広島県庁の南側にあるビルの壁面に小さな慰霊碑があります。
1945年8月6日午前8時15分、米国空軍B29エノラゲイ号から投下された一発の原子爆弾で殺されたアメリカ人の慰霊碑です。



ここは、戦前、憲兵隊司令部があり、米国人捕虜が幽閉されていました。
都市への攻撃を躊躇させる人質という意味もあったのでしょう。
この憲兵隊司令部にいた山口県で撃墜された米空軍のB24爆撃機の搭乗員たち。
12名と言われています。

同胞の原爆で爆死・・・無残です。
米国内でも、あまり知らされていません。
この碑には小さな星条旗が何本も掲げられています。


2016年5月、米国オバマ大統領が広島を訪れました。
平和公園で被爆者森重昭さんをハグしたオバマ大統領。

森重昭さんは、原爆で殺されたアメリカ人について調査研究していたことを米国から高く評価されていました。
米国人が米国人を殺す・・・人間性、人類愛のカケラもない戦争は本当に怖いものです。

8月6日・・・ヒロシマ・・・特別な1日です。

戦争は、人を狂わせます。
昭和20年8月・・・大日本帝国には抵抗できる軍備も兵員もほとんど壊滅状態でした。
そんな中でもヒロシマとナガサキに原爆投下・・・21万人を虐殺。
米国、アングロサクソンは、敵を徹底的に殲滅します。
イラクでもベトナムでも、敵を許す、容赦するという感情はゼロです。
日本人であれば、相手が倒れたら、トドメを刺すことはありません・・・武士道や武士の情けという倫理観があるからです。


台湾海峡や朝鮮半島で、いつ何が起こるかは分かりません。
米国の持つ特性である「徹底的に敵を殲滅する」という思想や戦略があることを忘れてはなりません。
ましてや、トランプ大統領の独裁は火に油を注ぐことになると思います。
反戦、反核・・・祈り続けるしかありません。