今日はマー君が楽しみにしていた課外授業の日。
海辺の生き物を見に、バスでバークレーマリーナに行く。
アメリカの小学校ではいつも親のボランティアをお願いしている。
特に学校の外に行く課外授業などでは、先生一人で20人の生徒を見るのが大変なので、一緒に来れる親は来てくれるように付き添いのボランティアをお願いする。
私たちはというと、もちろん一度もやったことがない。
貧乏暇なしで、仕事ばかりに追われているもので。。。
でも今は海悠が生まれたおかげで、私は育児休暇中。
そして夫もこれをいい口実に育児休暇をとっている。
(っといっても夫は家で翻訳の仕事をしていて、特に私を手伝うわけじゃないんだけど・・・まぁ、会社に行かなくていい口実なんてこのときを逃したらもうないかもしれないからっというので。不真面目な夫。)
それで、夫婦二人でボランティア付き添いとやらをしてみることにした。
当日直接目的地に行くと、もう子供達は着いていた。
あ、そういえばマー君には私たちが来ること言ってなかったんじゃ?
驚かせようと隠していたわけではなく、ただ言うのを忘れていた私たち。
マー君もちろんびっくり。
「え?なんでダディーとママがここにいるの?」
先生が説明しているのに、私たちのことが気になって後ろばかり見るマー君。
マー君のクラスには難聴の子がマー君を含めて4人いる。
難聴のレベルはマー君とそう変わらないらしい。
みんな補聴器を着ければかなり普通にコミュニケーションが取れるため、特別クラスではなく、普通クラスで健聴の子と一緒に授業を受けている。
それでも、聞き落としがないように手話通訳がついているのがすごい。
マー君はカーズのリュックを背負った私から斜め左に座っている男の子ね。
他の子供たちは手話通訳がいるのが当たり前で、特になんとも思っていない様子。
石の下にどんな生き物がいるかみんなで探しに。
マー君小さいかにを見つけました。
家に帰ってマー君にそれとなくきいてみた。
「ねぇマー君、手話通訳さんの手話見てる?」
「うん、先生の話も聞いてるけど、見えるから見てるよ。目の隅っこで。」
「すっごく速いけど、あの手話わかるの?」
「うんわかるよ。ほとんど。全部じゃないけど。」
へぇ~、そうなんだ。
聾でもないただの難聴の子に、手話通訳までつけるアメリカの義務教育、この点だけは敬服します。
海辺の生き物を見に、バスでバークレーマリーナに行く。
アメリカの小学校ではいつも親のボランティアをお願いしている。
特に学校の外に行く課外授業などでは、先生一人で20人の生徒を見るのが大変なので、一緒に来れる親は来てくれるように付き添いのボランティアをお願いする。
私たちはというと、もちろん一度もやったことがない。
貧乏暇なしで、仕事ばかりに追われているもので。。。
でも今は海悠が生まれたおかげで、私は育児休暇中。
そして夫もこれをいい口実に育児休暇をとっている。
(っといっても夫は家で翻訳の仕事をしていて、特に私を手伝うわけじゃないんだけど・・・まぁ、会社に行かなくていい口実なんてこのときを逃したらもうないかもしれないからっというので。不真面目な夫。)
それで、夫婦二人でボランティア付き添いとやらをしてみることにした。
当日直接目的地に行くと、もう子供達は着いていた。
あ、そういえばマー君には私たちが来ること言ってなかったんじゃ?
驚かせようと隠していたわけではなく、ただ言うのを忘れていた私たち。
マー君もちろんびっくり。
「え?なんでダディーとママがここにいるの?」
先生が説明しているのに、私たちのことが気になって後ろばかり見るマー君。
マー君のクラスには難聴の子がマー君を含めて4人いる。
難聴のレベルはマー君とそう変わらないらしい。
みんな補聴器を着ければかなり普通にコミュニケーションが取れるため、特別クラスではなく、普通クラスで健聴の子と一緒に授業を受けている。
それでも、聞き落としがないように手話通訳がついているのがすごい。
マー君はカーズのリュックを背負った私から斜め左に座っている男の子ね。
他の子供たちは手話通訳がいるのが当たり前で、特になんとも思っていない様子。
石の下にどんな生き物がいるかみんなで探しに。
マー君小さいかにを見つけました。
家に帰ってマー君にそれとなくきいてみた。
「ねぇマー君、手話通訳さんの手話見てる?」
「うん、先生の話も聞いてるけど、見えるから見てるよ。目の隅っこで。」
「すっごく速いけど、あの手話わかるの?」
「うんわかるよ。ほとんど。全部じゃないけど。」
へぇ~、そうなんだ。
聾でもないただの難聴の子に、手話通訳までつけるアメリカの義務教育、この点だけは敬服します。
新生児育児が大変で、ブログを書く暇がなぁ~い・・・っと言うのは嘘。
