月あかりの予感

藤子不二雄、ミュージカル、平原綾香・・・好きなこと、好きなものを気の向くままに綴ります

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赤塚先生、安らかに…

2008年08月02日 23時50分57秒 | 漫画(藤子以外)
バカボン・おそ松くん…「ギャグの神様」赤塚不二夫さん死去(読売新聞) - goo ニュース

また一人、藤子不二雄A先生の盟友が旅立たれてしまいました…。

私自身は、赤塚さんの作品自体の熱心な読者ではなく、持っている単行本も数える程度なのですが、1990年代の前半、月刊「ヒーローマガジン」という雑誌(藤子先生の「パラソルヘンべえ」が連載されていた)で、連載されていた「天才バカボン」を読んでいた記憶があります。

どちらかというと漫画よりもアニメ作品の印象が強く、「元祖天才バカボン」や「平成天才バカボン」、「おそ松くん」「もーれつア太郎」(平成期に作られた作品)などは欠かさず観ていましたし、なにより「ひみつのアッコちゃん」が…それも第2作、堀江美都子さんがアッコちゃん役を務めていた作品が大好きでした。当時は中学生だったので、一抹の恥ずかしさを感じつつも、毎週日曜日の夕方を楽しみにしていたものです。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます…
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こうの史代ファンの方へ

2008年07月07日 17時45分08秒 | 漫画(藤子以外)
何気なく放送大学のホームページを開くと、こんなページが…。

http://www.u-air.ac.jp/hp/o_itiran/2008/mascot.html


こうの先生がイメージキャラクターをデザインって~(≧∀≦);

私は、某通信制大学に在籍していることは以前も書きましたが、その大学って実はココなのです。こうの先生が卒業生(先輩)だというのは知っていましたが、いつの間にかこんな仕事をされていたとは…知りませんでした。

私はといえば…2009年春の卒業を目指して、ラストスパートを顔晴っているところであります。今のところ、半年ほど卒業が伸びそうな気配は漂ってきましたが…(笑)。最後までめげずに卒業めざします

どなたか、このキャラクターの名前考えてあげてくださいね~(^^);
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サンデー&マガジン50周年

2008年03月21日 00時19分06秒 | 漫画(藤子以外)


「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」が、ともに創刊50周年ということで、コラボするという話は聞いていましたが、今日の会社帰りにコンビニに寄ると、両誌が並んで置いてあったので、思わず購入してしまいました(^^);

かれこれ15年以上も前、「サンデー」の方を毎週買っていた頃があったのですが、購入するのは10年以上ぶりです。どんな作品が連載されているのかなど、予備知識も全くなかったので、当時の執筆陣は今でも描いてるのかなぁと見てみたら……

あだち充さん(当時「虹色とうがらし」「H2」→現在「クロスゲーム」)
高橋留美子さん(当時「らんま1/2」→現在「犬夜叉」)
青山剛昌さん(当時「YAIBA」→現在「名探偵コナン」)
満田拓也さん(当時「健太やります!」→現在「MAJOR」)
椎名高志さん(当時「GS美神 極楽大作戦!!」→現在「絶対可憐チルドレン」)
西森博之さん(当時「今日から俺は!!」→現在「お茶にごす。」)

……と、15年以上の長きにわたって描き続けている漫画家さんが結構いてビックリしました。特に、あだちさん&高橋さんのお二人は、私が子どもの頃から「サンデー」で描き続けているわけで、これまたスゴイことだと思います。

「マガジン」の方はあまり馴染みがなかったものの、見覚えのあるお名前が…。

「さよなら絶望先生」の久米田康治さん……確かこの方、昔は「サンデー」で書いてなかったっけ…?と思って調べてみたら、確かに「サンデー」で「行け!!南国アイスホッケー部」を描いておられました。アイスホッケーとは名ばかりの、下ネタ満載の作品だった記憶が…(笑)

ここ数年、めっきり雑誌を買わなくなったもので、どんな漫画がどんな雑誌に載っているのかさえ、ほとんど把握していない私ですが、中学時代に愛読していた雑誌が50周年を迎えたというのは感慨深いですね。

また、雑誌連載当時のことは全く知らないものの、両誌とも藤子不二雄先生が名作を発表していた雑誌でもあります。「少年サンデー」には創刊号から「海の王子」が連載されていた他、「オバケのQ太郎」「パーマン」「21エモン」など、みんな「サンデー」から生まれた作品です。そして「マガジン」には、かつて「わかとの」と「少年時代」が連載されました。ちなみに、藤子A先生が今回の「サンデー」にイラストを寄せています。A先生の描くQ太郎はともかくP子は、現在では非常にレアな気がするので、藤子ファンは忘れず買いましょう(笑)

