テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



もうすぐ佐藤沙恵さんの「テルミン学習帳」が発売されて、そのなかにはテルミン式の手の使い方(指の形と手首の角度の変化で1オクターブ内の音階変化をカバーし、そのなかでは手首から手前の腕は動かさない)のパラパラマンガ式連続写真も載せられるらしい。竹内先生の教則本が売り切れとなるなか、新たな本が出版されることで、教えやすくなりそうで楽しみにしている。

私はマトリョミンでもテルミンでも、ポルタメント楽器であることを聞く人に意識させないほど、経過音を感じない演奏をしたいと思っている。
曲のなかでところどころ、「ここは思い切りポルタメントにしたい」、ということもあるが、一度やり始めるときりがなくなってきて、ぷよぷよふにょふにょしすぎて気持ち悪くなる。なので、基本はすっきりくっきり。

さて、テルミン式演奏法において、外から見ると、どうしても指の形の変化に目がいきがちで、結果、演奏する側になっても指先行(指の形は変わるが、手首の角度の変化がない、またはゆるい)になるひとが多い。大きな音程跳躍では手首の角度の変化が自然と起るが、2度でも短2度であっても指とともに手首の角度が変化すべきと思う。変化すべき、というより手首の角度変化を使って素早く次の音に移りかつ移った後に完全に静止して、音階変化のくっきり感を出せるようにするのが望ましい。やってみるとわかるが、指だけ動かすのと手首だけ動かすのとでは、手首のほうがはるかにくっきり感が出せるし、つまり移動スピードが早い。

すっきり、くっきりとした演奏をしてみたいと思うかたは右手の手首の角度変化に意識を集中してみることが第一歩である。

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