白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

中国語字幕ドラマ「監査法人」

2009-01-13 15:02:34 | 仕事
ずっと以前、NHKドラマ「監査法人」のことをこのブログに書いたのを覚えているかしら?
職業が監査人の私としては、大変興味深く見させていただいたドラマだった。

それが実は今中国人の同僚の仲ではやっていてびっくり。
ねぇ、知ってた?
日本語のドラマって、中国語のサイトの方が充実していろいろ見れるんだよ。
まぁ、パクリっていうか著作権全然無視してるとおもうんだけど、アニメでもドラマでも音楽でも、日本のものはほぼ何でも中国ごのサイトで見つけることができるの。

っで、これ
http://www.tudou.com/programs/view/t4gqtf2d5Sw/

中国語の字幕があるだけで、私が見たのと同じドラマ。
無料で見れるよ。



ラスベガス3日目。

2008-12-29 14:35:49 | 仕事
ラスベガスって、南のほうで砂漠の中で暑いとばかり思っていた。
結構寒いのにびっくり。

タクシーの運ちゃんに聞いてみると、やっぱり例外に寒いらしい。

なぁんて、言ってたら午後になって雪がちらほら。
5時ごろ、さて空港に向かおうかというところで、見知らぬおっちゃんが、「空港は雪で閉鎖されたらしいよ。」

「はぁ~~~~?雪って、たったこれしきで閉鎖はないでしょう。」

ど、どうしよう。
帰れないじゃん。

おどおど、パニック。

とりあえず、すぐにホテルを取る。
それからボスに電話でいきさつを知らせる。

じつは同じ日に例の昭君はユタ州にこれまた仕事で行っていました。
ボス曰く、彼も雪のため足止めになっているとか。
でもあちらは大雪ね。
携帯にメールを送って、励ましあう。

まぁ、帰れないものはどうしようもない。
せっかくだからもう一晩ラスベガスを楽しんでいきましょう。

雪で外に出たくないし、きーちゃんとは連絡がつかないしで、私は一人バーにでも出かけることにした。

そういえば、会社を出る前同僚の一人に
「ラスベガスに一人で行くのに、結婚指輪をはめていかないのか?」
っとあきれたように言われた。
結婚指輪をはめてないのは、わざとじゃなくて太って入らなくなったから仕方ないのよ。

夫にメールで
「バーにでも行ってビール飲んでくる。スロットマシーンでもやってみるよ。」
っと入れるとその答えは
「どうぞ楽しんで」とのこと。
同じようなメールを昭君に送ると。
「え?バーに一人で?危ないよ止めときなよ。」
とのこと。
どっちが夫や?

この夜、一人でうろうろして軟派された数は5回。
あの、私既婚30代二児の母ですけど。。。
まぁ、まだまだ女としていけるということで、嬉しく思おうではありませんか。
もちろん、その一人と遊ぶなんていう勇気も度胸も興味もなく、10時にはホテルに帰ってきて寝ました。

結婚して9年近くが過ぎ、初めての一人旅。
独身気分を満喫した出張でした。

あとで聞いた話だけど、ラスベガスに雪が降るのは8年ぶり、雪で空港が閉鎖されるのは29年ぶりだそうです。
キーちゃんとの旅行と重なるし、なんていうタイミング。

ありがた迷惑。。。

2008-10-19 08:18:24 | 仕事
クライアントの会社のなかで、一人日系人の会計担当者がいる。
彼は確か日系三世。
日本語は全くわからない。
日本にも行ったことがない。
私から見れば、アメリカ人。

実は彼は私と同じ福岡出身だという。
もちろん、彼がではなく彼のご先祖はという話だけど。

それにしてもまぁ、ここまでブサイクなやつが存在するのか?っというほどお世辞でもハンサムとは程遠いルックス。
ちびでデブで目は開いているかどうかわからないほど小さい。
今何歳なのか知らないけど、たぶん40は軽く過ぎていると思う。
でも、独身。