それにしても実に重みのある50年の歴史。これからも両誌が末長く愛され続けることをお祈りいたします。
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熱血!!コロコロ伝説 Vol.1/Vol.6

2007年05月28日 14時01分07秒 | 漫画(藤子以外)
今朝ようやく到着しました。注文するのをすっかり忘れていて、発売日に近くのコンビニにダメ元で見に行ったけど案の定置いてなくて、慌ててアマゾンに注文したのでした(^^); ちょっと足を伸ばして本屋さんへ…とは考えない、出不精なワタシ


藤子ファン的に嬉しいのは、左のドラ&Qちゃんが共演している方なのですが、世代的には右の方を現役で読んでいたので、こちらの方がコロコロとしては懐かしかったりします。


表紙はこんな感じ。左の方は、藤子作品を除いて微妙に覚えているのは…「リトル巨人くん」くらい(^^); それもコロコロではなく、学年誌で読んだ記憶がかすかに残っている程度です。有名な「いなかっぺ大将」がコロコロに載っていたのは知りませんでした(聞いたことくらいはある気もしますが…)。右の方は全作品現役(笑)。しっかり覚えていました。本当に懐かしいです。

個人的に要注意なのはコレ。この種の「集めて応募する」とか「下巻の発売を待って応募する」という類いは、紛失するリスクが非常に大きいのです。だって私には前科が…(汗) あぁ…思い出すだけでも涙が 今回はしっかりファイルに挟んでロッカーに入れました。忘れないように、この記事が備忘録です(^^);

横にあるのは、伝説のコロコロ創刊号の表紙がデザインされたメタルキーホルダーです。なかなかズッシリとくる重量感が「大人のコロコロ」という雰囲気を出しているような気がします。


この先、お食事中の方は微妙に読まないことをお勧めします(笑)

さて、コロコロ読者=主に男子小学生が大好きなもの…それは下ネタです(^^); 今回の「コロコロ伝説」では、Vol.1をパラパラした限り、まだおとなしい雰囲気です。代わりに「ちょっぴりエッチ」系な描写があったりして、時代を感じます(後のコロコロでも結構ありましたけどね。子ども心にドキドキさせられた作品をいくつか覚えています)。

ところが、私がコロコロを現役で読んでいた時代…Vol.6の頃は、下ネタ&グロネタ全盛期でした(^^); その大きな理由は、とにかく「おぼっちゃまくん」の存在が大きいでしょう。それまでのコロコロにも、やはり男子小学生が喜びますので(笑)、それなりに下ネタ系のギャグは多かったと思いますが、この「おぼっちゃまくん」が始まったときの印象は、それは強烈なものでした。この作品が始まった頃、コロコロのアンケートか何かで「絵が嫌いな漫画」という項目があって、真っ先にこの作品を挙げた記憶があるんです(笑)

私は言うまでもなく藤子ファンで、藤子漫画を読むためにコロコロを買っていたわけですから、その当時、あんまり下ネタ満載の作品は好きではありませんでした。下品な漫画のオンパレード(笑)を経て、「ドラえもん」を読んだときは、何か心が落ち着く気さえしました。きったね~道を歩き続けて、やっと家にたどり着いた感覚というのでしょうか(笑)。念のため断っておきますが、何も藤子作品以外が全て下ネタ&グロにまみれていたわけではありませんよ(^^); でも決して上品とはいえない作品が多かったのも確かでした。

だけど…そんなことを言っても、当時の私はまだ子どもですから、やっぱり下ネタは下ネタで楽しいわけです(笑)。そのうち、藤子漫画は藤子漫画、下品な漫画は下品な漫画で(笑)、それぞれを楽しむようになっていました。「おぼっちゃまくん」にも、それほどの抵抗を持たなくなっていました。慣れというのは恐ろしいものです(笑)。

その「おぼっちゃまくん」が始まってから数ヶ月後……トラウマ級に強烈な印象の作品がスタートしました。「魔界ゾンべえ」です。

単行本も全2巻で、連載は2年も続かなかったみたいですが、この作品の印象は本当に強烈でした。当時はスプラッターホラーが色々と流行っていたみたいで、ゾンビとかキョンシーとか、その種の映画がヒットしていました。そのブームを受けて描かれた作品だったようです。

グロシーンは他の漫画にもたくさんありますが、「ゾンべえ」というのは、グロがそのまんま下ネタに直結していて、ものすごく下品な表現ですが、バキュームカーの中身をぶちまけられたような臭いの漂う作品でした(笑)。絶対に食事をしながら読める漫画ではありません!(^^);; 今でも、よく児童漫画コード(そんなのあるのか?)に引っかからなかったなと思います(笑)。

今回の「コロコロ伝説」Vol.6に掲載された作品も、単行本も持っていなかったのに、しっかり鮮明に覚えていましたよ…(汗)。ゾンべえが居候する家の少年・マン太のお母さんが、顔にクリームを塗ったら、回虫とギョウ虫まみれになる話(^^);; ママさんの「わ。」という表情が悶絶級にトラウマで、20年以上を経た元少年の心に深く刻まれていましたが、予期せずその顔と再会してしまいました。あの当時の吐き気が蘇りそうでした(^^);

この作品の作者・玉井たけし先生は、それこそデビュー作の「おじゃまロボットニンポーマン」から読み続けてきた漫画家さんの一人です。小学生の頃、この方の描く女の子の顔が結構好きで、ちょっとマネして描いた記憶もあります(笑)。「ゾンべえ」で強烈な印象を残してくれた後も、コロコロ誌上で合計13作品もの連載(いまだに破られていない最高記録だそうです)をされていて、その半分くらいは私も読んでいたはずです。残念ながら数年前に若くして他界されてしまいました。玉井先生のみならず、この「コロコロ伝説」Vol.6当時に連載していた漫画家さんは、「のんきくん」の方倉陽二先生、「ダッシュ!四駆郎」の徳田ザウルス先生など、早世された方が多くて哀しいです。

「コロコロ伝説」では、あとはVol.5とVol.7あたりが、おそらく現役で買って読んでいた頃の作品になるかと思います。ノスタルジーに浸りつつも、まだ知らなかった頃のコロコロ連載作品にも触れられるのは嬉しいです。次回が早くも楽しみです(^^)
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コーヒーのある風景

2007年05月08日 13時35分44秒 | 漫画(藤子以外)
山川直人先生からお手紙を頂きました。あの、いつも漫画のコマや単行本の中のエッセイで見ている、温かみのある文字で宛名が書かれていて感動しました。開封すると、「火星通信」(山川直人漫画自費出版通信) などのほか「コーヒーのある風景~山川直人漫画展」のポストカードが…。昨年、何冊か同人誌を買わせて頂いたので、私にも送ってくださったのでしょう。とっても嬉しいです。

この漫画展が開催されることは山川先生のブログ「地球の生活」などで知っていたのですが、「コーヒーもう一杯」の複製原画を中心に、イラストと漫画の原画が展示されるそうで、あのカケアミの美しさをぜひ生で見てみたい!と思ったものの、ちょっと東京までは行けそうにありません(T◇T) 山川先生の漫画がお好きで、お近くにお住まいの方は、ぜひ行かれてみては如何でしょうか。

詳しくは会場「Roof」のホームページ(こちら)をご覧ください。昨日から6月3日(日)まで開催中だそうです。

山川直人先生の作品を初めて読んだのは、かれこれ10年ほど前、当時あった雑誌「コミックアルファ」に掲載された短篇「いちご」でした。一目見たときから、その独特なタッチとお話に魅了されたのですが、なかなか作品が単行本にまとまることもありませんでした。2002年に発売された「ナルミさん愛してる」も、私は発売を先生のホームページで知ったときから嬉しくて、すぐに予約して購入したのですが、残念なことに売れなかったらしく、間もなく絶版になってしまったのです。先生は自作を自費出版され、それをコミティアなどの即売会で販売されています。私は先生の同人誌を扱っていたサイトで何冊か購入させて頂き、当時はそれが唯一、先生の短篇を読む手段となっていました。

ところが、「コミックビーム」で「コーヒーもう一杯」の連載が始まってからは、先生に対する世間の評価が一変します。雑誌やテレビなどでも取り上げられ、過去の短篇も単行本にまとめられ、前述の「ナルミさん」もエンターブレインから復刊されました。元の「ナルミさん」は、気がつけばプレミア価格がついてしまい、古本市場で2000~3000円前後で取引されるようになっていました。売れなくて絶版となり断裁処分にされた本に、今になってプレミア価格が付けられているという現実に、何かやるせない矛盾を感じずにはいられませんでした。私の知人にも3000円で購入したという大学を出たばかりの青年がいます。だけど、山川作品の魅力に強く惹かれ、同人誌も買い集めている彼は「3000円以上の価値がある!」と満足そうでした。

そんな彼も、まさかこんなに早く650円+税で復刊されるとは思っていなかったと思いますが(笑)、きっと今回の復刊された「ナルミさん」も、その装丁や収録された3つの短篇にひかれ、また買ってしまうことでしょう。私も「コーヒーもう一杯」の第3巻と一緒に買いました。もう何度も読み返しては独りニヤニヤしています。

