白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

男の子兄弟

2007-12-31 05:00:54 | その他
ロサンジェルスに住む従兄弟のアレックスとサムがクリスマスにグランマの家に遊びに来た。

アレックスは中学生でサムは小学3年生。
アレックスはもともとおとなしい性格だったし、年齢的にも落ち着いてきているものの、このサム君は親も手を焼くワンパク坊主。

そのサム君と一緒に遊ぶマー君は、これまたパワー全快元気100倍。
家の中で暴れるな!なんて無理な要求。
家が壊れんばかりに暴れまわる。

公園に連れて行けば、3時間でも4時間でも日が暮れるまで走り回る。

いやぁ、これが男の子なんでしょうねぇ。
私は女3姉妹だからこの激しさには目が点。

泰君が大きくなったら毎日この状態になるんだろうか?
家が幾つあっても足りないわ。。。


従兄弟のサム君。
どことなく似てるのよねこの2人。

ハンガーの掛け方

2007-12-30 04:29:57 | その他
大人にとって当然のことが、子供には通じないということがよくある。

その一つの例がこれ。

引越しで忙しい時、マー君は退屈して私達の邪魔ばかり。
そこで夫がマー君に仕事を与えた。

「このハンガーを全部クローゼットにかけてくれる?」
仕事をもらって大喜びのマー君。
もくもくと紙袋に入ったハンガーを、クローゼットの中掛けはじめました。

さて10分くらいはやっていたでしょうか。
ふと覗くと、
あらまぁ・・・



思わず爆笑してしまった私。

それを不快に思ったマー君は。
「だって、ダディーがこれを掛けてって言ったのぉ~。」

いやいやしかってるんじゃないのよ。
確かにダディーは掛けてと言った。
っで、マー君は掛けた

ただ。。。芸術的に


お見事

新しくなったお風呂

2007-12-28 09:02:54 | その他
長い居候生活を終えて帰ってきました我が家。

$70,000をかけて改築したお風呂を(直したのはお風呂だけじゃないけど)ここに公開することとしましょう。

前にもちょっと触れたと思うけど、このお風呂の自慢は和洋折衷型とでも申しますか、洋風なんだけど日本のお風呂のような使い方ができること。

アイデアにアイデアを絞り、思いついたのがこれ。

バスタブはもちろん小さくて深い『Sit down style』のタブを選び、それをシャワールームの中に置くような形にすることで、体をバスタブの外で洗って、クリーンなお湯にざぶーんと入るという、日本式の入り方を実現。
どう、いいでしょう。 

バスタブはこれこのとおり、小さくて深いの。


これまでの我が家はバスルームが一つでした。
日本ならそれが普通かもしれないけど、それはおトイレが別だから不便じゃないのよ。
アメリカのバスルームってお風呂もおトイレも洗面所もみんな一緒でしょ。
一人がシャワーを浴びていたら、おトイレもできない歯磨きもできないんだから、不便極まりない。
どうしても、バスルームとは別におトイレが欲しかったの。

それで、この写真のバスルームとは別に、おトイレも作りました。

一番苦労したのは、狭いスペースの中でいったいどうやっておトイレを一つ別に増やすかということ。
なにしろ家が狭いもので、お風呂に割くスペースもあまりないわけです。
家に来る人はみんな「アメリカにもこんな狭い家があるとは・・・」っと目を丸くするほど小さい小さいお家。
しかも規定が厳しくて増築することもできない。

今までのお風呂は、一般的な洋風のやつでバスタブの中に立ってシャワーを浴びるタイプ。
バスタブとシャワースペースを別にするというだけでも、今まで以上にスペースが必要。
それで、バスルームに隣接していた3つのクローゼットをぶち抜き、それもバスルームの一部に使い、代わりに他の場所にクローゼットを作ることでどうにか実現したこのお風呂。

小さいけど、夢がかなって私達はハッピーハッピー。
だって、アメリカで一番嫌だったのはお風呂。
これで、ザブーンっと肩まで浸かれるお風呂があれば少々狭いくらい文句は言えません。

もし日本のお風呂が恋しくなったら、家に入りにきていいわよ。
ホホホホホ。

風邪

2007-12-28 08:37:38 | その他
ご無沙汰です。
マー君に移されてひどい風邪をひいておりました。
グランマなんてこの風邪のせいで3日間入院するほど。
風邪を移した当のマー君は、咳と鼻水はひどかったものの、寝込むこともなく元気いっぱい。
まったく~~~

風邪でくたばっていても、休めないのが新生児育児。
昼も夜も数時間おきの授乳でゆっくり寝ることもできない

そんな中お隣の貢美さんが、おでんを作って持ってきてくれた。
もう、涙が出そうなほど嬉しかったです
ありがとう貢美さん☆

出産日記 第四話 「産まれるまで」

2007-12-18 06:25:46 | その他
夫は十分に寝ると、今度は手持ち無沙汰になったようだ。
「ねぇ、家に帰ってパソコンを取って来たいんだけど、いい?」
「ああどうぞ。」
夫は病室を出て行った。

