能率技師のメモ帳

マネジメント理論を世のため人のために役立てるために・・・
中小企業診断士・特定社会保険労務士のソーシャル備忘録

日本に生まれてよかったなあ 東京写真美術館からのメッセージ・・・「足るを知る」・・・平和な日本

2014年07月31日 | アート・文化

東京・目黒の東京写真美術館・・・世界報道写真展に行ってきました。

日本でも、世界でも大変珍しい写真に特化した美術館です。

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しばらく長期の休館に入るという事で、じっくり鑑賞モードに入ることに・・・。

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戦争、暴力、自然災害、差別・・・世界にはさまざまな事件が起こります。

休みの日、朝一番から多くの人がつめかけました。写真を見るとともに、解説の文書を読む・・・。

なかなか集中力を必要とする鑑賞です。

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数点観ただけで、いたたまれない感情に陥ります。

米国のクーガー、大型台風の被害を受けたフィリピン・・・瞼が熱くなる写真が、これでもかと続きます。

ほんとうにニッポンに生まれてよかったなあ・・・と感じる一瞬でした。

「足るを知る」・・・。

ぜひご覧いただきたい写真展です。


明日の神話 岡本太郎画伯が泣いている・・・芸術について考えさせられる場 ゲルニカになれなかった名作

2014年07月30日 | アート・文化

前を通るたびに悲しくなる場所が、渋谷にあります。

偉大な芸術が、単なる壁の装飾になっている・・・。

じっくりと鑑賞している人もほとんどいない・・・皆さんは、その前をただ足早に通り過ぎるだけ・・・。

渋谷駅と井の頭線を結ぶ通路に展示?してある岡本太郎さんの作品「明日の神話」。

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岡本画伯を代表するといっても過言ではない素晴らしい作品です。

ここに展示されて、しばらく時間がたちますが、候補地としては、ここ渋谷と広島が名乗りをあげたことを記憶しています。

もし、この作品が広島の平和公園に展示してあれば、それは「ゲルニカ」的な位置づけとして平和のシンボルとなっていたように思います。

世界中から集まる人たちに対して、強力なインパクトを与え、グローバルなメッセージを発せられたように思います。

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カルチャー発信都市シブヤでの展示、近くの青山に岡本太郎美術館があるといった理由で、ここへの展示が決まったのではないかと思いますが、本当に残念なことです。

渋谷ヒカリエのホール前などに移転できないものでしょうか?

芸術は生活の中に溶け込んでいるべきだ、仰々しく芸術を崇める必要はない・・・といった言質もあることは承知していますが、

それにしても現在の「明日の神話」のポジショニングは残念でなりません。


「明日の神話」が毎日見続けている光景・・・それは、乗り換えのために足早に歩く通行人、通勤する人々と渋谷のスクランブル交差点・・・。

思わず、考えてしまいます。

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この作品は、広島、長崎、福島、阪神淡路といった地が求めているコンセプトが詰まっています。

今からでも遅くないと思います。

今、われわれには、明日への神話を紡いでいくことが求められていると思います。

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ゴジラ博 ゴジラ生誕60年 ゴジラ東京に現る!子供のころに戻ってワクワク・ドキドキ 渋谷ヒカリエ

2014年07月29日 | アート・文化

ゴジラ・・・GODZILLA

週末に「G博」・・・ゴジラ博を観に、渋谷ヒカリエまで行ってきました。

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幼い頃、父親に連れて行かれた「ゴジラ」。

独特の音楽、おどろおどろしさ・・・そのインパクトは、その後味わったことがありません。

おそらく、母親から「子供を、どこかに連れてって」という指示命令のもと、いやいや子供である私を映画館に連れ出したのだと思います。

そういえば、スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」も連れて行ってもらったなあ(おやじ、ありがとう!)。