不器用というかなんと言うか、決してフレンドリーな性格でもない。
いつもぶっきら棒な話し方をして、相手をいやな気分にさせる。
服もダサくて、いつもずり下がりそうなズボンを5歩歩くたびに引っ張りあげている。
とにかく、できたら一緒には歩きたくないそんな中年男。

そんな彼に、いやに気に入られてしまった私。
上場企業だから、3ヶ月ごとに四半期リビューをやらなくてはいけない。
3ヶ月ごとに私はその会社に出向いて監査をするわけです。

行く度に、必ずランチをおごってくれて、家でとれた野菜や果物なんかをたくさんくれる。

今回も段ボール箱にいっぱい、きゅうり、さやインゲン、トマト、りんご、なし、などたくさん持ってきてくれた。

彼はサンノゼジャパンタウンの近くに住んでいるらしく、手作りで売っているお饅頭の店やお豆腐の店があるとかで、買ってきてくれる。

「くれるんだったらもらっておきましょう」といつもいただいている。
社交辞令で、「すごくおいしかったです。ありがとうございました。」
っと言うと、お店の場所や行きかたを事細かに教えてくれる。
これまた社交辞令で「いつか行ってみたいです。」
っというと「昼休みに連れて行ってあげるよ。すぐ近くだから」っということになってしまった。

おいおい、ただでさえ残業だらけだというのに、ショッピングなんかしている暇はないっつ~の。

いやいやながら、断るのが下手な私は、彼の車に乗ってサンノゼジャパンタウンまで行くことになった。
会社からは、車で15分程度のところ。
確かに遠くはないけれど、でも往復で30分。
ショッピングしている時間も含めて1時間。
そんな時間があったら、1時間早く帰りたいよ。

「ここのお店の魚はおいしいんだよ。君も買っていきなよ。」
さ?さかなぁ~?冗談じゃないっつ~の。
「いえ、魚は生ものですから悪くなるといけないので。。。」
それとなく断ってみる。
「会社に持って帰って冷蔵庫に入れたら大丈夫だよ、帰るとき用に僕がクーラーボックスを持ってきたら、それに氷を入れて持って帰ればいいよ。」
な、なにぃ~、わざわざクーラーボックスまで持ってきて用意周到なの?
そんなこと言われたら、断ることもできず、さばを一匹かって帰ってきました。

行く度行く度に、貢物を持ってくる彼。
しかも、監査人全員に少しずつってんじゃなくって、私にだけ持ってくるんだもん。
ほかの同僚たちからは、「ずいぶん気に入られてるねぇ。」と茶化される。
全然うれしくないんだけど。。。

ありがた迷惑とはまさにこのこと。
とほほほほ。




厳格監査とは

2008-09-07 15:29:08 | 仕事
念願だったドラマ『監査法人』をやっと見ることができた。
思ったよりずっと奥が深くて面白かった。
舞台はバブル崩壊後の銀行による不良債権問題から、
ライブドアに象徴されるようなベンチャー企業と時代をそのまま反映させていて、日本の経済そのものを追う構成。

日本の外部監査役は企業と癒着していて、ちゃんと機能していないということは昔よく言われていた。

ドラマでは、厳格監査を目指す若手と、昔ながらのやりかたを通そうとする会計士が対立する。
結局、昔ながらのやりかたで企業の粉飾決算を見逃してきた理事長は警察につかまり退任させられる。
ドラマでは、日本経済が国際的に強くなり、世界の投資家から信頼を得るためにも、
もう以前のような監査をしてはいけないとの趣旨を強調しているようだった。

