台湾の李登輝元総統が亡くなりました。台湾民主化の父といわれ、親日家としても有名です。日本の役割についてもっとアジアのリーダーとしてイニシアチブを持つべきだと言われていたそうです。
NHKニュースより
李登輝元総統は1923年、日本の統治下にあった台湾で生まれました。今の京都大学農学部に入学し、太平洋戦争中に旧日本陸軍に入隊して、日本で終戦を迎えました。
台湾に戻り研究者として活動したあと政治家に転身し、1988年、当時の蒋経国総統の死去に伴って、台湾出身者として初めて総統に就任しました。
在任中は議会制度の改革など民主化を推し進めたほか、台湾の国際社会での存在感を高めようと積極的な外交を展開し、アメリカも非公式に初めて訪問しました。そして1996年には住民の直接投票による初めての総統選挙を実現させ、当選しました。
台湾の正式名称は中華民国です。孫文らによる辛亥革命を発端に清の愛新覚羅溥儀が退位したことにより中国を代表する政府になりました。そして軍閥や共産勢力との内戦のさなか、孫文が死に蒋介石が後を継いで、1928年に南京国民政府によって一応の全国統一をみました。
そして第二次世界大戦のあいだ、蒋介石がカイロ会談やポツダム宣言に関わっています。戦後1946年から中国のありようを巡って共産党との内戦が勃発します。結果的に国民党は負け続け、1949年10月に中華人民共和国が成立、中華民国はいったん崩壊します。翌1950年に国民党は台湾で中華民国政府を開きます。
こういう歴史を振り返って何が言いたいかというと、国際連合の常任理事国です。国際連合は1945年4月から6月にかけてアメリカ・サンフランシスコで開かれたサンフランシスコ会議で国連憲章が署名され、同年10月24日に正式に発足しました。その過程で決まった拒否権を有する安保理常任理事国は米英中仏ソであり、ここでいう中ソは中華民国でありソビエト社会主義共和国連邦なのです。
ですから中華民国の崩壊後の中華人民共和国やソ連崩壊後のロシア連邦が安保理常任理事国の資格を持っていいものかどうか疑わしいものがあります。どさくさに紛れて認めてしまった自由主義(西側)陣営も情けないです。たぶん核保有国という理由で押し切られたのではないかと思います。
本当は代わりにドイツや日本がなるべきだったと感じますがねえ。
ただいまブログランキング アタック中です。
ワンクリック↓をお願い申し上げます。日々更新の励みになります。
岐阜県ランキング<script src="https://blogparts.blogmura.com/js/parts_view.js" async></script>
NHKニュースより
李登輝元総統は1923年、日本の統治下にあった台湾で生まれました。今の京都大学農学部に入学し、太平洋戦争中に旧日本陸軍に入隊して、日本で終戦を迎えました。
台湾に戻り研究者として活動したあと政治家に転身し、1988年、当時の蒋経国総統の死去に伴って、台湾出身者として初めて総統に就任しました。
在任中は議会制度の改革など民主化を推し進めたほか、台湾の国際社会での存在感を高めようと積極的な外交を展開し、アメリカも非公式に初めて訪問しました。そして1996年には住民の直接投票による初めての総統選挙を実現させ、当選しました。
台湾の正式名称は中華民国です。孫文らによる辛亥革命を発端に清の愛新覚羅溥儀が退位したことにより中国を代表する政府になりました。そして軍閥や共産勢力との内戦のさなか、孫文が死に蒋介石が後を継いで、1928年に南京国民政府によって一応の全国統一をみました。
そして第二次世界大戦のあいだ、蒋介石がカイロ会談やポツダム宣言に関わっています。戦後1946年から中国のありようを巡って共産党との内戦が勃発します。結果的に国民党は負け続け、1949年10月に中華人民共和国が成立、中華民国はいったん崩壊します。翌1950年に国民党は台湾で中華民国政府を開きます。
こういう歴史を振り返って何が言いたいかというと、国際連合の常任理事国です。国際連合は1945年4月から6月にかけてアメリカ・サンフランシスコで開かれたサンフランシスコ会議で国連憲章が署名され、同年10月24日に正式に発足しました。その過程で決まった拒否権を有する安保理常任理事国は米英中仏ソであり、ここでいう中ソは中華民国でありソビエト社会主義共和国連邦なのです。
ですから中華民国の崩壊後の中華人民共和国やソ連崩壊後のロシア連邦が安保理常任理事国の資格を持っていいものかどうか疑わしいものがあります。どさくさに紛れて認めてしまった自由主義(西側)陣営も情けないです。たぶん核保有国という理由で押し切られたのではないかと思います。
本当は代わりにドイツや日本がなるべきだったと感じますがねえ。
ただいまブログランキング アタック中です。
ワンクリック↓をお願い申し上げます。日々更新の励みになります。
岐阜県ランキング<script src="https://blogparts.blogmura.com/js/parts_view.js" async></script>