それから弱い陣痛を不規則に感じるようになってきた。
午後1時40分、5分おきの陣痛が規則的に来るようになる。
よぉ~し、いよいよ始まったぞ。

ジョアンナが入ってきた。
「ごめんなさいねぇ。あなたに付きっきりでいてあげたいんだけど、今日は緊急帝王切開も多くてナースがそっちにさかれているの。私一人で4人の妊婦さんを見ているのよ。」
「何かあったら呼びますので、私にはお構いなく。」
「あれ?ご主人は?」
「パソコンを取りに帰りました。」
なんて不真面目な夫だろうっと思われていることでしょう。

ジョアンナは陣痛の波を計る機械の記録をチェック。
「あら、陣痛が規則的になってるじゃない。ほら私が言ったとおりでしょ、ちょっと脳に信号を送るだけであとは自然に始まるって。」
ほう、もうこれは薬の力じゃないんだ。
「痛くなったら呼んでね。」
ジョアンナはまた病室を出て行った。

一人ぼっち。
まだまだこの時は余裕しゃくしゃく。

30分も経たないうちに、陣痛はかなり強くなっていた。
2時過ぎ、もうベッドに寝てなんていられない。
座ってみたり四つんばいになってみたり、一番ましな体勢を探す。

2時20分ごろ夫がやっと戻ってきた。
陣痛はかなり強くなったものの、波が来る感覚は5分くらい(だったと思う)。
陣痛の波が来るたびにふーっふーっふーっの呼吸法で痛みに耐える。

ジョアンナが入ってきた。
私が呼吸法で痛みに耐えている様子を見て言う。
「始まったね。少し楽になる薬を打ってあげようか?」
「もう少し頑張ってみます。」
このときに打ってもらっていればよかったとどれだけ後悔したことか。。。
「耐えられないほど痛くなったら呼んでね。」
またジョアンナは出て行った。

耐えられないほど痛くなるのに15分と時間はかからなかった。
2時45分くらいだろうか、波の間隔はまだ結構あるのに、すごく強い陣痛が押し寄せてくる。

「ふーっふーっふーっ」もうだめぇ~。
自然と涙が出て来る。
毎回波の度に、陣痛は強くなっているようだ。

「もう無理、私ギブアップ。無痛分娩をお願いしよう。」
かなり弱気の私。
「マー君の時は若かったのよ、今はむりよ耐えられん。ジョアンナを呼んで。」

3時ごろ夫がジョアンナを呼ぶものの、彼女も忙しくてすぐには来られないようだ。
「ジョアンナはまだなの?」
すっごく長く感じたけど、たぶん15分か20分で彼女がやってきたと思う。

「もうだめ、耐えられません。」
「痛いのはどの辺?前のほう?後ろのほう?」
「いや真中です。産道の辺りとでもいいますか。」
「え~本当?ちょっと子宮口の開き具合をチェックしてみましょうね。」
ジョアンナは急いで手袋をして子宮口をチェック。
子宮口のチェックをしたのは後にも先にもこの1回だけだった。
「あらホントだ。赤ちゃんがもうそこまで来てる。子宮口も8cmいや9cm開いているわ。ごめんねぇ、こんなに早く進むとは思わなくて、これは辛かったでしょう。」

そりゃそうだ、陣痛が規則的になってまだ1時間ちょっと、お産の始まり程度にしか思わなかったんだろう。
そういえば彼女言ってたなぁ。
たいした強い陣痛でなくても、この世の終わりのように叫ぶ妊婦さんもいるから、痛みの程度なんて見た目じゃ判断できないっと。

その時、陣痛の痛みが変わった。
体の筋肉のすべてが勝手に動いて赤ちゃんを押し出そうとするあの痛み。
これが一番耐えがたい最後の段階。
ここでいきんじゃいけない。
呼吸法でいきみを逃さなきゃいけない。

「ヒッヒッヒッフ-」
いきみを逃す呼吸法に変える。

その呼吸法を聞いてジョアンナが言う。
「プッシュしたい痛みに変わったのね。」

その時、ドロ~っと何かが流れ出た。血だ!

「子宮口全開大ね。すぐにお医者さんを呼ぶからいきんじゃだめよ。」


「ヒッヒッヒッフ-」「ヒッヒッヒッフ-」「もうだめ、あ~もう無理」

ジョアンナが電話をしている声が聞こえる。
「ドクタートーマスをすぐに呼んでください。」
でもこの時アンジェリー先生は他のお産で忙しく、そっちが終わらないと来られない。

また陣痛が押し寄せてきた。
「ヒッヒッヒッフ-」「ヒッヒッヒッフ-」「早く早くお医者さんを呼んでぇ」

普通この段階になると、陣痛の波は1分おきくらいなんだけど、私の場合1分じゃなかったと思う。
もっと時間があった。たぶん3分おきくらい。

ジョアンナがまた電話に向かって叫ぶように訴えている。
「次は私達です。そっちが終わったらすぐにこっちに来てください。待てません!」
たぶん他の誰かも先生を呼んでいるんだろう。

