能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く AI時代に生き残るための仕事の見つけ方とは?

2018年12月23日 | 本と雑誌
AIの進化により「人間に残る仕事は・・・ない!」と出だしで始まる新刊「ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く」。
何となく覚悟は出来ているものの、断言されると、ちょっとひるんじゃいます。

現代の小学生がなりたい職業には、野球選手やサッカー選手に並んでユーチューバーになりたいという10歳がいる時代・・・時代はスピードをあげて突き進んでいます。

同書は続けます。

「AIはもっと賢くなり、僕らはもっとバカになる」

「AIが進化すればするほど、僕らはどんどん無能になっていく。愚かな人間から順番に、賢い機械に仕事を奪われていく。」
・・・そのとおりだと思います。


ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く
岡田斗司夫著  PHP新書  880円+税

著者は、1958年生まれの社会評論家。東大や立教、MITの講師を務めている作家。
AI、IoT、ロボットなどが時代を変え始めた今、10年後の未来社会を予測します。

目次

序章 未来格差に備える

第1章 未来予測の3大法則・・・第一印象至上主義、考えるより探す、中間はいらない
「超メジャーな人は生き残っています。いなくなったのは、それまでそこそこ食えていた中間のプロです。」
「バーチャルの方が中途半端なリアルよりよっぽどいい。」

第2章 自分を「盛る」時代
「すでにこの世界は、現実よりも盛ったものというのを優先するようになっている。」

第3章 AIがユーチューバーを淘汰する
クリエイティブの世界も、AIが入ってくるのは必須ですね。


第4章 アイドルは新時代の貴族になる

第5章 アマゾンが不動産に進出する
世の中すべてがアマゾンになる・・・小売業、卸業は淘汰されていきます。
ただ、ベゾスさんは、まだその先を読んでいます・・・amazonは永遠ではない!
恐るべし、先見力です。

第6章 バーチャルとリアルの恋愛の境界が消える
「リアルには不要な雑音が多すぎる。」

第7章 AIロボットが家族の代わりに

第8章 人工知能が政治を変える

終章 未来の幸福論

終章で、著者はAI時代に生き残るための仕事の見つけ方を伝授しています。
その方法は2つだけだそうです。

「うまくやっている人の役に立つか、うまくやっている人の機嫌をとるか、どちらかです。」

「要領のいい人」か「ヒモ」か?
寄らば大樹・・・ということなんですかね。
ちょっと寂しい感じはしますが、才能のない大多数は、一部の選ばれし者をフォローしてサバイバルしていくしかないということでしょうか。
ちょっとつらいですね・・・。
 
さらに著者は続けます。
「幸せを諦めるのが、幸せへの近道」

そして、
「最低限の生活が保障されているんだから、未来は面白がった者勝ち!」
未来を面白がる方に賭けたいと思います(笑)。

10年後の、ちょっと怖い世界を90分で垣間見ることが出来る同書・・・年末年始に、ゆっくりまったり読みたい一冊です。
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