もうすぐ佐藤沙恵さんの「テルミン学習帳」が発売されて、そのなかにはテルミン式の手の使い方(指の形と手首の角度の変化で1オクターブ内の音階変化をカバーし、そのなかでは手首から手前の腕は動かさない)のパラパラマンガ式連続写真も載せられるらしい。竹内先生の教則本が売り切れとなるなか、新たな本が出版されることで、教えやすくなりそうで楽しみにしている。
私はマトリョミンでもテルミンでも、ポルタメント楽器であることを聞く人に意識させないほど、経過音を感じない演奏をしたいと思っている。
曲のなかでところどころ、「ここは思い切りポルタメントにしたい」、ということもあるが、一度やり始めるときりがなくなってきて、ぷよぷよふにょふにょしすぎて気持ち悪くなる。なので、基本はすっきりくっきり。
さて、テルミン式演奏法において、外から見ると、どうしても指の形の変化に目がいきがちで、結果、演奏する側になっても指先行(指の形は変わるが、手首の角度の変化がない、またはゆるい)になるひとが多い。大きな音程跳躍では手首の角度の変化が自然と起るが、2度でも短2度であっても指とともに手首の角度が変化すべきと思う。変化すべき、というより手首の角度変化を使って素早く次の音に移りかつ移った後に完全に静止して、音階変化のくっきり感を出せるようにするのが望ましい。やってみるとわかるが、指だけ動かすのと手首だけ動かすのとでは、手首のほうがはるかにくっきり感が出せるし、つまり移動スピードが早い。
すっきり、くっきりとした演奏をしてみたいと思うかたは右手の手首の角度変化に意識を集中してみることが第一歩である。
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まさにこのお話の悪い例の人です
先生の演奏する形を真横からも見てみましょう。自分の演奏の撮影も横からもやってみましょう。
(そういえば、ずっと前に、練習で演示いただいているところを横からビデオ撮影したかったのに、どんどん正面向きになられて追いかけっこみたいになった覚えがあります。横から撮りたいときはそう言いましょう。≪私は言いそびれました。≫)
別に演奏方法に決まりはないと思います。
テルミンの場合「こうだ!」という定義をする傾向に問題があると思っています。
テルミンminiの映像がネットに沢山ありますが、みんな自由に弾いていますし上手です。
テルミン学習帳、表紙絵を拝見しました、なごみます。 佐藤さん、もちろん買いますので、サインくださいね!←ミーハー
>mienoさま
わたしは習ったこともなく、全く違う奏法なので、大きな声では言えませんが(^^;ゞ(小さな声では聞こえない(笑))
こちろうさんをはじめとたみなさんの奏法は、特に奏者個人動きに不自由がない場合、いちばん身体にやさしいくて移動スピードの出やすい奏法だろうと思います。 だからイチオシなんだと思います。
でも、要はリニアな動き方、つまり同じ場面ではいつも同じ動きになるようであることが、安定した演奏につながるのだろうと思います。 だからこちろうさんのおっしゃるように、手首と指を使う奏法ならばいつも両方が動くようにすることがポイントなのですね。
というわけで、一定した「癖」であり、身体に負担(腱鞘炎のリスク等)がかからないないのであれば、かまわないとわたしも思います。 もちろん、それを変えたほうが弾きやすくなると自分で感じれば変える練習をする甲斐はアリですよね。
結局は、出で来る音が全て、それに尽きると思います。
で、その下に、大学院さまとmienoさまに宛てて書いたつもりでした、紛らわしくてごめんなさい。
アドバイスありがとうございます。
具体的な方法論についてはお教室で。
生徒さんにとって「こうあるべき」と引っ張ってもらえる人があることは、ほんとに心強いと思います。
多数の人が弾きやすい奏法というのは存在すると思いますし、特に理由がなければそれを習うのがいいと思います(^^) 自分が奏法の選択の余地がないこととは別の次元で。
佐藤ではありませんので、一応、お知らせいたします。
奏法の選択の余地がないとありますが、世界中、誰だってテルミンの奏法は自由です。
アンカーが不適切な位置に入っていて、大学院さまが佐藤さんであるように読める形になってしまいました、直後に気がついて訂正したのですが、重ね重ねごめんなさい。
奏法についてですが・・・世界中のほとんどのみなさんは、もちろん奏法の選び方は自由だと思いますよ(^^)
でも、わたし場合病気による障害で、手首が全く動かず指もあまりちゃんと動かないという状態なので、肘より上を使うしかなくてほとんど選択の余地がないんです。 これが「別の次元」である理由です。 もし、1つしかメニューのないレストランがあったとして、どうぞご自由にお選びくださいと言われても、虚しいだけですよね? 個人的にはそんな状況なんです。 説明不足で申し訳ありませんでしたm(__)m
私が書くとなんだか誤解を与えそうなことをストレートにおっしゃっていて感動すら覚えました。