能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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歴史の見える丘 広島県呉市 戦艦大和を建造したドックや旧呉海軍鎮守府庁舎を望む丘で平和を感じる今

2018年12月24日 | まち歩き
広島県呉市の山の中腹にある「歴史の見える丘 」。




 
海軍都市、軍港都市から平和産業都市としての道を歩んだ、明治以降の呉市の歴史が一望できる場所として、1982(昭和57)年に完成しました。






造船所というのは、よくよく見ると面白いです。
プラモデルを組み立てるような工程が、目で見て分かります。


この丘からは、旧呉海軍鎮守府庁舎(現:海上自衛隊呉地方総監部庁舎)や戦艦大和を建造したドックの上屋を眺めることができます。


現在、ドックは埋め立てられ、上屋(骨組みは当時のまま)だけが残っています。

現在は、ジャパンマリンユナイテッド社で現役船渠として使われています。


こちらが、旧呉海軍鎮守府庁舎。

現在は、海上自衛隊呉地方総監部庁舎となっています。
威厳ある赤レンガが、「坂の上の雲」を目指した明治時代を感じさせます。


ドームが再建されたのは最近のことだそうです。



 
噫(ああ)戦艦大和塔

戦艦大和を建造した旧呉海軍工廠を望むこの地に、1969(昭和44)年の第30回大和進水日(8月8日)を記念して呉大和会により建てられました。
 
 

大和の艦橋をかたどった塔。
 
 
大和は、3000人以上の若者とともに、沖縄特攻に出撃。
片道分の燃料を積んで、米軍の制空権の中、護衛機も伴わず、沖縄に向けて出港。
沖縄の浜に乗り上げて、砲台として最後の決戦・・・という作戦だったようです。
が、大和は米軍の航空兵力により撃沈。
乗組員の多くが東シナ海に沈んでいきました・・・嗚呼。
 

世界最強、最大46センチ主砲徹甲弾(てっこうだん)も展示されています。


戦争と平和をオーバーラップさせる丘。
戦争は、二度と起こしてはなりません。
しかし、昨今の東アジア情勢、国内政治を見ると、かなりキナ臭いところも・・・。
もう若者たちを殺してはいけないと強く感じた、歴史の見える丘でした。


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