山川先生の作品にはコーヒーがよく似合います。私の机に山川作品があるときには、たいていすぐ側でコーヒーの芳香と湯気が立ち上っているのです

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「夕凪の街 桜の国」の…

2007年05月05日 07時10分30秒 | 漫画(藤子以外)
カバーを外すと、こうなっていたことに、たったいま気がつきました(^^);

調べましたところ、「夕凪の街」が同人誌として発行された際の表紙なのだそうですね。切り絵テイストが良い感じです。この本を最初に買ってから2年近くにもなるのに、全く気がつかなかった私って一体…。

この作品については、もう随分前に記事にしましたが、改めて読み返してみても実に余韻の残る作品でした。原爆が投下された直後の描写は、驚くほど僅か(それも皆実の回想シーンのみ)にもかかわらず、原爆というものが人々に対して突きつける現実を鋭く描き出した連作です。

近く、平原綾香さんのコンサートのため広島市へ行きます。この街には5~6回は足を運んでいるものの、ミュージカルを観るなどの目的が主だったのですが、今回は小学校の修学旅行以来、とても久しぶりに平和公園を訪れる予定です。現在の平和な広島市の風景と、負の世界遺産である原爆ドームを同時に心に焼き付けて、戦争と平和、そして核兵器というものを改めて考える機会となればと思っています。

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いま届いた2冊

2007年04月27日 17時34分24秒 | 漫画(藤子以外)
あとで追記するつもりでしたが、また後日改めて別記事で(^^);
とか言いながら忘れてしまうことも多い私なんですが(笑)

鴨志田穣さん死去

2007年03月21日 10時41分01秒 | 漫画(藤子以外)
鴨志田穣氏=フリーカメラマン(読売新聞) - goo ニュース

私は、実在の鴨志田さんのことはあまり知らないのですが、西原理恵子先生の傑作漫画「毎日かあさん」に登場する、西原さんの夫(元夫)と2人の子どものお父さんとして…つまり、漫画のキャラクターとして、よく知っていました。ものすごく笑えて面白いんですけど、ときに切なさが漂う作品で、私は大好きです。

あの作品では、どの程度まで「事実」を描いているのかは分かりませんが、あくまで漫画で描かれる姿などを総合して書きますと、鴨志田さんはイラクで殺害されたジャーナリスト・橋田信介さんの影響を受け、戦場カメラマンとして世界各国を取材された方なのだそうです。「戦争」というものをご自身の目でつぶさに見てこられた経験からなのか、アニメ映画「火垂るの墓」が大好きだという様子も、漫画の中で微笑ましく描かれていました。しかし相当なお酒呑みで、結果アルコール依存症となり、それが元で西原先生と離婚に至ってしまったようです。最近の作品でお二人は復縁し(籍は入れず)、子どもたちと一緒に遊ぶ様子などが描かれていました。そういう姿を、ずっと漫画を通してとはいえ見続けていただけに、この度の訃報は大変切なく、とても心が痛む思いがします。

喪主は、戸籍上は夫婦ではない西原先生が務められるそうで、先生のサイトにもその旨が記載されていました。あくまで漫画を通じての俯瞰的な視点でしか語ることは出来ませんが、このお二人の心は本当に結ばれていたんだなぁという気がいたします。

鴨志田穣さんのご冥福をお祈り申し上げます。

コミック
西原理恵子 著
毎日かあさん カニ母編
毎日新聞社

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街角花だより

2007年03月16日 20時20分30秒 | 漫画(藤子以外)
待ちに待ってた、こうの史代先生の最新刊「街角花だより」が発売になりました。実は発売は少し前なのですが、随分前に予約してあったアマゾンから到着したのは今朝。遅いってのっ

まず装丁がとっても素敵です。カバー裏とトビラにオシャレな仕掛けが。気分は「花ひな」または「明石花店」でお花を買ってきた感じですね。

そして、本の構成そのものに壮大な謎解きが(笑)。予備知識が全然なかった私は、読み始めに少し戸惑いましたが、あとがきと初出誌一覧を見て納得。これを書いてしまうとネタバレになってしまうので、こうのファンの方は、ぜひ本を手にとって何が「謎」なのか見つけてください。その謎が解けると、「えっ?」が、「なぁんだ」とともに、なんともいえない微笑みに変わっていることでしょう。

内容は相変わらずの温かさ。こうの先生いわく「漫画家としての第一歩」を踏み出した作品(1995年)から、ごく最近(今年2月号掲載)に描かれた作品までが収録されているのですが、こうの先生の絶妙なテイストと作風は、その「第一歩」の段階で、既にほぼ出来上がっていたんだなぁと、その良い意味での「変わらなさ」に、(作者の思惑は別として読者としては)ほっと胸をなで下ろしました。