この全身の筋肉が収縮するような陣痛に5回くらいは耐えただろうか。
すっごく長く感じたけど、っということはたかが15分程度のこと。

「ヒッヒッヒッフ-」「ヒッヒッヒッフ-」「先生はまだなの~?」

その時電話が鳴った。
たぶんアンジェリー先生がこっちに向かったという電話だろう。
ジョアンナと助っ人の看護婦が急いでベッドの下の部分を取り外し、あっという間にベッドが分娩台早代わり。
そこへアンジェリー先生が入ってきた。

ジョアンナが経過を報告する。
「出血を見て子宮口が全開大したと判断、その後はチェックしてません。」
先生は黙ってうなずきスタンバる。

ジョアンナが言う。
「次の陣痛でプッシュよ。ここに力をいれて。」
お腹を指で押す。
「いきんでいいの?あ~嬉しい。」

みんなスタンバイOK

「あ~、来た、来た来た来た。」
私が言うとジョアンナが英語に訳してみんなに伝える。なんか笑える。

「息を吸って~、止めて。プーッシュ!」

いった~い。

プーッシュと言われても痛くてどこに力を入れていいか分からない。
アンジェリー先生の声が聞こえる。

「プッシュ、プッシュ、プッシュ」

わけわかんないから、なりふりかまわず力を入れてみる。
力さえ入れれば自然に筋肉が赤ちゃんを押し出そうとする。
でも痛くて長続きしない。
先生の声が響く。
「もっと長く息を止めて。長くいきめばその分早く開放されるのよ。」

長くって言われたって、痛いんだもん。

先生は大きな声で言う。
「プッシュ、プッシュ、プッシュ」

はいわかりましたプッシュします。
「う~~~ん。」

ブルン!


私はこの時一瞬産まれたぁ!っと思った。
でも先生の声が続く。
「プッシュ、プッシュ、プッシュ」
え?まだなの?
実際はこの時頭が出ただけだったようだ。

「う~~~ん。」

ブルルルルン!
産まれたぁ~~。

看護婦さんが赤ちゃんの体を拭きながら私のお腹の上に乗せた。
元気のいい産声が響き渡る。

3時40分、泰君誕生!

規則的な陣痛が始まってわずか2時間、たった1回の陣痛で産まれた。
超安産。
しかも会陰裂傷すらない。

夫が言う。
「お疲れ様、結局また自然分娩だったね。」
「うん、楽しかった!」
「え~、あれだけ苦しんでおいて楽しかっの?」
本当に楽しかった。
麻酔なんてやらなくてよかった。
痛みも苦しみも全部忘れちゃった。

出産日記 第三話 「薬投入まで」

2007-12-17 04:57:57 | その他
ジョアンナはコンピューターに入っている私のデータをチェックしながら言った。
「え?あなた日本人なの?(←日本語)」
「はいそうです。日本語ができるんですか?」
「私ねぇ、お母さんが日本人なのよ。」
うっひょ~、この看護婦さん日本語ができるんだ。ラッキー。
少し彼女の生い立ちについての雑談なんかをして、すっごく和んだ雰囲気。
マー君の時の無表情な看護婦とは大違い。

それからジョアンナは今日の担当医が誰かをチェックした。
前記したとおり、私の産院には5人の医者がいてお産を担当するのも当番制にしている。だから自分の担当医が赤ちゃんを取り上げてくれるとは限らない。男性の先生じゃないことだけを祈る。
「今日の担当医はドクター アンジェリー・トーマスね。」
うっそ~?私の大好きなアンジェリー先生なの?うっわ~、ラッキー。
「私アンジェリー先生大好きなんですよ。」
「あの先生は名医よ。彼女の帝王切開に何度も立ち会ったことがあるけど、手術の技術は彼女が一番ね。それにどんなに細かいことでも手を抜かない人なの。」
へぇ、そうなんだ。
でもなんか納得。
後で知った話なんだけど、このアンジェリー先生はハーバードのメディカルスクールを出ているらしい。
学歴で人を判断しないようにしている私だけど、彼女の場合はその学歴が彼女の魅力に磨きをかけているようだ。

「陣痛まだ来ないの?」
「全然です。」
「そう、じゃぁ少しあるいた方がいいわ。15分くらい院内を散歩しておいで。」
そういわれて散歩に出かける。
おっとはねむそ~~な顔でついて来る。

あるいてもちっとも陣痛が始まる気配はない。
もう朝の9時にさしかかろうとしている。

「普通は破水後数時間で自然に陣痛が始まるんだけど、始まらない場合は薬で始めた方がいいわ。感染症の恐れがあるから。ドクターに指示を仰ぎたいんだけど、今日はとにかく忙しくてね。25ある分娩室全部使われているのよ。昨日はたったの3人しか産まれなかったのに。だから緊急じゃない限りは状況を見ながら先生に声をかけたいの。もう少し待って。」
「え?全部使われているって、今から入ってきた妊婦さんはどうするんですか?他の病院に転送されるんですか?」
「転送したことはないわねぇ。でも本当に満員の場合、最初に通されたカーテンで区切ってあるチェッキングルームで産むこともあるのよ。」
うわ、そんなの最悪。
「もう一度あるいてきたらいいわ。」
「ほ~い。」

