峠おやじの「たわごと」

峠、自転車、キャンピングカー、野菜、園芸、時事ネタなどをぼやいてます。

シロホン橋

2013年01月27日 | 歴史
1年前から、たまに長良橋の上流の川の中で工事をしています。
この写真はほとんど工事が終わったので後始末にかかっているところです。



では1年前はどういう工事をしていたかというと・・・



こんな工事です。水抜きホースや電源のような器具がありますね。そして穴の真ん中には太い杭というか柱のようなものがあります。これだけではわかりにくいので少し引いてみましょう。



わかります?何をしているか。工事箇所の延長線上の川の中にも何かありますね。




こうして見ると何だかわかるでしょう。昔の橋桁ですね。いや、正確には痕跡です。これは私が子供時代にあった旧長良橋鉄橋の痕跡です。

旧長良橋は名鉄高富線が初めて通った橋です。鉄橋なのに車も電車も通れました。1915(大正4)年から1957(昭和32)年過ぎまで現役でした。写真は1957(昭和32)年に現在の長良橋ができたときのものです。岐阜新聞の記事から転載してます。護国神社参道の石碑が当時からあったことがわかります。(参照、長良橋の移り変わり)対岸には神明神社の鳥居も見えてますね。

新旧長良橋(岐阜新聞の記事より)

その後、旧長良橋は撤去されました。それでも長い間、橋脚だけは川の中に残っていました。橋脚を目にするたびに古い橋の想い出が蘇ってきます。最後は老朽化し、車が走るたびに板張りがガタピシ悲鳴を上げるのでシロホン橋と言われていました。

造られてから橋脚を撤去するまで100年近く存在していたわけですが、現役だったのは42年ほどでした。現在の長良橋は築56年以上になります。後発の笹子トンネルですら天井が落ちる時代です。高度経済成長直前の建造物ですから長命なのでしょうね。

長良橋は国道256号線が通っています。だから橋も国の管理なのでしょう。保守点検を重ねて元気に状態に保って欲しいものです。私も毎日通勤で渡ってます。


人気ブログランキングへ

ランキングに参加しています。クリックしてもらえたら嬉しいです

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする