働く主婦のじゅんこです 

自分探しから始まった幸せへの道・・いくつになっても旬な女性で生きるカギ☆

『ブラック・ジャック』の思い出

2009-04-17 06:27:26 | アニメ
手塚治虫の好きな作品はいろいろあるが、衝撃的だったのが「ブラック・ジャック」。

主人公は、黒マントにツギハギ顔の天才無免許医師。
死の危機にさらされた重症の患者を、いつも奇跡的に助ける。
しかしその代価に、莫大な治療費を請求するので、医学界では、その存在すら否定されていた・・・。

人里離れた荒野の診療所に、命を助けた助手のピノコと、ひっそり暮らすブラック・ジャック(B・J)。

彼の元には、あらゆる医者から見放された患者たちが、最後の望みを託してやってくる・・・。

連載初期の作品に、こんな話があります。

『横田基地へと赴いたB・Jは、戦場で心臓に弾丸の破片が突き刺さった大佐の息子を救ってくれと頼まれる。
この息子はアナフィラキシー(過敏症)で、麻酔にも拒否反応を示し、全身を痙攣させる。B・Jは電気麻酔法を試み、手術は成功した。
が、やがて戦死する命に何の価値があるのだろうか……。』

延命は医学の目的と言えるでしょう。
しかし、延ばした命で何をするか?
これが分からなければ、「どうせ死ぬのに、(こんな苦労してまで)なぜ延命?」となってしまいます。

生と死の境界線で必死にメスをふるうB・Jも、そんな医学の限界を感じていた。
だから、常に苦悩の中で生きるしかなかったのです。

「なぜ延命?」の答えのある仏法を知らなかった当時は、ブラック・ジャックのニヒリズムに日々の虚しい自身を重ね、
救いはどこかと探していた・・・。

今は懐かしく思い出される青春のひとコマです☆

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