育児休暇で仕事に行かないと、時間が急にできて、そしたらやりたいことが山ほどあって
まずは、読もうと思って買ったものの時間がなくて読まずにいた本なんかを読んだり、
ガーデニングをしたりと、忙しくしておりました。
新生児育児も3人目となると、余裕が出るのか、手の抜き方がわかるのか、そんなに大変だと思わないのが不思議。
マー君のときは、夜が恐怖に感じるほどだったのに・・・。
しかし、こんなのんきな生活をしていると、特に書くことがない。。。
今日は何曜日だったかも忘れてしまう。
なんだか時間を無駄に使っているような。。。
ここ3週間英語も使っていない。
いつも追われて生活していたせいで、のんびりな空気になると反対に不安を感じてしまうのって損しているような。。。
これが私の性分なのでしょうか。
育児休暇で仕事に行かないと、時間が急にできて、そしたらやりたいことが山ほどあって
まずは、読もうと思って買ったものの時間がなくて読まずにいた本なんかを読んだり、
ガーデニングをしたりと、忙しくしておりました。
新生児育児も3人目となると、余裕が出るのか、手の抜き方がわかるのか、そんなに大変だと思わないのが不思議。
マー君のときは、夜が恐怖に感じるほどだったのに・・・。
しかし、こんなのんきな生活をしていると、特に書くことがない。。。
今日は何曜日だったかも忘れてしまう。
なんだか時間を無駄に使っているような。。。
ここ3週間英語も使っていない。
いつも追われて生活していたせいで、のんびりな空気になると反対に不安を感じてしまうのって損しているような。。。
これが私の性分なのでしょうか。
午前8:30陣痛を起こさせる薬の投与始まる。
泰君を出産したときも破水が先で同じ薬を使って陣痛を起こさせた。
あの時は薬投与から陣痛が強く規則的になるのに約2時間かかった。
私のうやむやな記憶ではそれから約1時間後に泰君は生まれたんだけど、カルテによるとたった40分で生まれたと書いてあるらしい。
たぶんそっちの方が確かな記録だろう。
もしそうだとしたら、10時半頃陣痛が本格的になって、11時半頃に生まれる計算になる。
夫が分娩室に入ってきた。
「あら、早いのね。子供たちは?」
「グランマに頼んできた。」
あらあら、そんなに急いで来なくったって、今すぐに生まれるわけじゃないのに。。。
薬を投与し始めても、量が微量だからすぐには何も始まらない。
CNNで日本の地震ニュースを見ながらまったり過ごす。
あのかわいい医者が入ってきた。
「今回の分娩の計画は?無痛にするの?」
昨日からこの質問を10回くらいされたぞ。
アメリカでは無痛分娩が普通で、自然分娩で産む人なんてほとんどいない。
でも私は『自分の力で産みたい』というのと、『産みの苦しみとやらを味わってみたい』という理由でマー君を自然で産んだ。
5時間苦しみに苦しんで自然分娩を達成し、母の強さを証明したつもりでいたんだけど、周りの反応はというと・・・ただの奇人変人扱いだった。
だいたい今時無痛にしないなんて、歯を抜くのに麻酔を使わないようなもの。
ただの変わり者でしかない。
それで、泰君の時は「根性で自然分娩を貫くのは止めよ~」っと思ってたんだけど、分娩が速く進みすぎて無痛にする暇がなかった。
陣痛が強くなって産まれるまで40分だったかもしれないけど、本当に苦しんだのはたかが15分くらいだった。
だから痛かったとか、苦しかったという思いでは何もない。
今回も似たようなものでしょう。
泰君のときよりもっと速いかも。
麻酔を入れる針を脊髄に通す方がよっぽど痛いんじゃないかしら?っと思うくらい。
だから、無痛にするとかしないとかはっきり言って面倒なだけ。
さっさと産んじゃおうよ、っというのが正直なところ。
なんだけど、一般大衆がみんなやっている無痛分娩とやらがどんなものか味わってみたい気もする。
なんだかふと気が変わった。
「上の子2人は自然分娩だったんですけど、エピデュラル(麻酔の方法)に興味がないわけではありません。」
っとこれを言ったときはまだ自分でも決心しているわけではなく、どちらでも良いといった感じ。
その言葉に驚いたのは夫。
「え?そうなの?」
「うん、もう2回自然分娩で産んだから、産みの苦しみというのは十分味わった。だからちょっと違うのも試してみたくなったの。」
「でも、3人とも自然で産んだって方が、誇れるんじゃない?」
「別に誇りになんて思ってないよ。」
「君だったら麻酔なんかなくったってできると思うよ。」
「そんなことわかってる。できないといってるんじゃないよ。無痛を試してみたいだけよ。」
なんかむっしょ~~に腹が立ってきた。
苦しむ妻を見て、おろおろするのが普通の夫じゃぁないのか?
