働く主婦のじゅんこです 

自分探しから始まった幸せへの道・・いくつになっても旬な女性で生きるカギ☆

運命のドラフト

2010-10-30 08:02:16 | スポーツ
プロ野球ドラフト会議で、注目の早大の斎藤佑樹投手は、抽選の結果、日本ハムが交渉権を
獲得した。

それに対し、斎藤投手のコメントは、
「日本ハムの指名を受けたことを心から感謝している」。。。

選手は、ドラフト会議で交渉権を取った球団としか交渉できない。

たとえ少年の頃から夢に描き続けた球団があったとしても、その球団に交渉権がなければ、
入れないのである。

もし、意にそわない球団だからと、交渉を決裂させると、来年のドラフト会議まで待たなければ
ならず、と言って、1年後も希望の球団と交渉できるかどうかは、わからない。

「運命のドラフト」と言われる所以がここにある。

選手の立場から言えば、野球を志す原点がどこかの球団にあるはずだから、熱い思い入れは
相当あるだろう。
不本意な球団からの指名に、不運を嘆く選手もあるに違いない。

かのイチローは、「12球団のどこでも行きます」と言って、結果、オリックスに入団した。

当時、人気はセ・リーグにあったし、オリックスと聞いてもあまりパッとしなかった頃である。
イチロー当人は、少年の頃から熱烈な中日ファンであったと言う。
その彼が、オリックスと聞いた時、内心どんな思いがあっただろう。

しかし、彼は変わらぬひたむきさで、めざましい成績を上げ、今や世界のイチローとなっている
ことは、周知の通りである。

また、冒頭の“ハンカチ王子”の斎藤投手と、2006年、夏の甲子園決勝で死闘を展開した“マー君”
こと田中将大投手。。。
彼が、卒業後、低迷する楽天に決まった時、世間はあっと驚き、一部の同情も買ったよう。
が、その決断の潔さとあふれる闘志で、弱小チームも勢いづき、より多くのファンを獲得したのは
言うまでもない。

過去、希望の球団でないからと、交渉を決裂したり、ゴネた選手もあったようだが、そんな経緯を
持つ選手の結果は、総じて芳しくないようだ。

野球人生だけでなく、自分の思いのままにいかないのが「人生」なのである。

配置された部署や、与えられたポストに不満を持ち、気の合わない上司や同僚の不平を言うばか
りでは、いい結果は得られない。

またそんな人に限って、回りがよく見え、移り気を起こすものだが、こんな心がけでは、どこへ
行っても大切にされず、続かないのである。

ここで死ぬ気でやるぞ、と覚悟を決め、忍耐してこそ、思いがけない道が開けてくるもの。。。

どんなことがあっても逃げずに、時に意地やプライドを捨てても、潔く自分を変えられるかどうか。。。

そんな心意気が、やがて周囲を動かし、望む環境を作り、我が意を得たり、の人生と展開していく
のだろう☆

一切の滅びる中に

2010-10-28 08:51:08 | その他
磁力で浮上し、時速500キロで高速走行する中央新幹線。。。
東京ー名古屋ー大阪の3大都市圏を67分で結ぶと言う。
まさに「夢の超特急」である。
2045年に完成するらしい。

閉塞感が漂う日本に久しぶりにインパクトを与える巨大プロジェクト、と言っても、これは
35年後のことである。

つまり、平均寿命まで生きたとしても、私がこの世におれるか微妙なところ。。。
おそらく生きていても、乗って楽しむことは無理だろう。

2050年には世界の総人口が、91億5000万人にのぼると言う。
40年後のこの頃は、おそらく私はもういない。

半世紀後の日本や世界がどう変わろうと、自分にはもう関係ないと言える年齢になってしまった。

夢の未来像をみんなと共有できないなんて。。。
これは、大変恐ろしく、とてつもなく寂しいことである。

なのに、世間では自分のいない未来を、平気で語る人ばかり。。。
これはどうしたことだろう。

もちろん自分が死んでも、子孫のために、と科学の進歩に夢をつないで生きている人もあるだろう。

しかし、そんな自分のいなくなった未来のことより、自分が死んで逝く先の未来はどうか、これが
一番問題ではなかろうか。

この一年で、死んだ後、最も稼いだナンバーワンは、マイケル・ジャクソンだそうだ。
約220億円にものぼると言う。
しかし、どんなに金を積まれても、所詮、この世にいない本人には何の関係もないのである。