夫はまたソファーでうとうとしている。
「いいよ今回はついてこなくて一人で行ってくるから。」

一人で散歩をしていると、夫が眠そうな顔で出てきた。
「アンジェリー先生が病室に来たよ。一人で寝てたら『あなた!ワイフを一人で歩かせているの?』っとしかられたよ。」
ははは、ざまぁみろ。
急いで病室に戻ると先生が待っていた。

「昨夜は眠れた?」
「はい」夫がすかさず答える。
「ちょっとまった、あなたは寝たかもしれないけど、私は寝てないわ!」
ふざけんじゃねぇ。

「自然に陣痛が始まるのをもう少し待ちましょうか。」
「どうして私は陣痛が始まらないんですか?」
先生は丁寧に図を書いて説明してくれたけど、いまいちよくわからない。
私なりの理解ではどうやら破水すると羊水が子宮口に流れ出ることで脳に信号が行って陣痛が始まるらしい。でも子宮口はお産の時、後ろの方から前の方に場所が移動する。それで破水の位置と子宮口の位置がずれると脳にすぐ信号が行かない場合がある。それでも遅かれ早かれ陣痛は始まるんだけど、感染症のおそれがあるからあまり長くは待ちたくないということらしい。

お散歩をするものの、ちっとも陣痛の気配はない。
もう昼になっている。

また先生がやってきた。
ジョアンナが言う。
「薬をちょっと入れて脳に信号を送れば、後は自然と陣痛が始まると思うんですけどねぇ。」
先生もジョアンナの意見に同意。
薬を少量入れてみることになった。

午後1時薬投入。

(続く)

出産日記 第二話 「5日の朝まで」

2007-12-15 06:37:41 | その他
ベッドに入ったばかりの夫をたたき起こして、まず産院に電話を入れる。
「ハロー? あの、たった今破水しました。」
私はこのとき産院の当直看護婦と話をしているつもりでいた。
だって産院のいつもの番号にかけているんだから、この電話に出た看護婦が指示を出すものだと思い込んでいた。
「名前は?」
聞かれるままに名前を名乗る。
「電話番号は?」
私は家の電話番号を答えた。っというのも、よく電話番号を登録ナンバーにしてコンピューターで管理しているでしょ。
この看護婦も私のデータを引き出しているんだと思ったの。

「ドクターが折り返し電話をします、では。」
は?
「あ、ちょっと待ってください。じゃぁその電話番号じゃだめです、今かけている電話の電話番号をいいます。」
分かった、この人は看護婦でもなんでもないオペレーターかなにかだ。
夜間だから電話サービス会社か何かに転送されたんだ。
しかし気付くのが遅かった。
電話の向こうのおばちゃんはすごい剣幕でがなりたてる。
「はぁ~~?じゃぁ、今言った電話番号はいったいなんなのよ!!!」
「いや、登録ナンバーに使われているとおもっ」
私が喋っているのに上からかぶせるように怒鳴りたててくる。
「ちょっとあんた?なんのために電話してんのぉ?あぁ~? いったい何がしたいわけぇ?えぇ~~?」
受話器に耳をあてていられないほどの大声で怒鳴りたててくる。
「ちょっと勘違いしただけです、そんなにおこらないでくださいよ。今からここの電話番号を言いますから。え~っと510のぉ」
ガチャン!

・・・切られてしまった。

なんなんだ?あいつはいったい。
感じ悪いのぉ。こういうところってすっごくアメリカ。
日本ではいくらなんでもこういう対応はありえんでしょう。
こまったなぁ、何かあったらまず電話するように言われているし、気を取り直してもう一度電話をする。
「ハロー」
うわ、さっきのばばぁだ。とりあえず自分の名前を名乗る。
「電話番号は?」
ばばぁはぶっきらぼうに訊いてきた。
「今かけているこの電話の電話番号を言えばいいんですよねぇ。」
確認してみる。
「なんでもいいから電話番号は?」
また大声でどなるばばぁ。むっかつくなぁ。
「510のぉ・・・」
電話番号を言い終えるのと同時に
ガチャン!
また切られてしまった。

ドクターが折り返し電話してくると言っていたのに、30分経っても電話が来ない。
その間にも羊水は少しずつ流れ出る。
もういいや、電話なんて待たずに病院に行こう。
あの電話のせいで悶々とした気分で病院に向かう。

なんだか幸先わるいのぉ~。

この時まだ陣痛はなし。

午前2時半ごろ病院に入ってチェックを受ける。
流れ出ている液体が羊水であることを確認。

看護婦が言う。
「破水したら感染の恐れがあるから普通そのまま病院にいてもらうことになってるの。自然に陣痛が始まらなければ、12時間から24時間以内に薬で陣痛を起こさせるのよ。でもあなた、もし帰りたいなら帰っていいわよ。また明日の朝いらっしゃい。」
は?言っていることが矛盾しているじゃないか。
こんなに羊水が滴り落ちているのに家になんか帰れるかぁ。
「あの、できればこのまま病院にいたいんですけど。」
無理やりお願いすることにした。
「仕方ないわねぇ。じゃぁ、部屋を準備するからちょっと待っててね。」