「そんなに苦しまずに、今回はエピデュラルやれば?」
っと言われたなら、「いや、やっぱり今回もがんばってみようか」っという気も起きたかもしれない。
それが何?この人ときたら、「苦しまずに産むなんて面白くねぇ~」とでも言わんばかりのこのせりふ。
むかつく、むかつく。
「あら何?私が苦しんでいるところを見られないのがそんなに残念なの?私はあなたのエンターテインメントのために自然分娩する気はございません。」
こんなところで夫婦喧嘩。
「いや、あ~、困ったなぁ。」しどろもどろの夫。
「決めた、今回はエピデュラルやってもらお~っと。」
っというど~しよ~もない理由で無痛分娩をすることにしました。
午前10:30、陣痛が本格的になってきた。
でもまだ余裕しゃくしゃく。
午前11:00、まぁそろそろいいかなぁっと思い看護婦さんを呼ぶ。
「そろそろエピデュラルをやろう。すいません、エピデュラルお願いします。」
キャハ頼んじゃった。
20分ほど待って麻酔医が入ってきた。
長々と麻酔の説明をしてから取り掛かる。
このとき陣痛の感覚は約10分おき。
エピデュラルは脊髄に針を通すのがすごく痛いと聞いていたけど、ちょっとチクッとしただけでたいしたことなかった。
あっという間に完了。
「すぐに薬が効いて楽になりますからね。まだ痛みが強いときはこのボタンを押して、薬の量を調節してください。」
親指で押すボタンを渡される。
こんなもん、必要ないわっと思いながらも受け取る。
言われた通りすぐに陣痛を感じなくなった。
陣痛が来ているのかどうかさえもわからない。
何も感じないのは、はっきり言って面白くない。
看護婦さんに聞いてみる。
「あの~、何も感じないんですけど」
「最初のうちは薬の量が多いから少し効きすぎるけど、そのうち陣痛を感じるようになりますよ。」
「あ、そうなんですか。あ~、良かった。これじゃぁ面白くないなぁっと思って。」
英語でそのまんま”It’s not fun”と言った私の言葉がよっぽどおかしかったらしい。
「え~?面白くないって・・・あははは、そんなこという人初めてよ。」
あら、そうなの?なんにも感じないのはつまんないわ~。
気づいたら12時を過ぎている。
予定日よりも2週間も早く、まだ子宮口が薄くやわらかくなっていなかったからなのか、それとも薬の量が少ないのか、まだ生まれる気配はない。
あっという間に1時間が過ぎた。
陣痛が来ると痛みを感じるようになってきた。
たぶんかなり強い陣痛が来てるんだと思う。
でも『感じる』程度で苦しむほどのものではない。
すごいぞエピデュラル!
看護婦さんが心配そうにモニターを見ている。
さっきからなんやらわけのわからない言葉をつぶやいている、デリバラブルがなんとかかんとか。。。
あのかわいい医者を呼んできた。
医者も真剣なまなざしで赤ちゃんの心電図を見ている。
「う~ん、良くないねぇ。たぶんへその緒が首か体に巻きついているんでしょう。ほら陣痛が来たときに、心拍がグーンと減ってるでしょ。」
確かに。
「一旦陣痛を止めて、赤ちゃんの回復を待ちましょう。それから羊水の量を増やしましょう。」
あら、このお産思ったほど簡単でもなさそう。
陣痛を止められても、エピデュラルのおかげで違いなんて特にない。
テレビを見ながら夫とおしゃべりをして過ごす。
なんて楽なんだ。
ただ文句があるとすれば、お腹がすいたこと。
午後2:30赤ちゃんの心拍が普通に戻った。
医者が言う。
「赤ちゃんが完全に回復するまでもう少し待ちましょうかね。」
急いではないけどお腹すいたから早くして欲しいなぁ~っというのが本心。
でもまぁ仕方ない待ちましょう。
午後3:00過ぎ、陣痛促進剤を再び投与始める。
今回はあっという間に強い陣痛が来ているのがわかる。
エピデュラルをしていても結構強く痛みを感じてきた。
「痛かったらこのボタンを押して薬の量を調節してね。」
イヤだね~。
やっぱりお産は少々痛くなくっちゃつまんない。
本当の苦しみに比べたら百分の一の痛みなんだから、全然大丈夫。
午後3:30医者が子宮口のチェックをする。
「あ、もういいわね。そろそろプッシュしましょうか。」
よっしゃぁ~、来ました~。
っと思ったものの、医者さんどっかに行って帰ってこない。
まったくぅ、どこに行ったんだよ。
そっか、もうすぐ生まれるんだ、じゃぁちょっと会社の友達に連絡しとこぉ~。
携帯メールで報告、
「今お産の真っ最中!もうすぐ生まれるとおもいまぁ~す。」
余裕というよりふざけているといったほうが近いかも。
午後4:00ちょっと前、医者が帰ってきた。
「ごめんごめん、じゃぁ、次の陣痛でいきみましょう。」
っと言いながら手袋も着けずに突っ立っている医者。
あのぉ~、赤ちゃんすぐに出てくると思いますよ~。
思っていても言わないのが日本人。
「男の子か女の子か生まれた瞬間に誰が言う?旦那さんあなたが言いたい?」
「いやいや、看護婦さんが言って下さい。」
そんなどうだっていいことを遠慮し合っている夫と看護婦さん。
おっ陣痛が来た。
看護婦さんたちが気づいてないので言ってみる。
「あのぉ~、陣痛来てるんですけどいきんでいいですか?」
「あら、そうなの?じゃぁはいプッシュしてください。」
なんだかスリルも何もないお産。
こんなんでいいのか?