自分がいなくなった世の中を論じるのは、ちょうど死んだ後の稼いだ金を問題にしているような
虚しいもの。

一体、自分が死ぬということを、人はどれほど本気で考えているのだろう。
いくら情報社会と言っても、死後の世界はパソコン検索で出てこない。
そんな調べられない未知の世界へ、突然、一人ぼっちで放り出される。
これほど、おぞましく恐ろしい体験はないだろうに。。。

いつまでも生きるつもりで、遠い未来を夢見ている私たち。。。
残酷にもそんな自分が、姿を消す時がくるのである。

釈迦は「諸行無常」と教えられる。

太陽も地球もこの肉体も、この世の一切のものは、無常であり、やがて必ず滅びていく。。。
その中で、滅ばざるもの、もしあれば、これこそ全人類の究極の願いであり、人生の目的でなか
ろうか。

一切が滅びる中に滅びざる、唯一つの幸福を教えられたのが、仏教なのである。

この真実を知らされれば、いつまでもこの世におれると深い眠りに落ちている人達に、急ぎ覚醒を
促さずにおれない。
かつて昏々と夢を見て、あわやのところ救って頂いたのは、他ならぬ私だったのだから☆

生きた人間相手の仏法

2010-10-21 06:58:15 | 世事情いろいろ
流通大手イオンが葬儀業へ本格的に乗り出したと言う。

注目すべき点は、僧侶への布施までが料金化されているところ。。。

「『お気持ちで』と言われて差し出した布施なのに、足りないと途端に不機嫌になった」
「3人も坊さんを連れてきた上、格の高い自分への布施が少なかったと文句を言われた」
「あからさまに、もっと布施を包むようにと請求された」。。。

これらは、実際に耳にした話である。

僧侶は、葬儀というサービスを請け負う、ただの事業者になってしまったようだ。
しかも僧侶への布施は、「気持ち」と言う不明朗会計で成り立っている。

イオンが打ち出しているのは、その明朗化。。。
消費者としては、当然、明朗会計のサービスを選ぶ動きになるだろう。

ただでさえ、寺に対する不信感と寺離れが深刻なのに、全国チェーンのイオンが介入すれば、
これは大変、やめてくれ、という坊さんの悲鳴が聞こえてくるようである。

一体どうしてこうなったのだろう。

今や寺は、葬式、法事、墓番など死人の後始末をする所というのが、常識になっている。
だから仏教は、年取ってから用事のあるもの、若いから関係がないと、ほとんどの人が思って
いる。

誰よりそれを姿をして、世間に示しているのが、冒頭のあきれた僧侶の言動でなかろうか。
そんな寺には、寄り付く者などいなくなって当然だろう。

かくいう私もそうだった。

だから、仏教は生きている人に説かれた教えと聞いた時の驚きたるや。。。

しかも、それまで抱いていた、生きる目的や、本当の自分、死んだらどうなるかなど、知りたく
ても知りえなかった疑問が、一貫した論理であきらかにされているなんて夢想だにしなかった。

当時のそれらすべての解答を得た感動、感激は薄れるどころか、年々深まるばかりである。

どんな人でも、仏教に説かれた本当の教えを知れば、ここに真実があったのか、とそれまでの
空しい心は満たされ、乾いた心は潤い、求めていたものが、ようやく求まった歓喜で胸一杯に
なるだろう。

周囲を見渡せば、救いを求める人で溢れ、真実探している人で満ちている。
かつての自分もその一人。。。

泥水すすって泣いていた私に、清流あることを必死に伝えて下された方あればこそ、今の仏縁が
ある。
そのご恩を思えば、じっとしておれず、伝えずにおれない。
今日も熱い思いを胸に秘め、ひたすら光に向かって利他の道、進ませて頂こう☆

「年金パラサイト」を生むもの

2010-10-19 10:48:29 | 世事情いろいろ
「親の死を隠し、親の受給していた年金をもらい続け、死体遺棄と年金の不正受給による詐欺で
摘発される事件が相次いでいる」。。。
昨年6月に出版された山田昌弘教授の「ワーキングプア時代」の一文である。
この夏、これが社会問題となった。

氏は「親の年金に依存する中年の子供、いわゆる『年金パラサイト』が増えている」と言う。

親と同居する35歳から44歳の人で、無収入や低収入で結婚も自立もままならないと推測される
中年層は約74万人。

今後も、親の死後、生活に困って、年金詐欺に走る人が懸念されることだろう。
死んでも自分の年金を頼りに生きる子供を持つ親の心境に、思いを馳せずにおれない。

赤子から必死に育て、成人を迎えてもなお独り立ちできずに養って、死んでも、不正受給で骨の髄
までしゃぶられる。。。

もちろん、中年貧困層の就労支援と言った社会制度も大事だろう。

しかし、老親も子も、泣かないために、親が今、子供にできること。
これを、まず親が真剣に考えなければならないのでなかろうか。

育ち盛りの男子5人の子を持つある母親は、自分が台所に立つのは週に3度と言ってはばからない。
子供達が、曜日ごとにそれぞれ調理を受け持っていると言う。

またその子達の料理の腕前も凄いが、どこを見ても整然とした部屋に、ピカピカのトイレ。。。
料理だけでなく掃除も、幼い頃から当然の如く分担してさせている。

家庭と言っても、小さな社会であり、やがて大人になって社会生活を営む基礎となる。
死ぬまで親の年金を頼りに、働き場を社会に求めない子供達は、家庭でこんな躾をされていたのか、
どうか。。。

「こんな子供を持って苦しんでいる」と嘆く親は多いが、そんな子を誰が生んだのか、どんな躾をして
育てたのか、自身の反省に至る人は少ない。

因果の道理は、大宇宙の真理。
自分の今の苦しみは、間違いなく自分の行為が生み出したもの。。。

自分の未来も、今の努力で変わると知れば、躓いて転ぶ前に、憂うべき社会現象を自身の家庭に
顧みて、正すべきことはすぐ正さずにおれないだろう。

子供を経済的に自立させることは大変だが、最も大事なことは、どこへ向かって子供を自立させる
のか、という目的である。

親がまずそれを知り、目的に向かって真剣に子に伝えれば、子供達もパラサイトとは無縁の、親子
揃って光に向かう活力ある人生になるに違いない。
真実知らされた親の使命を、重く深く知らされるばかりである☆

一生分の財産

2010-10-12 10:41:31 | 文学・歴史
星新一のショートショートで、こんな話を聞いたことがある。

ある男が、突然、何者からか部屋中いっぱいの金の塊を受け取った。
そこには、「一生分の金を与える」というメッセージがある。

その日から、男の生活は華美になった。
サラリーマンで、わずかばかり金を得る為に、あくせく働くのがばからしくなった男は、仕事を
やめ、毎日料亭や高級バーで飲食し、海外旅行、カジノ、と贅沢三昧だった。

そんなある日、ふと、男が気づく。
あのメッセージには、「一生分の金」とあった。
ということは、つまりこの金を使い終わった時が、自分の命が終わるとき。。。
これは、大変!
金を使えば使うほど、自分の寿命は短くなる。
金の残高が、なんと自分の余命を計るバロメーターだったのだ。
それから、男の生活は一変して、質素になったという話。。。

金が自由に使えたら、どんなに幸せだろう、とほとんどの人は憧れるが、命あっての金だから、
やはり一番大事なのは、「命」だろう。

では、私の「命」とは何か。
それは、私に与えられた「時間」である。

つまり、80年まで生きるとすれば、生まれた時、80年の「命」をそれぞれが受け取る。
つまりこれが「一生分」の「時間」という私の「財産」。。。

平均寿命が世界一の日本では、生を受けた時、余命80数年という最も長い「時間」の「財産」を
受け取ったと言えるだろう。

まだまだ使い切れないほど時間がある、と思っていた若い頃は、スポーツ、読書、友との語らいと、
惜しげもなく時間を使い、休日などは、昼前まで眠って過ごしても平気だった。

ところが、人生半ばを過ぎると、かのサラリーマンが、「金」の残りが自分の「余命」と気づいた
ように、限りのある「時間」を目の前にして愕然とする。

今まで働いて働いて、家を建てて、子供も巣立った。

第二の人生、一体どう生きればよいのだろう。
もう無駄に時間は使えない。なにしろ、残り少ない貴重な財産なのだから。。。

そうは言っても、ほとんどの人が、「どう生きる」で一生費やし、「生まれてよかった」という
生命の歓喜のないまま、死んでゆく。

残酷にも、苦労して得たノーベル賞も金メダルも、あの世には持ってはいけないのである。

これでは、何のために生きるのか、人生の目的が分からない。

万人の生きる目的を明示し、それは、ただ今から未来永遠の幸福に生きることであると説かれたのが
仏教である。

その目的に向かえば、生きるすべてが生かされ、身も心も日々躍動せずにおれない。
こんな凄い教えを、一人黙っておれようか。
一刻も猶予なく、縁あるすべての人に、今、真実あきらかにされている「人生の師」ましますことを
伝えたい☆

「クローズアップ現代」妻に先立たれた男たち

2010-10-06 07:18:09 | 世事情いろいろ
妻に先立たれ、一人で生きていくことになった男性たち。

その深い悲しみと日常生活が立ち行かなくなる様子が、先日、NHKの「クローズアップ現代」で放映されていた。

最近の調査では、伴侶の死後の悩みで、「話相手がいない」は女40%に対して男は100%。。。
「一緒に行動する人がいない」は、女20%に対し男は80%と言う。

毎日の食事をはじめ、健康管理や金銭管理もままならず、話相手もいない孤独な姿が浮かび上がる。

昔から俗に「男やもめにうじが涌き、女やもめに花が咲く」とも言われるが、立ち直りに時間がかかり、死亡率も
高まるのは、やはり男性のようである。

命が縮まるほどの別れのつらさは、実地の体験なくして、想像できることではないのだろう。

医療人としての出演者は、たくさんの患者を見送ってきたけれど、伴侶を失くし、初めてこんなに辛いものなのか、
と知らされたと言われている。

また、
「本当に小さいことなんですけどね、ちょっと引き出し開けたときに、ブラウスだとかショールだとか、見慣れた妻の
愛してた遺品が出てくると、それを見て涙が出てくるというような、私は1人でいるときは本当に泣きましたね」。。。

会者定離で、いつか別れは来ると思っていても、まさかその日が本当にくるなんて、元気に振舞う伴侶がいた頃は、
思いもしなかったことだろう。

なぜなら、今の状態がずっと続くと思っているのが、すべての人の本心だから。。。

確実に老いてゆく自分の姿と、鏡で毎日対面しながらも、この世にずっとおれると信じている。

これは一体どうしたことだろう。

実際は、平穏な日々を過ごすまま、人生最後の日に向かっているのに。。。

人生の終焉は、築いた地位も名誉も、必死に手にした財産も、伴侶ばかりか愛する家族一切と総別れ。

こんな悲劇の結末に向かっているのに、今の状態が続くとのん気に構えておれるなんて、これほどおかしなことはない。

そんな幻想では幸せになれないよ、何とか目覚めさせんと、愛する伴侶が、身をもって厳しく現実を教えて下されたので
なかろうか。

遺族もつらいが、後生に一人ぼっちで逝く当人のつらさには、遠く及ばないのだから。。。

逝く人に、自分の未来を真面目に重ねるほど、暗い絶望的な人生しか見えてこない。

なぜなら、人生とは崩壊に向かって築くことになり、絆を強めるほど別れの傷は深くなり、強いては、死ぬ為に生きる
ことになるからだ。

そんな矛盾に満ちた人生で、生まれて良かった、長生きしてよかったという崇高な目的があると教えられたのが、
仏教なのである。

親鸞聖人は救われて、死も障りにならない「無碍の一道」に出たと言われている。

悲しき全人類の行く末を見るにつけ、等しく一刻も早く本当の仏法を聞いてほしいと、願わずにおれない☆
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尖閣もイチローも

