現時点(3月16日午前6時)で文部科学省が確認した文科省関係の国公私立学校や研究所等の被害状況をご紹介します。
まず、人的被害についてですが、死亡が確認された方が20人にのぼっています。
東京都:九段会館において私立専門学校の教職員2名
岩手県:釜石市の生徒1名、大船渡市の児童1名、園児1名(市町村不明)
宮城県:仙台市の学生1名、南三陸町の児童1名・生徒1名・教員1名、七里ヶ浜町の生徒1名、東松島市の児童4名・生徒1名、石巻市の児童4名、塩竃市の生徒1名
また、安否の確認できていない行方不明者数は、岩手県、宮城県、福島県では”不明”であり、今後死亡者数がかなり増えることになると思われます。その他の県では、秋田県(3)、山形県(6)、茨城県(7)、群馬県(8)、東京都(13)、石川県(1)、京都府(3)、広島県(3)、愛媛県(1)、長崎県(11)、沖縄県(1)となっています。
また、負傷者は132名となっています。
物的被害については、大きな被害から軽微の被害まで含めますと、全体で3694施設と多数に昇っています。100施設以上被害があった地域は、青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県です。
3月12日、13日の入試を取りやめた大学は36大学(国立18,公立10,私立8)にのぼり、。高校入試についても、被災県で延期措置が検討されています。
未曾有の被害をもたらした東北地方太平洋沖地震(東北関東大震災、東日本大震災)ですが、多数の幼い生徒さんや若い学生さんがお亡くなりになられたこと、安否が未だに不明であることについては、ほんとうに心が痛みます。
そんな中で、青森の八戸市の小学校が授業を再開したというニュースが入ってきました。大きな被害を受けて授業再開の見通しも立っていない学校もまだまだ多いと思いますが、明るいニュースです。
緊急援助の次には、日本人の”米百俵”の精神から学校が復興されることにより、被災地(あるいは日本全体)のほんとうの復興が始まるのではないか、と感じました。