う~~~ん、と3秒ほどいきむと、赤ちゃんの頭がぷるんと出たのがわかった。
慌てふためく医者と看護婦、
「あ~、待って待ってストップストップ!」
慌てて手袋をはめる医者。
頭から足まで完全防備の医療スーツが医者のために用意してあったけど、もちろんそんなものをつける暇などない。
普段着のまま(アメリカでは医者でも白衣は着ない)手袋だけはめた状態で手を沿える、
「いいわよ。」
私はもう一押し、う~~~ん
ぷるるん。
はぁ~、生まれました。
看護婦さんの声が聞こえる。
「あら~、男の子よぉ~。」
あ、男の子なんだ、3人目。
なんだか笑える、でもちょっと安心した~。
3人目、なんという楽なお産だったんだろう。
苦しみがない分感動も半減。
やっぱり自然で産めばよかったかなっとちょっと後悔。
でもまぁ、これはこれで楽しかった。
2週間早い分、お兄ちゃんたちよりちょっと小さい6ポンド8オンス(2945g)。
でもすごく元気な男の子が生まれました。
・・・夫よ、そういえば男の子の英語名をまだ決めてないぞ!
泰君を出産したときも破水が先で同じ薬を使って陣痛を起こさせた。
あの時は薬投与から陣痛が強く規則的になるのに約2時間かかった。
私のうやむやな記憶ではそれから約1時間後に泰君は生まれたんだけど、カルテによるとたった40分で生まれたと書いてあるらしい。
たぶんそっちの方が確かな記録だろう。
もしそうだとしたら、10時半頃陣痛が本格的になって、11時半頃に生まれる計算になる。
夫が分娩室に入ってきた。
「あら、早いのね。子供たちは?」
「グランマに頼んできた。」
あらあら、そんなに急いで来なくったって、今すぐに生まれるわけじゃないのに。。。
薬を投与し始めても、量が微量だからすぐには何も始まらない。
CNNで日本の地震ニュースを見ながらまったり過ごす。
あのかわいい医者が入ってきた。
「今回の分娩の計画は?無痛にするの?」
昨日からこの質問を10回くらいされたぞ。
アメリカでは無痛分娩が普通で、自然分娩で産む人なんてほとんどいない。
でも私は『自分の力で産みたい』というのと、『産みの苦しみとやらを味わってみたい』という理由でマー君を自然で産んだ。
5時間苦しみに苦しんで自然分娩を達成し、母の強さを証明したつもりでいたんだけど、周りの反応はというと・・・ただの奇人変人扱いだった。
だいたい今時無痛にしないなんて、歯を抜くのに麻酔を使わないようなもの。
ただの変わり者でしかない。
それで、泰君の時は「根性で自然分娩を貫くのは止めよ~」っと思ってたんだけど、分娩が速く進みすぎて無痛にする暇がなかった。
陣痛が強くなって産まれるまで40分だったかもしれないけど、本当に苦しんだのはたかが15分くらいだった。
だから痛かったとか、苦しかったという思いでは何もない。
今回も似たようなものでしょう。
泰君のときよりもっと速いかも。
麻酔を入れる針を脊髄に通す方がよっぽど痛いんじゃないかしら?っと思うくらい。
だから、無痛にするとかしないとかはっきり言って面倒なだけ。
さっさと産んじゃおうよ、っというのが正直なところ。
なんだけど、一般大衆がみんなやっている無痛分娩とやらがどんなものか味わってみたい気もする。
なんだかふと気が変わった。
「上の子2人は自然分娩だったんですけど、エピデュラル(麻酔の方法)に興味がないわけではありません。」
っとこれを言ったときはまだ自分でも決心しているわけではなく、どちらでも良いといった感じ。
その言葉に驚いたのは夫。
「え?そうなの?」
「うん、もう2回自然分娩で産んだから、産みの苦しみというのは十分味わった。だからちょっと違うのも試してみたくなったの。」
「でも、3人とも自然で産んだって方が、誇れるんじゃない?」
「別に誇りになんて思ってないよ。」
「君だったら麻酔なんかなくったってできると思うよ。」
「そんなことわかってる。できないといってるんじゃないよ。無痛を試してみたいだけよ。」
なんかむっしょ~~に腹が立ってきた。
苦しむ妻を見て、おろおろするのが普通の夫じゃぁないのか?
