働く主婦のじゅんこです 

自分探しから始まった幸せへの道・・いくつになっても旬な女性で生きるカギ☆

人生の勝負

2012-07-07 06:56:35 | 世事情いろいろ
医療法人「徳州会」理事長の徳田虎雄さんは、10年前、筋萎縮性側索硬化症と
診断された。
人工呼吸器をつけ、唯一動く眼球で文字が書かれたボードを追い、今も徳州会
を仕切っている。

「年中無休。24時間オープン」を理念に、39年前、最初の病院を開院した。
「生命だけは平等だ」。。。
その原点は、鹿児島県・徳之島での少年時代の体験にある。
当時小学3年生の徳田さんは、深夜に容体が急変した3歳の弟のため、2キロ先
の診療所まで走った。
しかし、どんなに往診を懇願しても断られ、弟は苦悶の形相で生き絶える。

その直後からである。
猛勉強で阪大医学部に入学。外科医となり、自身にかけた多額の生命保険を担保に
開院したのを皮切りに、今や年間救急車搬入数が1万3000台と全国有数の湘南鎌倉
総合病院を始め、国内66病院を有するに至っている。

「元気な時は寝る間も無かったが、今は規則正しく文化的な生活を送っている。
そのため以前よりも頭は冴え渡り、いい仕事ができます」。
「これからが人生の勝負」。。。

アフリカ、アジアなど多くの地域で病院建設計画を進め、その夢の実現を見届ける
ため、あと20年は生きたいと言う。

同じ病気でも家族の負担を思い、呼吸器を装着せず、発症から数年で死亡する患者
も多い。

眼球一つで夢に向かえる徳田さんは特別だろう。

しかし、たとえ眼球が動かなくなり、意思伝達が不可能になっても、最悪、臨終と
なっても、果たせる夢がどんな人にもある。

未来永遠の幸福に、必ず助けると誓われた弥陀の一念の救いがある。

そこにこそ人生の勝負と心を定め、どんな苦労も報われる無上道を、自他ともに
猛然と、ぜひ進ませて頂きたいものだ☆

ごんぎつね

2012-07-02 12:55:18 | 家族
末娘が5歳の時、連れてきた野良犬をゴンと言う。
以来12年間飼っている、というか、家に住み着いている。

ゴンという名前。。。
当時、子供達がつけたのだが、どっかで聞いたことがある、とは思っていた。
はだしのゲン、タンスにゴン、でもない。

小学生の教科書にあった「ごんぎつね」だったと気づいたのは、今朝、その記事を
読んだからである。

親のいない主人公の子狐「ごん」が、村人の兵十に火縄銃で撃たれて死ぬ物語。。。

ごんは、兵十が獲ったウナギを逃がす悪さをするが、それは病で亡くなる間際の兵十の
母に食べさせるウナギだったと考える。

お詫びに、取った栗などをこっそり兵十の家に届け続けるのだが、そうとは知らない
兵十は、家に忍び込んだごんを撃ってしまう。。。
そして、土間の栗を見つけて、「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは」と
悔やむのである。

子供の頃、なんと不条理な幕切れだろう、と思ったものだ。
せっかく届けたごんの償いの気持ちが、兵十に伝わるどころか、殺されるという最悪の
シナリオで終わってしまう。

しかし今思えば、このような結末でなければ、ごんの善意は伝わらなかったのだろう。
兵十は、神からの贈り物だとずっと思い込んでいたからである。

撃たれたごんが「ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました」の最後の文には、ごんの
満足感も窺える。

死をもってしても、これだけは認められて終わりたい。。。
無償の愛では終われない、人間の深い業を感じるところでもある☆