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そのゴジラが誕生したのが、1954年。

福竜丸の水爆による被ばくがベースとなり生まれたゴジラ・・・クジラとゴリラを合成させたネーミングです。

G博の展示によると1954年・・・60年前のゴジラ観客動員数は、961万人。

黒沢明の「7人の侍」、「宮本武蔵」に続く第3位の興業記録とのことです。

1962年の「キングコング対ゴジラ」では、なんと1256万人の観客動員・・・、半端な数字ではありません。

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このゴジラ。

スペックは、身長108m、尻尾を入れると167m・・・体重は9万トンとのこと。

そのゴジラが、ハリウッドで再生することになりました。

前のハリウッド・ゴジラは、ほとんどトカゲか爬虫類でしたが、

今回のゴジラはニッポンのオリジナル・ゴジラに近いフィギュア・・・なかなか好感が持てます。

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渋谷ヒカリエのゴジラ博・・・ゴジラ60年の歴史を、コンパクトにまとめたゴジラ博覧会。

東京タワーの展望台スペースで実施されている「ゴジラの世界展」と同時進行のイベント。

夕刊フジの主催とのことです。

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7月25日が初日のハリウッドゴジラと連動しながらの、今回のイベント。

ゴジラ好きにはタマラナイ企画だと思います。

出口付近には、1億5000万円の純金ゴジラ・・・。

田中貴金属が製作したゴールドのゴジラです。

そこには、警備員さんが張り付いていました。

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このゴジラ博・・・次は大阪の超高層ビル・アベノハルカスで開催されるとのことです。

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東京タワー・・・

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ゴジラにレーザー光線を当てた陸上自衛隊の秘密兵器・・・。

懐かしい一品です。

2014年は、ゴジラの年・・・そんな印象を受けたゴジラ博(G博)でした。

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クールジャパンの走り・・・ニッポン代表のゴジラ・・・もっともっと頑張ってほしいと思います。


デュフィ展 久々にデュフィの美しい色彩に触れてきました 渋谷Bunkamura25周年特別企画

2014年07月28日 | 美術館・アート

日曜日にデュフィ展を見てきました。

渋谷Bunkamura25周年特別企画として、世界中から集められたデュフィの作品展です。

最終日の27日は、作品の数より人が多いという、すごい人気。

年配の叔母様が目立ちました。

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個人的には、デュフィの港、船の絵が好きで「水上の祭り」「ル・アーブル」も出展されており、なかなかのコレクションでした。

また、「エプソム、ダービーの行進」も、ひろしま美術館より貸し出されており、多くの人の目を引き付けていました。

この競馬場の絵は、鮮やかなグリーンを基調としたデュフィらしい作品で、デュフィ最盛期のタッチで描かれています。

ひろしま美術館では、ゴッホやルノワールの代表作とともに常設展示されています。


この作品展では、デュフィの多様な顔がディスプレイされていました。

絵画のみならず、ファッション、テキスタイル、陶芸、椅子を中心とする家具デザインなどを手掛け、そのマルチタレントぶりが見て取れます。

当時のデュフィは、単なる絵描きでなく、今でいうフリーのアートディレクターだったような気がします。

パリの大手企業の経営者の肖像画、家族画、企業広告なども展示されており、当時のパトロンにしっかりとパイプを作り、そのセンスを開眼させたのではないかと思います。

時代は王様や貴族から資本家や商業者の時代となり、その切り替えを身を持って呈したデュフィの姿が浮かびます。


その極致と言えるのが、花の都パリの肖像、そして、クラシック音楽をテーマとする音楽家をモチーフにした作品。

その明るくモダンな作品は、心に灯をともしてくれます。


花の都パリ・・・「パリ」「電気の精」「パリのパノラマ」


クラシック音楽をテーマとする音楽家・・・「モーツァルト」「交響楽団」「コンサート」「オーケストラ」「ドビッシー」「バッハ」

なかなか素敵な構図で「赤」を基調としたパッションを感じさせる作品です。


同時期の画家たちに比べ、今一つメジャーになれなかったデュフィ。

そのマルチタレント、才能が、様々な分野に分散された・・・ということも考えられると思います。

明るい色使いのデュフィ・・・誰でも身近に感じられる作風は、特に日本人の好みだと思います。

 

Bunkamura、25周年、おめでとうございます。

最近、ちょっと気になっているのが、昨年ぐらいからちょっとマンネリ、ワンパターン化・・・エッジがきいていないような感じがします。

電鉄会社のコンサバティブな側面がかなり出ているかなという印象です。

であれば、古典派、クラシックに特化するとか方法もあると思います。


Bunkamuraのキュレータ、企画担当の方は、五島慶太さんの伝記を熟読し、五島美術館の空気をしっかり吸っていただきたいと思った夏の暑い1日でした。


MBA「つまるところ人と組織だと」と思うあなたへ 遊び心いっぱいの人的資源管理本 マネジメント数え歌

2014年07月27日 | 本と雑誌

久々に面白い本に出会いました。

編集のコンセプトがなかなか優れています。

今、人的資源管理、HRに興味のある人に、ぜひ一読いただきたい一冊です。

 

「MBA つまるところ人と組織だと」と思うあなたへ

杉浦正和著 谷益美イラスト

同友館 1800円+税

 

著者の杉浦さんは、早稲田大学ビジネススクール教授。

スタンフォードMBA、日産自動車、シティバンク、コンサルティングファームを経て、2008年から現職をつとめられています。

同書は、ストラテジー、モチベーション、リーダーシップ・・・HRのメイン3部門を、学部生にも分かるレベルで分かりやすく解説。

面白いのは、まずはタイトル・・・

独自性アリです・・・

そして、

数え歌(少しムリがありますが・・・笑)、イラスト、スペシャリストである指揮者へのインタビュー等を織り交ぜています。


この本の良さを活かすには、単行本ではなく、ムック本やカラー本、変形サイズ等を活用すれば、もっと訴求力があったように思います。

ポルシェで一般道を走るような違和感があります。

ちょっともったいない感じです。


目次

・はじめに

・ストラテジーの数え歌 エッセイ/ミンツバーグの戦略サファリ

・モチベーションの数え歌

・リーダーシップの数え歌

・おわりに


ストラテジーであれば、「数え歌」も出てきそうな感じです。

3C、BCGの4つのマトリックス、ポーターの5F、マッキンゼーの7S、シャインの8つのキャリアアンカー・・・。

著者は、このあたりを、語り口調で分かりやすく解説していきます。


数え歌を、モチベーションやリーダーシップに展開するのは至難の業。

同書を読む醍醐味です。

著者のトンチをお楽しみください。

熱帯夜の夜、エアコンのきいた部屋で、まったりと読むには最適な一冊です。


「組織セラピー 組織感情への臨床アプローチ」セラピスト的な経営コンサルタントの時代 シャイン博士新刊

2014年07月26日 | 本と雑誌

キャリア論の巨匠 エドガー・H・シャイン博士の最新刊。

それにしてもシャイン博士は何歳になられたんでしょうか?9

0歳はこえていらっしゃるんでしょうか?

ドラッカー博士と同様、時代の先端に寄り添い続ける学者は本当に長寿です。


キャリアダイナミクス、キャリアアンカー、キャリアサバイバル等、キャリア論の最先端を賭け続けたシャイン博士が編著をつとえたということで購入しました。


 

「組織セラピー 組織感情への臨床アプローチ」

 エドガー・H・シャイン編著 尾川丈一・稲葉祐之・木村琢磨訳

 白桃書房 2315円+税

 

まず驚いたのが、組織セラピーという方法論、そして組織感情というコンセプト。

従来、風土、企業文化、空気といったとらえ方をしていたジャンルに、心理学から方法論、コンセプトを持ち込み、課題解決していこうという主張です。

最近、組織論には、エスノグラフィーや観察というアプローチも登場していますが、

この組織セラピー、組織感情という用語も経営学の中に出てくるかもしれません。


目次

第1章 人間関係を助けるプロセスコンサルテーション シャイン著

第2章 組織の感情的側面

第3章 トヨタを襲ったパニック

第4章 家族システム療法

第5章 やりがいのある仕事

第6章 組織セラピーに関するいくつかの省察


付録として、シャイン博士へのインタビュー、座談会が付されており、全体的に難解な内容ながら、このセッションがあるために理解促進に役立ちます。

組織感情、組織セラピー・・・実務的には、まだまだ発展途上のコンセプトですが、

心理学、臨床心理学と経営学、マネジメントとの融合により新たな実践論が出てくるように思えます。


これだけ複雑な時代になった今、セラピスト的な経営コンサルタントが増えてくるかもしれません。

キャリア論を研究されている方には必読の一冊です。


TEDスピーカーに学ぶ伝える力 日本にも志を持った若者がまだいたんですね ヨーヨーのBLACKさん

2014年07月25日 | 本と雑誌

グローバル化が叫ばれる今、アタマでは分かっていても、なかなか行動レベルに移せない日本人。

英語がしゃべれるとか、TOEICが何点とかの話ではなく、腕一本でアメリカで勝負・・・そんな若者が書いた一冊です。


著者のBLACKさんは、ヨーヨーのプロパフォーマー。

青学大出身で、2001年、米国フロリダで行われたヨーヨー世界選手権のチャンピオンだそうです。

シルクドソレイユのオーディションに合格、さらには、TEDのスピーカーに選出されます。

そんなBLACKさんの志がこの一冊に綴られています。

 

「魂を揺さぶるプレゼンテーション TEDスピーカーに学ぶ 伝える力」 

BLACK著(日本人です・・・)

KADOKAWA刊 1200円+税

 

目次

第1章 TEDの招待

第2章 伝わるプレゼン 目的編

第3章 伝わるプレゼン 内容編

第4章 伝わるプレゼン リハーサル編

第5章 伝わるプレゼン 本番編

第6章 TEDスピーカーになるには 心の底に住む本当の自分と向き合う

NHKのスーパープレゼンテーションで日本に普及したTEDですが、

それは単なる講演会ではなく交流会であること、世界のVIPたちが「世界をどう良くするか」を話し合う場であることを著者は解説します。

TEDのメンバーになるためには、100万円の入会金、参加費が必要とのことです。


著者のBLACKさんは、プレゼンは、「どう伝えるか」ではなく、「何を伝えるか」という価値観、伝える目的、価値観を重要視します。

実際にBLACKさんがTEDでプレゼンした内容が、英語、日本語で巻末に紹介されています。

それは、テクニカルだけのコンテンツだけではなく、スピーカーの志、想いが前面に出ています。

そのためには、紙とペンを動かすこと、準備、リハーサルをしっかりすること、3つの山に留意すること・・・などのハウトゥを紹介しています。

巻末では、「5日で間に合う伝わるプレゼンづくり」と称し、5日間のプログラムを紹介しています。

実際に使えるノウハウだと思います。

 

1日目 目的を明確にする キーワードは「そもそも」

 

2日目 内容の核を作る キーワードは「一言で伝えるなら?」 

 

3日目 スピーチ原稿、スライドを作る キーワードは「それって本当に必要」

 

4日目 リハーサル キーワードは「繰り返しの練習が緊張を消し去る」

 

5日目 本番 キーワードは「失敗してもいい。コミュニケーションを楽しもう」

 

たかがヨーヨー、されどヨーヨー。

ヨーヨーを起点に世界に飛び立ったBLACKさんは、スゴイと思います。

特に10歳代、20歳代の若者に読んでいただきたい一冊です。


東京にもインデアンカレーが・・・休みの日にトライしてみようと思います ルー多め、ピクルス大盛り・・・

2014年07月24日 | まち歩き

大阪・淀屋橋の地下街「ドウチカ」にあるインデアンカレー。

出張の際に、ここのカレースパゲティをよく食していました。

東京駅そばの東京ビルの地下を歩いていたところ、どこかで見たインド人キャラを発見。

あのインデアンカレーが東京にも進出。

何とも言えないスパイシーな香りが漂っていました。

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ここでも「ルー多め」「ピクルス大盛り」といった関西ぽい通の注文をする人がいるのでしょうか?

が・・・長い行列。

次回、トライしてみたいと思います。

休みの日が楽しみです。


広島空港は長蛇の列・・・その間に堪能した広島のB級グルメ 尾道ラーメンと八天堂のクリームパン

2014年07月22日 | 旅行記

広島に行ってきました。

その帰路、広島空港は搭乗の安全チェックのため長蛇の列・・・。

夏休み突入により、航空機を使う人たちが爆発的にいるためです。

便に間に合うんだろうか???

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三つある持ち物荷物チェックの入口は、一つ閉鎖。

多分、空港の職員の人たちの昼休み時間。

海外であれば暴動になっているかも・・・。

が、日本では辛抱強く列に並びます・・・。

空港長も、ごゆるりとランチを取られていることでしょう。

待ったとしてもあと20分以上はかかると判断。

たまたま昼時間だったため、「まあ、いいか」で昼食に・・・。

まずは、尾道ラーメン。

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そして、デザートの三原・八天堂のクリームパン・・・。

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なかなかの美味でした。おかげさまで楽しいひと時を過ごすことができました(笑)。

が、搭乗便も15分遅れで離陸。

いつものことながら、定刻発車のJRと比べてしまいます。

遅れて当たり前では、それはサービス業ではありません。

特に、ANA便は、だいたい遅れて出発。

マニュアル通りのANAのFAさんのサービスマインド?(今はもう気にしませんが)にもウンザリ・・・。

どっと疲れを増長させる対応です。

次回は、またJAL便にしたいところです。

満席が多い東京便には、定時出発へのこだわりが、特に欲しい広島空港でした・・・。


競争の作法 いかに働き、投資するか 豊かさ以上、幸せ未満 持つなら使え、使わないなら持つな

2014年07月21日 | 本と雑誌

「競争の作法 いかに働き、投資するか」 

齋藤誠著 ちくま新書 740円+税

 

著者の齋藤さんは、一橋大学大学院教授。

同書では、経済学者という視点から、競争という事象についての分析を加えていきます。


特に面白かったのが、「たった一人の反乱」。

まず、隗より始めよということで、高齢の大学教員の処遇についてリアルな意見と行動を展開されます。

今、どこの企業でもアタマを抱えている改正高齢者雇用安定法の国立大学バージョン。

著者は、コストカット、中堅高齢研究者の生産性向上、若手研究者の生産性向上、新しい生き方、大学を課題解決のモデルに・・・という5つの視点から自説を展開されます。

そして3日間の朝食付きハンストの実行(笑)。

まさに、行動する経済学者・・・大きく賛同した次第です。

齋藤さんのような行動派、知行合一の経済学者が増えれば、ニッポン経済も変わるのになあと思った次第てです。

 

目次

1.豊かさと幸福の緩やかな関係 リーマンショック後に失われた豊かさとは

2.買いたたかれる日本、たたき売りする日本

3.豊かな生活を手にするための働き方 競争と真正面から向き合うために

4.豊かな生活を手にするための投資方法 持てる者の責任とは

 

同書が書かれたのが2010年。

その後、社会も変化・・・。

齋藤さんの展開される競争論もフィットしてきた感があります。

例えば、ソーシャル。

今、巷では、ソーシャルデザイン、プロボノ、ソーシャルビジネス、シェア・・・といった資本主義のもとでなかなか根付かなかった事象が具体化しています。

同書の中では、それらを具体的に基礎づける理論や説が多々登場しています。

例えば、次のような記述です。

 

「持つなら使え、使わないなら持つな」

 

「非効率な生産現場に塩漬けされた労働や資本を解き放ち、人々の豊かな生活に結びつく活動に充てていくことである。」

 

「経済状況と間合いをとる」

 

「勝っていても、ほどほどのところで身を引いて状況からするりと抜けだす。

負けたのなら、負けを認めない弱い自分に打ち克って、新しい生き方を見つけ、新たな挑戦に取り組むきっかけとしていく」

 

「ポストリッチネス、プリハピネスの時代(豊かさ以上、幸せ未満)」

 

「合理性を超えたところでの合意形成」

 

競争について再考するというより、社会について再考するには最適な書だと思います。

暑い夏の日、もう一度足元を見る良い機会になりました。