創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

略号は難しい

2010-01-03 07:23:48 | Weblog
おはようございます。

 昨年暮れ、今年の担当業務について高校の理事長と面談しました。プレゼンテーション資料を使い、40分ほどお話させて頂きました。良いプレゼン資料を作るのは商品企画の任務ですが、私が真剣に作ったのは30年ぶり。人生で3回目でした。ちなみに1回目は富士通の小型機事業の開発、2回目はシャープでUNIXコンピュータの開発、今回はITCクラブの提案です。

 40分ほど話す中、時々、「それは厳しい」、「無理だ」と理事長は口を挟みました。私の資料は数枚が要点、後の20枚ほどは流し。煌びやかな文言を並べるのが定石。さすがに高校の理事長はたいした人。要の頁で半畳を入れます。そこは私の信念をあからさまに記述したとこ。私にとって、優れた頭脳の持ち主に説明するのは容易でした。

 概ね、了承いただきました。理事長ご自身がアレンジし、理事会などで提案いただけるのかもしれません。ここまでは読み筋でした。最後に、理事長は「ところでITCとは何の略ですか」と表題を質問してきました。質問されるとは思っていませんでした。偉い人は知らないことを恥じ、知識不足が露呈する質問はしません。本当に知らないのか、とぼけて間違いを指摘されたのか、私は一瞬迷いました。

 時間も迫っていたため、適当に「インフォメーション・テクノロジー・アンド・コミュニケーションの略です」と言って退席しました。普通、このように理解されるだろうと予想したからです。なお、ICTという言葉は総務省の役人が好きなのか、今、よく使われます。ITという言葉は、経済産業省の役人が好きだった言葉、今は劣勢かも知れません。これらの言葉について、思う所を後日書くとし、話を急ぎます。なお、私はこれらの言葉の生い立ちからICTもITも嫌いです。むしろ、根っからのコンピュータ屋を自認する人間としては、「情報とは情を報じる事、すなわちコミュニケーションと言うこと。コミュニケーションは通信ではなく、人と人が意思や信念や感情を伝え合うことだと思っています。

 私が好きな意味から、私は理事長に簡明に答えたつもりでした。しかし、この正月、ゆっくり考えていたら、この意味では私が担当する意味がないと思い始めました。情報教科の先生なら、私し以上にできるからです。なぜ私は他人ができることを理事長に提案したのか不思議でした。しかし、昨晩、突然閃きました。私はコミュニケーションや情報の技術ではなく、創造性教育の意味でTとCを使いたかったのだと。すなわち、インフォメーション・トレーニング・フォア・クリエイティビティだったのだと。これなら、自分以上の人を私が見つけるのは苦労するからです。人の言葉は自分の深奥から考える暇もなく飛び出してくるのでしょう。

 ちなみに、ITCとは東大や慶応の情報技術センタの略か、アメリカの正義の味方、実は保護貿易の砦の略号としてコンピュータ分野では使われているのではないでしょうか。

今日はここまでにします。

コメント
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