁気浮上式のは、愛・地球博のときに会場へのアクセス路線として作られたものが有名ですが、見た目は電車やモノレールと大して変わらないわけで(^^);

やっぱりリニアモーターカーといえば、時速500キロだかでビューン!と、東京-大阪間を1時間で結んでくれる超スピードのやつじゃなきゃ、あんまり楽しくないんですよね~(^^); 既に新幹線があることだし、お金の無駄遣いだとか色々な意見はあると思いますが、こういう計画がある方が、特に子どもにとっては「楽しい未来」って感じがして、なんだかワクワクすると思います。ぜひ今度こそ、ちゃんと実用化に向けて進めて欲しいなぁと私は思っています。

しかし20年後ですか…。それが予定通りに進んだとしても、私は既に50歳を過ぎてるわけで、その頃にワクワク感を味わえるかどうかは微妙ではありますが(^^);

街角花だより

2007年03月16日 20時20分30秒 | 漫画(藤子以外)
待ちに待ってた、こうの史代先生の最新刊「街角花だより」が発売になりました。実は発売は少し前なのですが、随分前に予約してあったアマゾンから到着したのは今朝。遅いってのっ

まず装丁がとっても素敵です。カバー裏とトビラにオシャレな仕掛けが。気分は「花ひな」または「明石花店」でお花を買ってきた感じですね。

そして、本の構成そのものに壮大な謎解きが(笑)。予備知識が全然なかった私は、読み始めに少し戸惑いましたが、あとがきと初出誌一覧を見て納得。これを書いてしまうとネタバレになってしまうので、こうのファンの方は、ぜひ本を手にとって何が「謎」なのか見つけてください。その謎が解けると、「えっ?」が、「なぁんだ」とともに、なんともいえない微笑みに変わっていることでしょう。

内容は相変わらずの温かさ。こうの先生いわく「漫画家としての第一歩」を踏み出した作品(1995年)から、ごく最近(今年2月号掲載)に描かれた作品までが収録されているのですが、こうの先生の絶妙なテイストと作風は、その「第一歩」の段階で、既にほぼ出来上がっていたんだなぁと、その良い意味での「変わらなさ」に、(作者の思惑は別として読者としては)ほっと胸をなで下ろしました。

どこか謎に包まれたうらら店長と、主人公りんさんのやり取りが、何ともユーモラスで良いです。少しキツめの雰囲気があるりんさん。次第にうらら店長のペースに乗せられているうち、気がつけばお互いに、かけがえのない存在になっている…。中でも「街角花語り」はとても印象的な作品です。この作品を含めて、ほぼ全ての作品で落としはギャグですけど、こうの作品ではギャグもとっても重要なのです。笑いとペーソスの絶妙な融合とでも言うのでしょうか。

合間に挟まれた2本の短編も良い味を出しています。「願いのすべて」のノンちゃんは本当に可愛い。本当に秀さんが好きで好きでたまらないんだろうなぁ。もちろん根源的には恋愛とは違う感情でしょうけど、同性とでも、大人と子どもでも、人間と動物でも、相手のことを本当に思うとき、どこか恋愛のような感情も芽生えるのかもしれません。あわわ、ネタバレしかけた(^^);

こうの作品では、時折とてつもないムードと空気に包まれた大ゴマに、思わずハッとさせられます。この本でいうなら、33ページ、48ページ、76ページ、84ページ、そして90~91ページ、102ページ、113ページ…あぁ、キリがない。本屋さんでパラパラと眺めて頂いて、これらのコマの空気に胸がドキドキしたり、しばらくページを凝視してしまったり、何か大切な記憶を思い出した方は、この本はあなたの心の本棚に、きっと似合うと思います。

コミック
こうの史代 著
街角花だより
双葉社

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