待たされること30分ほど、若い看護婦がやってきた。
「今晩あなたの担当をするローラよ」
めちゃくちゃ愛想のいいねぇちゃん。
「あなたはラッキーよぉ。今日は一般分娩室が全部使われているからデラックスルームを使うことになったの。本当なら特別料金を払わなきゃいけない部屋よ。」
へぇそうなんだ。
じゃぁ、あの感じ悪い電話とデラックスルームでプラスマイナスゼロってところね。

ベッドに横たわった時、その晩当直の医者が入ってきた。
「明日の朝自然に陣痛が始まらなければ、薬で陣痛を起こさせるから今晩のうちにゆっくり休んでおくことね。」
ほぉ~い。

夫は早速ソファーに寝そべり早くもグーグーといびきをかいて寝ている。
のんきなもんだ。

ゆっくり寝ることといわれたものの、次から次へと渡される書類にサインをしたり、色々な質問に答えたり、30分か1時間に一回くらい血圧を測ったり体温を測ったり、寝られやしない。

それに若いねぇちゃん看護婦はよくしゃべる。

まだこの仕事を始めたばかりのようで、何がどこにあるかもよく知らない。
しょっちゅう先輩看護婦を呼んでは聞いている。

「今のうちに点滴用の針を刺しておきましょうね。」

用心深く血管の場所を見定めて、ブス。
しかし血管に針が入らない。
皮膚の中で針を動かして血管探し。
なかなか見つからない。
気を取り直してもう一度、ブス。
お、血管に針が入った。
若いねぇちゃん看護婦は先輩看護婦を呼ぶ。
「これでいいんですよねぇ。」
おいおい、自信がないなら先に呼べよ。
先輩看護婦は針をみて一言。
「いやこれじゃダメよ。」
なに?
場所をかえて結局最初っからやり直し。
「ごめんなさいねぇ~」
頻りに謝る看護婦。
いやぁいいよ。
陣痛の苦しみに比べればこれくらい蚊に刺されるようなものだから。

その間夫はずっとグーグーといびきをかいて寝ていた。

午前7時、シフトが変わって若いねぇちゃんの代わりに、中年のおばちゃん看護婦が入ってきた。

「私の名前はジョアンナ。今日産むわよ~~~、私がいる間に産ませてあげるからね。」

この人ならなんだか頼りになりそう。
そう直感した私だった。

(続く)

出産日記 第一話 『破水まで』

2007-12-14 06:12:01 | その他
11月27日、予定日を一週間後に控えての定期検診の日。

この日診てくれる先生はアンジェリー・トーマス先生。
私が行っている産院は、5人の産婦人科医(女4人男1人)からなっていて、自分の担当医はいるものの、その先生が忙しい時は、あいている先生や当番の先生が診ることになっている。
私の担当医はすごく人気が高くて予約を取るのが難しい。
っというのも、始め産婦人科医を選ぶ時、誰がいいか分からなかったから、人気度統計の一番にいた彼女を選んだの。
でも実は私、自分の担当医よりこのアンジェリー先生の方がすきなのよね。
たまたま一度アンジェリー先生が診てくれた時、私は彼女に一目惚れをしてしまった。
それからというもの自分の担当医の予約を取るのが難しい時はいつもアンジェリー先生をお願いしてきた。
すらりとした長身のまるでモデルのような黒人女性。
愛想を振り撒いたりはしないものの、きちんとしていて、何でも親身になって聞いてくれるし、的確なアドバイスをくれる。
かっこいい女医って感じ。


まぁ、それは置いといて、この日初めて子宮口のチェックをした。

「何か変わったことは?」
「少量の出血が数回ありました。それからかる~い前駆陣痛を一日に何度か、特に夜感じます。」
「そう。出血は少量なら心配することはないわ。ちょっと子宮口のチェックをしてみましょうね。」
「周りが『いつ産まれるのか?』とうるさくてぇ。
「う~ん、子宮口はすっごく柔らかくなっている。でもまだ開いてはないわねぇ。さぁねぇ、いつ産まれるかなぁ。ある人は一気に開くし、ある人はゆっくり徐々に開くし、いつ産まれるかはお医者さんでも分からない。」

・・・そっか、子宮口はまだ開いてないんだ。気長に待つことにしよう。



12月3日、最後の検診の日。
それからまた一週間が過ぎたというのに、何の気配もない。
この日診てくれる先生は担当医のジル・フォリー先生。

入ってくるなり彼女は言った。
「あらあなた、まだいたの?」
はい、まだ産まれません。」
「先週ほとんどの赤ちゃんが産まれたのよぉ。すっごく忙しかったんだから。何か変わったことや気になることは?」
「特に何も。もういつまでたっても産まれないような気になってきました。
「あははは、それはないわよ。じゃちょっと子宮口のチェックをしてみましょうね。」
「・・・どうですか?」
「あら、開いてる開いてる、3cm開いているわよ。これは近いわねぇ。」
「明日ですか明後日ですか。」
「どうかしら。来るかもよ。」

