白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

ありがた迷惑。。。

2008-10-19 08:18:24 | 仕事
クライアントの会社のなかで、一人日系人の会計担当者がいる。
彼は確か日系三世。
日本語は全くわからない。
日本にも行ったことがない。
私から見れば、アメリカ人。

実は彼は私と同じ福岡出身だという。
もちろん、彼がではなく彼のご先祖はという話だけど。

それにしてもまぁ、ここまでブサイクなやつが存在するのか?っというほどお世辞でもハンサムとは程遠いルックス。
ちびでデブで目は開いているかどうかわからないほど小さい。
今何歳なのか知らないけど、たぶん40は軽く過ぎていると思う。
でも、独身。

不器用というかなんと言うか、決してフレンドリーな性格でもない。
いつもぶっきら棒な話し方をして、相手をいやな気分にさせる。
服もダサくて、いつもずり下がりそうなズボンを5歩歩くたびに引っ張りあげている。
とにかく、できたら一緒には歩きたくないそんな中年男。

そんな彼に、いやに気に入られてしまった私。
上場企業だから、3ヶ月ごとに四半期リビューをやらなくてはいけない。
3ヶ月ごとに私はその会社に出向いて監査をするわけです。

行く度に、必ずランチをおごってくれて、家でとれた野菜や果物なんかをたくさんくれる。

今回も段ボール箱にいっぱい、きゅうり、さやインゲン、トマト、りんご、なし、などたくさん持ってきてくれた。

彼はサンノゼジャパンタウンの近くに住んでいるらしく、手作りで売っているお饅頭の店やお豆腐の店があるとかで、買ってきてくれる。

「くれるんだったらもらっておきましょう」といつもいただいている。
社交辞令で、「すごくおいしかったです。ありがとうございました。」
っと言うと、お店の場所や行きかたを事細かに教えてくれる。
これまた社交辞令で「いつか行ってみたいです。」
っというと「昼休みに連れて行ってあげるよ。すぐ近くだから」っということになってしまった。

おいおい、ただでさえ残業だらけだというのに、ショッピングなんかしている暇はないっつ~の。

いやいやながら、断るのが下手な私は、彼の車に乗ってサンノゼジャパンタウンまで行くことになった。
会社からは、車で15分程度のところ。
確かに遠くはないけれど、でも往復で30分。
ショッピングしている時間も含めて1時間。
そんな時間があったら、1時間早く帰りたいよ。

「ここのお店の魚はおいしいんだよ。君も買っていきなよ。」
さ?さかなぁ~?冗談じゃないっつ~の。
「いえ、魚は生ものですから悪くなるといけないので。。。」
それとなく断ってみる。
「会社に持って帰って冷蔵庫に入れたら大丈夫だよ、帰るとき用に僕がクーラーボックスを持ってきたら、それに氷を入れて持って帰ればいいよ。」
な、なにぃ~、わざわざクーラーボックスまで持ってきて用意周到なの?
そんなこと言われたら、断ることもできず、さばを一匹かって帰ってきました。

行く度行く度に、貢物を持ってくる彼。
しかも、監査人全員に少しずつってんじゃなくって、私にだけ持ってくるんだもん。
ほかの同僚たちからは、「ずいぶん気に入られてるねぇ。」と茶化される。
全然うれしくないんだけど。。。

ありがた迷惑とはまさにこのこと。
とほほほほ。




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