「そんなに苦しまずに、今回はエピデュラルやれば?」
っと言われたなら、「いや、やっぱり今回もがんばってみようか」っという気も起きたかもしれない。
それが何?この人ときたら、「苦しまずに産むなんて面白くねぇ~」とでも言わんばかりのこのせりふ。
むかつく、むかつく。
「あら何?私が苦しんでいるところを見られないのがそんなに残念なの?私はあなたのエンターテインメントのために自然分娩する気はございません。」
こんなところで夫婦喧嘩。
「いや、あ~、困ったなぁ。」しどろもどろの夫。
「決めた、今回はエピデュラルやってもらお~っと。」
っというど~しよ~もない理由で無痛分娩をすることにしました。
午前10:30、陣痛が本格的になってきた。
でもまだ余裕しゃくしゃく。
午前11:00、まぁそろそろいいかなぁっと思い看護婦さんを呼ぶ。
「そろそろエピデュラルをやろう。すいません、エピデュラルお願いします。」
キャハ頼んじゃった。
20分ほど待って麻酔医が入ってきた。
長々と麻酔の説明をしてから取り掛かる。
このとき陣痛の感覚は約10分おき。
エピデュラルは脊髄に針を通すのがすごく痛いと聞いていたけど、ちょっとチクッとしただけでたいしたことなかった。
あっという間に完了。
「すぐに薬が効いて楽になりますからね。まだ痛みが強いときはこのボタンを押して、薬の量を調節してください。」
親指で押すボタンを渡される。
こんなもん、必要ないわっと思いながらも受け取る。
言われた通りすぐに陣痛を感じなくなった。
陣痛が来ているのかどうかさえもわからない。
何も感じないのは、はっきり言って面白くない。
看護婦さんに聞いてみる。
「あの~、何も感じないんですけど」
「最初のうちは薬の量が多いから少し効きすぎるけど、そのうち陣痛を感じるようになりますよ。」
「あ、そうなんですか。あ~、良かった。これじゃぁ面白くないなぁっと思って。」
英語でそのまんま”It’s not fun”と言った私の言葉がよっぽどおかしかったらしい。
「え~?面白くないって・・・あははは、そんなこという人初めてよ。」
あら、そうなの?なんにも感じないのはつまんないわ~。
気づいたら12時を過ぎている。
予定日よりも2週間も早く、まだ子宮口が薄くやわらかくなっていなかったからなのか、それとも薬の量が少ないのか、まだ生まれる気配はない。
あっという間に1時間が過ぎた。
陣痛が来ると痛みを感じるようになってきた。
たぶんかなり強い陣痛が来てるんだと思う。
でも『感じる』程度で苦しむほどのものではない。
すごいぞエピデュラル!
看護婦さんが心配そうにモニターを見ている。
さっきからなんやらわけのわからない言葉をつぶやいている、デリバラブルがなんとかかんとか。。。
あのかわいい医者を呼んできた。
医者も真剣なまなざしで赤ちゃんの心電図を見ている。
「う~ん、良くないねぇ。たぶんへその緒が首か体に巻きついているんでしょう。ほら陣痛が来たときに、心拍がグーンと減ってるでしょ。」
確かに。
「一旦陣痛を止めて、赤ちゃんの回復を待ちましょう。それから羊水の量を増やしましょう。」
あら、このお産思ったほど簡単でもなさそう。
陣痛を止められても、エピデュラルのおかげで違いなんて特にない。
テレビを見ながら夫とおしゃべりをして過ごす。
なんて楽なんだ。
ただ文句があるとすれば、お腹がすいたこと。
午後2:30赤ちゃんの心拍が普通に戻った。
医者が言う。
「赤ちゃんが完全に回復するまでもう少し待ちましょうかね。」
急いではないけどお腹すいたから早くして欲しいなぁ~っというのが本心。
でもまぁ仕方ない待ちましょう。
午後3:00過ぎ、陣痛促進剤を再び投与始める。
今回はあっという間に強い陣痛が来ているのがわかる。
エピデュラルをしていても結構強く痛みを感じてきた。
「痛かったらこのボタンを押して薬の量を調節してね。」
イヤだね~。
やっぱりお産は少々痛くなくっちゃつまんない。
本当の苦しみに比べたら百分の一の痛みなんだから、全然大丈夫。
午後3:30医者が子宮口のチェックをする。
「あ、もういいわね。そろそろプッシュしましょうか。」
よっしゃぁ~、来ました~。
っと思ったものの、医者さんどっかに行って帰ってこない。
まったくぅ、どこに行ったんだよ。
そっか、もうすぐ生まれるんだ、じゃぁちょっと会社の友達に連絡しとこぉ~。
携帯メールで報告、
「今お産の真っ最中!もうすぐ生まれるとおもいまぁ~す。」
余裕というよりふざけているといったほうが近いかも。
午後4:00ちょっと前、医者が帰ってきた。
「ごめんごめん、じゃぁ、次の陣痛でいきみましょう。」
っと言いながら手袋も着けずに突っ立っている医者。
あのぉ~、赤ちゃんすぐに出てくると思いますよ~。
思っていても言わないのが日本人。
「男の子か女の子か生まれた瞬間に誰が言う?旦那さんあなたが言いたい?」
「いやいや、看護婦さんが言って下さい。」
そんなどうだっていいことを遠慮し合っている夫と看護婦さん。
おっ陣痛が来た。
看護婦さんたちが気づいてないので言ってみる。
「あのぉ~、陣痛来てるんですけどいきんでいいですか?」
「あら、そうなの?じゃぁはいプッシュしてください。」
なんだかスリルも何もないお産。
こんなんでいいのか?