そうかぁ~、3cm開いているんだ。でも、本当にもうすぐうまれるのかなぁ。

12月4日
先生は近いといったものの、何の変化もなく一日が過ぎようとしていた。
姑が言う。
「産まれそうだったら前もって言ってね。私達にも予定があるんだから。」
前もって分かるんだったら苦労はないよ。。。

明日は予定日の12月5日。
産まれそうにないなぁ。
可能性的には2~3日後の方がありうるなぁ。
え、そしたら12月7日か8日ってこと?
うわぁ、最悪!!!
アメリカ人と日本人の子供が、真珠湾攻撃の日に産まれることになる!
真珠湾攻撃はアメリカ時間で12月7日、日本時間では8日。
うんもう、2日もあったら可能性は倍じゃないかぁ。
それに12月8日というと実は私の母の誕生日でもある。
母が生きているんだったら面白い話のねたになるだろうけど、死んだ母の誕生日と一緒なんて、なんか生まれ変わりみたいで縁起悪。(ごめんよ母ちゃん)
いやだよぉ~、お願いだから真珠湾攻撃はやめてくれ、その2日だけは避けてくれぇ。



マー君を寝かしつけながら、自分も一緒に眠りについた。
ふと目がさめると夜中の12時。
一階でガタゴトと音がする。
どうやら夫はまだ起きているらしい。
夫は「もうすぐ産まれるぞ~」っとフリーランスの翻訳の仕事を終わらせるため昨夜もほとんど寝てない。

また眠りにつこうとしたものの、一旦目がさめるとなかなか寝付けないのが臨月妊婦のつらいところ。
1時間くらいは経っただろうか。
今夜は胎動をいやに激しく感じる。
胎動だけではなく、軽い前駆陣痛もあっているようだ。
イタタタタ。それにしても今夜はよく動くなぁ。イタタタタ。

っとその時、トロ~~っと生暖かいものが。
え?破水?
急いでトイレに駆け込み生理用ナプキンをあてる。
破水に違いない。でもこんな少量で電話するのもなぁ。。。
っとおもっていると、また軽い前駆陣痛を感じてそのとたん
ドロドロ~~~
うわ!本当に破水だ!ナプキンなんかじゃ足りない。
バスタオルを持ってきて当てる。
12月5日午前1時破水

よっしゃぁ~来たぞ来たぞ、ついに待ちに待った出産の時を迎えるぞ~。
よかった、真珠湾攻撃はどうやら避けられそうだ。

急いで夫に知らせに行く。

(続く)

赤ちゃんが産まれたよ

2007-12-13 02:58:11 | その他
ご報告が遅くなりました。
12月5日午後3時40分、無事男の子を出産しました

いやぁ、マー君に引き続き二人目も予定日にきっちり産まれるとは思わなかったなぁ。

体重は6ポンド14オンス。
何それ?って感じ。
アメリカに住むこと7年半未だにこっちの計量法には慣れない。
だいたい3035グラムくらいだと思います。
マー君のときは6ポンド12オンスだったから、これまた計ったように同じくらい。
マー君のときは甘いものもひかえて毎日ウォーキングをしていたのに対し、今回は運動を全くせず、しかもチョコレートやクッキーを食べまくったのに同じくらいとは・・・。

名前は『泰清』(たいせい)です。
マー君はファーストネームを英名にしてミドルネームに日本名をもってきたんだけど、ミドルネームなんて完全に忘れられていてつまんないから、今回はファーストネームに日本名を持ってきた。

アメリカ人にとって難しい発音だと後々不便だから、その点も考慮したつもり。
タイと言うのはアメリカでよくある男のこの名前で、ウィリアムをウィルやビルと呼ぶように、タイラーやタイソンは一般的にタイ(TaiとかTyと綴る)と呼ばれている。
泰君も“Tai”を通称にすれば不便でないだろうと思ったの。

赤ちゃんも産まれて、お風呂の改築も終わって新たな生活が始まりました。

ご報告が遅れたのは、寝ていたからではなく引越しで忙しくしていたせい。
水曜日の午後産まれて、2日後の金曜日に退院して、土・日・月・火と引越しに追われていました。
産後しっかり休養を取らないと、「産後の肥立ちが悪くなるっ」と思いながらも、ついつい立ち働いてしまって、ついつい重いものをもって、火曜日の夜にはついに足腰が立たなくなってしまった。

いやぁ、産後の休養を軽く見たらいかんねぇ。
私なりの分析だけど、出産の時骨盤から恥骨にかけての骨が赤ちゃんが通れるようにゆる~くなるわけでしょ、出産で完全に緩んだ後、元に戻る前に立ち働いたり重いものを持ったせいで、骨がガクガクになってしまったのではないかっと。
腰から下、特に骨盤あたりがガクガクになって痛いし力が入らないしで、本当に歩けなくなってしまったわけです。

あ、でも今は大丈夫。
一晩ゆっくり寝たら(眠れないけれど)とりあえず立ってあるけるようになりました。

なかなか楽しい出産だったので、近いうちに出産日記をここにアップします。
2~3日待ってください。


マー君は真っ白だったんだけど、泰君は私より黒い!蒙古斑もばっちりあってアジア系。
でもパーツはお父さん似なのでは?


