白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

Makers Fair

2011-05-27 12:23:12 | イベント
サンノゼの方で、面白いイベントがあっているというので、家族みんなで行くことに。

Makers Fairというもので、作ったものの品評会なんだけど、その規模がまたすごい。
まるで遊園地のような広さと規模。

とにかくアマチュアから企業まで出展は幅広く、ロボットやコンピューターなどのハイテク系から、パッチワークなどの手芸にいたるまで、なんでもかんでも作ったものフェアーなわけです。

アイデアもすごくて、電化製品を他の用途に使っている。
たとえばミキサーを使って巨大なこまを回したり、
あんまり役に立ち沿うにはないけど、発想がおもしろい。


ワインのたるを閉める金具を使ってできたジャングルジム。


外では野外コンサート。しかしアンプやスピーカーの電力は観客が自転車をこいで作らなければいけない。
電力が足りなければ聞こえなくなる。
8台の自転車を必死でこぐ観客。
ほらマー君サボるな。


ミニプラネタリウム。
チューブの中を、はいはいして中に入る。


レゴでできた犬のロボット。


パソコンで操作。

朝10時半について4時過ぎまでみっちり遊んできたけど、たぶん見たのは3分の1程度。
泰君はもう少し大きくなってからのほうがいいだろう。
また行こう。

サインは日本語で何?

2011-05-27 09:56:17 | 難聴・手話
マー君が日本語教室の宿題をしていた。

今日の宿題は新しい漢字「話」の練習。

練習プリントの中に、「話」の字を使って言葉を考えましょう。というのがあり、そこでとまっているマー君。

仕方ない助け舟を出してあげよう。

「『話』のつく言葉ねぇ。じゃやぁ『手話』は?」
「なぁにそれ?」

あ、そっか。我が家では手話の事を英語のSign Languageからサインと言っていて、手話という言葉を使うことがなかった。

「最初に『手』と書いて、それから『話』と書いてごらん。」
「書いたよ。」
「これなんだと思う?手で話す・・・。」

ちょっと考えるマー君。

「サイン?」
「そうよ~、日本語ではね、サインのことを手で話す『手話』って言うの。」
「そっか~。」

目をきらきら輝かせるマー君。

「てわ?」
「ううん、しゅわと読むの。」
「ふ~ん。」

今まで考えたことなかったけど、『手話』って言葉なんか素敵。
英語のSign Languageって、まるで暗号を送っているみたいでなぁんかね。

次の練習は『話』の文字を使って文章を作りましょうというもの。

マー君が書いた文章は。

「ぼくは手話で話すことができます。」

へぇ~、そんなこと言うの初めて。
手話もできること、誇りに思ってくれていると嬉しいな。

CEIDのイベントに呼ばれました

2011-05-24 21:50:12 | 難聴・手話
昨日は平日だったけど、学校は先生の講習会かなんかで休み。

実はこの日、マー君はCEIDのイベントにお呼ばれ。
何かというと、寄付を募るイベントにCEIDの卒業生の例として出て欲しいというもの。

皆さんに、CEIDがどれだけ難聴の子供に必要なもので、CEIDで学んだ子供たちがどういう風に成長し成功していっているかを訴えるのが目的。

こういうイベントに呼ばれるということは、マー君は成功例なのだろう。

それともう一つ日本語も話すバイリンガルというところも重要ならしい。
園長先生に日本語も披露してほしいと頼まれた。

聾や難聴の子供に2ヶ国語以上教えることに、たくさんの人は戸惑いを持っている。
一つの言語すら遅れがちな難聴の子供に、幾つもの言葉で話しかけるのは余計に混乱させるのではないかと、誰でも思う。
そして、確かなデータがあるわけでもないのに、一つの言語(英語)に絞るようアドバイスする専門家も多い。

しかし移民が多いサンフランシスコベイエリアでは、親の母語が英語でないケースがよくある。
そんな時、親は一体どうしたらいいのか?っとCEIDの先生に泣きついてくる。

CEIDの先生方は、「心配要りません。子供が言葉を学ぶ能力は大人には想像もつかないものがあります。あなたの言葉で話しかけるのが一番。どんどんあなたの言葉で話しかけてあげてください。」とアドバイスする。

私もその一例だった。
耳の検査をした専門家は、「英語に絞るべきだ。」と言っていた。
でも、私にとって英語は外国語で、子供に英語でなんて話しかけたくない。
はなっから無視していたけど、CEIDで「どんどん日本語で話しかけていいですよ。」といわれたときはすごく嬉しかった。