でも、これまで行われてきた企業癒着形監査を完全に悪と決め付けてないところが面白い。

粉飾決算は絶対に認めてはいけないとの趣旨は一貫しているものの、
監査は厳格にイエスかノーか白黒決めるだけではダメだと暗に示しているところが日本らしい。

私は日本の監査現場で働いたことが無いため、はっきりとしたことはいえないものの、
アメリカの方が厳格監査の追及はもっと厳しいものがあるとおもう。

特に上場企業監査の場合、監査報告書にサインするパートナーは5年ごとに替わらなければならないし、
3年に一度は証券取引委員会からの監査を受ける。

そんなアメリカであっても、監査の世界が正しいか間違っているか、イエスかノーかの世界だとは思わない。
実は最近になって、私もようやくクライアントの立場や意見に耳を傾ける余裕が出てきて、そう感じるようになってきた。
明らかな粉飾決算は別としても、監査をすれば修正が必要な点を必ず発見する。
複雑で、しょっちゅう変わる会計原則を、いちいち調べながら帳簿つけをやっているクライアントなんてほとんどいないし、
中小企業の会計担当者なんて、ちょっと簿記を勉強した程度で、会計原則に精通している人なんてそんなにいるものではない。
監査とは、不正を見つけることよりも、正しく会計原則に沿った決算報告をつくることのほうがメイン業務だと私は思う。
だから、意図的ではない間違いをたくさんたくさん修正するわけです。

今までは、間違いを見つけると仕事をした気分になるし、クライアントが知らなかった会計原則を説明して修正を加えるのは、
自分が知識ある有能な会計士だと証明しているようで満足感のようなものを感じていた。(←性格悪い?)
でも今では、よっぽど額が大きいものでない限り、少々はクライアントの意見を聞いて修正を加えたり、加えなかったりする。
この“大きい額”というのは、監査の世界では"tolerable misstatement"と呼びAudit Standard(という監査法)に基づいて計算された額で、私が適当に決められるものではなく
これを超える額のものを見逃すと、監査人としての責任を問われるのだけれど、逆に言えばそれ以下のものはある程度こちらの判断にゆだねられる。
クライアントにとって都合のいい修正は入れて、都合の悪い修正は入れないなんてことはしょっちゅうある。
人によって意見は異なると思うけど、私はこれって必要なことだと思う。

ドラマは、思ったより単純明解で分かりやすく誰が見ても楽しめるものだったんじゃないかしら。
あら、あなたは見てない?うちにビデオあるから、貸してあげるよん。

泣きそう

2007-01-09 15:36:36 | 仕事
最近仕事に行くのが怖い。

できないことを任されることほど、ストレスを感じることはない。
ストレスだけじゃない、自己嫌悪に陥る。

だいたいねぇ、私はまだ仕事を始めて1年ちょっとなんだよ。
まだまだ知らないことだらけで新入社員同然なのに、がんがん責任の思い仕事を任されてできるわけないじゃないかぁ~~~!

問題は離職率が高いこと。
私が入社した時にいた社員はどんどん辞めて、もうほとんどいない。
代わりに新しいのが何人も入ってきた。
気づけば社員の半分以上は私よりあとに入った人なんだもん、信じられん。

だから1年ちょっとでも、先輩なわけで責任のある仕事を任されることになる。

今は4つの会社を掛け持ちで監査している。
どれも私が監査チーム責任者をやらされている。

これがまた、一人で小さい会社を任されるのと、大き目の会社の監査チーム責任者になるのとでは、苦労の度合いが違うわけです。

何も仕事はできんくせに、プライドだけは高い若い兄ちゃん姉ちゃんたちを教育するのは難しい。
それに大きい会社は、これまでに私が出くわしたことのない特殊なことが多くある。
右も左もわからんのにクライアントの対応は全部一手に任されている。

小さい会社の場合、やり取りは相手方の会計係りの人とだけ。
あっという間に会計係りの人と仲良くなって、そんなに緊張することはない。
でも大きい会社の場合、すべてにおいて代表者がちがう。
専属弁護士さんと連絡をとることも、しょっちゅうある。
肩書きの偉い人と話すのは、必要以上に緊張する。
下手な英語が余計に下手になる。

E-メールもガンガン入ってくるし、電話もじゃんじゃんかかってくるし、もうやめてくれぇ~~~っと叫びたくなる。

完全に私のキャパシティーを超えてるのよ。

今日なんて、優先株について話があると言われ電話をしたものの、だいたい優先株の会計処理の仕方すらよくわかってないのに、話を聞いてもチンプンカンプン。
「約束手形$○○○分を、優先株に変換してどうのこうの。。。。」
あ~、もうだめ。
私には手におえない。
恥を捨てて大ボスに泣きついた。

「今○○さんと優先株について話をしているんですけど、意味が全然わからないので電話代わってもらえませんか?」

クライアントには同じことを2度説明させてしまった。

もう! できもしないやつに、こんな仕事を任せるほうがおかしいのよ!
っと怒ってはみるものの、役立たずな自分が情けなくって自己嫌悪に陥る。

もういやだぁ~、私にはできないよ、無理無理。
もっと簡単な仕事ちょうだい。

私さ、単純作業でいいから簡単な仕事がしたいな。
私にでもできる仕事どっかにないかなぁ。
できれば電話には出たくないし、外との交流は避けたい。

明日はどんな苦難が待ち受けているんだろう。
もう、泣きそう。

晴れ時々土砂降り

2006-10-04 14:41:45 | 仕事
今日で仕事を始めて1年になる。
早かったなぁ、この1年。
まぁ、なんだかんだと泣き言を言ってきたけど、気分的に少しは慣れたのではないでしょうか。
もちろん慣れたというのは、仕事ができるようになったという意味ではありませんよ。
仕事という点では、まだまだ新前。

なのに、周りをぐるっと見渡してみると、私より新しく入ってきたやつばかり。
気付けば私は古株の一人。
信じられん、この回転の速さ。

それにしてもこの1年、自分の感情の起伏に振り回された1年だったなぁ。
ある日は、「この仕事だぁ~い好き。私は監査人になるために生まれてきたのよ。天職だわ!」
っと思い、またある日は
「こんなんやってられん。私はこの仕事には向いてないのよ。もうだめ、明日辞める。」っと愚痴をたれる。

ある日は、「お?私の英語もずいぶんと上達したじゃん。英語なんか怖くないわ、私はプロフェッショナルな仕事をしてるのよ!学生なんかとはレベルが違うんだから。」
っと思ってみたり、でもある日は。
「あ~ダメ、全然ダメ。何にも通じん。何しゃべってか全然わからん。もともと私に英語なんて無理だったのよ。あ~、情けない、あ~、惨め。もういや日本に帰ろう、明日帰ろう。」と思いつめては、夫に「日本に帰らなきゃ離婚する。英語を使った生活をしている限り、私の人生が幸せになることはありえない!」などと言って困らせたり。

まぁとにかく日本のお天気も顔負けなくらい、ころころと晴天になったり土砂降りになったりしておりました。

多分今後も続くことでしょう。
気の毒なのは夫だ。

まぁ晴れの日より雨の日の方が多いけど、仕事をしてない時より人生への満足感のようなものはある。

1年目より晴れの日が増えるように、2年目も頑張るぞ!

辞書に載ってない言葉は使わないでくれ!

2006-09-21 14:50:25 | 仕事
英語で仕事をするというのは、見えない苦労もたくさんあるのです。

アメリカの会社では、個人の机は中途半端な壁で区切られており、お互いの顔は見えない。まぁ小さいながら自分のプライベートなスペースがそこにはある。
お互いの顔が見えないからなのか、社内でもE-メールのやり取りをすることが多い。
うちの会社ではインスタントメッセージ(Yahooメッセンジャー等チャットするやつ)を全員登録していて、ちょっとしたことならインスタントメッセージでコミュニケーションを取る。

例えば、「ねぇこの書類捜してるんだけど、見なかった?」とか「ちょっと来てくれない?」とか、「ねぇこういう場合どうするの?」とか、又は「ランチ何食べる?」など等、ぽんぽんとやり取りするわけです。

これがどうも好きではない。
なぜかというと、みんなすっごく省略短縮して書く。
例えば "Are you~~?"だったら"r u~~"と書く。
Thanksなんかでも、Thx。
頭文字だけで書く場合も多い。
有名なやつで言うとASAPがその例。As soo as possibleの略ね。
慣れてはきたけれど、「え?なにこれ?」っというのはいまだによくある。