どこか謎に包まれたうらら店長と、主人公りんさんのやり取りが、何ともユーモラスで良いです。少しキツめの雰囲気があるりんさん。次第にうらら店長のペースに乗せられているうち、気がつけばお互いに、かけがえのない存在になっている…。中でも「街角花語り」はとても印象的な作品です。この作品を含めて、ほぼ全ての作品で落としはギャグですけど、こうの作品ではギャグもとっても重要なのです。笑いとペーソスの絶妙な融合とでも言うのでしょうか。

合間に挟まれた2本の短編も良い味を出しています。「願いのすべて」のノンちゃんは本当に可愛い。本当に秀さんが好きで好きでたまらないんだろうなぁ。もちろん根源的には恋愛とは違う感情でしょうけど、同性とでも、大人と子どもでも、人間と動物でも、相手のことを本当に思うとき、どこか恋愛のような感情も芽生えるのかもしれません。あわわ、ネタバレしかけた(^^);

こうの作品では、時折とてつもないムードと空気に包まれた大ゴマに、思わずハッとさせられます。この本でいうなら、33ページ、48ページ、76ページ、84ページ、そして90~91ページ、102ページ、113ページ…あぁ、キリがない。本屋さんでパラパラと眺めて頂いて、これらのコマの空気に胸がドキドキしたり、しばらくページを凝視してしまったり、何か大切な記憶を思い出した方は、この本はあなたの心の本棚に、きっと似合うと思います。

コミック
こうの史代 著
街角花だより
双葉社

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「ブラック・ジャック」あれこれ

2007年03月11日 03時14分00秒 | 漫画(藤子以外)
このブログでは、藤子不二雄先生やあーや、最近では名劇などの話題が中心になっていますが、手塚治虫先生についても、実はDVD-ROMの漫画全集を持っている程度には(えっ?十分?)ファンであります。

「火の鳥」「ブッダ」「きりひと讃歌」「奇子」「陽だまりの樹」など、大好きな作品はたくさんありますが、中でも「ブラック・ジャック」は特にお気に入りです。手塚先生の生や死を見つめる独特な視線には強く心打たれます。手塚先生の連載は長編のものが多いのに対して「ブラック・ジャック」は珍しく短篇です。しかし毎週24ページ程度という非常に限られた枠内でありながら、密度の濃い物語が展開されていて、手塚先生の人並み外れたストーリーテリングの上質さに驚かされてしまいます。まぁ、中には「何もそこで殺さなくても」とツッコミを入れたくなる話などもありますが(^^);

さて、先程この「ブラック・ジャック」の未収録作品について調べておりましたところ、偶然、次のようなページを見つけました。

4人の黒い医者 (Digital Portfolio)

Digital Portfolio さんは、「ブラック・ジャック」の未収録作品について、その理由などを考察されている非常に興味深いサイトなのですが、「読み物」のコーナーに掲載されていた「4人の黒い医者」という記事に、不覚にも呼吸困難になりそうなほど笑わされてしまいました(^^);

これは、ある1つの原作を元として作られた、アニメ版、山本賢治版、そして他の作家による作品の3つを比較したものです。

アニメ版は、最近まで日本テレビで放送されていたアレですね。

山本賢治版というのは、山本賢治さんという漫画家さんが「ブラック・ジャック」をリライトした作品「ブラック・ジャック~黒い医師~」というものがあるそうで(同人誌等ではなく手塚プロ公認のオフィシャルな作品です)、私はその作品の存在を今まで知りませんでした。

さて、このページの第1回「ナダレ」に、まずやられてしまいました。

ナダレ(鹿)のデカさ、ナダレによる殺人描写、大江戸博士のフィアンセ殺害シーン(山本版、グロっ!)などの比較が、図版入りで取り上げられているのですが、何より山本版のブラック・ジャック登場シーンバカウケしてしまいました(笑)。こんな「黒い医者」は、ちょっとイヤ~(^^);;

まぁ、詳しい内容をここで書くのもアレですので、上のサイトの方を実際に見て頂くとしまして、すっごく笑えたのと同時に、いま演出論などを勉強している私としては、1つの原作であっても、それを料理する人によって、これほどまでに違いが出るんだなぁということを改めて感じて興味深かったです。

アニメ版については、やっぱり若干ヌルい印象があって(だって19時台という食事時の放送で、そんな手術シーンだの、少しエロティックなシーンだのは出せませんものね)、結局は最初の方しか観ていなかったんですが、最近キッズステーションで放送されているのを観ています。実は祖母が熱烈な「ブラック・ジャック」ファンでして(笑)、もちろん彼女は原作も読み尽くしているのですが、アニメも放送するなら観たいということで、録画を頼まれたというのもあります。

