白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

辞表提出その後

2009-11-25 10:32:22 | その他
11月30日を最後の日に辞表を提出し、残り出社日数が2日となっても、実はまだ辞表を正式に受理してもらってない。

やめる理由1
朝スクールバスが来るまで家を出られないため、出社が9時に間に合わないことが多い。そのたびに会社に電話を入れなければならないため、毎日がストレスに感じる。

会社側の条件
朝は9時半まで出社すればOKとする。


やめる理由2
忙しいシーズンが大変、残業が多すぎる。

会社側の条件
スケジュールを立てるとき必ず私の承諾を得る。私が担当するクライアントの数を減らす。


やめる理由3
肩書きがAudit Senior (マネージャーではない)にしては責任が重過ぎる。

会社側の条件
来年にマネージャーに昇格する。


それから、
上の条件でもまだ仕事と家庭のバランスが難しいようであれば、一日6時間労働のパートタイムに変えることもできる。

そして最後の一つ、
今は精神的に辞めたい時期になっているだけかもしれない。時間がたてばまた考えが変わるだろう。1ヵ月半の休みをあげるから、じっくり考えて来年1月中旬に戻ってきなさい。

そして小ボスの一言。
あなたはよく働くし、必ず締め切りまでにやってくれるから、どうしても仕事を回してしまうというか、頼ってしまう。あなたに負担がかかっているのはわかっていたものの、手を打たなかった私が悪い。だからもう一度私にチャンスをちょうだい。スケジュールを立てるときにはかならずあなたに負担が行き過ぎないように気をつけるから。
それに、今辞めるのはどう考えてももったいない。監査を辞めて一般の会社の会計係になってしまうの? あなたは実力も知識もある。うちならあなたの力が存分に生かせる。他の会社に移って監査を辞めて、本当にあなたの力を発揮できる仕事がそう簡単に見つかるとは思えない。
一ヵ月半休んで、体も心もリフレッシュしてもう一度戻っていらっしゃい。


どうでしょう。この条件であればやれる気がする。

それで結局、一月中旬まで休みをもらうことにしました。


こんな自分に、ここまで価値を見出してもらえるなんて自分は幸せものだと思う。読むのは遅い、書くのも遅い、しかも間違いだらけ。へんてこな英語をしゃべる。こんな私を使ってくれるだけでありがたいと思っていた。
今ここまで言ってもらっているのに辞めるのは、裏切り行為のような気がする。


夫も「サポートするよ」と言ってくれてるし、もう一回、トライしてみますか。

恋の行方は???

2009-11-21 08:14:13 | その他
日本からのお友達が遊びに来た。

このブログに何度か登場したから、覚えている人もいるでしょう。
去年の12月、同僚の一人を紹介した、あのキーちゃん。
この二人はそのごもずっと続いていて、
Eメールの交換や、ウェブカメラつきインターネット電話でずっとお話していて、
そして今回約一年ぶりに再会することに。

先週、金土日とデートをして、平日も夜ご飯を一緒に食べに行って、
そして家に一泊泊まってまた今週末は金土日とデート。

彼はアメリカ国籍持ち台湾人。
キーちゃんは中国に1年の留学経験がある。

二人の会話はどうやら中国語がメインのよう。

デートの後の月曜日、彼と会社で話をすると、
今まで見たこともないほど、デレデレの彼。

あ~やだ。

久しぶりに会った、キーちゃん、こちらはこちらでまた
メロメロに恋しています。

紹介したあのときは、半ばじょうだんだったものの、
こんなにうまくいくとは。。。

この二人、このまま行けばちゃんとお付き合いして結婚しそう。



私の出番はこの辺でおしまい。
頑張れ!ウェディングベルがなる日まであと少しよ。

辞表提出

2009-11-21 07:35:09 | その他
先週の火曜日に辞表を提出した。

普通先に仕事を見つけてから辞めるものかもしれないけれど、また忙しいシーズンが始まってしまうと、5月まで動けなくなってしまうので、次の仕事は決まってないけれどもう辞めちゃう事にした。

前々から監査の仕事は子持ちママにはふさわしくないと思っていた。
日本でもそうだと思うけど、会計士にとって監査の仕事って修行の場のようなもの。
だから、同僚はみんな若い。
30代中旬二次の母の私がやる仕事ではない。

それで思い切って辞表を提出。

でも、辞表を提出するとなんだかすごくさびしく悲しく感じられて、涙があふれて止まらない。

人の移動が激しいこの仕事、
いままでたくさんの人が辞めていくところを見てきたけれど、こんなにおお泣きしてやめた人なんて見たことがない。

みんな、不満を抱えて爆発してやめたくて辞めたくて出て行く。
辞めるときは「せーせーしました」と言った感じ。

しかし、私の場合。。。

確かに不満はいっぱいあった。
でも、得ることのほうが多かった。

英語もろくにしゃべれない私を雇ってくれたこの会社。
あのときは、私を雇ってくれる会社なんてあるわけがない、
私にできる仕事なんてあるわけがない。
英語もろくにしゃべれない私を欲しいと思う人なんているわけがないと思った。

