能率技師のメモ帳

マネジメント理論を世のため人のために役立てるために・・・
中小企業診断士・特定社会保険労務士のソーシャル備忘録

日本初の国際経営学者 上野陽一 能率技師(経営コンサルタント)が活躍する舞台が整った昭和初期

2010年10月31日 | マネジメント

「能率の父」と呼ばれた上野陽一(1883~1957)は、1920年代欧米の学会を飛び回っていました。

まさに、日本最初の国際経営学者と呼ぶに相応しい経営コンサルタントでした。

 

米国で発刊された「The golden book of management」第2版が1984年に刊行。

この書籍は、マネジメントの発展に貢献した学者やコンサルタント108名を紹介したもの。

ジェームズ・ワットやロバート・オーウェンも名を連ねています。


この1984年版の第二部に上野陽一が登場。


日本人は、

上田貞次郎(東京商大)、

平井泰太郎(神戸高商)、

中西寅雄(東京帝大)、

村本福松(大阪商大)、

増地庸治郎(東京商大)、

馬場敬治(東京帝大)、

上野陽一(民間)の7名が紹介されています。


唯一の民間の能率技師としての上野がリストアップされています。

中でも、上野の紹介ページが6ページと最も詳しい内容となっています(他の日本の学者は2ページ程度)。

このことは、上野の米国で高い評価を得ていることを示していると言えるでしょう。


また、国別にカウントしたところ、米国53名、英国14名、ドイツ9名、フランス9名、日本7名、ベルギー4名・・・となっていました。

能率、マネジメントが日本の産業界にもたらした光明・・・能率技師の活躍する舞台が整ってきた昭和初期です。


若き能率技師 荒木東一郎 アメリカ仕込み、洋行帰りのイケメン 経営コンサルタント

2010年10月30日 | マネジメント

荒木東一郎(1895~1966)は、能率の父と呼ばれる上野陽一と同年代を生きた能率技師。

心理学を起点として理論的な啓蒙を推進した上野の対し、荒木は技術畑出身の現場主義者でした。

荒木は、「現場における原則→応用」を土台とした科学的管理法の適用を自身の主義としました。

「考えるより行動、知識でなく知恵で」が荒木のモットー。


荒木は、米国アクロン大学で工学修士を得、米国最新の科学的管理法を引っ提げて帰国。

当時の写真に口髭をはやした自信に満ちた荒木の姿が残されています。

インテリジェンスにあふれ、イケメンの荒木は、コンサルティングにおける成果報酬制を導入するなど、画期的な能率技師としての活動を展開しました。


能率指導は、人間、労働者に対する指導である。


荒木は、いち早くプロセスコンサルテーション、ワークショップ、アクションラーニングの端緒を見出していきました。


目的と手段・・・「能率」とは、目的と手段のバランスがとれている状態

2010年10月30日 | マネジメント

目的と手段のバランスがとれている状態

これは、能率の父と呼ばれる上野陽一による「能率」の定義。

目的100に対して手段80ならば差異の20はムリ、

目的100に対して手段120ならば差異の20はムダ、

して、このムリとムダを合わせたものがムラということになります。


日頃、仕事を進めていく中で、いつのまにか手段が目的化することが多々あります。

効率化のために組んだシステムのメンテナンスのために多大な労力をとられるとか、

リスク回避のために導入した仕組みのために本来の仕事(=目的)にかける時間が減らされるといったことです。

そういえば、

今年の文部科学省の発表で国立大学法人の研究論文の数が1割程度減少したという発表がありました。

研究者が報告や事務手続で研究時間が減少したのが理由とのこと。


一生懸命取り組んでいる仕事から、一歩離れて客観視してみる、

なぜを5回繰り返してみる、

他者の助言を聞いてみる・・・。

ムリムダムラのない仕事を進めていくために必要なことだと思います。


「能率」という言葉 上野陽一はコピーライターの才能を有した経営コンサルタント(能率技師)