それでまぁ改めて観ているわけですけど、やっぱりヌルく感じてしまいます(^^); 私は手塚先生の原作におけるスターシステムは否定しませんし、原作「ブラック・ジャック」での手塚キャラの別人としての出演は楽しくもあるのですが、アニメにおけるそれは、あまりやりすぎないで欲しいなと思っています。ランプやハムエッグ、ヒゲオヤジの登場あたりまでは良いのですが、写楽や和登さんがレギュラーになってるのは、ちょっとどうかな~と(^^); また、上のサイトでも書かれていますが「なるべく人を殺さない」のがアニメ版の方針だったそうで、それは「ブラック・ジャック」を作る上ではどうかな?と疑問に感じてしまいます。あえて「死」を描くことで、「生」の尊さが浮かび上がるというのが、「ブラック・ジャック」という作品のもつ魅力の一つだと思うからです。まぁ、それも19時台に流れる作品としては難しかったのかもしれませんが…。今のご時世、色々とうるさいですしね。

絵柄については、わりと好きな方です。過去にOVA化されたものも数作観たことがありますが、こっちはちょっとカッコつけすぎな印象がありました(^^); ピノコの作ったカレーライスを、何とも言えない顔で平らげるブラック・ジャックとか(笑)、そういうシーンも作れそうにないような、美形キャラとして描かれていたからです。その点で、テレビ版の神村幸子さんによるデザインは好感のもてるものでした。

原作のエッセンスをそのままに作るのが非常に難しい作品だということは理解しますが、せっかくアニメ化するからには、もう少し原作の魅力を生かせないものかなと感じてしまいます。

さて、久しぶりに文庫版「ブラック・ジャック」17巻を読み返してみまして、妙にツボにハマってしまったのが下のコマ。

めっちゃ激怒してるのに、娘の名前を間違ってるという、手塚スターシステムならではの絶妙なギャグですね(^^); ちなみにこの作品は「金!金!金!」という、何故か長らく未収録状態だった作品です。特に問題になりそうな描写はないので、作者が気に入らなかったからという説が濃厚です。(なんだか唐突にカスミちゃんが自殺未遂しちゃうし)

ちなみにカスミちゃんって、この子です。…ウランじゃん(笑)


コミック
手塚治虫 著
Black Jack―The best 11 stories by Osamu Tezuka (17)
秋田書店

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「すこし不思議」な「庭先案内」

2007年02月20日 20時20分14秒 | 漫画(藤子以外)
携帯サイト「オトナの総合ポータル The GATE」にて、須藤真澄先生の「庭先案内」が取り上げられています。

“すこし・不思議”な10の箱庭 (http://www.the-gate.jp/index.cgi?page=9986)

この作品、私の心を絶妙にくすぐる部分があって、1~2巻とも猛烈に何度も読み返しては、そのたび思わず溜息をついてしまっています。なんでこんなに惹かれるんだろうと思っていた矢先、このサイトで、有名な藤子・F先生のSF観「すこし不思議」について触れ、さらにその「SF魂」を「確実に継承している」とまで絶賛されている書評を読みまして、なるほど~!と非常に納得してしまったのです。そう、須藤先生の作品群は、確かに「すこし不思議」なのです。

たとえば岡崎二郎先生の「アフター0」などは、作者ご本人の意図は分かりませんが、藤子SFをもっとも正統に継承しているといえる作風だと思います。もちろん、岡崎先生独自の世界観が十分に確立していますから、藤子SFと全く同一というわけではありませんが、物語の根幹がSFであることと、また巨視的な作品世界、宇宙観など、かなりの面で藤子SFと共通する面白さを感じ取ることができます。

しかし「庭先案内」を始めとする須藤真澄先生の作品は、確かに言われてみれば「すこし不思議」なんですが、私は特に藤子SFとの共通点を感じてファンになったわけではありません。それどころか、初めて須藤先生の作品……雑誌連載中の「庭先案内」を、たまたま1本だけ読んだときには、その面白さにまるで気付いていませんでした(ちなみに1巻収録の「虹の泉温泉峡」です。今では大好きな作品の1本です)。

ただ、絵柄には少し好感を持っていましたので、この作者の別の作品も読んでみようと思い、「アクアリウム」を読んでみて、その生命の繋がり、死生観など、描き出される独自の世界にガツンとやられたのでした。その後に須藤先生の愛猫「ゆず」のシリーズや、「おさんぽ大王」など、強烈なギャグを含む、いわゆる「自分漫画」にも触れ、こちらはファンタジー路線とは180度違いますが大好きになりました。