キャリアを積むには経験が必要。
経験をすごく重要視するアメリカでは特に最初の仕事を得るのが難しい。

日本では仕事の経験があったものの、アメリカではゼロ。

その私をここまで育ててくれたのはこの会社。
今なら自分でいうのもなんだけど、一人前の会計士だと思う。

つらいこともあったけど、楽しいこともいっぱいあった。
毎日がドラマだった。
大変だけど嫌いじゃなかった。

涙があふれて止まらない。


今までたくさん人が辞めて行ったけど、あまり引き止めているのを見たことがなかった。
これがアメリカのやり方なのか?
あっさりしたものだと思っていた。

私がやめれば会社は困る。
日本人の気性なのか、私ほどまじめに働く人はいない。
へんてこな英語はしゃべるけれど、でも責任のある位置にいて
私しかできないことも多い。

さぁ、会社側はどう出るかと少し興味しんしんだった。

一日目、大ボス(男)に辞表を提出。
「話を聞こう。」
と理由を聞いてくれた。
いろいろ言うと、いろいろ解決策を提案してくれた。
それで、少し考えさせてくださいとひっこめてから数時間後
「夫と話をしました、やはり気持ちは変わりません。」
「そうか。。。」
っと2回目はあっさり辞表を受け取ってくれた。

二日目、小ボス(女)と話をする。
やっぱり女はちがう、徹底的な引きとめに出てきた。

「大ボスに彼女を辞めさせるなといわれたのよ。」っとのこと。

え?結構あっさりしたものだと思ったんだけど、そうじゃなかったんだ。

求められていると思うと、また辛くなる。
いろんな条件を出されて、これなら働けるんじゃないかとも思う。

夫は、「もう何も聞かずに辞めて、家の近くで仕事を探そう。かならず何かあるさ。」
っという。

ゆれている私。

あんなに辞めたかったのに。
あんなに文句ばっかり言ってたのに。
今となっては、すべてがいい思い出に思える。
辞めてしまうのは、もったいない気がする。

わからない。
どうしていいのかわからない。

たい君の学校

2009-11-08 03:06:54 | 子供
マー君の学校を決めるのに、難聴を最初に考慮せざるを得なかったけれど、
たい君には日本語もできるようになって欲しいと願う私。

お友達のるみ子さんに誘われて、最近バークレーにできたばかりのバイリンガルスクールを見に行ってきた。

ここは日本語・中国語・英語の私立学校。
とは言っても3ヶ国語やるわけではなく、
日本語クラスと中国語クラスに分かれるらしい。

3歳までは日本語も中国語も同じクラスで、3歳から分かれるようだ。
3歳から小学校入学までは、午前中が日本語又は中国語のみで、
午後は英語。
英語のときは、どちらのクラスの子も一緒になる。
小学校からは、午前が英語で、午後から分かれる。

校長先生の話では、
「私たちが目指すのは完全バイリンガルです。
他の多くのバイリンガルを看板にあげている学校のように、
ただ『外国語に触れさせる機会を与える』程度ではありません。
学校内で、英語のクラス以外での英語の使用は禁じています。」

だれかが、「あの学校は厳しいわよ~~~」っと言っている意味がわかった。

でも、私はそっちのほうがいい。

日本語ができるって、何をもってできると言うのか。
アメリカ人はみんな、マー君のことをバイリンガルだ、日本語ができるともてはやす。
本人も日本語ができると思っている。

でも私からみれば、マー君の日本語なんてでたらめであんなの日本語じゃない。
語彙だって英語に全然付いていってないし、
文法だってめちゃくちゃ。
読み書きどころのさわぎじゃない。

たい君だけでも日本語ができるようになって欲しい。
将来役に立つからというよりも、ただただ親子で不自由なく会話がしたいだけ。

たい君をこの学校に入れたい。

月謝は一月約$1600。
それに諸所の費用が加わって、年間約$20000。
日本円でいうと年間約200万といったところだろうか。

高いけど、無理な額じゃない。


それにお金の問題じゃない。

日本行きをあきらめたのは、日本の長い勤務時間を考えると家族の時間がなくなるから。
私たちは日本に住むという魅力よりも家族の団欒を選んだ。

だから今はお金よりも、親子の絆に不可欠な私との共通言語を選びたい。
そして心の通った会話がしたい。


夫は全面的に賛成してくれた。

ただ、、、送り迎えが問題。特に朝の送り。

バークレーと言っても、オークランドの境で車で片道15分から20分かかる。
マー君のスクールバスが来る時間や私の出勤時間を考えると、
はっきり言って毎朝送るのは無理だ。

問題は私がサンフランシスコまで電車通勤しているせいだ。
もし、たい君を降ろしてそのまま車で通勤できるんだったら問題ない。

転職・・・しますか。

辞めたい辞めたいといいながらこれまで続けてきた会計監査の仕事。
小さい子供をもつ母親がやる仕事じゃないのは百も承知で今まで無理してきた。
そろそろ潮時。

よし、転職しよう。