2010年10月15日 | マネジメント

能率」という言葉は、いいニュアンス、悪いニュアンスを合わせ持った言葉。


生産性を高めより高いアウトプットを出すという意味、機械的・非人間的・無機質といった意味・・・・。


「科学的管理法の父」といわれるテーラーの愛弟子エマスンは、エフィシェンシーという言葉を使った。

「効率」という意味である。


二十世紀初頭、日本国内にこれを持ち込んだ池田藤四郎は、エフィシェンシー協会を設立し、効率概念を普及しようとする。


いっぽうで心理学者上野陽一は、「能率」という言葉に科学的管理法のコンセプトを乗せ、出版や講演活動で訴求。

結果、能率という言葉は、テーラーイズムを日本国内に普及拡大することになる。

ある意味、上野陽一は、コピーライターの才能を有した経営コンサルタント(能率技師)であった。


「能率」とは何か?能率とは、目的と手段のバランスがとれていること・・・モチマエが活かされていること

2010年10月15日 | マネジメント

能率とは、目的と手段のバランスがとれていること。

これは、能率学者 上野陽一(1883年~1957年)の定義である。

上野陽一は、「能率の父」と呼ばれている。

20世紀初頭、新興産業国アメリカのフレデリック・ウィンスロー・テーラーがまとめ上げた科学的管理法を日本に紹介、自ら生産現場の最前線に立ち実践した。

1920年に小林商店(現ライオン株式会社)の歯磨き粉工場で実施した改善活動は、日本最初の経営コンサルティングと言われている。上野陽一は、日本最初の経営コンサルタントなのである。

能率とは、ムリ・ムダ・ムラをなくしていくことでもある。

目的>手段を「ムリ」、目的<手段を「ムダ」、そしてムリとムダを合わせたものをムラと称している。

このムラが積み重なると大きな問題を起こすと上野は語る。

そして、能率とはモチマエを活かすこと。自らの強みを最大限に発揮することである。P・ドラッカーの言う「強みの上に己を築け」である。

また、上野陽一のいう「能率」は、テーラーのような工場現場だけではない。

事務や間接部門や営業部門、そして家庭や自分自身や1日の生活まで、すべて応用可能としているのである。

上野陽一が主張し実践した「能率」は、現代においても日本産業界の通奏低音として生き続けているのである。


フレームワークの技術・・・経営は、サイエンスなのかアートなのか???

2010年10月11日 | マネジメント

3C、4P、5F、PPMなどなど ビジネスフレームワークは横文字だらけ。

米国発のビジネス理論が中心であり、大学院MBAコースやコンサルティングファーム等で産み出されたビジネスツール。

 

小職が、これらのフレームワークを詳しく学んだのが、中小企業診断士の受験時代。

一次試験の必須知識であり二次試験のケース問題を解くための枠組みでした。。

 

知っている人はたくさんいますが、使いこなしている人はゴクわずか。


縦軸と横軸が違っていたり、我流の解釈等が、まかり通っています。


経営はサイエンスなのかアートなのかという命題がありますが、

もしサイエンスということであるならば、

クリエイティブなフレームワークを創出することは、

今までの枠にとらわれない新しいビジネスモデルを作り出すことに繋がる可能性があると思います。


いっぽうで、フレームワークは、MECE(もれなくダブりなく)に考え方や事象をまとめるのに大変役立つ代物です。


MECEに、そして新しい切り口で、考え方や事象をまとめること。

それが現在の研究活動の目標です。


でも、

個人的には、結論は出ないような気がします(笑)。


マネジメント理論は有効か?たぶん、有効なんでしょう???

2010年10月11日 | マネジメント

自分の部屋は、本だらけ。

今までよくもまあ、これだけ買ってきたものだと呆れるばかり。

買うだけ買って、捨てないのだからしょうがないか。


経営論、マネジメント、陽明学、中国古典、広告、マーケティング、詩歌、風水、社会保険、人事労務、小説、船舶、放送大学図書などなど・・・。


とはいえ、買ったときは何かの問題解決のためだったはずなのに、今にして思えば大して役に立っていない気がします。


経営やマーケティング、マネジメントにしてもしかり。

このブログでは、今まで学んできたこと、今から学んでいきたいことを、徒然なるままに記していきたいと考えています。

お付き合いいただくことが出来れば、幸いです。