2010-10-04 20:18:42 | 世事情いろいろ
今度の「尖閣」問題で、中国の対応に驚いた日本人は多いだろう。

尖閣諸島は日本の領土である。

それを、まるで我が領土といわんばかりに中国漁船が体当たりし、船長逮捕に怒った中国は、レア
レースの輸出を停止し、閣僚級から民間レベルの交流までストップさせた。

日本の大使を休日の真夜中に呼び出したり、報復さながらに日本人の身柄を拘束したり。。。

船長釈放で、緊張緩和を期待した日本は、直後の激しい抗議と謝罪を求める声明をどう聞いただろう。

ちょうど盗みに入った泥棒が、家人に捕まり拳骨されて「よくも乱暴したな、謝れ」と抗議するようなもの。

こんなことを、国としてまかり通そうとする傲慢さに、まず驚かずにおれない。

もちろん、政治形態が異なることや、今なお高い反日感情も背景にある。
が、少なくとも一連の対応は、日本が美徳とする感覚から、ほど遠いものと言わねばならないだろう。

イチローが10年連続200安打した。
その時の彼のコメントが効いている。

「チームメートが祝福してくれて、喜んでいいんだな、と思った」。。。
大リーグ記録を108年ぶりに更新しながら、なんという奥ゆかしさ。控えめなセリフだろう。

だが、おそらく無邪気に祝福したチームメートが彼の言葉を聞けば、「なんで?」と首をかしげたに
違いない。

個人の記録よりチームの勝利をここまで重んじ、和を尊ぶ精神は、日本の特有のものと思われる
からである。

だから、それを「美学」と評するか、「曖昧」とか「感情表現の欠如」ととるか。。。

これは、何千、何百年と重ねたきた文化、国民性の違いであり、ちょっとやそっとで理解し合える
ものではないのだろう。

国民性をおおざっぱに捉えてさえ、こうである。
まして、個人の性格、感覚、感性となってくれば、互いに理解し合い、平和を保つことはいかに
大変なことか想像に難くない。

しかし、そんな大衆だと熟知の上、あえてその中に飛び込んで、命かけて真実伝えて下された方々
がある。

どんな人も救われる、本当の仏法を知らされたら、自分さえ救われたらいい、という我利我利亡者
ではおられない。

真実をあきらかにするには、間違いを破らねばならないが、大衆の怒りや非難を恐れて、邪を見過
ごし、どうせわかってもらえない、などとひるんではおれないのである。

たとえ殺されても構わないと、群萌に飛び込み、真の救いをあきらかにして下された方があればこそ、
と今の仏縁を喜ぶときが、きっとどんな人にもあるだろう。

受けしご恩に感泣された親鸞聖人の御跡を慕い、群集の中に飛び込んで、同志とともに利他の大道
を進ませて頂こう☆

「特捜が逮捕」の衝撃度

2010-10-02 23:22:48 | 世事情いろいろ
郵便不正を巡る証拠品のFD改ざん事件で、ついに前特捜部長が逮捕となった。

特捜といえば、政・官・財の巨悪と対峙してきた「最強の捜査機関」である。

その「泣く子も黙る」正義の特捜が、こともあろうに組織的に身内の犯罪を隠したらしい。

今になって、当の前田容疑者は、最高検の調べに
「意図的な改ざんだったと報告したら、過失にしろといわれた」と供述した。

一方、2人の上司は「前田容疑者からそんなことは聞いてないし、指示もしていない」と否認して
いるという。

「割り屋」と呼ばれ、自供を引き出す力が抜群とされた前田容疑者が、今は自供を割り出される
立場にある。

最高検で取り調べるのも、取り調べられるのも、犯罪を熟知する法律のプロであり、徹底抗戦する
上司と部下も、検察官の出世街道を走ってきた「エリート」たち。。。

何だか、出来すぎたサスペンスドラマを見ているような感じがするのは私だけだろうか。。。

この場合、どうしてこんな事件が起こったのか、犯人の動機が焦点となる。

大体、身も知らぬ無実の人に、罪を着せてまで得ようとしたものは、いったい何だったのだろう。

自分の描いたシナリオ通りに犯人を暴き、名を上げ、成果を出し、認められたい、出世したい。。。
これは、名誉欲である。

しかも欲は、満たされるほど、際限なく広がるもの。。。

彼は、上司から「右腕」と頼りにされていたという。

認められ、頼りにされるほど高まる慢心と、広がる欲に動かされ、つい手段を選ばず恐ろしい罪に
手を染めてしまったに違いない。

もし特捜部のトップらが、部下の犯人を隠避したとなれば、彼らもまた身の保身をはかる、同じ欲
のなせる業である。

また「なんてことをやってくれたのだ」と怒るOBや、恨む同僚、はたまた特捜解体論を声高に叫ぶ
政治家も、その心を見れば同じこと。

国民のためと身を削る人たちも、見聞知の仏様から見れば、保身に汲々とする、我利我利亡者の
集まりなのである。

すべての人に例外なく、いざとなれば出てくる恐ろしい心。。。

これが裁かれぬ限り、身を拘束しても、世に罪人の種が尽きることはないだろう。
あっと驚く事件をして、我が心を知らしめる、これもご縁と受け止めずにおれない☆