数日前は、Taxの上の人からメッセージが入って
"Do u have the financial stmt?" っとあった。
はて?financial stmtってなんだろう。stmt? stmt.....????
わからないから正直に聞いてみた。
「あのエスティーエムティーってなんですか?」
「financial statementのことだよ。」
「あ~~、ステートメント、なるほど~~。」
「おいおい、Financialまで言ってるんだから、想像つくだろう。」
悪かったわねぇ、私は想像がつかなかったのよ。プン。

しかし困るのは短縮だけではない。
面と向かって話していたり声が聞こえれば、知らない単語や表現が出てきても話し方や声のトーンから大体想像がつくのだけど、短く書かれると全くわからないことがある。

例えば。。。

ちょっと手伝って欲しいことがあって、インスタントメッセージを同僚に送った。
"Can I ask you a favor?"
っでその答えは、

"ASK AWAY"

・・・・は?
なにこれ、頼んでいいと言ってるの悪いと言ってるの?


数日前のこと、先輩社員に至急○○を作ってくれと頼まれて、言われた通りそれを作り、インスタントメッセージを入れた。
「できましたけど、これでいいですか?」
数分後戻ってきた返事は

"YOU ROCK!"

は? いいと言ってるの?悪いと言ってるの?

お願いだから、辞書に載ってない言葉は使わないでくれ。

これらの表現を夫に聞いてみると
「すっごくよく聞く普通の言い回しだよ。まぁスラングだし俺はあんまり使わないけどね。それでも何年もアメリカに住んでいながら今まで知らなかったほうが不思議だよ。」っとのこと。

なによ、辞書にも載ってなくて、あなたも使わないんだったら、いったい何所で学ぶと言うのよ!

さぁ皆様はこれらの表現知ってます?

(続)とんでもないクライアント

2006-09-17 07:29:27 | 仕事
前回に続き、そのとんでもないクライアントの話。

いろいろとかかわるうちに、このクライアントの正体が見えてきた。
どうやら6年前に若い男が2人で始めたインターネットのサイトを運営するベンチャーのようだ。
そのサイトは個人で取ったビデオなんかを載せるというだけのシンプルなもの。もちろん他の人が載せたものを見ることもできる。
よくテレビでやってるじゃない、面白いビデオ集みたいなの、あれのインターネット版。
無料で載せることも見ることもできるから収入はそのサイトに載せる広告収入がメイン。

それが最近になってかなりのブームを呼んでいる。
この会社は今のところそんなにぼろもうけをしているわけではないのだけれど、潜在的に伸びると見た大手の会社が買い取ると言い出したようだ。

初めから大きな儲けなど考えてなかったこのコンピューターオタクお2人にとっては願ったりかなったりの話。
買取価格は知らないけど、まぁ最近の似たような話から考えると○十億円程度でしょう。
そいつらにとっては宝くじにあたったようなもの、絶対に逃したくないおいしい話。

買収合併にはかならず必要な監査済み財務諸表、それがない。
相手の気が変わらないうちに一日も早く準備する必要がある、とそれでうちに転がり込んできたと言うわけ。

しっかし、この会社の会計帳簿はめっちゃくちゃで、どんぶり勘定もいいとこ、はっきり言って会計とはなんぞやということすらわかってない。
だって、銀行口座ですらビジネス用のものを持ってなくて個人用口座をそのまま使っているというずぼらさ。
会計監査というよりは、5年半分の会計帳簿やり直しに近い。
もちろんこんなんじゃ監査どころではありません!っと2週間でやるというお話はお流れになったみたい。

とりあえずよかったぁ~。
それでも大急ぎでやるということには変わりないでしょう。

それにしても、世の中には面白い会社がたくさんあるものだ。

忙しいのは嫌い

2006-09-15 13:57:48 | 仕事
明日9月15日はコーポレーションのTax締切日。
タックスの人たちはバタバタと走り回っている。
他人が忙しいのは見ていて楽しい。
なぁ~んて余裕かましていたら、とんでもないクライアントがやってきた。

