たはけの果て黄泉もどりの3回目配信です。これで後半が終わり。左欄のブックマークから部族民通信のHPにお入りお願いします。
あらすじは
凱旋の帰り道イザナギは三級の団子刺しにした首から呪いを受ける。それは「勝ち戦の美酒を味あえない古猪の足一本だけがお前の取り分だ」と。
ナギは禁制の奥殿にナミを夜問いする。ナミに戦利の白珠三連の首飾りを与える。巫女白無垢衣装に相輝く飾りを喜ぶナミが「お前を蘇らせた替わりに妾が死ぬ」と不吉な言葉。翌朝にナミは自害する。ナミの野辺送りで幻想を見る、それはナミが死に霊に化けて蔡車に寄りそうのである。そして「妾の骸を裸に剥いて熱く抱け」と責める。黄泉に落ちたナギをサキが助け出す。
さわり部分、野辺の送りの到着点が黄泉穴、その底に遺骸を葬ればそれがこの世の別れ。今放るぞと遺骸を肩に担いだナギにナミ(霊)が取りすがる場面です。
情けの引導を渡したナギは屍を肩担いだ。
「ここが黄泉の大穴逆落し今生の別れ、姉様と次に会えるは黄泉の底。いざ逆さに落とすぞ」と穴口の一歩手前に立つナギ。その膝にナミは取りすがりナギを止めた。穴口に近づこうともナギは歩き進めず、ずり足半歩で行こうともナミの霊は抱きつき離れない。ナミがナギを見上げ、震える虫の声で、
「逆さ落としは堪忍じゃ。
願いが成就してお前は生き返られた。その代わり妾が死ぬと。なんの思い残しがあるものか。しかしナギ、お前と別れるこの辛さ。お前の身体、お前の温もり、それが妾の身体の身の貢ぎの果てなれば、思い出だけで哀しくて、別れようとも別れられない」
=中略=
「妾はお前を腕で抱き裸の乳で抱き、手で抱え裸腰で支えた。十字に裂かれ背の疵を妾が嘗め這いずり、汁と膏をこの口でやわらに擦り込んだ」
「やはりあの手、あの膝あの胸は姉様の物だった、儂を生き返らせたのは祈りと姉様肌の暖かさだ。それを今知った、儂も一人で生きられない」
「ナギ、お前が妾の屍を黄泉穴に逆さに放り込んだら、それが別れ目。二度とは会えない。妾が死に果てる前にお前の情けを。逆さ落としは堪忍じゃ」
本日は雪交じりの雨(関東地方ですが)、サイバー立ち読みで部族民通信HPにお立ち寄り下さい。時間経つのも忘れます。
あらすじは
凱旋の帰り道イザナギは三級の団子刺しにした首から呪いを受ける。それは「勝ち戦の美酒を味あえない古猪の足一本だけがお前の取り分だ」と。
ナギは禁制の奥殿にナミを夜問いする。ナミに戦利の白珠三連の首飾りを与える。巫女白無垢衣装に相輝く飾りを喜ぶナミが「お前を蘇らせた替わりに妾が死ぬ」と不吉な言葉。翌朝にナミは自害する。ナミの野辺送りで幻想を見る、それはナミが死に霊に化けて蔡車に寄りそうのである。そして「妾の骸を裸に剥いて熱く抱け」と責める。黄泉に落ちたナギをサキが助け出す。
さわり部分、野辺の送りの到着点が黄泉穴、その底に遺骸を葬ればそれがこの世の別れ。今放るぞと遺骸を肩に担いだナギにナミ(霊)が取りすがる場面です。
情けの引導を渡したナギは屍を肩担いだ。
「ここが黄泉の大穴逆落し今生の別れ、姉様と次に会えるは黄泉の底。いざ逆さに落とすぞ」と穴口の一歩手前に立つナギ。その膝にナミは取りすがりナギを止めた。穴口に近づこうともナギは歩き進めず、ずり足半歩で行こうともナミの霊は抱きつき離れない。ナミがナギを見上げ、震える虫の声で、
「逆さ落としは堪忍じゃ。
願いが成就してお前は生き返られた。その代わり妾が死ぬと。なんの思い残しがあるものか。しかしナギ、お前と別れるこの辛さ。お前の身体、お前の温もり、それが妾の身体の身の貢ぎの果てなれば、思い出だけで哀しくて、別れようとも別れられない」
=中略=
「妾はお前を腕で抱き裸の乳で抱き、手で抱え裸腰で支えた。十字に裂かれ背の疵を妾が嘗め這いずり、汁と膏をこの口でやわらに擦り込んだ」
「やはりあの手、あの膝あの胸は姉様の物だった、儂を生き返らせたのは祈りと姉様肌の暖かさだ。それを今知った、儂も一人で生きられない」
「ナギ、お前が妾の屍を黄泉穴に逆さに放り込んだら、それが別れ目。二度とは会えない。妾が死に果てる前にお前の情けを。逆さ落としは堪忍じゃ」
本日は雪交じりの雨(関東地方ですが)、サイバー立ち読みで部族民通信HPにお立ち寄り下さい。時間経つのも忘れます。