それでも、須藤先生の作品から藤子SFを連想したことは、初期作品を含め、不思議なほどに全くありませんでした。この書評、痒くてたまらないのに、どこが痒いのか分からなかった絶妙な部分を、ピンポイントに掻きまくってくれたような(…どういう表現だ)、まさに見事な表現で、須藤作品の魅力を語ってくれました。そうか!須藤作品の魅力もやはり「すこし不思議」だったんだ~!(目からウロコ状態

ところで、このサイトでは、あーや(平原綾香さん)の新アルバム「そら」についても好意的に取り上げてくれていました。たまたま知って覗いたサイトで、私が好きな作品が2つも紹介されていたので、なんだか幸せな気持ちです。

平原綾香/そら (http://www.the-gate.jp/index.cgi?page=9995)

コミック
須藤真澄 著
庭先案内2巻
エンターブレイン

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文庫ゴルゴ100巻に

2007年02月03日 16時04分51秒 | 漫画(藤子以外)
ゴルゴ13」を「SPコミックス コンパクト」(文庫) で集め始めて数年になりますが、先月末発売分でようやく100巻に達しました。

この作品は昔から結構好きで、ビッグコミックを買っていた高校~大学の頃は欠かさず読んでいましたし、単行本も理髪店に行くと必ず読んでいたのですが、なぜか単行本は持っていなかったのです。あるとき、たまたま知人からSPコンパクト版の2巻を頂き、初期ゴルゴの面白さにハマり、1巻から順番に集め始めたのでありました。

初期ゴルゴは、単に後のゴルゴとのあまりの違いが面白かったんですが(笑)、後の巻に進むにつれ、次第にその深い内容の虜になっていきました。……元嫁は、全然理解してくれませんでしたけどね(^^);

普通のSPコミックスでは、とっくの昔に100巻を超えてるんですが、あっちは集めようと思った時点で既に100巻以上あったので、最初からハードルが高かったのですよ。千里の道も一歩からと言いますが、発売されるごとに順番に買い集めたものが100巻にまで達したのは感慨深いものがあります。もっとも、そろそろ置き場に困り始めたんですけども(笑)。

それで、つい先程アマゾンから予約してあった100巻が届いたのですが、見た瞬間、思わず吹き出してしまいました。

なッ……ナゼ麻生さんッ!?

もちろん麻生さんが大変な漫画好きで、ゴルゴも愛読していることは知っていたのですが、まさか帯にまで登場するとは(^^); しかも現職の外務大臣の立場で(笑)

これほど国際情勢に通じた作品があるだろうか。
 俺は知らない。
」---麻生太郎

こんな麻生さんが私は結構好きです。
あ、政治家としてではなく、キャラとして

「庭先案内」2巻にトラブル?

2007年01月28日 01時10分27秒 | 漫画(藤子以外)
須藤真澄先生の「庭先案内」第2巻が今月末に出るということで、かなり早い段階からアマゾンで予約してたんですけど、2~3日前から「まもなく発送します」というステータスのまま変化なし。しかも、それより後に注文した本の方が先に届くという始末。

おかしいなぁ?と思っていましたら、ますび先生の公式HPによると、どうやら一部ページが入れ替わってるという乱丁(というか面付ミス)が発生してしまった模様です(汗)。もしかすると、出版社から回収の通知がアマゾンなど各書店に出ていて、その都合で発送が遅れてるのかも?などと勘ぐっております。

私としては、別に乱丁でも良いから早く読みたいんですけどね~(^^); 作り直してから発送となると、早くても数週間かかってしまうでしょうし……。

もっとも本当のところがどうなのか、わかりません。この後アマゾンから発送通知が来ても、発送遅延の連絡が来ても、この記事に追記することにします。

1/28 15:15追記
たった今、アマゾンから発送通知が来ました……(^^);
単に発送が遅れてただけ??紛らわしいっす~(T_T)
ということは、届く本は乱丁本の可能性が高いですね。
まぁ、それはそれでレアなので良いんですけど(笑)

1/29 20:04追記
こちらにてO村さんのコメントが発表されていました。

1/30 11:40追記
さっき届きました。しっかり乱丁本でした(^^);

このようなケースでは、以前、英知出版から復刊された「あまいぞ!男吾」の第2巻で、同じような問題が発生したのを思い出します。あのときは大変な量のクレームが復刊ドットコムの掲示板などに寄せられて、結局、該当箇所を修正した「小冊子」を購入者に送る、という方法でお茶を濁してましたが、それでも抗議はなかなか収まりませんでしたねぇ(^^); だって1冊2,835円もする本ですから、購入者としては当然きちんとした本に交換して欲しいわけで、小冊子で納得がいくわけがないのも分かります。でも出版者側としても、全部刷り直し~発送となると、それこそ膨大なコストが掛かってしまうので、「小冊子」は苦肉の策だったのでしょうね。早いもので、あれから5年にもなるんですね……(しみじみ)

