白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

もう6年

2006-06-28 14:17:56 | 家族
毎年サンフランシスコのマーケットストリートにレインボウの旗がはためく頃、私は一人感慨にふける。

アメリカに来てまた一年が過ぎ去った。

日本から移民ビザをもってサンフランシスコに到着した日、街中ではゲイのお祭があっていた。
レインボウの旗は、ゲイの象徴とされている。
昨日のことのようだけれど、もう6年も前のことになる。

そっかぁー、アメリカに来てもう6年になるんだ。

私がこっちに来て3日目、夫は出張で日本に行くことになった。
夫は、私が困らないようにと、一週間分の食べ物を買い込んで冷蔵庫に詰め込むだけ詰め込み出て行った。
あの頃は、一人じゃまともに買い物もできなかったんだっけ。

この6年間を振り返る。
語学学校に行った日々、シティーカレッジに行った日々、大学院、そして今がある。
常に勉強してきたなぁーー。

アメリカに来て、唯一の悩みは英語だ。
私は英語が大嫌い。
自分で自分のことを馬鹿だとは思いたくないのだけれど、こと英語に関しては、私の脳みそは拒絶反応ばかりして、ちっとも吸収してくれない。
苦労に苦労を重ねてここまでやってきた。

その間マー君も生まれて、私は母になった。
今ではマー君中心の日々。

一年に一度、これまでの自分を振り返る日。
次の一年はどんな年になるんだろう。


シェービングクリーム

2006-06-27 05:02:43 | その他
CEIDでは、たまにわけのわからないことをして遊ぶ。
今回は触感アプローチの日ということで、肌触りの面白いもので遊ぶのだとか。
中庭にシートを敷いて、髭剃り用のクリームでいっぱいにして遊ぶという、なんともぶっ飛んだ発想。
すべりだいも泡ぶくぶくのクリームでいっぱいに覆って、そこをすべりおりる。
マー君はこの状態↓


きっとすっごく楽しかったのでしょう。
この日はマー君夜まで興奮してなかなか寝付いてくれませんでした。

お友達の誕生日パーティー

2006-06-25 05:04:57 | その他
この日曜日は、2つの誕生日パーティーに招待されることとなった。
小さい子供がいると、あっちこっちからお誕生日パーティーに招待されて、なかなか忙しい。
そのたびにプレゼントを準備しなきゃいけないのは少し面倒だけど、ただ食いできるのはありがたい。
なんていうと嫌われそうだけど。。。

1人めは、家のちかくのコズモ君のお誕生日パーティー。
この家は、レズビアンカップルで、お母さんが二人なんだ。
って日本では考えられないかもしれないけれど、この辺りでは特に珍しくない、よく聞く話。
お誕生日パーティーにトランポリンをレンタルするのははやっていて、公園などでよく見かける風景。
今回も裏庭にセットしてくれていたものの、マー君にはちょっとまだ早いかな。
大きなお友達に圧倒されて、ジャンプどころか立つことさえできないご様子。

コズモ君は4歳、そのお友達もみんな4歳から5歳で、マー君が一番ちびでした。


一番右に座ってるのがマー君、その横がコズモ君。

午後からは、CIEDのクラスメートのお誕生日パーディー。
インド人のかわいい女の子。
ここでもマー君は一番ちびでした。


テーブルから頭だけ出してるのがマー君、一番手前の子がインド人のミラちゃん。

忙しかったけど、楽しい週末だったね☆

Spare the Air Day!

2006-06-23 05:05:51 | その他
大胆なことをするよなぁー、アメリカって。

Spare the air day!と名づけて、マイカーを使うことを控えるよう呼びかけ、すべての公共交通を2日間無料にするっていうんだから。。。

セントラルバレーやロサンジェルスほどひどくはないものの、サンフランシスコベイエリアも大気汚染がひどくなってる。
まー、それで思いついたんだろうけれど、経済的にすごい額にのぼると思うんですけどねぇ。

それで、いつもより電車が込んでいるかなぁっと、覚悟を決めて通勤電車に乗ったのだけれど、、、あぁ~んまり変わってない。
それもそうだよねぇ~。
公共交通で通勤が可能な人たちは、すでにしているわけで、電車がただになったからといって、通勤手段を代えれるわけではないのは当然のこと。
それに、いつもサンフランシスコに車で通勤している人たちは、一日25ドルの駐車場代を払っても平気なお金持ちばっかりでしょ、電車がただになったからって、数ドルけちって電車に乗るような人たちじゃぁないと思う。

そういえばずーっと昔、大学時代に「経済交通学」か「交通経済論」か何かそんな名前の講義を取ったことがある。
その中で、サンフランシスコベイエリアの色々な交通渋滞対策について習ったのを、うっすらと覚えてる。
日本がやらないような大胆なことを、このベイエリアはたくさんやっているから、世界のいい実験台になってるみたい。
っで色々な試みの末出た結論は、「公共交通を安くしても、マイカー通勤者は減らない」と言うことだった。