「泰君が大きくなったらマー君の車をいっぱい貸してあげる」っと嬉しそうなマー君。


夫と母、嫁と姑(その2)

2007-12-05 05:39:42 | その他
旦那の親と一緒に生活をしていると、たまには愚痴りたくなることもある。
しかし、私にとって愚痴りたくなるようなことでも、夫にとっては尊敬に値することになるから、つくづく関心してしまう。

まだ出産休暇に入る前のこと。
私はよく残業のため、帰りが遅くなることがあった。

夜9時、お腹をすかせて家に帰ると。。。
姑「お疲れ様。夕食はとってあるわよ。」
私「ありがとうございます。」
姑「今日はお魚とサラダ。どう?」
私「ああ、いいですねぇ。じゃ早速頂きます。」
姑「生だけどね。」

・・・・え?

冷蔵庫の中には、まだスーパーの袋に入った生の魚があった。
もちろんサラダというのも、レタスとトマトが冷蔵庫に入っているというだけで、自分で切ったり盛ったりしなくてはならない。

私のために一切れ残しているわけだから、他のを食べるわけにもいかず、それから調理することに。


また、残業で遅くなった日。
今回は先に電話をして頼んでおいた。
「いつまでも片付かないのもなんなので、私のも一緒に料理しておいて下さい。」

それで家に帰ると。。。

姑「お疲れ様。夕食はとってあるわよ。」
私「ありがとうございます。」
姑「今日は子羊の肉とサラダ。どう?」
私「ああ、いいですねぇ。じゃ早速頂きます。」
姑「生だけどね。」

私「え? 一緒に焼かなかったんですか?」
姑「だって、やっぱり焼き立てを食べたいだろうと思って。私、冷えたモノを食べるの大っ嫌いなの。」
私「いや、電子レンジで温めて食べるので。。。」
姑「だって電子レンジを使うと焼き具合が変わっちゃうでしょ。ラムはピンク色の焼き加減が一番美味しいの。」

なんだよ、いつもまずいものたべているくせに、そんなことにこだわるんだよ。
どうせ、肉を鉄板に並べてオーブンにいれるだけなのに、どうして私のも一緒に入れてくれないの?
ラムだと焼くのに魚よりずっと時間がかかる。。。

夫に訴えてみた。
私「私の分も一緒に準備してくれるように頼んでもやってくれないのよね。あなたから頼んでくれない?」
夫「僕のマァムはできたての美味しい食事をさせてあげたいと思ってるんだよ。すごい心配りじゃないか。ありがたいと思わなきゃ。」

・・・だめだこりゃ。



また別の話。
姑はお金持ちのくせに、すごくけちだ。
まぁ、けちなのは構わないんだけど、私が新しく買うものを見て無駄遣いしてないか一々チェックするのには、かなりうざいものを感じる。
他人の服をよく覚えていると感心するんだけど、新しい服を着ていようものなら、目ざとく見つけては「それ、新しく買ったの?」っと聞いてくる。
それだけならいいんだけど、なぜ買ったのか理由まで聞いてくる。
最近ではめんどくさくなって、新しく買ったものでも、前から持っていたということにしている。

でもいつもその手が利くわけではない。

先日マー君の学校用リュックを新しく買ってあげた。
マー君は大喜びで、グランマに見せに行く。

「あらぁ、素敵ねぇ。」っと一度は誉めておいて、やはり聞いてきた。
「どうして新しいのを買ったの?」


私「実はずっと探してたんですよ。今マー君が使っているのは私のお古で、もう10年も使っているから、中のコーティングがぼろぼろと剥げ出してきたんです。それに、やっぱり子供用のかわいいのを用意してあげたいですしね。でもそう思いながらなかなかいいのが見つからず、2年が経っちゃったんですよ。今日行った店でちょうどいい大きさのを見つけて、マー君も気に入ったみたいだから買ってきました。」

我ながらちゃんとした理由だと思う。
っが。。。

姑「あら、私がお買い物に使っているキャスター付きのやつは、もう50年つかってるわ。それにあの赤いかばんは40年はつかってるはねぇ。そうそう、あの茶色いかばんももう40年。それから。。。」

10年使ったくらいで買い換えるなといいたいのでしょう。
たった20ドルそこそこのリュックをかってあげただけで、こんなにくどくどと言われるなんて、「この人黙らせて」っと言いたくなる。

その一部始終を見ていた夫に後で愚痴ってみた。

私「新しく買うもの一つ一つに、買った理由を聞かれて嫌味な説教を聴かされるのはもううんざりよ。」

夫「僕のマァムはすっごく堅実な人なんだ。裕福な家庭に育ったというのに、全然浪費家じゃないってすごいことだとおもう。僕達も見習うべきだよ。」

まるで良妻賢母の鏡のように褒め称える夫。


恋には『恋は盲目』『痘痕もえくぼ』という言葉があるけど、親に対してその言葉は使わないぞ!