う~~~ん、と3秒ほどいきむと、赤ちゃんの頭がぷるんと出たのがわかった。
慌てふためく医者と看護婦、
「あ~、待って待ってストップストップ!」
慌てて手袋をはめる医者。
頭から足まで完全防備の医療スーツが医者のために用意してあったけど、もちろんそんなものをつける暇などない。
普段着のまま(アメリカでは医者でも白衣は着ない)手袋だけはめた状態で手を沿える、
「いいわよ。」
私はもう一押し、う~~~ん
ぷるるん。
はぁ~、生まれました。
看護婦さんの声が聞こえる。
「あら~、男の子よぉ~。」
あ、男の子なんだ、3人目。
なんだか笑える、でもちょっと安心した~。
3人目、なんという楽なお産だったんだろう。
苦しみがない分感動も半減。
やっぱり自然で産めばよかったかなっとちょっと後悔。
でもまぁ、これはこれで楽しかった。
2週間早い分、お兄ちゃんたちよりちょっと小さい6ポンド8オンス(2945g)。
でもすごく元気な男の子が生まれました。
・・・夫よ、そういえば男の子の英語名をまだ決めてないぞ!
=3月24日夜=
8時近くに帰宅して、いつも通りあわただしく夕飯を済ませ、子供の宿題を見て、お風呂に入れて歯磨きをさせて9時半に寝かせる。
この帰ってから子供を寝かせるまでの1~2時間は毎日がバトル。
もっと余裕のある生活がしたいものだ・・・が夫婦共働きだから仕方ない。
言う事を聞かない子供を相手に、何回「早くしなさい」と怒鳴ることか。。。
でも、この日はマー君がすごく聞き分けがいい。
なぜかというと、あした待ちに待った授業参観&お遊戯パフォーマンスの日。
この日のために何ヶ月も前からママもダディーも休みをとっている。
いつもは学校のイベントがあるときでも、グランマに行ってもらってママが来ることはない。
考えてみたら、学期ごとにある先生との懇談会も、夫だけが行って私は全然行ってない。
ひどい母親。
だから、ママもマー君も明日が楽しみだった。
「ほら、歯磨きしなさい。やらなきゃ明日見に行かないよ。」
っといえば、すくっと立ち上がって歯磨きをする。
あ~、いつもこんなに聞き分けが良かったら楽なのに。。。
マー君は9時半に寝たものの、泰君はなかなか寝てくれない。
いつも添い寝をしてあげながら、私も一緒に寝てしまう。
もちろん臨月妊婦、朝までぐっすりということはないのですが・・・。
10時ようやく泰君が寝付いたと思った頃、
タラァ~~~
え?えぇ~~~?これってもしかして、破水?
いやだぁ~、まだ予定より2週間も前じゃない。
それに明日はどうしてもマー君の学校に行きたいのにぃ。
無視しよう、無視無視。これはきっと気のせい。
っと思いたかった。
ナプキンを当てて、またお布団に入る。
気のせい気のせい。
15分後タラァ~~っとまた流れ出てきた生暖かいもの。
くっそ~、神様の意地悪。
なんで今日なの~~?
仕方ない夫に告げる。
「ねぇ、破水したみたい。」
子供たちはもう寝てるから、私は一人で車を運転して病院に行くと言ったんだけど、心配性の夫。「いやいや自分も一緒に行く」ときかない。
とりあえず子供を寝かせたまま私を連れて病院に行って、夫だけ帰ってくることにした。
陣痛が始まっているわけじゃないから、今晩を様子を見て生まれるとしたら明日でしょう。
病院に着いた頃はもう夜11:00過ぎ。
どうしていつもいつも夜なんでしょう。
分娩室に入る前の、カーテンで区切られた診察室のようなところで、診察を受ける。
診察というより尋問といったほうが良いかもしれない。
アレルギーはあるかとか、病歴とか、前回の妊娠出産についてとか、とにかく質問、質問、質問の山。
シフトが変わって新しい看護婦が入ってきたら、また同じ質問を繰り返す。
さっき答えたばっかりだよ、もうやめてくれぇ~。
気づいたらもう12時過ぎ。
夫は、私を置いてとりあえず家に帰った。
子供たちが目を覚ましてないことを祈る。
「今分娩室が満室だから、ちょっと待ってね。」
へぇ、25ある分娩室がいっぱいなんだ。
私疲れているんで、寝かせてもらいます。っと思っていたら~。
「自然に陣痛が始まるように、少し歩いてきてください。とりあえず今は1時だから2時になったら帰ってきてください。」
がぁ~ん。今から歩くの?
