白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

中学受験

2015-01-16 11:18:13 | 子供
長男は今5年生。ここアメリカでは6年生から中学生です。

とにかくバカな長男だけど、なぜか勉強はよくできる。
日本語以外の勉強を家でやらせたことなどないのだけど、算数なんてちょちょいのちょいとやってしまう。4段階評価の4以外取ったことがない。

まぁアメリカの学校がよっぽど簡単なんでしょうっと思っていたけど、簡単すぎるというのも問題のようなきがする。
せっかく頭が柔らかいこの時期を、アメリカの公立学校で無駄に時間を過ごすより、やりごたえのある勉強をさせてあげたいと思い、私も色々と数学の強い学校を探して、いいところを見つけました。
しかもうちのすぐ近く。
よし!ここにしよう。

他にも私立中学はいくつかあるものの、学費がすごく高いので、ど~~~しても入れたいと思わない学校にこの学費を払う気になれない。
行きたくないところを受験しても仕方がないので、一本に絞って望みをかけることに。

倍率はざっと5倍。
成績表、推薦状、過去二年分の統一テストの結果を提出。
そして、筆記試験と授業参加査定によって合否が決まります。
面接ではないんです、授業参加なんです。
15人から20人程度のグループに分けて、実際に授業に参加して、学校側はその参加の態度を見るというもの。
面接より、一人一人がよく見えるのでしょう。


長男の成績表は抜群に良い。
統一テストの結果も満点で非の打ち所がない。
きっと先生も素晴らしい推薦状を書いてくれたはず。
筆記テストもたぶん大丈夫でしょう。

ただ問題はこの授業参加。
そして昨日がその授業参加査定日。
親はドキドキ。

「いい?ちゃんと先生の言うことを聞くんですよ。」
「ちゃんとしなさいよ、ちゃんと!」
なんども言ってお送り出しました。

8:30から12:00までの授業参加。
気になって仕方なくて、校庭の垣根から覗いてみると、みんなが移動しているのに、うちの長男だけはよそ見していておいて行かれているのに気付いてない!
このやろ~~~、ちゃんと周りを見て行動しろぉ~!
あ~、腹が立つ。大丈夫かあいつは?
ずっと見ているわけにもいかないのでとりあえず家に帰る。
しかし気になって仕方ない。
なにも手につかない。
お迎えに15分も早くついてしまいました。
学校の方が、「こちらから様子を見ることができますよ。」っと私を案内してくれた。

すると・・・
みんなピシっと座って先生を見ている中で一人だけそわそわフラフラ動いているバカ息子を発見。
手遊びをしてみたり、フラフラ揺れてみたり、寝そべってみたり、一秒としてじっと座ってない。
後ろから行って蹴飛ばしてやりたいほど腹が立つ。
こんの~、バカたれ~!!!
情けなくて涙が出て来る。

怒鳴り散らしてやりたい気持ちをぐっと我慢してとりあえず車まで。
車のなかで爆発。
「なにフラフラぶらぶら動いてんだこのバカたれ!ちゃんと先生の話を聞くように言ったでしょう!」
「聞いてたよ。」
あ~、どこまでもバカな奴だ。
「あんたねぇ、前で話をしている先生とは別に三人の先生があんたたちを見て、どの子がちゃんと聞いているかチェックしてたんだよ。聞いているかどうかは態度を見て判断するんだよ。先生の顔を見てないやつは話を聞いていないと判断されるんだよ、それくらいもわからんのかこのどアホ!」

いや、バカなことはわかってました、どうしようもないバカなんだけど、我が子ながらここまで馬鹿とは思ってなかった。

私立の学校っていうのは、とにかく授業の邪魔になる子は欲しくない。
選考基準の1番は授業態度。授業態度が良くて初めてその子の成績等が吟味される。

しっかし腹が立つ。
ちゃんと座っていればいい、それだけなのに。
たった3時間全身全霊でピシッと座って先生の話を聞けばいいだけじゃないか。
発言などをする方がいいかもしれないけど、邪魔にならなければマイナス点はつけられなかったはず。

あ~、
「ちゃんとしなさい、話を聞きなさい。」
が全く通じてなかったのにも腹が立つ。


もう終わりだよ。
もぉいいや、こんなバカに大金をかけても仕方ない。
うちにはまだあと二人いるから、こいつは諦めて次に期待をかけよう。