夫よ!君の親崇拝は限度を超えていると思うのだけど。

CEID

2007-12-03 13:28:20 | その他
先日CEIDに行って、マー君の一日を観察させてもらった。

いつかこの機会をと思いながら、仕事をしているとなかなか休みが取れず(休みを取る時はほかに用事があるもので…)、あっという間に2年が過ぎてしまっていた。

親も参加するイベントがあっても、いつもグランマやダディーばかりで私が顔を出すことはほとんどなかった、悪い母親。
今回教室の隅に座ってみていると、マー君はママがいることが嬉しくて嬉しくて、1分ごとにこっちを見てはにっこり笑う。
罪悪感を感じずにはいられない。

さて、今マー君が通っているCEIDのクラスは3歳児と4歳児クラス。
全部で10人、白人3人、アジア人3人、黒人1人、ヒスパニック1人、白人とアジア人のミックス(マー君のことね)が1人、最後の一人は不明。
ベイエリアの人種別人口比をそのまま表したような人種の混じり方。

人口内耳をしている子が5人、補聴器が3人、聴覚神経に問題はないけれど耳の穴がないため、特別な機械をつけている子が1人、最後の一人は不明。
んで、この中で一番余力聴力があるのがマー君みたい。

まずは工作の時間。

今日はインディアンの服と羽の帽子を作っていました。
手前の3人は、マー君より一つ年上の4歳。
3人とも人口内耳をしているけど最近手術をしたらしく、3人ともほとんど声は使わず全部手話でお話をする。
いやぁ、あまりにも堪能なもので、つい見とれてしまう。



それからサークルタイム。

この時間に本を読んだり、歌を歌ったり(手話で)、文字や数字を習ったりする。もちろん先生はぜ~んぶ、喋りながら手話を使う。
これはサークルタイムに限らず、ず~っとだけどね。



そしてスナックタイム。

今日はタコスの皮(名前があるんだけど知らない)を使って、今日のテーマのインディアンの家(テント)を作って食べていた。
みんな一つ作って一つ食べたのに、マー君だけは3つも食べていた。。。
ちゃんと朝ご飯食わせているんだけどなぁ。



授業中、スピーチセラピーの先生が迎えに来て、一人ずつスピーチセラピーにいく。
今回はそっちの様子も見学させてもらうことにした。


まずは、シャボン玉遊び?

いえいえ、遊んでいるだけではなく、これは唇をすぼめて息を吐き出すとても重要な訓練の一つ。



次も舌を動かす訓練。

シリアルの一粒を舌の上にのせて、鏡を見ながら上にくっつけたり、歯の後ろにくっつけたりする。



それから聞き取り兼語彙の練習。
絵を見ながら、「赤い果物、食べるとカリンっと音がするものなぁに。」っと聞くと、マー君がAppleと答えて、絵に色を塗る。
Appleは簡単だけど、もっと長くて発音の難しい単語や、マー君が苦手な発音を含む単語をわざと選んで練習する。



そして最後に絵を見て先生が「これは何?」っと聞くと、マー君がその単語を言う。

先生が音節ごとに区切ってゆっくり言うのを繰り返し真似する。
できたらシールがもらえるから、子供は飽きないわけですねぇ。


30分間みっちりしっかり発音の練習をしていた。
マー君の発音が悪いから、「スピーチセラピーは役に立ってないんじゃないか?」なぁんて思っていた自分を恥ずかしく思う。
今のマー君があるのは、このスピーチセラピーのおかげなんだわっと思う。


さて、スピーチセラピーが終わると、教室ではオキュペーショナルセラピーと言って、体のいたるところの筋肉を鍛える練習をやっていた。

難聴の子はバランス感覚に欠けることが多いため、ここでは特にバランスに重点を置いている。


まずはブランコにぶら下がってターザンごっこ。

腕の筋肉を鍛える。



それから、前後に揺れるブランコにたって、腕両足の筋肉を鍛えると同時に、バランス感覚をやしなう練習。




それから平均台。



左右にギッコンバッタンと倒れるシーソーに乗って、これもバランス感覚をやしなう訓練。



いやぁ、たった3時間半の間に、盛りだくさんの内容で驚いた。
CEIDに入れてよかったと再確認した日だった。



まだ産まれなぁい

2007-12-03 04:40:41 | その他
出産の兆候は2週間前から出ているんだけど、まだ産まれない。
まぁ、予定日は12月5日だから、全然普通なんだけどね。

出産の兆候
1.赤ちゃんが下がってくる

これは3週間前くらいから現れだした。

2.恥骨の辺りが痛くなる

うん、これも3週間前くらいからあるなぁ。

3.おトイレがすごく近くなる

これはず~っとあるなぁ。

4.前駆陣痛がある。

これは2週間前からよわ~いのを夜数回感じるようになった。

5.おしるしがある

微量の出血はあったんだけど、あれはおしるしじゃなかったのかしら?

6.あかちゃんが動かなくなる

これってほんとぉ?っと思うのよね。
だってさ、その理由に赤ちゃんの頭が骨盤に入って動きが制限されるからってあるけど、でも動くのってメインに足じゃない。
足が自由な限り動くと思うんだけどなぁ。
まーくんの時は、最後まで動いていました。


なぁんか、ず~~~っと産まれないような気になってくる。
そんなはずはないんだけどさ。

まぁ、気長に待ちましょう。