それにしてもエンターブレイン、全部返品~交換となると、結構なコストもかかるだろうし大変だろうなぁ~。回収した本は、やっぱり断裁しちゃうしかないのでしょうか……もったいない(涙)。

O村さん(コミックビーム編集長)も大変だなぁ……いや、面識はありませんけど「おさんぽ大王」とか読んでるから、何か親近感が(笑)

庭先案内2巻
須藤真澄 著
エンターブレイン
詳細

※今回はトロピカルな表紙イラストが素敵です。早く読みたいです。

のだめカンタービレ (1)

2006年11月27日 09時05分10秒 | 漫画(藤子以外)
数日前にアマゾンから到着しながらも、まだ読んでなかったんですが、仕事を始める前にちょっとだけ、と思って読んでみたら・・・・・・

めっちゃくちゃ面白かったデス!

どう見ても若い人向けの漫画なので(ワシ、どんなオジンやねん)、なんとな~く、読む前は私の好きそうな系統の作品には思えなかったんですが、すっごくツボにハマってしまいました。この「のだめ」ってキャラが、あまりにも面白すぎ(笑)。なんだ「野田恵」で「のだめ」だったのか・・・変なタイトルだなぁと思ってたんですが、やっと謎が氷解しました(^^);

なんか、音大が舞台だということで、前にあーや(ご存じのように現役音大生)がラジオで少し語ってたんですよね。それで少し興味を持ったわけですが・・・こんなに面白いとは思ってもみませんでした。人気があるのもわかります。

ドラマ化とかアニメ化とか書いてるけど、作品を知らなかったので完全にノーチェックでした。ドラマではのだめ宅のゴミとか、どの程度まで再現されてたんだろうか(笑)。なんというか、ちょっとだけ「お茶の間」(漫画の)みたいな雰囲気もありますかね。

あぁ・・・また続きの巻を大人買いしてしまいそう(笑)
※追記・・・とりあえず6巻まで(したんかい

二ノ宮知子 著
のだめカンタービレ(1)
講談社
詳細

山川直人先生

2006年10月15日 12時53分04秒 | 漫画(藤子以外)


11月号の「コミックビーム」は、山川直人先生の「コーヒーもう一杯」が巻頭カラーということなので購入。ついでに今月から購読することにしました。私にとっては、山川先生と須藤真澄先生の連載が読めるだけでも、定価490円はお買い得感バリバリです。今回はアマゾンだったので発売から3日も経ってしまいましたが、次回からは定期購読のため発売日到着ということで、これから毎月12日が楽しみになります。雑誌を買わない方針だった私にとっては唯一の例外ですね(^^);

それにしても、この見開きはすごいです。写真は小さいのでわかりづらいと思いますが、全てカケアミです。山川先生の作品への情熱が、この誌面からも伝わってきます。あえて写真は大きくしませんでした。興味をお持ちの方は、ぜひ本誌を手にとって実際に見てみてください。

山川先生については、このブログを始めた頃からも何度か触れていますが、かれこれ9年越しのファンなのです。その昔「コミックアルファ」という雑誌がありまして、ちばてつや先生、水木しげる先生など、そうそうたる顔ぶれの執筆陣を抱えて創刊されました。残念ながらあまり売れなかったらしく、すぐに休刊になってしまったのですが、その雑誌に読み切りを描いておられたのが山川先生でした。

最初に読んだ作品が「いちご」(コミックアルファ第3号掲載/単行本「口笛小曲集」に収録)で、可愛い絵柄と丁寧に描き込まれた画面、そしてほんのり切なく、ほろ苦い物語に魅了されたのでした。この「切なさ」が大きな魅力で、今年の私は色々とありましたから(笑)、もっと若かった頃より、一層ストレートに心に染みてくるものがあります。

「コミックビーム」で「コーヒーもう一杯」の連載が始まってからは、ファン層を確実に広げているようです。単行本も増刷されたり、NHKの番組などでも取り上げられたり、じわじわと先生の作品を評価する声が高まっているのは、本当に嬉しく思います。現代は、あまりにも世知辛いというか、慌ただしい世の中ですから、たまにはゆっくりコーヒーでも飲みながら、山川先生の作品を楽しむのも良いですよ。アロマが薫ります

最近、山川先生のサイトで自費出版されている本を購入させて頂いたところ、先生ご本人と何回かのメールのやり取りもさせて頂き、また直筆のお手紙も本に添えて頂きまして、大変幸せでした。

山川直人 著
口笛小曲集
エンターブレイン
詳細
山川直人 著
コーヒーもう一杯(1)
エンターブレイン
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山川直人 著
コーヒーもう一杯(2)
エンターブレイン
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