働く主婦のじゅんこです 

自分探しから始まった幸せへの道・・いくつになっても旬な女性で生きるカギ☆

旅立ちの春

2013-02-26 06:24:09 | 家族
その日は突然やってきた。

早朝、フライパンを持つ私の背後から聞こえてきた娘の声。
「もう弁当作らなくていいよ」。。。

長女から始めて8年間、ひたすら作り続けた「炎の愛情弁当」の終結宣言である。

最近、特に厳しくなってきたスケジュールの中、作るのもそろそろ大変になっては
いたのだが、こんな唐突にやってくるなんて。。。

しかしそう言う末娘も、1か月もすれば大学生。
今は、受験の真っ最中なのだ。

一昨夜から、娘と2人でやってきた受験の道中。
上から目線の娘の物言いに少々居心地の悪さはあるけれど、ここは実績がある
から文句も言えぬ。

何しろ、昨年は、春に父が入院して秋に他界するまで、病院通いで遅くなる私に
代わり、毎日のように夕食作りや、風呂を沸かしてくれたのである。

娘の受験を感じさせない冷静さと働きに、ついつい甘えていた私。。。

そんなガサツな大阪出身の母を通して見る「大阪」は肌に合わないと、誰に相談
することもなく「京都」を選んでしまった娘。

今となってはもう何も言うことはない。

言えるとすればただ一つ。
「ここまで来れば、もう当たって砕けろだね」。

「砕けていいの?」
冷ややかに返ってくる意味深な言葉も何やらこわい。

合否はともあれ、家事と勉強を両立して、忙しい母を支え続けた娘には、100点
満点を与えよう。

親元離れて4年間、どんな環境で過ごすのか、どこの大学に通うのか、まだまだ
未定ではあるけれど、光に向かえば大きな力のあと押しがきっとあるに違いない。

これが、母にとっても娘に贈る最後の受験の応援歌。。。

人事を尽くし、夢の詰まった暖かい春を、共に待つことにしよう☆