AIの進化により「人間に残る仕事は・・・ない!」と出だしで始まる新刊「ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く」。
何となく覚悟は出来ているものの、断言されると、ちょっとひるんじゃいます。
現代の小学生がなりたい職業には、野球選手やサッカー選手に並んでユーチューバーになりたいという10歳がいる時代・・・時代はスピードをあげて突き進んでいます。
同書は続けます。
「AIはもっと賢くなり、僕らはもっとバカになる」
「AIが進化すればするほど、僕らはどんどん無能になっていく。愚かな人間から順番に、賢い機械に仕事を奪われていく。」
・・・そのとおりだと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/36/56989fe6f04651e3337b5c8bfade5a58.jpg)
ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く
岡田斗司夫著 PHP新書 880円+税
岡田斗司夫著 PHP新書 880円+税
著者は、1958年生まれの社会評論家。東大や立教、MITの講師を務めている作家。
AI、IoT、ロボットなどが時代を変え始めた今、10年後の未来社会を予測します。
目次
序章 未来格差に備える
第1章 未来予測の3大法則・・・第一印象至上主義、考えるより探す、中間はいらない
「超メジャーな人は生き残っています。いなくなったのは、それまでそこそこ食えていた中間のプロです。」
「バーチャルの方が中途半端なリアルよりよっぽどいい。」
第2章 自分を「盛る」時代
「すでにこの世界は、現実よりも盛ったものというのを優先するようになっている。」
第3章 AIがユーチューバーを淘汰する
クリエイティブの世界も、AIが入ってくるのは必須ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/8c/bdbebccfa5bf27854a630e178c6e8d85.jpg)
第4章 アイドルは新時代の貴族になる
第5章 アマゾンが不動産に進出する
世の中すべてがアマゾンになる・・・小売業、卸業は淘汰されていきます。
ただ、ベゾスさんは、まだその先を読んでいます・・・amazonは永遠ではない!
恐るべし、先見力です。
第6章 バーチャルとリアルの恋愛の境界が消える
「リアルには不要な雑音が多すぎる。」
第7章 AIロボットが家族の代わりに
第8章 人工知能が政治を変える
終章 未来の幸福論
終章で、著者はAI時代に生き残るための仕事の見つけ方を伝授しています。
その方法は2つだけだそうです。
その方法は2つだけだそうです。
「うまくやっている人の役に立つか、うまくやっている人の機嫌をとるか、どちらかです。」
「要領のいい人」か「ヒモ」か?
寄らば大樹・・・ということなんですかね。
ちょっと寂しい感じはしますが、才能のない大多数は、一部の選ばれし者をフォローしてサバイバルしていくしかないということでしょうか。
ちょっと寂しい感じはしますが、才能のない大多数は、一部の選ばれし者をフォローしてサバイバルしていくしかないということでしょうか。
ちょっとつらいですね・・・。
さらに著者は続けます。
「幸せを諦めるのが、幸せへの近道」
「幸せを諦めるのが、幸せへの近道」
そして、
「最低限の生活が保障されているんだから、未来は面白がった者勝ち!」
未来を面白がる方に賭けたいと思います(笑)。
10年後の、ちょっと怖い世界を90分で垣間見ることが出来る同書・・・年末年始に、ゆっくりまったり読みたい一冊です。