親が日本語で話しかけても、英語が遅れることはなく、日本語も上手に話すマー君は最高の例になる。
今不安を抱えている難聴の乳幼児の親たちも、マー君の姿を見たら励みになるだろう。

私も、もし今のマー君の姿をあの時垣間見ることができれば、あんなに悲しい思いをせずにすんだのにと思う。



イベントにお呼ばれしたのは、マー君ともう一人黒人の男の子。

高級ゴルフクラブハウスでのイベント、
高級ホテルのような会場で、これまた高級な食事。

私は「タダ飯、タダ飯。」と喜んで、しっかりご馳走を頂きました。
いやいや、タダ飯食って食い逃げではありませんよ~。
私もステージに上がって、日本語披露のお手伝い。

日本語の披露の仕方は、先生が私への質問を考え、それをこっそり英語でマー君に言って、
それをマー君が日本語で私に聞くというもの。

ただ・・・、先生が何を聴いても恥ずかしがってマー君何も言わない。
じゃぁ、これは?
あれは?
っと先生が質問を変えても、「わからない。」っと答えない。


だめじゃん、バイリンガルの例として出されているのに、わからないじゃ!!!

最後には私が日本語でマー君に質問したりして、どうにかマー君の口から日本語を引き出すことができたものの、初めの予定は完全にくるってしまいました。

帰りにマー君にきいてみる。
「ねぇ、先生の質問は何だったの?」

「えっとねぇ、ママの誕生日は何?とかママの好きな色は何?とかそんな質問。」

日本語で答えるマー君。
そんな超簡単じゃない。
なんでステージではわかんないって言ったの?
人前で話すのが恥ずかしかったらしい。

思いっきり失敗だったけど、先生は「すばらしかったわ~ありがとう。」
っと言ってくれて・・・あ~いい先生だ。

ただ飯食わせてもらったのに、申し訳ないです。



ぼく赤ちゃん

2011-05-20 22:39:04 | 子供
泰君の赤ちゃん返りが最近顕著になってきた。
っというのも、無意識に赤ちゃん返りしているのではない。
自分で自分のことを赤ちゃんだと言い出した。

抱っこ抱っことせがむ泰君に
「泰君はもうお兄ちゃんでしょ。」
っと言えば

「ううん、ぼく赤ちゃんだよ。」
っと言う。


それだけじゃない、ここ数日は保育園に行くのも嫌がりだした。

「ぼく赤ちゃんだからお家にいるの~」

なんでもかんでも、「ぼく赤ちゃん。」と言って自分でやらない。

困ったもんだ。


「赤ちゃんならお菓子食べられないねぇ」
っと反撃するも
「ぼく、お菓子食べれる赤ちゃん。」
っと意味なし。

いつまで続くこの赤ちゃん返り


ダディーの出張

2011-05-16 11:41:37 | 家族
夫が3日間家を留守にすることになった。
シアトルで翻訳者のコンフェレンスがあるらしい。
一人で3人の子供を見ることになってしまった私。

一番大変なのは、お風呂。
まだ首が座らない乳幼児を一人でお風呂に入れて、自分も入って残りの2人も洗ってあげるのはかなり労力の要る仕事なのです。

まぁ、大変なのは最初覚悟ができていたのでどうにかクリア。



実はもう一つ夫がいない間だけの特別なプロジェクトがあった。

家のなかで3日間英語禁止


さてどれくらいできるでしょう。


マー君は私と話をするときはいつも日本語だからOKだと思った。
泰君も一生懸命日本語でお話しようとする姿がかわいい。

うまくいっていると思った・・・でも

兄弟同士での会話はどうしても英語になってしまう。


「こら~、日本語でしょ~~」
っと私が怒鳴った瞬間だけ日本語にかわりまたすぐに英語に戻る。

これじゃぁ日本語学校状態。
日本語学校でも、生徒同士はいつも英語、先生が来たらコロっと日本語に変わって、見えなくなったらまた英語。

あ~、悲しいけどこれが実情。

まぁ、日本語は失敗だったけど、ダディーがいない間二人とも・・・いや三人とも良い子にできました。

いやぁしかし、夫は何もやってくれていないと腹を立ててばかりいたけど、いなくなってみるとどれだけ夫に頼っていたかがわかる。
やっぱり子育ては夫婦の二人三脚ですね。

母の日

2011-05-10 21:54:12 | 家族
3児の母になって始めての母の日。

夫にとって母とはもちろん彼の母親のことなので、この日の主役はいつも姑だった。
しかし今回は夫の親が東ヨーロッパ旅行に出かけているため、主役不在。
初めて我が家だけの母の日を楽しみました。



母の日は朝から始まりました。

休みの日の朝は、私が一番遅い。
この日が母の日なんてすっかり忘れて8時過ぎてもベッドでうだうだと寝ている私。

夫が子供3人連れて、ベッドルームに入ってきた。
夫は海君を抱っこして、マー君は大きなお盆に朝ごはんを運んで、泰君は手にお花を持って

“Happy mother's day”

あらぁ~、そっか今日は母の日だったんだ。
ルームサービスの朝ごはんとは夫も考えたじゃない。

実は私が寝ている間に、夫は3人の子供たちを連れてスーパーに行ってきたのだとか。
スーパーでは同じく子連れのお父さんが何組もいたって言うから面白い。

それから夫の計画で、リッチモンド湾のほとりにある小さな町へおでかけ。

小さな町に、大きな大きな公園がある。
凧揚げをしたり、ピクニックをしたり、一日みんなで遊んできました。

ほのぼのと家族の時間を楽しんだ、最高の母の日でした。


マー君の絵

2011-05-06 22:58:58 | 子供
女の子が描いた絵を見ると感動する。
かわいいお姫様の絵なんかをそれは丁寧に描いている。

マー君はというと・・・。

車や飛行機など乗り物の絵はすごくうまい。
レッカー車なんて描かせたら舌を巻くほど詳細に描く。

しかし、人の絵は、丸描いて、胴体と手と足はボウを引っ張っただけ。
いつまでたってもそこから進歩がない。


先日学校でやった勉強のプリントを持って返ってきた。
文章にあった挿絵を描くというもの。

一ページ目、ちょっとゆがんだ丸が二つ。

「マー君、これ何の絵? 卵の絵っかなぁ?」
「ううん、蛇だよ。」
「は?へっへび?」
「うん、へびっを~前から見た絵。」

なっなにそれ?

夫は笑って言う。
「なるほど~、さすがだなぁ。幾何学の才能があるんじゃないか。」

これはただの屁理屈だと思うんですけど。


次のページ。

また似たような楕円が二つ。

「じゃぁ、これは?これも卵に見えるんだけど。」
「それは、双子。」
「は?ふたご?確かに同じ形だけど、人間の双子ちゃん?」
「うん、双子っを~、上から見たところ。」

こんなんで、先生は何も言わなかったんだろうか。

なんかちょっと、医者に見せたほうがいいかしら?っと不安になってくるほどひどい。
絵から子供の心理を見る、なぁんていうカウンセラーがいたらなんていわれることか。。。



泰君と海君

2011-05-02 10:41:55 | 子供
泰君は海悠が生まれてからというもの、前にもましてわがままになったきがする。
一日にいったい何回泣き叫ぶことか。

赤ちゃんが生まれると上の子はよくこうなるというけど、泰君が海悠を嫌っているわけではなさそうだ。
それどころか、
This is my brotherとみんに自慢したがる。

抱っこしたがるし、いつも話しかけたり目の前で踊って見せたり、なかなかかわいい光景だ。
マー君はというと、全然関心なし。


抱っこするのはいいけど、首が座ってないから気が気じゃない。




最近子ザルから子豚になってきた海悠

ある日の食べ歩き

2011-05-02 10:20:53 | その他
夫が会社を育児休暇の名目でずる休みしている間、私たちは毎日食べ歩きをしている。

子供が一緒だと外食といえばファミリーレストランかファーストフードになる。
っと言うより、外食そのものをめったにしない。
久しぶりにおしゃれなお店にお出かけできる絶好の機会ということで、毎日違うレストランにランチを食べに出かける。

考えてみたら、サンフランシスコのレストランは数え切れないほど色々試したものの、バークレーのレストランってあんまり行ったことがない。

味はサンフランシスコのレストランに比べても負けず劣らずなかなかおいしい。
でも、中華はやっぱりサンフランシスコのほうがレベルが高いかな。


この日はおしゃれなカフェ風のレストランにランチを食べに出かけた。
歩いていると、外にテーブルを並べて30代くらいの女性4人が何やら売っている。
日本人かな?っと思い前を通ってみると、なんと日本の震災義援金を募るために手作りのお菓子やTシャツなんかを売っているご様子。

あら~、えらいわねぇ~。

おもわず立ち止まって、子供のTシャツを2枚買っちゃいました。