ツール・ド・フランスで前人未踏の7連覇をしたランス・アームストロングが米反ドーピング機関(USADA)ドーピング容疑について争わない意向を示し、自転車競技からの永久追放と1998年以降の全タイトルの剥奪という処分を科したそうである(CCNより)
しかしランス・アームストロングについては従来のドーピング疑惑とは違う感じがする。その辺りを舞台となったツール・ド・フランスから読み解いてみたい。
ツール・ド・フランスは先週の記事で書いたように世界最大の自転車レースである。来年100回目を迎える大会で名選手が何人も出た。私が自転車ツーリング系の雑誌で見知っただけでもファウスト・コッピ(イタリア)、ルイゾン・ボベ(フランス)、ジャック・アンクティル(フランス)、エディ・メルクス(オランダ)、ベルナール・イノー(フランス)、グレッグ・レモン(アメリカ)、ミゲル・インドゥライン(スペイン)等々が連覇を成し遂げている。
この中では私が学生の頃最強だったエディ・メルクスがプロロードレース界の神様であると思っている。また連覇はしてないが独特の風貌(スキンヘッドに髭)で山岳ステージのスペシャリスト、マルコ・パンターニは誰からも愛されるキャラなので愛着を持っている。お友達の誰かさんみたいだなあ。
しかし、神様のエディ・メルクスでさえ成し遂げてない7連覇を達成したのが問題のランス・アームストロング(アメリカ)である。そして「ただ、マイヨ・ジョーヌのためでなく」そのランス・アームストロングの著書だ。

この本では、彼の生い立ちから始め、自転車選手として成功する1歩手前で睾丸ガンを発症、末期ガンにまで進行したが抗ガン治療を経て奇跡的に治る。そしてハードな練習を積んでツール・ド・フランスの優勝者にまでなってしまった話が書いてある。本の中ではガンとの戦い、ガンからの生還により重きを置いている。彼はこの本を単なる成功話でなく、ガン患者に勇気を与える本として書いたとしている。
この本の中で病み上がりの体で健常者に互して戦うためにペダリング回数を高く(普通は90回転と言われるが、ランスは150回転)して対抗するなどの努力も書いてあった。
当然ガンの再発防止薬は投与していただろうし、それがドーピングにどう関係したかはわからない。しかしずば抜けた精神力(やんちゃな性格)とトライアスロン出身であるためタイムトライアルに強いなど彼でなければこれだけ連覇を重ねることは難しいだろうし、その成功をやっかんでドーピング疑惑を仕掛けてくる者もいるだろう。
自転車レースは基本的に騙し合いのスポーツである。坂はともかく空気抵抗をいかに減らし、ゴール前までスタミナを温存し、いかにゴールスプリントするかの駆け引きであると言っても過言ではない。そのためにエースに勝たせようとチームでアシストをする。
ところがトライアスロンはチーム戦ではないから、スポーツ性が強く、機材よりもトレーニングに重きが置かれる。他の自転車選手ならともかく、そういう素養を持ったランスが積極的にドーピングに走ることは考えられない。だから彼はたぶんシロだと私は思う。
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この中では私が学生の頃最強だったエディ・メルクスがプロロードレース界の神様であると思っている。また連覇はしてないが独特の風貌(スキンヘッドに髭)で山岳ステージのスペシャリスト、マルコ・パンターニは誰からも愛されるキャラなので愛着を持っている。お友達の誰かさんみたいだなあ。
しかし、神様のエディ・メルクスでさえ成し遂げてない7連覇を達成したのが問題のランス・アームストロング(アメリカ)である。そして「ただ、マイヨ・ジョーヌのためでなく」そのランス・アームストロングの著書だ。

この本では、彼の生い立ちから始め、自転車選手として成功する1歩手前で睾丸ガンを発症、末期ガンにまで進行したが抗ガン治療を経て奇跡的に治る。そしてハードな練習を積んでツール・ド・フランスの優勝者にまでなってしまった話が書いてある。本の中ではガンとの戦い、ガンからの生還により重きを置いている。彼はこの本を単なる成功話でなく、ガン患者に勇気を与える本として書いたとしている。
この本の中で病み上がりの体で健常者に互して戦うためにペダリング回数を高く(普通は90回転と言われるが、ランスは150回転)して対抗するなどの努力も書いてあった。
当然ガンの再発防止薬は投与していただろうし、それがドーピングにどう関係したかはわからない。しかしずば抜けた精神力(やんちゃな性格)とトライアスロン出身であるためタイムトライアルに強いなど彼でなければこれだけ連覇を重ねることは難しいだろうし、その成功をやっかんでドーピング疑惑を仕掛けてくる者もいるだろう。
自転車レースは基本的に騙し合いのスポーツである。坂はともかく空気抵抗をいかに減らし、ゴール前までスタミナを温存し、いかにゴールスプリントするかの駆け引きであると言っても過言ではない。そのためにエースに勝たせようとチームでアシストをする。
ところがトライアスロンはチーム戦ではないから、スポーツ性が強く、機材よりもトレーニングに重きが置かれる。他の自転車選手ならともかく、そういう素養を持ったランスが積極的にドーピングに走ることは考えられない。だから彼はたぶんシロだと私は思う。
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