あのねぇ、私一日中仕事をしてすっごく疲れてるんですけど!
っと思ったけどもちろんいえるわけはなく・・・、仕方ない、歩こう。
昨日と今日となぜかすごく足がむくんで、あしがだる~くいたぁ~くて、とにかく横になりたい。
それなのに、それなのに歩かせるなんて。
ぶらぶらとやる気なく歩いて、10分前にベッドに戻る。
少しうとうとしていると、さっきの看護婦が入ってきた。
「あら、もう戻ってたの。まだ分娩室あかないのよ、もう一度歩いてきたら?」
・・・また出されてしまった。
3時だぞ、3時。
あんたら夜間勤務の人とは違うのよ~、私は一日中仕事をしてきて、疲れてんの!
どうせ明日になったら陣痛促進剤を打つんだから、今日は寝かせろ~~~。
破水をすると、感染症になるリスクが高くなるため、自然に陣痛が来ない場合は促進剤を使ってでも、無理に陣痛を起こさせる。
破水した状態であまり長くは待ちたくないらしい。
ぶらぶら歩いていると、いいところを見つけた。
家族用の待合室。
誰もいない。
ちょっと角のほうに入ると、死角になって誰からも見えない。
しめしめ、ここでサボろう。
そこに座ってうたた寝。
足は痛いし、疲れてるし、眠いし、やってられっか。
朝方4時、ようやく分娩室が空いて、中に入れてもらえた。
やったぁ、これで少しは眠れる・・・っと思いきや、また次から次へと質問。
点滴用の針を入れたり、血圧測ったり、体温測ったり、あれこれあれこれ・・・寝かせてくれない。
どうでもいいけど、お腹がすいて来た。
緊急手術の場合に備えて、一旦病院に入ったら何も食べさせてもらえないのよねぇ~。
とほほほほ。
7時になってシフトが変わり、今日の当番医が入ってきた。
もちろん担当のアンジェリー先生が良かったんだけど、この病院では分娩に当たる先生は当番制にしてあるから仕方ない。
まぁ、今日の当番医が男じゃないだけよかったというもの。
インド系のかわいい先生。
すっごく若く見える、学校出たばかりのペーペーか?
「あなた日本人?ご家族は日本?地震大丈夫だった?」
会う人会う人に同じ質問をされる。
別にイヤじゃない、みんなが心配してくれているのは嬉しいことだ。
若い先生曰く、
「私の子供日本語がぺらぺらなのよ~。」
え?子供がいるの?あ、じゃぁ学卒のペーペーでもないんだ。
それにしても、
「え?なぜ日本語ができるんですか?」
不思議だ。
「日本語英語のバイリンガルスクールに行ってるの。AIMってバークレーにあるの知ってる?」
へぇ~、日系じゃなくてもわざわざ高い授業料払って日本語とのバイリンガルスクールに入れようと思う親がいるんだぁ。
それを聞いてなんだか親近感が沸いた。
「朝8:30になったら誘発剤を入れましょうね。」
ついにそのときが来たのね。
たぶんこれが最後の出産。
よっしゃぁ~、がんばるぞ~!
即夫に電話を入れる。
8時近くに帰宅して、いつも通りあわただしく夕飯を済ませ、子供の宿題を見て、お風呂に入れて歯磨きをさせて9時半に寝かせる。
この帰ってから子供を寝かせるまでの1~2時間は毎日がバトル。
もっと余裕のある生活がしたいものだ・・・が夫婦共働きだから仕方ない。
言う事を聞かない子供を相手に、何回「早くしなさい」と怒鳴ることか。。。
でも、この日はマー君がすごく聞き分けがいい。
なぜかというと、あした待ちに待った授業参観&お遊戯パフォーマンスの日。
この日のために何ヶ月も前からママもダディーも休みをとっている。
いつもは学校のイベントがあるときでも、グランマに行ってもらってママが来ることはない。
考えてみたら、学期ごとにある先生との懇談会も、夫だけが行って私は全然行ってない。
ひどい母親。
だから、ママもマー君も明日が楽しみだった。
「ほら、歯磨きしなさい。やらなきゃ明日見に行かないよ。」
っといえば、すくっと立ち上がって歯磨きをする。
あ~、いつもこんなに聞き分けが良かったら楽なのに。。。
マー君は9時半に寝たものの、泰君はなかなか寝てくれない。
いつも添い寝をしてあげながら、私も一緒に寝てしまう。
もちろん臨月妊婦、朝までぐっすりということはないのですが・・・。
10時ようやく泰君が寝付いたと思った頃、
タラァ~~~
え?えぇ~~~?これってもしかして、破水?