いつもと変わらない電車の込み具合がそれを物語っていますねぇ。

っでも帰りはそうはいかなかった。
どうやら、「せっかくバスも電車もただ」ということで、たっくさんのひとが町へお出かけしたみたい。
激混み!
朝の山手線に比べたらまだまだ甘いんだけど、それでもアメリカにとっては例を見ない満員電車。
少々の満員電車にはなれている私でも、それは日本での話。
臭い白人男に触れるのは、とても気分が悪かったわ。

往復6ドル70セントういたのはありがたいけど、もうこんな意味のないことはやめようよ~~~。


広い家に移りたいけど・・・

2006-06-21 05:08:19 | その他
先日知り合いが、今まで住んでいた家を売るというので、ちょっと見に行ってきた。

我が家は今、私達夫婦が使っている部屋と、マー君の部屋とあわせてベッドルームは2つしかない。
それと、無理やり夫と二人で使っている小さな小さな書斎が一つあるだけ。
マー君に兄弟をつくってあげたいとは思うものの、今の家ではちょっと狭すぎる。
できればベッドルームが3つに、小さくていいから書斎が欲しい。

見に行った家はちょうどベッドルームが3つ、書斎が一つという、理想のお家。
とってもおしゃれで小奇麗で、場所的にもなかなかいいところ。
明るい居間やダイニングも素敵。

「あー、いいわねぇこんなところに住めたら」なんて話していたものの問題はお値段、なんと$1,000,000。(日本円で考えたい方はゼロを二つ足してください。)

そんなぁー、買えないよー。
今のフェデラルレート(利率)は約7%、それで30年ローンを組んだとしたら、毎月の支払いいくらになると思います?
ちょっと金融計算機をカチャカチャとやって、、、出た答えは、え~っと・・・約$6,600(汗)。

それだけじゃない。
年間の不動産税が、(家の価格×1.2491%)+$800だから、一ヶ月約$1,100。
っということは、合計$7,700!

年間じゃないのよ、一ヶ月の支払いが77万円といってるの。(実際は1ドル約114円です)

あのね、プール付きの豪邸とかじゃないの。
ロスなんかに行ったらよくある、でっか~~~い家じゃないの。
普通の家なのよ。

自分の家に寝泊りするのに、30年間一泊$250払い続けるの?
そんなぁ、ホテルに30年泊まったほうが安いんじゃないのぉ?

あー、忘れよ忘れよ、こんなの冗談じゃないわ。
サンフランシスコ湾岸の地価はおかしいのよ、狂ってるのよ。
車で1時間も走れば土地はたくさん有り余ってるのに、どうしてここだけこんなに高くなるの?
理解できん。

くそぉーーー、居住費さえ下がってくれたら文句ないんだけどなぁ。

聴覚検査

2006-06-20 05:09:00 | その他
今日久しぶりにマー君の聴覚検査があった。
今はCEIDの中に聴覚検査室があって、専門の先生が週2回、オークランドのChildren's hospitalから来てくれている。
昔の(私が嫌っていた)先生とはちがって、子供相手が専門の先生だし、CEIDの先生が一緒だというので、親達がわざわざ行くこともなく、全部お任せの聴覚検査だった。

夫がマー君のお迎えから帰ってくる時間を狙って家に電話をする。(私はまだ職場)
「ねぇー、どうだった?」
気になって仕方がない。
夫は、マー君がすっごくいい子に検査を受けることができたと、先生に誉められたことを喜んで伝えた。
そんなことより、聞こえのほうはどうなのよーーー。
イラつく私。
「うん、変わってないって。よかったよかった。」っと夫。

そう、変わってないということは、悪くなってないということ、いいこと、なんだけど、全然嬉しくない。

・・・何を期待してるんだろう、私は。
聴覚検査をするたびに、本当はマー君はもっと聞こえているじゃないかと期待してしまう。
前の検査では、マー君はまだ幼かったから、小さい音に興味を持たなかっただけで、本当は聞こえていたんだけど、反応を見せなかっただけなんじゃないか・・・っとか。。
今度の検査ではきっと、全部の音に反応して、「マー君、本当は難聴じゃなかったのねぇ」って先生達が驚くんじゃないかとか。。
検査が終わるたびに、「実は普通に聞こえてました、今まで誤診でした」っと言われることを心のどこかで期待している自分がいる。

それから聴覚検査だけではなく、言葉の発達進度の検査もあったらしい。
絵や写真を見て、「○○は何所にある」などと聞いて、語彙の大きさを調べたり、話かけて会話の理解度を測ったりするものならしい。

その結果は、目標値をはるかに上回るいい結果だったようだ。
でも、その目標値というのがよくわからん。
夫よ、ちゃんと聞いて来い!
マー君の難聴レベルからしての目標値なんだろうか、それとも一般の2歳児の目標値なんだろうか。
たぶん、前者だろうなぁ。
一般の2歳児と比べたら、親の贔屓目でもマー君の言葉の成長が平均を上回ってるとは思えん。

先生達は、親を喜ばせようとしてくれる。
でも、何を言われてもなぁーんか満足しないのよねぇ。

ただ普通であって欲しいのだけれど、その「普通」を追いかけるのもマー君には酷なことなのかしら。
現状で満足しなきゃいけないのかしら。