白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

(続)とんでもないクライアント

2006-09-17 07:29:27 | 仕事
前回に続き、そのとんでもないクライアントの話。

いろいろとかかわるうちに、このクライアントの正体が見えてきた。
どうやら6年前に若い男が2人で始めたインターネットのサイトを運営するベンチャーのようだ。
そのサイトは個人で取ったビデオなんかを載せるというだけのシンプルなもの。もちろん他の人が載せたものを見ることもできる。
よくテレビでやってるじゃない、面白いビデオ集みたいなの、あれのインターネット版。
無料で載せることも見ることもできるから収入はそのサイトに載せる広告収入がメイン。

それが最近になってかなりのブームを呼んでいる。
この会社は今のところそんなにぼろもうけをしているわけではないのだけれど、潜在的に伸びると見た大手の会社が買い取ると言い出したようだ。

初めから大きな儲けなど考えてなかったこのコンピューターオタクお2人にとっては願ったりかなったりの話。
買取価格は知らないけど、まぁ最近の似たような話から考えると○十億円程度でしょう。
そいつらにとっては宝くじにあたったようなもの、絶対に逃したくないおいしい話。

買収合併にはかならず必要な監査済み財務諸表、それがない。
相手の気が変わらないうちに一日も早く準備する必要がある、とそれでうちに転がり込んできたと言うわけ。

しっかし、この会社の会計帳簿はめっちゃくちゃで、どんぶり勘定もいいとこ、はっきり言って会計とはなんぞやということすらわかってない。
だって、銀行口座ですらビジネス用のものを持ってなくて個人用口座をそのまま使っているというずぼらさ。
会計監査というよりは、5年半分の会計帳簿やり直しに近い。
もちろんこんなんじゃ監査どころではありません!っと2週間でやるというお話はお流れになったみたい。

とりあえずよかったぁ~。
それでも大急ぎでやるということには変わりないでしょう。

それにしても、世の中には面白い会社がたくさんあるものだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