いやだぁ~、まだ予定より2週間も前じゃない。
それに明日はどうしてもマー君の学校に行きたいのにぃ。
無視しよう、無視無視。これはきっと気のせい。
っと思いたかった。
ナプキンを当てて、またお布団に入る。
気のせい気のせい。
15分後タラァ~~っとまた流れ出てきた生暖かいもの。
くっそ~、神様の意地悪。
なんで今日なの~~?
仕方ない夫に告げる。
「ねぇ、破水したみたい。」
子供たちはもう寝てるから、私は一人で車を運転して病院に行くと言ったんだけど、心配性の夫。「いやいや自分も一緒に行く」ときかない。
とりあえず子供を寝かせたまま私を連れて病院に行って、夫だけ帰ってくることにした。
陣痛が始まっているわけじゃないから、今晩を様子を見て生まれるとしたら明日でしょう。
病院に着いた頃はもう夜11:00過ぎ。
どうしていつもいつも夜なんでしょう。
分娩室に入る前の、カーテンで区切られた診察室のようなところで、診察を受ける。
診察というより尋問といったほうが良いかもしれない。
アレルギーはあるかとか、病歴とか、前回の妊娠出産についてとか、とにかく質問、質問、質問の山。
シフトが変わって新しい看護婦が入ってきたら、また同じ質問を繰り返す。
さっき答えたばっかりだよ、もうやめてくれぇ~。
気づいたらもう12時過ぎ。
夫は、私を置いてとりあえず家に帰った。
子供たちが目を覚ましてないことを祈る。
「今分娩室が満室だから、ちょっと待ってね。」
へぇ、25ある分娩室がいっぱいなんだ。
私疲れているんで、寝かせてもらいます。っと思っていたら~。
「自然に陣痛が始まるように、少し歩いてきてください。とりあえず今は1時だから2時になったら帰ってきてください。」
がぁ~ん。今から歩くの?
あのねぇ、私一日中仕事をしてすっごく疲れてるんですけど!
っと思ったけどもちろんいえるわけはなく・・・、仕方ない、歩こう。
昨日と今日となぜかすごく足がむくんで、あしがだる~くいたぁ~くて、とにかく横になりたい。
それなのに、それなのに歩かせるなんて。
ぶらぶらとやる気なく歩いて、10分前にベッドに戻る。
少しうとうとしていると、さっきの看護婦が入ってきた。
「あら、もう戻ってたの。まだ分娩室あかないのよ、もう一度歩いてきたら?」
・・・また出されてしまった。
3時だぞ、3時。
あんたら夜間勤務の人とは違うのよ~、私は一日中仕事をしてきて、疲れてんの!
どうせ明日になったら陣痛促進剤を打つんだから、今日は寝かせろ~~~。
破水をすると、感染症になるリスクが高くなるため、自然に陣痛が来ない場合は促進剤を使ってでも、無理に陣痛を起こさせる。
破水した状態であまり長くは待ちたくないらしい。
ぶらぶら歩いていると、いいところを見つけた。
家族用の待合室。
誰もいない。
ちょっと角のほうに入ると、死角になって誰からも見えない。
しめしめ、ここでサボろう。
そこに座ってうたた寝。
足は痛いし、疲れてるし、眠いし、やってられっか。
朝方4時、ようやく分娩室が空いて、中に入れてもらえた。
やったぁ、これで少しは眠れる・・・っと思いきや、また次から次へと質問。
点滴用の針を入れたり、血圧測ったり、体温測ったり、あれこれあれこれ・・・寝かせてくれない。
どうでもいいけど、お腹がすいて来た。
緊急手術の場合に備えて、一旦病院に入ったら何も食べさせてもらえないのよねぇ~。
とほほほほ。
7時になってシフトが変わり、今日の当番医が入ってきた。
もちろん担当のアンジェリー先生が良かったんだけど、この病院では分娩に当たる先生は当番制にしてあるから仕方ない。
まぁ、今日の当番医が男じゃないだけよかったというもの。
インド系のかわいい先生。
すっごく若く見える、学校出たばかりのペーペーか?
「あなた日本人?ご家族は日本?地震大丈夫だった?」
会う人会う人に同じ質問をされる。
別にイヤじゃない、みんなが心配してくれているのは嬉しいことだ。
若い先生曰く、
「私の子供日本語がぺらぺらなのよ~。」
え?子供がいるの?あ、じゃぁ学卒のペーペーでもないんだ。
それにしても、
「え?なぜ日本語ができるんですか?」
不思議だ。
「日本語英語のバイリンガルスクールに行ってるの。AIMってバークレーにあるの知ってる?」
へぇ~、日系じゃなくてもわざわざ高い授業料払って日本語とのバイリンガルスクールに入れようと思う親がいるんだぁ。
それを聞いてなんだか親近感が沸いた。
「朝8:30になったら誘発剤を入れましょうね。」
ついにそのときが来たのね。
たぶんこれが最後の出産。
よっしゃぁ~、がんばるぞ~!
即夫に電話を入れる。