2002年から2006年6月までの監査をやってくれというもの。
財務諸表5つ分の監査なんだから、もちろん時間もかかる、なのに2週間でやってくれという。
そんなの絶対に無理です!っと言ったところ、2週間でできたら監査料を2倍払うと言い出した。たぶん財務諸表一つに200万円くらいだから、5つで1000万でしょ。2倍っていうことはプラス1000万の儲け?(わかりやすく円表示にしました)
よっぽど切羽詰っているご様子。
でもいったい何に監査済み財務諸表が必要なんだろう。
普通銀行などからお金を借りる場合、監査済みのものを要求されるけど、監査料を倍払ってもいいって言うんだから、資金面で困っているわけではなさそう。
だとすると合併かなにかかも。。。
いや新株の発行か何かで株主に開示するためかなぁ。。。

って理由はどうでもいいんだけど、どんなに高いお金を払っても2週間は無理!っと言っているのにそれを聞かないで上のやつが引き受けてしまったから大変。

全員今の仕事をいったん中断してこのクライアントに取り掛かれって、そんな無茶な!
普通はクライアントリクエストリストというものを先に送って、ある程度必要書類を準備していてもらう。
それから監査が始まってもっと詳細な部分(領収書やレシートなど)が必要になると随時クライアントに要求して見せてもらう。
だから必要書類を引っ張り出して用意するのはクライアントの仕事なのね。
なのにこのクライアントはリクエストリストを送る前に、会計部署のキャビネットの中身をすべてダンボール箱に入れてうちにもってきたから驚き。
次から次へと運ばれてくるダンボール箱。
おいおいなによこれ、何が何所にあるかなんてわかんないじゃない!このダンボール箱から必要書類を捜せっていうの?そんなバカな。

ってなことで、ちょっとした戦争が勃発してしまった我がオフィス。
どうなるんだろう?
明日から泊りがけで仕事なんて嫌だからね。
だいたいさぁ、クライアントが倍の監査料を払ったとしても私の給料は変わらないわけだし、もちろん残業手当なんて存在しないんだから、迷惑この上ないんですけど!


地震?

2006-07-27 08:24:05 | 仕事
いつものように、パソコンに向かって仕事をしていると、ん?地震? 机が揺れている。
パソコンの画面も微妙に震えている。なんだぁ?

地震で言うと震度3くらいかなぁ。
でも地震と違うのは小刻みに1秒~2秒間隔で揺れていること。
なんだ?なんだぁ?

みなさん同じように感じたらしく立ち上がっている。
よく耳をすますと、遠くの方でバーン、バーン、という音が聞こえる。
どうやらこれはビルの基礎工事が原因のよう。

今うちの会社のオフィスビルの裏の方(写真に写っている範囲内だけ)で、巨大ビルの建設計画が4つか5つあるらしい。
っで、そのうち3つは工事が着工している。
この辺りは埋立地のため、高層ビルの建設には、強固な基礎工事が必要だ。
硬い岩盤に基礎を築くため、鉄柱の回りをコンクリートで固めたような巨大な柱を地中に打ち込んでいる。
この揺れと音は、その柱を巨大なハンマーで叩き込むときに発生しているようだ。

聞いた話によると、その巨大ビルの一つはなんと80階建てなんだって。
おいおい、こんなに地震の多いサンフランシスコで80階なんて大丈夫か?ここはシカゴじゃないんだから、高さを競わなくてもいいでしょうに。。。

しかし本当の問題はうちの会社に隣接して50階建てのビルができるということ。
これはまだ着工してないものの、年内に始まるらしい。
基礎工事が始まると震度3ではすまないかも。
うちのビルが25階建てだから、完全に影になってしまう。
まぁ、私のランチスポットとは反対側だけど、せっかくの眺めがなくなっちゃうのも惜しい。

現在お隣は駐車場。
この駐車場をつぶして50階建てのビルが建つんだって。


どうでもいいけどこの駐車場、土地を有効に利用していると言うか、、、すごく無理やりな停め方じゃない?一番奥の人が今出たいって言ったらどうするんだろう?
日本だったら、出る時間を先に聞いておいて、それを考慮して停めそうだけど、アメリカの場合、「あんたの車は奥にあるから数時間後にまた来て」って言われそう。